日本HP の HP EliteOne 800 G8 All-in-One は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した 23.8インチ液晶一体型オールインワンPC です。
ビジネス向けとは思えないスタイリッシュなデザインでオフィスやショールームなどにスマートに設置可能。くわえてデスクトップPC向けのCPU 搭載で性能レベルが高く軽快な動作でパフォーマンスも快適です。
本記事ではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン、ディスプレイなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
- 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- ビジネスシーンの多くで快適に使えるパフォーマンス
- 奥行きが浅いので省スペースに設置できる
- 三辺狭額ベゼルのディスプレイは高輝度&高精細で描画される映像がキレイ
- ディスプレイ入力端子と出力端子を搭載
【 目 次 】
レビューは 2022年7月20日時点の内容です。
スペック構成
HP EliteOne 800 G8 All-in-One のおもなスペック構成は以下のとおりです。
| OS | ・Windows 11 Pro ・Windows 10 Pro (Windows 11 Proからのダウングレード) |
| CPU | ・インテル Core i5-11500 プロセッサー ・インテル Core i5-11600 プロセッサー ・インテル Core i7-11700 プロセッサー |
| メモリ | ・4GB(4GB×1) ・8GB(8GB×1) ・16GB(8GB×2) ・32GB(16GB×2) ※PC4-25600 (DDR4-3200)、最大64GB |
| ストレージ | ・256GB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD ・512GB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD ・1TB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD ・Intel OptaneメモリーH10 16GB+256GB SSD |
| ストレージ2 | ・なし ・256GB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD ・512GB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD ・1TB(TLC) M.2 PCIe NVMe SSD |
| 光学ドライブ | 非搭載 |
| ディスプレイ | 23.8インチ ワイド 非光沢スクリーン IPSパネル、解像度 1,920×1,080、アスペクト比 16 : 9 |
| グラフィックス (CPU内蔵) | インテル UHD グラフィックス 750 |
| LAN | Intel I219-LM 1 ギガビット ネットワーク コネクション |
| ワイヤレス | ・なし ・Intel WiFi6 AX201 ax 2×2 +BT5 (vPro対応) |
| カメラ/マイク | ・なし ・5メガピクセル Webカメラ ・5メガピクセルIRセンサー付Webカメラ |
| 本体サイズ(W×D×H) | 539.72×236.98×411.14(最小) ~ 541.14(最大) mm |
| 本体質量 | 約 9.28 kg |
詳細なスペック構成は日本HP公式サイトをご確認ください。

HP EliteOne 800 G8 All-in-One
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直販サイトでの販売は終了しています。そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。
外観チェック
オフィス空間にマッチするスタイリッシュなデザイン
HP EliteOne 800 G8 All-in-One のデザインは、ビジネス向けながらスタイリッシュ! オフィス空間にもマッチするデザインです。
前後からの外観です。

正面側

背面側
とくに背面側左右には通気口が実装されています。スタイリッシュなデザインを活かしつつ通気性も確保されています。(通気口は上部や底面側にも実装されています)

左右側面からの外観です。

左右側面
奥行きはスタンド込みで 約23.7cm。奥行きは意外に浅く、省スペースに設置できます。
上部からの外観はこんな感じ。

天面側
スタンドもスタイリッシュです。

スタンドもスタイリッシュ!
なお、スタンドの根元にあるホールにコード類を通すことで、わずらわしいコード類をスッキリ束ねることができます。


ちなみに、HP EliteOne 800 G8 All-in-One は VESAマウント対応です。

VESAマウント対応(リリースボタンを上にスライドさせてスタンドを外す)
Windows Hello対応のポップアップ式 Webカメラ
Webカメラと内蔵マイクはポップアップ式です。カメラユニットをプッシュすることでポップアップさせたり収納したりすることができます。

ポップアップ式 Webカメラ
カメラは背面側にも搭載されており、背面側を映すことも可能です。

なお、画面側のカメラは、Windows Hello対応です。

Windows Hello対応カメラ
スピーカーはディスプレイ下部左右に実装
スピーカーはディスプレイ下部左右に実装されています。

HPとBang & Olufsenが共同でカスタムチューンしたスピーカーです。
インターフェースのチェック
十分なインターフェースを実装
HP EliteOne 800 G8 All-in-One のインターフェース(ポート、スイッチ類)をチェックします。
インターフェース類は背面側に多くが集中していますが、画面左右にも実装されています。

本体背面側のインターフェース
■本体背面側
①USB Type-A 3.2 Gen2 × 2
②ネットワークポート(RJ45) ギガビット対応
③電源コネクター
④デュアルモードDisplayPort(画面拡張用)
⑤USB Type-C 3.2
⑥USB Type-A 3.2 Gen1 × 2
⑦HDMIポート(IN)

本体左右のインターフェース
■本体左右
①ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック
②USB Type-A 3.2 Gen2
③USB Type-C 3.2
なお、画面下側には電源ボタンのほか SDカードリーダー、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)メニューボタン、指紋センサーが実装されています。

本体下側のボタン類
■本体下側
①電源ボタン
②OSDメニューボタン
③SDカードリーダー
④指紋認証センサ
指紋認証でサインインするときのイメージはこんな感じ。

指紋認証でサインイン
光学ドライブは非搭載ですが、ビジネス向けとして必要十分なインターフェースを実装しています。
なお、OSDメニューは豊富で、自由度の高い設定が可能です。

OSDメニュー
ディスプレイのチェック
大画面に描画される映像は高輝度で高精細
HP EliteOne 800 G8 All-in-One のディスプレイは 23.8インチの大画面液晶です。
大画面に描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。表示される文字も大きく見やすいです。

画像の表示例

テキストの表示例
トーンカーブと色域の計測結果です。
トーンカーブは 少しうねっていますが理想的な45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域は以下のとおり。

色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
| 規格 | カバー率 | 比 |
|---|---|---|
| sRGB | 95.5% | 102.5% |
| Adobe RGB | 74.2% | 76.0% |
色調のバランス、色域ともに優秀で、写真編集などでも色味を忠実に再現できそうです。
三辺狭額ベゼルで没入感がアップ!
ベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は上左右三辺が狭額縁です。

画面周りがスッキリしていて映像への没入感がアップします。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。


HP EliteOne 800 G8 All-in-One のディスプレイは非光沢液晶パネルを採用しています。画面への映り込みはほとんど気にならず、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角は、水平方向/垂直方向ともに広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。

正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
チルト・スイベル・高さを調整できる
HP EliteOne 800 G8 All-in-One のスタンドはチルト(前後の傾き)・スイベル(左右の向き変更)・高さ調整に対応しています。

チルトの範囲は -5度 ~ 20度


スイベルの範囲は 左右45度


高さ調整の範囲は 13cm
ピボット(縦横回転)には対応していませんが、使いやすい角度に柔軟に調整できるので作業効率もアップします。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークによる性能評価では、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスをチェックします。
■レビュー機の基本スペック
| OS | Windows 10 Pro |
|---|---|
| CPU | インテル Core i5-11600 プロセッサー |
| メモリ | 8GB(8GB×1) |
| ストレージ | 256GB SSD (NVMe) |
| グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 750 |
■使用したベンチマーク
| 比較項目 | 使用するベンチマーク |
|---|---|
| CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
| グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
| ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
| ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
| ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
| ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
| 総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「HP Optimized」に設定して実行しています。

電源プランの設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i9-10900
・インテル Core i7-11700T
・インテル Core i7-10700
・インテル Core i5-11400
・インテル Core i5-10500
・インテル Core i5-10500T
・インテル Core i7-1165G7(*1)
・インテル Core i5-1135G7(*1)
・AMD Ryzen 7 5700U(*1)
・AMD Ryzen 5 5500U(*1)
※当サイトで計測したスコアの平均値
※(*1)はノートPC 向けプロセッサー
■CINEBENCH R20
| CPU | |
|---|---|
| Core i9-10900 |
4732 pts
|
| Core i7-10700 |
4139 pts
|
| Core i7-11700T |
3348 pts
|
| Ryzen 7 5700U |
3330 pts
|
| Core i5-11600(レビュー機) |
3050 pts
|
| Core i5-10500 |
2967 pts
|
| Core i5-11400 |
2849 pts
|
| Core i5-10500T |
2767 pts
|
| Ryzen 5 5500U |
2665 pts
|
| Core i7-1165G7 |
1908 pts
|
| Core i5-1135G7 |
1783 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
| CPU Mark | |
|---|---|
| Core i9-10900 |
21258
|
| Core i7-10700 |
17654
|
| Ryzen 7 5700U |
17115
|
| Core i7-11700T |
17062
|
| Core i5-11600(レビュー機) |
14975
|
| Core i5-11400 |
12972
|
| Ryzen 5 5500U |
12667
|
| Core i5-10500 |
11497
|
| Core i7-1165G7 |
11270
|
| Core i5-1135G7 |
10823
|
| Core i5-10500T |
10645
|
レビュー機の CPU パフォーマンスは良好です。
一般的なビジネス用途には十分なパフォーマンスで、オフィスソフトやオンライン会議でも快適な動作が期待できます。
液晶一体型は構造上 熱がこもりやすいものですが、通気口を多めに実装することで効果的な排熱を実現しているようです。レビュー機の場合、デザイン性を損なわないところも好感が持てます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル UHD グラフィックス 630
・AMD Radeon グラフィックス
・インテル Iris Xe グラフィックス(*1)
・AMD Radeon グラフィックス(*1)
※当サイトで計測したスコアの平均値
※(*1)はノートPC 向けグラフィックスのスコア
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
| 3DMark Fire Strike | |
|---|---|
| インテル Iris Xe |
3928
|
| AMD Radeon(ノート) |
2759
|
| AMD Radeon(デスクトップ) |
2424
|
| インテル UHD 750(レビュー機) |
1800
|
| インテル UHD 630 |
1083
|
ドラゴンクエストX[軽量級]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
| ドラゴンクエストX | |
|---|---|
| インテル Iris Xe |
10778
|
| AMD Radeon(ノート) |
8008
|
| AMD Radeon(デスクトップ) |
7980
|
| インテル UHD 750(レビュー機) |
6777
|
| インテル UHD 630 |
4725
|
※最高品質/解像度 1920×1080で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
| 漆黒のヴィランズ | |
|---|---|
| インテル Iris Xe |
3248
|
| AMD Radeon(ノート) |
2418
|
| AMD Radeon(デスクトップ) |
2069
|
| インテル UHD 750(レビュー機) |
1477
|
| インテル UHD 630 |
976
|
※最高品質/解像度 1920×1080で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
| ファイナルファンタジーXV | |
|---|---|
| インテル Iris Xe |
3418
|
| AMD Radeon(ノート) |
2728
|
| AMD Radeon(デスクトップ) |
2422
|
| インテル UHD 750(レビュー機) |
1863
|
| インテル UHD 630 |
1209
|
※軽量品質/解像度 1280×720で実施
CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)にも依存します。
レビュー機のスコアがイマイチなのはシングルチャネル構成だから。いわゆる1枚挿しのためグラフィックス・パフォーマンスがひかえめです。
2枚挿しのデュアルチャネル構成にすることでグラフィックス・パフォーマンスは飛躍的に向上しますが、レビュー機のスコアなら一般的なビジネスシーンでも十分といえるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは SSD(PCIe/NVMe対応、容量:256GB) を搭載しています。
ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

データ転送速度
SSD は NVMe 対応でデータアクセスも超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP ProDesk 405 G8 DM
・HP ProDesk 400 G7 SFF
・HP ProDesk 405 G8 SFF
※当サイトで計測したスコア
比較対象機のおもなスペックは以下のとおり。
| スペック | HP EliteOne 800 G8 All-in-One (レビュー機) |
HP ProDesk 405 G8 DM | HP ProDesk 400 G7 SFF | HP ProDesk 405 G8 SFF |
|---|---|---|---|---|
| CPU | インテル Core i5-11600 | AMD Ryzen 5 PRO 5650GE | インテル Core i5-10500 | AMD Ryzen 3 PRO 5350G |
| メモリ | 8GB (8GB×1) | 8GB (4GB×2) | 8GB (8GB×1) | 8GB (8GB×1) |
| ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
| グラフィックス | インテル UHD 750 | AMD Radeon | インテル UHD 630 | AMD Radeon |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
| Total Score | |
|---|---|
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
3593
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
4258
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
2972
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
4091
|
| Essentials | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
9372
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
8799
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
8871
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
9579
|
| 基準値 |
4100
|
| Productivity | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
6714
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
8012
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
6984
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
8989
|
| 基準値 |
4500
|
| Digital Contents Creation | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
4642
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
5435
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
3875
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
5043
|
| 基準値 |
3450
|
| Gaming | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
1543
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
2318
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
879
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
1744
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアを見る限り、一般的なビジネスシーンにおいても十分快適に使えそうです。
予算的に可能ならメモリは 16GB (8GB×2) のデュアルチャネル構成がおすすめです。メモリについては余裕を持たせておくことで、将来的にも作業効率に向上につながるからです。
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クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで比較に使用した機種の処理時間と比較します。
・HP ProDesk 405 G8 DM
・HP ProDesk 400 G7 SFF
・HP ProDesk 405 G8 SFF
※当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
| PhotoDirector | |
|---|---|
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
50秒2
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
57秒9
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
58秒3
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
1分2秒7
|
| Photoshop Lightroom | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
44秒9
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
32秒4
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
55秒6
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
50秒1
|
| Lightroom Classic | |
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
45秒9
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
40秒7
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
55秒2
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
52秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
| PowerDirector | |
|---|---|
| HP EliteOne 800 G8 AiO |
2分16秒3
|
| HP ProDesk 405 G8 DM |
1分51秒8
|
| HP ProDesk 400 G7 SFF |
2分24秒3
|
| HP ProDesk 405 G8 SFF |
2分40秒0
|
レビュー機は搭載メモリが 8GB ながらクリエイティブ性能は意外に良好です。
ビジネスシーンにおいても写真編集などクリエイティブな作業を補助的な範囲で使うぶんには十分といえる処理性能です。
駆動音・パーツ温度のチェック
HP EliteOne 800 G8 All-in-One の駆動音と表面温度をチェックします。
駆動音のチェック
駆動音については、下記条件の音量(デシベル)計測で評価します。
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中

音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
| 最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
|---|---|
| アイドル時 | 33.5 db (ほぼ無音) |
| CINEBENCH R20 | 33.5 db (ほぼ無音) |
| 動画エンコード | 34 db前後 (アイドル時とほぼ同じ) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
| 騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
|---|---|
| 60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
| 50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
| 40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
| 30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
| 20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
高負荷時でも本体に耳を近づけて「サーッ」という音がかすかに聞こえる程度です。駆動音が気になることはないと思います。
パーツ温度のチェック
パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数と温度を計測・評価します。
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中
・動画エンコード中
・ファイナルファンタジーXV(高品質、FHD)実行中
※計測時の室温:25℃
※動作周波数と温度は 各Core の平均値

動画エンコード時の CPU動作周波数と温度
(CPU ベンチマーク)

動画エンコード時の CPU動作周波数と温度
(10分間の動画エンコード)

ベンチマーク実行時の CPU温度
(ファイナルファンタジーXV 1回実行)
高負荷な状態では、CPU 温度が 90℃近くになると動作周波数がおさえ気味になりますが全体的には安定して推移しています。
液晶一体型ながらエアフロー(本体内部の排熱構造)は良好といえるでしょう。
サウンド チェック
HP EliteOne 800 G8 All-in-One には、サウンドユーティリティソフト「HP Audio Center」がプリインストールされています。
周囲の音を除去するノイズリダクション機能のほか、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットでお好みの音質にチューニングできます。

HP Audio Center(ノイズリダクション)

HP Audio Center(イコライザ)
実際にサウンドを聴いてみた印象は以下のとおり。
※プリセット「音楽」、イコライザー「HP最適化」で試聴
■スピーカー
中音域が強めの音質。ややこもった感じはあるがそこそこ高音質。音声もハッキリ聴き取れる。
■ヘッドホン
各音域が増幅されサウンド全体に厚みが増して より高音質で迫力もアップする。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
| 起動 | 再起動 | シャットダウン | |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 10.9秒 | 31.2秒 | 10.8秒 |
| 2回目 | 10.8秒 | 29.1秒 | 10.0秒 |
| 3回目 | 10.7秒 | 29.4秒 | 10.1秒 |
| 4回目 | 10.8秒 | 29.2秒 | 10.2秒 |
| 5回目 | 10.7秒 | 29.1秒 | 10.2秒 |
| 平均 | 10.8秒 | 29.6秒 | 10.3秒 |
体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
まとめ
以上、HP EliteOne 800 G8 All-in-One のレビュー記事をお届けしました。
HP EliteOne 800 G8 All-in-One は、ビジネス向けながらとてもスタイリッシュなデザインの液晶一体型PC です。
良好な処理性能を搭載しており、ほとんどのビジネスシーンでシッカリ活用できることでしょう。
省スペースでも大画面+デスクトップPC の処理性能を活用できて、さらにオフィス空間を圧迫することなく設置できるところが本機のいちばんのウリ。
オフィスのほか展示会場やショールームなど見栄えが必要な場所への設置など、活用の幅が広いモデルといえるでしょう。
- オフィスやショールームなどにスマートに設置できるスタイリッシュ&省スペースデザイン
- デスクトップPC向けの CPU を搭載しているので快適なパフォーマンスで使える
- 大画面液晶に描画される映像がキレイ
- 三辺狭額縁ベゼルで画面周りスッキリしている
気をつけておきたいところ
- ピボット(縦横回転)には対応していない
詳細は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

HP EliteOne 800 G8 All-in-One
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