富士通『ESPRIMO WF1/D1』の実機レビューです。
『ESPRIMO WF1/D1』はスタイリッシュデザインの23.8型オールインワンPC。
大画面ディスプレイに描画される映像はとにかくキレイ!4辺狭額フレームは映像への没入感もアップします。
スタイリッシュなデザインなのでインテリアにもマッチし、くわえて性能レベルも高く動作も軽快、パフォーマンスも快適です。
地上・BS・110度CSデジタルのテレビチューナーをカスタマイズで追加すれば、「パソコン&テレビ&録画」がこれ1台で楽しめます。
- スッキリしたデザインはインテリアにマッチする
- 23.8インチの大画面でも省スペースに設置できる
- 性能レベルが高くパフォーマンスも快適
- 描画される映像がキレイ
- 4辺狭額フレームは映像に没入できる
- テレビチューナーを追加すれば「パソコン&テレビ&録画」が1台三役で楽しめる(裏番組の録画もOK)
- 書斎やリビングに置いてエンターテインメントを楽しめる
レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボード・マウスなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
関連記事
Windows 11, インテル Core i7-1165G7 プロセッサー搭載モデルの実機レビューです。
スペック構成 外観チェック インターフェース ディスプレイ キーボード&マウス ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 駆動音・パーツの温度 サウンド チェック Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 テレビ機能(オプション) 付属品 まとめ |
レビュー内容は 2019年5月3日時点のものです。
スペック構成
『ESPRIMO WF1/D1』は、富士通パソコンの直販サイト「WEB MART」に ESPRIMO FHシリーズとしてラインナップしているカスタムメイドモデルです。
使い方に合わせて、CPU、メモリ、ストレージなど、柔軟なカスタマイズが可能です。
とくに、テレビチューナーを追加すればこれ1台で「パソコン&テレビ&録画」の三役をこなしてくれるので、テレビチューナーはぜひカスタマイズしておきたいところです。(テレビチューナーの追加は CPU にインテル Core i3 または Core i7 選択時のみ可能)
以下はレビュー機のスペック構成です。
OS | Windows 10 Home 64ビット版 |
CPU | インテル Core i7-8750H プロセッサー |
メモリ | 32GB(16GB×2)(デュアルチャネル対応) DDR4 SDRAM PC4-21333 |
ストレージ | 約3TB HDD(Serial ATA、5,400回転/分) + インテル Optaneメモリー約16GB |
光学ドライブ | BDXL対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応) |
ディスプレイ | 23.8型ワイド フルHD LEDバックライト付 高輝度・高色純度・高速応答・広視野角TFTカラーLCD(スーパーファインLH液晶) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630(CPUに内蔵) |
LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応 |
ワイヤレス | IEEE 802.11a / b / g / n / ac準拠、MU-MIMO対応 |
カメラ、マイク | HD Webカメラ内蔵(有効画素数 約92万画素)、デジタル(ステレオ)マイク内蔵 |
テレビ機能 | ハイビジョン・テレビチューナー×2(地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送/ダブル録画、AVCREC対応) |
本体サイズ(W×D×H) | 558×167×370mm(本体最小傾斜時) 558×176×362mm(本体最大傾斜時) |
質量 | 約7.0kg |
カラー | ブラック |
カスタマイズできる項目および価格については、WEB MART でチェックできます。
富士通パソコンの公式通販サイト「WEB MART」
⇒ ESPRIMO FH (WF) シリーズ製品ページ
外観チェック
スッキリとしたスタイリッシュなデザイン
『ESPRIMO WF1/D1』は、スッキリとしてスタイリッシュなデザインです。
とくに、独特の形をしたスタンドはカッコよく、リビングにおいてもオシャレで上質感があります。
スタンドはシッカリと本体を支えていて安定感もグッドです。
なお、実際の製品においてはスタンド(画面側左右のスタンド)にカバーが装着されます。
奥行きが浅いから省スペースにも置ける
前後から見たイメージです。
本体の左右から見ても厚みのないスッキリとしたデザインです。
奥行きは画面を最大に傾けた状態でもわずか17.6cm。省スペースタイプなのでちょっとしたスペースがあれば設置できます。
ちなみに、スタンドのあいだにはキーボードやマウス、テレビ用のリモコンを収納できるスペースがあります。これならリビングや書斎に置いてもスッキリと置くことができそうです。
Webカメラは収納タイプ
Webカメラと内蔵マイクは本体収納タイプです。プッシュすると本体からカメラユニットが出てきて、使わないときは再度プッシュすることで本体に収納することができます。
Webカメラと内蔵マイク(使用時)
Webカメラと内蔵マイク(収納時)
Webカメラを使用するときは、カメラユニットの上部をプッシュしたあとカメラユニットを「カチッ」と音がする位置まで引き上げることで使用可能になります。
カメラが顔認証に対応していない点や使うときにひと手間かかる点はチョット残念。
とはいえ、収納タイプのカメラならビデオチャットのときなどに見せたくない光景を遮断できるメリットがあります。
スピーカーはディスプレイ底面部に配置
スピーカーはディスプレイ底面部に実装されています。
これによりディスプレイの4辺が狭額フレームになってデザイン的にもスッキリ感がアップしています。
インターフェース
扱いやすく必要十分なインターフェース
『ESPRIMO WF1/D1』のインターフェース類は、本体の左右両サイドと背面側に実装されています。
左側面のインターフェースです。
①光学ドライブ
光学ドライブをオープンしたときのイメージです。
右側面のインターフェースです。
②ダイレクト・メモリースロット
③miniB-CAS カードスロット
④HDMI 出力端子
⑤USB3.0 Type-A コネクタ
(電源オフ USB 充電機能対応)
⑥USB3.1(Gen1) Type-C コネクタ
⑦ヘッドホン・ラインアウト兼用端子
⑧マイク・ラインイン兼用端子
ダイレクト・メモリースロットやminiB-CAS カードスロットはプッシュロック式です。カードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
背面側のインターフェース類です。
⑨CONNECT ボタン
⑩USB3.0 Type-A コネクタ×3
⑪LANコネクタ
⑫DC-INコネクタ
⑬アンテナ入力端子(地上デジタル、BS・110 度CS デジタル)
⑭転倒防止用フック
CONNECT ボタンは同梱のワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスを再認識させるときに使用するボタンです。電池交換のときもふくめ通常は使うことのないボタンです。
電源ボタンはディスプレイ上部右側に実装されています。
電源ボタンの手前側にあるのは「録画ランプ」「ディスクアクセスランプ」「電源ランプ」
各種ポートやボタンなどのインターフェース類は扱いやすさを考慮された位置に実装されている印象です。
メモリは増設可能
本体背面側のカバーを取りはずすとメモリスロットにアクセスできます。
メモリは最大で 32GB (16GB×2)まで増設、実装することができます。
ディスプレイ
4辺狭額フレームで描画される映像がキレイ
『ESPRIMO WF1/D1』のディスプレイは 23.8型フルHD(1,920×1,080)液晶です。
描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。
上下左右 4辺狭額フレームの幅は鉛筆より狭いです。
4辺狭額フレームのディスプレイはキレイな映像への没入感を格段にアップしてくれますし、23.8インチサイズの大画面でも本体サイズはコンパクトになり省スペースへの設置も可能になります。
以下は 13.3インチサイズのノートパソコンと比較した画像です。
画面への映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
光沢液晶ですがかなり高輝度な液晶なので映り込みは気になりません。
視野角もチルトの範囲も広い
視野角は水平方向・垂直方向ともに広く斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
ディスプレイのチルト機能(画面の向きを上下に動かせる機能)の角度も充分ともいえる範囲をカバーしています。
キーボード&マウス
『ESPRIMO WF1/D1』には、標準でワイヤレスのキーボードとマウスが同梱されています。
タイピングしやすいフルサイズキーボード
キーボードのレイアウトは標準的で大きなクセはありません。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は 仕様では 約19mm。フルサイズのキーボードなので窮屈な感じはありません。
キートップ(キー表面)の形状は指先にあわせて少しへこんでいます。フィット感も良好です。
キートップの周りが半透明のツートンカラーは、キーが浮いているように見え、キーの視認性もアップします。
キーストロークは深めでシッカリとした打鍵感があります。
キーボード底面にはスタンドがついており、キーボードの傾斜は 2段階で変更できます。
タイプ感は心地よく、とてもタイピングのしやすいキーボードです。
なお、キーボードには、単4乾電池 2本が必要となります。(電池は同梱されています)
マウスは手のひらにフィットして扱いやすい
シンプルなマウスですが手のひらにフィットして扱いやすいです。ホイールボタンに左右スクロール機能もついていてチョット便利です。
サイズ感もちょうど良く、手の小さい女性や子供でもデカすぎると感じることはないと思います。
なお、マウスの電源は、単4乾電池 2本です。(こちらも電池は同梱されています)
標準的なレイアウトでタイピングしやすいキーボードとちょうど良いサイズ感のマウスは使いやすさもグッドです。ワイヤレス接続なのでコード類もジャマにならずスッキリと置くことができるのも魅力です。
ベンチマーク(エンターテインメントを快適に楽しめる性能)
『ESPRIMO WF1/D1』の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ各パーツの性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。
基本性能
パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。
PASS MARK PerformanceTest 9.0
「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。
上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「4087.4」のパーセンタイルは「81st Percentile」で、計測を行った他のパソコン 81% よりも上位のスコアという意味です。
別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 19%(100% - 81%)に位置するスコアということです。
レビュー機の『ESPRIMO WF1/D1』は、ハイスペックのゲーミングPC などさまざまなジャンルのパソコンが混在するなかでも上位クラスに迫る性能レベルです。
CPU性能
「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。
レビュー機『ESPRIMO WF1/D1』の CPU には第8世代インテル Core i7-8750H プロセッサーが搭載されています。
この CPU はノートPC 向けながら 6コア12スレッドでの動作が可能な CPU でパワフルな性能を備えています。
参考までに、以前レビューした別機種(デスクトップPC)に搭載されていた「第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサー」と「第8世代インテル Core i5-8400 プロセッサー」のスコアと比較します。
Core i7-8750H | Core i7-8700 | Core i5-8400 | |
---|---|---|---|
OpenGL | 58.37 fps | 142.59 fps | 47.54 fps |
Ref.Match | 97.8 % | 99.6 % | 97.8 % |
CPU | 927 cb | 1398 cb | 930 cb |
CPU (Single Core) | 173 cb | 198 cb | 172 cb |
MP Ratio | 3.35 x | 7.05 x | 5.40 x |
Core i5-8400 のスコアと同等で、デスクトップ向けの CPU 性能に引けを取らない性能レベルです。
グラフィック性能
グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。
■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXV
3DMark
3DMark のベンチマーク結果です。
各テストの内容は以下のとおり。
Cloud Gate | ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト |
---|---|
Night Raid | DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト |
Sky Diver | DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト |
Fire Strike | DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
Time Spy | DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
※搭載している CPU がノートPC 向けのため、ノートPC レベルで実施しています。
ファイナルファンタジーXV
ファイナルファンタジーXV ベンチマークの結果です。
軽量品質、解像度 1280×720
上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、レビュー機のグラフィック性能としては、ヘビーなゲームのような高度なグラフィックス処理は苦手とするものの、ライトなゲームや写真・動画編集などエンターテインメントを快適に楽しめる性能レベルです。
ちなみに、レビュー機の『ESPRIMO WF1/D1』にはテレビチューナーが内蔵しており、バスケットボールの中継を視聴したところ、選手やボールの動きもスムーズでなめらかな映像でした。
ストレージ
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
搭載されているストレージは東芝製の HDD(容量:約3TB、回転数:7200RPM)です。
(ほかのメーカーのストレージが搭載される場合もあります)
ストレージ情報
とくに、レビュー機の『ESPRIMO WF1/D1』には ハードディスク(HDD)を高速化する「インテル Optaneメモリー」も搭載されています。
インテル Optaneメモリーは HDD のキャッシュメモリとして機能することで HDD の大容量を活かしたまま SSD に迫るパフォーマンスを実現できるテクノロジーです。
以下は HDD のデータ転送速度の計測結果です。
データ転送速度
実際に使ってみた印象としても、Windows やアプリの起動が早くて動作も軽快、SSD が搭載されているかのような感覚で使うことができます。
総合的なパフォーマンス
「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。
PCMark 8(Home Test)
家庭での利用を想定したテストです。
PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
PCMark 8(Creative Test)
クリエイティブな利用を想定したテストです。
PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
PCMark 10 Extended
PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
総合的なパフォーマンスでは、実際の使用を想定したテストを実施しています。
スコアを見ると性能レベルは高く、PCMark 10 Extended では Essentials のジャンルのほか、Productivity や Digital Content Creation のスコアレベルの高いです。
普段の作業やエクセルなどのビジネスソフトを使用した作業はもちろんのこと、写真・動画編集も快適に使える性能レベルです。(スコア 2000 を基準にしています)
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測(高速処理で快適に楽しめる)
レビュー機の『ESPRIMO WF1/D1』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理時間
処理時間 | メモリ使用量 |
---|---|
59.5秒 | 5.8GB |
※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
(パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 16 for FUJITSU
(プリインストール ソフトウェア)
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理時間
処理時間 | メモリ使用量 |
---|---|
1分1秒7 | 3.7GB |
※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
(パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)
レビュー機の『ESPRIMO WF1/D1』はハイスペック構成らしく処理スピードも早く、写真・動画編集が十分快適に楽しめる性能レベルです。
駆動音・パーツの温度
駆動音については、平常時「ブーン」という音が若干聞こえますがほとんど気にならないと思います。「静か」といっても良いくらいのレベルです。
ただ、高負荷時は「サーッ」というファンの回転音(風切り音)が大きくなります。
とはいえ、パソコンを使っているあいだ、終始負荷の高い状態が続くわけではないので、駆動音が気になることはほとんどないと思います。
パーツの温度については、マザーボードや CPU など各パーツの温度をチェックできるユーティリティソフト「HWMonitor」を使って計測しています。
以下の画像は、HWMonitor で計測できた『ESPRIMO WF1/D1』のパーツ(マザーボードと CPU)の温度について「平常時」「動画エンコード時」それぞれの状態のときに測定した結果です。(温度は左から「現在値」「最小値」「最大値」)
平常時のパーツの温度
動画エンコード時のパーツの温度
(10分間の動画エンコード処理開始から終了まで)
動画エンコード時でもパーツの動作に影響を与えるほど高温にはなりませんでした。
サウンド チェック
『ESPRIMO WF1/D1』には、デジタル音響補正技術で音質を向上させることができるサウンドユーティリティソフト「Dirac Audio」がインストールされています。
音楽、映画などサウンドの種類に合わせた音質設定のほか、お好みの音質に調整できるグラフィックイコライザー機能も搭載されています。
実際に聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
若干こもった感じがあるが、低音域から高音域まで広い音域を再現していて高音質。
音の広がりもあって映画や Youtube の動画も迫力のサウンドで楽しめる。
■ヘッドホン
各音域が増幅されサウンド全体に厚みが増して より高音質なサウンドを楽しめる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 19.3秒 | 29.2秒 | 11.3秒 |
2回目 | 19.7秒 | 28.4秒 | 9.9秒 |
3回目 | 19.9秒 | 28.6秒 | 11.0秒 |
4回目 | 19.2秒 | 28.0秒 | 12.4秒 |
5回目 | 19.5秒 | 28.5秒 | 11.1秒 |
平均 | 19.5秒 | 28.5秒 | 11.1秒 |
いずれも早い動作で感覚的にも待ちのストレスを感じません。
なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。
テレビ機能(オプション)
テレビチューナーをカスタマイズで追加すると、テレビ視聴用ソフトとして PIXELA の「DigitalTVbox」がプリインストールされます。
DigitalTVbox はテレビ視聴のほか番組表からの視聴・録画予約、録画番組の視聴など、一般的なレコーダーと同等の機能が備わっています。
チューナーは地上波、BS、CSの3波に対応したダブル録画が可能なチューナーなので、たとえば地上波を見ながらBSの裏番組の録画もできます。また、同梱のリモコンも使えば離れた場所から録画予約や再生などの操作も可能です。
さらに、パソコン本体には光学ドライブが内蔵されているので永久保存版の番組をDVDディスクなどに書き込んで保存しておくこともできます。
もちろん、パソコンで作業をしながらテレビを観たり裏番組の録画も可能です。
1台で「パソコン&テレビ&録画(裏番組の録画もOK)」の三役をこなしてくれるのは大きな魅力です。
付属品
『ESPRIMO WF1/D1』本体ほか同梱品一式です。
ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスは標準で同梱、テレビ機能をカスタマイズで追加すると miniB-CASカードやリモコン、テレビ操作ガイドなどが同梱されます。
まとめ
以上、『ESPRIMO WF1/D1』のレビュー記事をお届けしました。
『ESPRIMO WF1/D1』は 4辺狭額フレームがスッキリとした印象でスタイリッシュ感と上質感のある液晶一体型PCです。
性能レベルも高く動作も軽快でパフォーマンスも快適です。
23.8インチの大画面サイズながら省スペースタイプなのでリビングや書斎のデスクなどチョットしたスペースに置くことができます。
テレビチューナーをカスタマイズで追加すれば「パソコン&テレビ&録画(裏番組の録画もOK)」の三役も可能、テレビを見ながらパソコン作業や裏番組の録画もできちゃいます。
テレビチューナーのカスタマイズ価格は通常10,800円(記事執筆時点は期間限定で7,800円)。カスタマイズ価格は意外とリーズナブルなのでテレビチューナーはぜひ追加しておきたいところ。1台で「パソコン&テレビ&録画(裏番組の録画もOK)」の三役をこなせるのはオールインワンPCの大きな魅力です。
レビューした感想をまとめると・・・
- 4辺狭額フレームはスッキリとしてスタイリッシュ、リビングや書斎などでも省スペースに設置できる。
- テレビ機能をカスタマイズすればパソコンとテレビとレコーダーを一体化できてさらに省スペースになる。テレビを見ながらネット検索したり複数の作業ができて便利。
- 素早い動きでも映像描画はなめらかで快適。(バスケットボールの中継も快適に視聴できた)
- 動画エンコードなど高負荷なソフトを動かしてもテレビ映像はなめらか描画でカクカク感はほとんど発生しない。(ソフトの処理に時間がかかるときがある)
- 家族みんなでエンターテイメントを楽しめるパソコン。
『ESPRIMO WF1/D1』の通常価格は税込15万円台なかほどから。
なお、最新価格やキャンペーンなどの最新情報は、富士通パソコンの公式通販サイト「WEB MART」でチェックできます。
富士通パソコンの公式通販サイト「WEB MART」 ⇒ ESPRIMO FH (WF) シリーズ製品ページ |