HP EliteBook 8 Flip G1i 13 レビュー:AI時代に最適化された 13.3型 2-in-1ノート

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

正面斜め

日本HP が販売する HP EliteBook 8 Flip G1i 13 は、インテル Core Ultra U プロセッサー(シリーズ2)を搭載したコンバーチブルタイプの 13.3型 2-in-1ノートPC です。

最大12 TOPS(1秒間に12兆回のAI演算処理)の AI支援によるスマートな作業効率を実現。ベンチマークによる性能評価も良好です。

また、筐体の素材はマグネシウムとアルミニウムで構成され、米国防総省のMIL規格「MIL-STD 810H」の18項目をクリア。頑丈なボディで持ち歩きの際も安心です。

4096段階の筆圧感知に対応したアクティブペンを本体に収納できる設計で、持ち運び時の利便性も抜群。AI活用に十分な基本性能にくわえ、アクティブペンや自在なスタイルで使える柔軟性も備え、場所を選ばず生産性を最大化できるモバイルノートです。

■HP EliteBook 8 Flip G1i 13 の特徴

  • インテル Core Ultra U プロセッサー(シリーズ2)を搭載(最大 12TOPSの演算処理性能)
  • マグネシウムとアルミニウムを採用した堅牢ボディ(MIL-STD 810H の18項目をクリア)
  • 高輝度 WUXGA 光沢液晶ディスプレイ
  • 360度回転ヒンジでスタイル自在に使える(ノートPC、タブレット、テントモード、スタンドモード、フラット)
  • 5MPカメラ (約500万画素) と Poly Camera Pro による AIベースのプレミアムなオンラインコミュニケーションが可能
  • 指紋認証センサーを標準搭載(カスタマイズで顔認証カメラの搭載も可能)
  • アクティブペン(HP Nested Pen)を標準で同梱
  • 長時間駆動&急速充電できるバッテリー
  • 法人向けMVNOサービス「HP eSIM Connect」対応モデルも選択可能

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

 

 

テントスタイル

レビューは 2025年9月16日時点の内容です。

 

スペック構成

HP EliteBook 8 Flip G1i 13 のおもなスペックは以下のとおり。

筐体素材 マグネシウム・アルミニウム
本体カラー グレーシャーシルバー
OS Windows 11 Pro
プロセッサー ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U
■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U
メモリ ■オンボード 16GB LPDDR5X
■オンボード 32GB LPDDR5X
ストレージ ■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
ディスプレイ 13.3インチワイド(16:10) WUXGA 液晶タッチディスプレイ (光沢パネル、最大解像度 1920×1200ドット、最大輝度 300cd/m2、最大1677万色、LEDバックライト)
グラフィックス インテル グラフィックス
無線LAN/ Bluetooth インテル Wi-Fi 7 BE201 a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth 5.4
Webカメラ ■5MP Webカメラ (HP Auto Frame)、プライバシーシャッター付き
■5MP Webカメラ (HP Auto Frame)、IRカメラ (Windows Hello対応)、プライバシーシャッター付き
指紋センサー あり(電源ボタンに内蔵)
オーディオ Audio by Poly Studio 内蔵デュアルステレオスピーカー 、ディスクリートアンプ、内蔵デュアルアレイマイク (前面2)
本体サイズ(W×D×H) 約 301.80×216.10×18.95 (突起部を除く) mm
本体質量 約 1.399kg~
バッテリー駆動時間 13.6時間(動画再生時) / 27.8時間(アイドル時)
※JEITA測定法Ver3.0

 
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

真正面

HP EliteBook 8 Flip G1i 13
税込 18万円台から

※HP EliteBook 8 Flip G1i 13 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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外観チェック

スタイリッシュで堅牢性にすぐれたデザイン

EliteBook 8 Flip G1i 13 のデザインは洗練されてスタイリッシュ。

正面左振り

背面左振り

本体のカラーは「グレーシャーシルバー」。淡いシルバーを基調とした上品な色合いで、スタイリッシュさをアップさせてくれます。

天面真上

天面斜め

筐体の素材にはマグネシウムとアルミニウムを使用。軽量ながら剛性にも優れた素材で、米国防総省が定めるMIL規格「MIL-STD 810H」の18項目をクリアしています。

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

手触り感はサラサラしており質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

ロゴ
天面のスラッシュロゴと背面の EliteBook ブランドロゴがアクセント

なお、素材にはリサイクルアルミニウムやリサイクルプラスチックが随所に使われていますが、環境に配慮しながらも、高級感は損なわれていません。とても洗練された仕上がりです。

 
本体はスリム。持ち歩く際にバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(手持ち)
本体はスリム

 
底面カバーはユニボディの構造。継ぎ目のないシンプルなデザインで剛性にもすぐれています。

底面真上

ゴム足は前面側左右に 2箇所と背面側左右にまたがるゴム足の合計3箇所に実装。本体の安定感は良好です。

底面斜め

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口と吸気口
吸気口(底面カバー側)と排気口

背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねています。これにより本体内部の効果的な冷却が期待できます。

吸気口
温かい空気は背面側に排出される

 

スタイル自在に使える

EliteBook 8 Flip G1i 13 は天面を回転させることでスタイル自在に使えます。

スタイル1
ノートブック

スタイル2
スタンド

スタイル3
テント

スタイル4
タブレット

スタイル5
フラット(画面共有に便利)

天面は回転しやすくスムーズにスタイルを変更することができます。

 

必要十分なインターフェース

EliteBook 8 Flip G1i 13 は、必要十分なインターフェースを搭載しています。

インターフェース(右側面)

右側面

①アクティブペン専用ガレージ

②Nano SIM カードリーダー(オプション)

③USB Type-C 10Gbps signaling rate (USB Power Delivery,DisplayPort 1.4)

④USB Type-A 5Gbps signaling rate (Powered)

⑤ナノセキュリティロック ケーブル用スロット

インターフェース(左側面)

左側面

⑥HDMI 2.1ポート

⑦Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps signaling rate(USB Power Delivery, DisplayPort 2.1) ×2

⑧コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック

⑨スマートカードリーダー(日本販売モデル非搭載)

LANポートが実装されていない点は留意しておきたいところ。セキュリティの観点で Wi-Fi を使えない場合、USB対応の LANアダプターを用意するとよいでしょう。

また、Thunderbolt 4 や USB Type-C ポートの映像出力/PD充電器対応の検証結果は以下のとおり。

■USB Type-C 対応表(3ポート共通、当サイトの検証結果)

映像出力 〇 (4K出力可能)
PD充電器(30W) △ (低速充電)
PD充電器(45W) △ (低速充電)
PD充電器(65W)

※純正品以外の PD充電器でも充電は可能ですが、接続したとき画面右下に純正品使用を推奨する旨のメッセージが表示されます。

なお、HDMI 2.1ポートは、4K出力に対応しています。

 

電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵

電源ボタンは、キーボード右上に、キーの一部として実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

使用中に間違って電源ボタンを押してしまうことを懸念するユーザーも多いと思います。しかしながら、電源ボタンを押したときは「カチッ」という音がします。通常のキーを押したときの感覚とは明らかに異なるため、押し間違えることはないでしょう。

ちなみに、使用中に間違って電源ボタンを押しても、既定の設定では短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。

また、電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵されており、電源オンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。

指紋認証センサー
指紋認証で Windowsにサインインできる

 

高解像度カメラと AIベースのオンラインコミュニケーション

EliteBook 8 Flip G1i 13 は、プライバシーシャッター付きの高精細な5MP(約500万画素)カメラを搭載しています。

オンライン会議で自分の表情をはっきり相手に伝えられるとともに、こちらの光景を見られたくないときにはカメラ映像を遮断できます。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能です(切替スイッチはカメラの上側)。

また、約500万画素の高精細カメラにくわえ、AIによるカメラ機能拡張アプリ Poly Camera Pro がインストールされています。

ビデオコントロール
Poly Camera Pro

Poly Camera Pro には、フレーミング機能や背景の明るさを調整できる機能、背景ぼかし/画像埋め込み機能などオンラインコミュニケーションをアシストしてくれる便利な機能が組み込まれています。

Windows スタジオ エフェクトの機能が強化されており、とくに自動フレーミングの反応がすこぶる優秀です。

 

Poly Studio デュアルスピーカーを搭載

スピーカーは Poly Studio デュアルスピーカーを搭載。スピーカーは 底面部 前面側左右に実装されています

スピーカー(その1)
スピーカーは底面部前面側左右に実装

スピーカー(その2)
スピーカーの拡大写真

スピーカーから出力されるサウンドは、低音域から高音域まで広い音域をカバーしており高音質です。

 

13.3型としては少し重さを感じるが、持ち歩きは十分可能

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

フットプリントはA4用紙と同じくらいで、持ち歩きしやすいコンパクトなサイズ感です。

本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 約20mm(最厚部)。最厚部でも CDケース 2枚くらいの高さでスリムです。

本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおり。

質量の実測

・本体:1,544g
・電源アダプター:200g
・電源コード:105g
・ウォールマウントプラグ:41g

1kgくらいのモバイルノートにくらべれば本体は少し重さを感じますが、このくらいの質量なら持ち歩きも十分可能です。

本体の重量感

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

なお、ウォールマウントプラグを電源アダプターに装着すれば、電源アダプターをコンセントに直付けできます。

ウォールマウントプラグ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いの液晶ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは BOE製の液晶パネルが採用されています[型番:BOE0CF9]。

描画される映像は自然な色合いです。描画イメージは以下のとおり。

描画イメージ(気球)
画像の表示例(その1)

描画イメージ(紅葉)
画像の表示例(その2)

描画イメージ(テキスト)
テキストの表示例

描画イメージ(テキスト拡大)
テキスト表示を拡大

輝度は 300cd/m2 (スペック値)。室内での使用はもちろんのこと、屋外など周囲が明るい環境でも画面が見えにくくなることはほとんどないでしょう。

なお、採用されている液晶パネルの色域カバー率(仕様)は以下のとおり。

規格 カバー率
sRGB 64.225%
Adobe RGB 47.611%
DCI-P3 47.345%

色域は標準クラスです。色域は広くはありませんが、描画される映像は上記のとおり自然な色合いです。オフィスワークやWeb閲覧、オンライン会議など一般的なビジネス用途には十分な表示性能です。

 

狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ

ベゼルは狭額縁です。

狭額縁ベゼル

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さより細く、画面周りは全体的にすっきりとしています。

 

映り込みは映像の色味によって気になるかも

EliteBook 8 Flip G1i 13 のディスプレイはブライトビュー(光沢)です。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

上記写真のとおり、映像の色味によっては映り込みが気になるかもしれません。(とくに暗い映像のときは映り込みを感じるかも)

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広いです。斜めから見てもはっきりとした映像を確認できます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

EliteBook 8 Flip G1i 13 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト

キーピッチは 18.7mm(仕様)。13.3インチのモバイルノートでもフルサイズキーボードと同等のキーピッチです。窮屈な感じもありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの表面は中央部分が少しへこんでいます。サラサラとした感触で指先のタッチ感も良好です。

キートップ

キーストロークの仕様は 約1.3mm と少し浅め。ただ、数字ほどの浅さは感じません。しっかりとした打鍵感を得られます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさはフツウ。

キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚も良好で、タイピングしやすいキーボードです。

 

Copilotキー搭載

EliteBook 8 Flip G1i 13 には「Copilotキー」が搭載されています。

Copilotキー
矢印の指すキーが Copilotキー

Copilotキーを押すと Microsoft の AIアシスタントをすばやく起動することができます。

AIアシスタント起動
Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動

Copilot はユーザーの質問に対して適切な回答を返してくれるとても便利な機能です。Copilot をビジネスに活用することで、資料作成やメール対応、情報収集などの業務を効率化でき、作業時間の短縮と生産性の向上につながります。

 

キーボードはバックライト内蔵

キーボードはバックライトを内蔵しています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトの明るさは 2段階で切り替え可能です。

[F5]キー:点灯(明)→点灯(暗)→オフ

 

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で上質感があります。

パームレスト

指紋や皮脂の跡が目立たないので、キーボード操作も快適に行えます。

 

なめらかなスベリのタッチパッド

タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめのサイズ感で扱いやすさも良好です。

 

アクティブペンのチェック

EliteBook 8 Flip G1i 13 に同梱されているアクティブペンは「HP Nested Pen」です。

アクティブペン

アクティブペン

ペン先の動きはなめらかで筆圧検知(4096段階)にも対応しています。ただ、ペン自体が細いため、持ちやすさの点で好みがわかれるかもしれません。とはいえ、気軽に扱える点は大きなメリット。アイディアや会議メモなど幅広く活用できます。

ペンの使用イメージ

ペンの使用イメージ
ペンの書き心地はなめらか

また、アクティブペンは充電式です。本体の専用ガレージに収納すれば自動的に充電開始。30秒の充電で 60分使うことができます。

アクティブペンの収納
アクティブペンは本体に収納できる

なお、ペンを収納しないで置き忘れた場合は、以下のように紛失防止アラートが画面表示されます。

ペン未検出アラート

画面を開かなければペンの紛失に気付かない点は留意しておきたいところ。ペンを使い終わったら専用ガレージに収納し、紛失防止アラートは補助的な機能として考えたほうがよさそうです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは EliteBook 8 Flip G1i 13 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U
メモリ オンボード 32GB LPDDR5X
ストレージ 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)
グラフィックス インテル グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「HP(旧:myHP)」のシステム制御/パフォーマンスのコントロールを「Smart sense」(初期設定)と「パフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

システム制御
パフォーマンスのコントロール

パフォーマンスのコントロールで設定可能な各モードの説明は以下のとおり。

モード 説明
Smart sense 使用中のアプリ、パソコンの位置、バッテリーの状態に基づいてパフォーマンス/ファン速度/温度を最適化し、システムを自動的に調整する。
パフォーマンス CPUを大量に使うソフトウェアに最適なモード。ファン速度を上げてデバイスを冷却し、CPUの高パフォーマンスを維持する。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー

・AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Ryzen AI 7 350
14262 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen AI 5 340
12538 pts
Ryzen 7 8840U
12259 pts
Core Ultra 7 255U(レビュー機/パフォーマンス)
10292 pts
Core Ultra 7 255U(レビュー機/Smart Sense)
10133 pts
Core Ultra 5 228V
9973 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts
Core Ultra 7 258V
9873 pts
Ryzen 7 7730U
9117 pts
Core Ultra 7 155U
8648 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Core i7-1355U
7073 pts
Core i5-1335U
6875 pts
Core Ultra 5 125U
6508 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Ryzen AI 5 340
1912 pts
Ryzen AI 7 350
1911 pts
Core Ultra 7 258V
1873 pts
Core Ultra 7 255U(レビュー機/Smart Sense)
1862 pts
Core Ultra 7 255U(レビュー機/パフォーマンス)
1779 pts
Core Ultra 5 228V
1735 pts
Core i7-1355U
1725 pts
Ryzen 7 8840U
1713 pts
Core Ultra 7 155U
1691 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Core Ultra 5 125U
1564 pts
Core i5-1335U
1546 pts
Ryzen 7 7730U
1431 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Ryzen 7 8840U
25969
Core Ultra 7 155H
25726
Ryzen AI 7 350
25443
Ryzen AI 5 340
21905
Core Ultra 5 125H
21632
Core Ultra 7 255U(レビュー機/パフォーマンス)
21777
Core Ultra 7 255U(レビュー機/Smart Sense)
20780
Core Ultra 7 258V
20691
Core Ultra 5 228V
20106
Ryzen 7 7730U
18677
Core Ultra 7 155U
18521
Ryzen 5 7530U
15930
Core i7-1355U
15946
Core Ultra 5 125U
15296
Core i5-1335U
14508

 
レビュー機の CPU は、低消費電力タイプのプロセッサーながら優秀なスコアです。

実際のビジネスシーンでも、オフィスソフトやネット検索、オンライン会議などの一般的な作業はもちろん、多少負荷の高い作業でも十分なパフォーマンスで快適にこなせます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U内蔵)

・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
4192
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V)
3882
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
3560
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
3119
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350)
3062
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U)
2790
インテルグラフィックス(レビュー機/パフォーマンス)
2412
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
2072
インテルグラフィックス(レビュー機/Smart Sense)
2059
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U)
2049
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1685
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340)
1633
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1354
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1312
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1255

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V)
11066
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
10921
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
8283
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350)
7370
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
7216
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340)
6862
インテルグラフィックス(レビュー機/Smart Sense)
6384
インテルグラフィックス(レビュー機/パフォーマンス)
6367
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U)
6193
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5338
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
5034
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U)
4505
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4204
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3662

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V)
8177
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
7661
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350)
6799
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340)
5706
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
5698
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U)
5665
インテルグラフィックス(レビュー機/Smart Sense)
5507
インテルグラフィックス(レビュー機/パフォーマンス)
5392
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
5176
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3866
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
3826
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3608
インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U)
3282
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3103
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2930

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機は、グラフィックス性能も優秀です。省電力タイプの CPU内蔵グラフィックスながら、十分なスコアが出ています。

一般的な用途(メール・ネット閲覧・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと、複数のアプリを立ち上げながらのオンライン会議でも映像がカクつくことなく快適に使えます。

 

ストレージ性能

レビュー機に搭載されている SSD は PCIe Gen4 NVMe 対応です。

CrystalDiskInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
ストレージのデータ転送速度

※「HP(旧:myHP)」のパフォーマンスのコントロールを「Smart sense」に設定して計測した結果。「パフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。PCIe Gen4 対応の SSD は、体感的にも高速なデータアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP EliteBook 8 G1i 13

・HP EliteBook 8 G1i 14

・HP EliteBook 630 G11

・HP EliteBook 8 G1a 13

・HP EliteBook 635 Aero G11

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック EliteBook 8 Flip G1i 13
(レビュー機)
EliteBook 8 G1i 13   EliteBook 8 G1i 14   EliteBook 630      EliteBook 8 G1a 13   EliteBook 635     
CPU インテル Core Ultra 7 255U インテル Core Ultra 7 255U インテル Core Ultra 5 228V インテル Core Ultra 7 155U AMD Ryzen AI 5 340 AMD Ryzen 7 8840U
メモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Graphics Intel Graphics Intel Arc Graphics 130V Intel Graphics AMD Radeon 840M AMD Radeon 780M

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
8965
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
10137
EliteBook 8 G1i 13
9662
EliteBook 8 G1i 14
8703
EliteBook 630
9320
EliteBook 8 G1a 13
10164
EliteBook 635
10075
目標値
4100
Productivity
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
8041
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
8257
EliteBook 8 G1i 13
8375
EliteBook 8 G1i 14
9945
EliteBook 630
8227
EliteBook 8 G1a 13
9691
EliteBook 635
10321
目標値
4500
Digital Contents Creation
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
7189
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
7593
EliteBook 8 G1i 13
7528
EliteBook 8 G1i 14
9318
EliteBook 630
6926
EliteBook 8 G1a 13
7975
EliteBook 635
8307
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

モバイルノートとして処理性能が高く、性能バランスにもすぐれています。

オフィスソフトやWeb業務などの日常的な作業はもちろん、負荷のかかる処理にも安定して対応できる実力を備えており、ビジネスの幅広いシーンで活用することができるでしょう。

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バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※「HP(旧:myHP)」のパフォーマンスのコントロールを「Smart sense」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 8時間 26分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
40分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 9分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 2分

 
バッテリー駆動時間の検証では、スペック上の「最大13.6時間(JEITA Ver3.0、動画再生時)」に対して約61%の結果でした。今回はバッテリー消費の多い条件で検証しているため、スペック値より短い結果ではありますが、実用面では十分に満足できる内容です。画面の明るさを下げるなど、使い方を工夫すればさらに駆動時間を延ばすことも可能です。

急速充電については、30分で50%充電できる仕様ですが、検証ではPCを起動した状態で行ったため、やや時間を要しました。電源オフやスリープ状態であれば、ほぼ仕様通りの充電速度が期待できます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機種の処理時間と比較します。

・HP EliteBook 8 G1i 13

・HP EliteBook 8 G1i 14

・HP EliteBook 630 G11

・HP EliteBook 8 G1a 13

・HP EliteBook 635 Aero G11

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Lightroom
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
17秒4
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
17秒1
EliteBook 8 G1i 13
16秒6
EliteBook 8 G1i 14
21秒0
EliteBook 630
23秒5
EliteBook 8 G1a 13
14秒1
EliteBook 635
18秒5
Lightroom Classic
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
16秒8
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
16秒8
EliteBook 8 G1i 13
16秒3
EliteBook 8 G1i 14
20秒8
EliteBook 630
20秒5
EliteBook 8 G1a 13
14秒1
EliteBook 635
23秒0

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
EliteBook 8 Flip G1i 13(Smart Sense)
1分30秒3
EliteBook 8 Flip G1i 13(パフォーマンス)
1分29秒1
EliteBook 8 G1i 13
1分25秒2
EliteBook 8 G1i 14
1分15秒8
EliteBook 630
1分35秒2
EliteBook 8 G1a 13
1分1秒6
EliteBook 635
1分16秒5

 
実際のソフトウェアを用いたクリエイティブ性能の評価も優秀です。

本機種のディスプレイは標準的な色域の液晶パネルを採用していますが、実際の映像描画は自然で違和感のない色合いです。ビジネスシーンにおいても、写真・動画編集などコンテンツ作成の補助的な作業なら十分快適にこなせます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
Smart sense 33.4db 37.5db
(36~37db)
37.8db
(37db台)
パフォーマンス 33.5db 39.6db
(38~39db)
39.9db
(38~39db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は無音です。

高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなりますが、作業に支障をきたすレベルではありません。

なお、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間は、モードにかかわらず 1分くらいです。パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が続くわけではないので、駆動音についてはそれほど気にしなくてよいでしょう。

※駆動音は使用環境やソフトウェアなどの動作状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※「HP(旧:myHP)」のパフォーマンスのコントロールを「Smart sense」に設定して計測

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
高負荷な状態ではキーボード中央寄りの表面温度が少し上昇しますが、多少の温かさを感じる程度でタイピングに影響はありません。

また、パームレスト左側は負荷状況にかかわらず若干温度が高めの傾向があり、とくに室温が高い環境で使用すると温かさを感じるかもしれません。

 

サウンド チェック

EliteBook 8 Flip G1i 13 は、Poly Studio でチューニングされたデュアルステレオスピーカーを搭載しています。

また、オーディオ機能は付属のソフトウェア「HP(旧:myHP)」に組み込まれています。

サウンドユーティリティソフト
myHPのオーディオ機能

オーディオ機能では、プリセットによる音質の設定やイコライザーでお好みの音質にチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「自動」で試聴(イコライザーはデフォルトのまま)

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質

・音声もはっきり明瞭に聴き取れる

・音量を最大にしても音割れしにくい(コンテンツによる)

・スピーカーが前面に配置されているため、タイピング中は手がスピーカーをさえぎり、音がこもったように感じられる

■ヘッドホン

・スピーカーと同様に高音質

・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる

また、HPのオーディオ機能には、スピーカー(出力)や内蔵マイク(入力)のノイズリダクション機能も組み込まれています。

サウンドユーティリティソフト
HPのオーディオ機能(出力:スピーカーと入力:マイクの設定)

なお、マイクモードでは使用環境に応じたノイズリダクションの設定が可能で、「会議」「個人」「スタジオレコーディング」から選択できます。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 18.7秒 43.8秒 10.3秒
2回目 18.6秒 42.0秒 10.0秒
3回目 18.4秒 43.8秒 9.9秒
4回目 18.6秒 47.1秒 10.1秒
5回目 18.2秒 43.6秒 10.3秒
平均 18.5秒 44.1秒 10.1秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。

 

セキュリティ機能について

HP EliteBook 8 Flip G1i 13 には、顔認証(IRカメラ搭載時)や指紋認証、プライバシーシャッターのほかにも、さまざまなセキュリティ機能が搭載されています。

おもなセキュリティ機能は以下のとおり。

 

HP Wolf Security

「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

セキュリティ機能
HP Wolf Security

 

HP Sure Click

不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

セキュリティ機能
HP Sure Click

ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。

 

同梱品

EliteBook 8 Flip G1i 13 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

同梱品リスト
・HP EliteBook 8 Flip G1i 13 本体
・HP Nested Pen(本体の専用ガレージに収納)
・電源アダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、HP EliteBook 8 Flip G1i 13 のレビュー記事をお届けしました。

HP EliteBook 8 Flip G1i 13 は、AI支援に対応したCore Ultraプロセッサーを搭載し、モバイルノートとして高い処理性能と省電力性のバランスを両立した 2-in-1 ノートです。

MIL規格準拠の堅牢な筐体にくわえ、360度回転ヒンジや本体収納式アクティブペンなど、柔軟な使いかたに対応できる設計も魅力です。

ベンチマークによる性能評価では、CPU・グラフィックスともに優秀なスコアを記録。一般的な業務はもちろん、負荷のかかる作業や補助的なコンテンツ制作にも十分対応できる実力を備えています。

また、ディスプレイは標準的な色域ながら、映像描画は自然で違和感のない色合い。アクティブペンの描画もなめらかで、手書きメモや図解作業にも十分活用できます。

AI活用に十分な基本性能にくわえ、使い勝手や設計面でも細やかな配慮が感じられる一台です。まさに、AI時代に最適化され、ビジネス用途を中心に幅広いシーンに対応できる 2-in-1 ノートといえるでしょう。

こんな人におすすめ

  • モバイル環境でも安定した処理性能と静音性を求める方
  • AI支援機能を活用しながら、柔軟なスタイルで仕事を進めたい方
  • ペン入力や手書き作業を取り入れた業務スタイルに対応したい方
  • 信頼性の高い筐体設計と、実用性を兼ね備えたビジネスPCを探している方

 

真正面

HP EliteBook 8 Flip G1i 13
税込 18万円台から

※HP EliteBook 8 Flip G1i 13 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

【広告】【提供:株式会社日本HP】

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