dynabook SZ/LP (2020秋冬モデル) レビュー:最新CPU搭載でお手頃価格!実用性にすぐれた 13.3型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

真正面(壁紙)

dynabook SZシリーズ(2020秋冬モデル)は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 13.3型モバイルノートPC です。

SZ シリーズは GZ シリーズのテクノロジーと品質を多くのユーザーに体験してもらいたいという思いから投入された機種で、最新スペックを搭載しながらお求めやすい価格に設定されているところがポイント。

そのぶん筐体の素材などでコストダウンされている印象はぬぐえませんが、軽量・薄型・強堅ボディでモバイルノートとしての実用性にすぐれています。

実用性を重視したモバイルノートを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルです。

■dynabook SZ(2020秋冬モデル)の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 軽量・薄型・強堅ボディでスタイリッシュなデザイン
  • SHARP製 IGZO液晶を搭載(フルHD解像度液晶のみ)
  • 視認性&タイプ感に優れたキーボード
  • フルサイズの有線LANコネクタを搭載
  • 指紋センサーを搭載
  • 30分の充電でバッテリー駆動時間の約40%を充電できる
  • 価格をおさえた実用性重視のモバイルノート

天面(壁紙)

レビューは 2021年3月11日時点の内容です。

ここでは、メーカーからお借りした実機(SZ/LP:2020秋冬モデル)を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

 

スペック構成

dynabook SZシリーズ(2020秋冬モデル)には、本体カラーがブラックで実用性重視にスポットを当てた「SZ/LP」と、パールホワイト/デニムブルー/モデナレッドの3色のカラーバリエーションから選べる「SZ/HP」がラインナップしています。

おもなスペック構成は以下のとおりです。

SZ/LP SZ/HP
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ ■8GB(8GB×1)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM
■8GB(4GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
■16GB(8GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
■8GB(8GB×1)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM
■8GB(4GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
ストレージ ■256GB SSD(PCIe対応)
■512GB SSD(PCIe対応)
256GB SSD(PCIe対応)
ディスプレイ ■13.3型FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア)1,920×1,080ドット
■13.3型HD TFTカラー LED液晶(ノングレア)1,366×768ドット
13.3型FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア)1,920×1,080ドット
グラフィックス ■インテル Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵、Core i5/i7搭載時)
■インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵、Core i3搭載時)
LAN 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応)
ワイヤレス Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth Ver5.1準拠
カメラ、マイク 有効画素数 約92万画素カメラ、デュアルマイク
Windows Hellow 指紋センサー
バッテリー リチウムポリマー(バッテリーL)
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 最大 約18.5時間
本体カラー ブラック ■ブラック
■モデナレッド
■デニムブルー
本体サイズ(W×D×H) 約316.0×227.0×19.9mm
質量 約1.189kg(最小構成) 約1.199kg

ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

真正面

dynabook SZシリーズ
(2020秋冬モデル)

税込 6万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格

Check

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外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

dynabook SZ はスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

Check

外観デザインは、従来モデル(SZ73/R、SZ73/Pなど)と同じです。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
「dynabook」のロゴがアクセント

本体の素材は樹脂(プラスチック)製ですが、天面は凹凸のあるストライプデザインでチープ感はありません。

レビュー機のカラー「ブラック」は落ち着いた色味でシックな印象のカラーです。

ブラックのカラーは一般的に指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、ストライプデザインのためか汚れは目立ちにくいです。

Check

天面のストライプデザインはブラックのカラーのみですが、SZ/HPに採用されているパールホワイト/デニムブルー/モデナレッドは光沢仕上げです。
カラーバリエーション

スリムなボディはバッグへの出し入れもスムーズです。

スリムなボディ(その1)

スリムなボディ(その2)
スリムなボディ

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。

底面側(斜め)
底面はドットイメージのテクスチャ仕上げでザラザラした感触

ゴム足は前後に平行して実装されています。安定感は良好です。

排気口は背面側に実装されているため、左右両サイドにモノを置いても温められることはありません。

排気口
矢印の指すところが排気口

充実のインターフェース

dynabook SZ のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源コネクタ
②USB3.1(Gen1) Type-Cコネクタ
③HDMI 出力端子
④マイク入力/ヘッドホン出力端子
⑤microSD カードスロット

USB Type-C コネクタは PD充電器や映像出力にも対応しています。当サイトで検証した結果、45W/65W いずれのPD充電器も本体への充電は可能でした。

USB Type-C 映像出力
USB Type-C で画面拡張できる

microSD カード スロットはプッシュロック式です。

microSD カード スロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑥USB3.1(Gen1)コネクタ×2
⑦LANコネクタ
⑧セキュリティロック・スロット

dynabook SZ はフルサイズのLANコネクタや USBコネクタなど、モバイルノートながら充実のインターフェースを実装しています。

 

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン
電源ボタン

電源ボタンはLED内蔵ではありませんが、本体の右側面に電源ランプが実装されています。

指紋認証でかんたんサインイン

dynabook SZ には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証情報を登録しておけば指紋センサーにタッチするだけでサインインできます。

指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。

Check

dynabook SZ に顔認証カメラは搭載されていません。(通常の WEBカメラ機能のみ)

スリムで軽いから持ち歩きがラクにできる

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体は A4より一回り大きいサイズ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 20.5~23mm。最厚部でも CDケース 2枚より少し厚みがある程度でスリムです。

本体の高さ(イメージ)

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

重量の実測
本体:1,163g、電源アダプター:157g、電源コード:35g

本体はスリムで軽いのでラクに持ち歩くことができます。

本体の重量感

電源アダプターの最大出力は 45W。大きさは手のひらサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

 

ディスプレイのチェック

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

レビュー機のディスプレイは SHARP製 IGZO液晶(解像度はフルHD)です。高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

ブラウザに表示される文字の大きさ

Check

SHARP製 IGZO液晶は解像度がフルHD液晶搭載モデルのみです。(HD解像度の液晶は IGZO ではない)

なお、レビュー機には、ディスプレイに描画される色を最適化するソフト「dynabook 画面設定ユーティリティ」がインストールされています。(フルHD液晶搭載モデルのみ)

dynabook 画面設定ユーティリティ
dynabook 画面設定ユーティリティ

色の最適化をオンにした状態で、トーンカーブと色域を計測します。

トーンカーブは、RGB ともに 45度の角度に近いかたちです

トーンカーブ

 

色域の計測結果です。

色域

sRGBカバー率 96.5%
Adobe RGBカバー率 71.6%

色調バランス・色域ともに優秀です。

 

ベゼルは少し幅がある

ベゼルは一般的な狭額ベゼルにくらべ少し幅があります。

ベゼルの太さ

GZシリーズなどの狭額ベゼルと見くらべると画面周りにスッキリ感がなく少し野暮ったい感じがします。

 

眼に優しい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)
電源オフ時の画面映り込み

画面映り込み(電源オン)
電源オン時の画面映り込み

映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

dynabook SZ のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。(公称値も 19mm)

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークは公称値で1.5mm。ノートパソコンとして平均的なストロークです。キーを押し込む硬さや押し込んで離したあとの跳ね返りもちょうど良くシッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
・タイプ感はやや硬め
・タイプ音は「タッタッ」という音
・音の大きさはひかえめ

キートップは中央部分が少しへこんだ形状。サラサラとした感触で指先のフィット感も良好です。

キートップ

なお、キーボードバックライトは非搭載です。

質感の良いパームレスト

パームレストは天面と同じ樹脂製。ストライプデザインでザラザラとした感触です。指紋や皮脂の跡が目立ちにくく質感も良好です。

パームレスト

Check

ストライプ仕上げはブラックのカラーのみです。他のカラーは光沢仕上げです。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)

せまさを感じないサイズ感にくわえ、ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビューで試用している dynabook SZ/LP の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 8GB(4GB×2)、PC4-25600(DDR4-3200)
ストレージ 256GB SSD(PCIe対応)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7(平均)

・インテル Core i5-1135G7(平均)

・インテル Core i7-10510U(平均)

・インテル Core i5-10210U(平均)

・インテル Core i3-10110U(平均)

・インテル Core i7-8550U(GZ8/J:2019春)

・インテル Core i5-8250U(SZ73/P:2020春)

※「平均」は当サイトで計測したスコアの平均値

※「GZ8/J」は dynabook GZ83/J(2019春モデル)のスコア

※「SZ73/P」は dynabook SZ73/P(2020春モデル)のスコア

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-1165G7(平均)
1930 pts
Core i5-1135G7
1795 pts
Core i7-10510U
1524 pts
Core i7-1165G7(レビュー機)
1513 pts
Core i5-10210U
1362 pts
Core i7-8550U
1169 pts
Core i5-8250U
1159 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-1165G7(平均)
11425
Core i5-1135G7
10673
Core i7-1165G7(レビュー機)
9620
Core i7-8550U
9039
Core i7-10510U
8854
Core i5-10210U
7455
Core i3-10110U
5533
Core i5-8250U
5836

第11世代インテル Core プロセッサーは前世代にくらべ性能がかなり進化していますが、レビュー機の場合、その性能を十分に発揮できていない印象です。

おそらく、ベンチマークのように高負荷な状態が比較的長い時間続くときは熱対策のためパフォーマンスをひかえめにしている可能性が考えられます。

とはいえ、実際の使用感としては軽快な動作で快適に使えます。

負荷の高い処理を長時間実行する場合にパフォーマンスがひかえめになるかもしれません。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス
 (Core i7-1165G7 搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス
 (Core i5-1135G7 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i7-10510U 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i5-10210U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
 (Ryzen 7 4700U 搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
 (Ryzen 5 4500U 搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値と比較

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7)
3964
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7)
3460
Intel Iris Xe(レビュー機)
3200
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2917
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2173
インテル UHD(Core i7-10510U)
1165
インテル UHD(Core i5-10210U)
1065

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7)
10470
Intel Iris Xe(レビュー機)
9207
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7)
8958
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
6583
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6499
インテル UHD(Core i7-10510U)
5174
インテル UHD(Core i5-10210U)
4337

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7)
4175
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7)
3592
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3454
Intel Iris Xe(レビュー機)
2933
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2587
インテル UHD(Core i7-10510U)
1661
インテル UHD(Core i5-10210U)
1421

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV[スコア(評価)]
Intel Iris Xe(Core i7-1165G7)
3335
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3079
Intel Iris Xe(レビュー機)
2949
Intel Iris Xe(Core i5-1135G7)
2827
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2292
インテル UHD(Core i7-10510U)
1249
インテル UHD(Core i5-10210U)
1158

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックスは平均値よりひかえめで、パフォーマンスを発揮しきれていないようです。

とはいえ、CPU内蔵グラフィックスとしての性能レベルは高く、前世代の CPU内蔵グラフィックスにくらべパフォーマンスは大幅にアップしています。

モバイルノートとして一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では、かなり満足できるパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB)が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・dynabook SZ73/P(2020春)

・dynabook GZ/HP(2020秋冬)

・Core i7-10510U搭載機(平均)

・Core i5-10210U搭載機(平均)

※平均は当サイトで計測したスコアの平均値

スペック レビュー機 dynabook SZ73/P dynabook GZ/HP Core i7-10510U
搭載機
Core i5-10210U
搭載機
CPU インテル Core i7-1165G7 インテル Core i5-8250U インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-10510U インテル Core i5-10210U
メモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD 256GB SSD 1TB SSD 256GB/512GB SSD 256GB SSD
グラフィックス インテル Iris Xe インテル UHD インテル Iris Xe インテル UHD インテル UHD

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
3784
dynabook SZ73/P
2265
dynabook GZ/HP
4027
Core i7-10510U搭載機
2892
Core i5-10210U搭載機
2663
 Essentials
レビュー機
8604
dynabook SZ73/P
6857
dynabook GZ/HP
8863
Core i7-10510U搭載機
8719
Core i5-10210U搭載機
7951
基準値
4100
 Productivity
レビュー機
5804
dynabook SZ73/P
5330
dynabook GZ/HP
6012
Core i7-10510U搭載機
6954
Core i5-10210U搭載機
6345
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機
4083
dynabook SZ73/P
2494
dynabook GZ/HP
4596
Core i7-10510U搭載機
3186
Core i5-10210U搭載機
3047
基準値
3450
 Gaming
レビュー機
2720
dynabook SZ73/P
782
dynabook GZ/HP
2905
Core i7-10510U搭載機
981
Core i5-10210U搭載機
887

※テスト項目説明

 Total Score(総合的な評価)

 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機は、8GBメモリのためか姉妹モデル dynabook GZ/HP にくらべスコアが少しひかえめですが、性能バランスにはすぐれており、ふだん使いのほかオフィスなどのビジネスソフトでも快適に使えるレベルです。

また、16GB メモリを搭載すれば、比較対象の dynabook GZ/HP に近いパフォーマンスが期待できます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 5時間 36分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
45分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 17分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 14分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、5時間30分程度のバッテリー駆動は物足りなさを感じます。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整することでバッテリー駆動時間を伸ばす使いかたがおすすめです。

また、バッテリーは急速充電に対応しているところは好印象です。

バッテリーの残量が少ないときでも短時間で充電できることは持ち歩きの多いモバイルノートには大きなメリットです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

・dynabook SZ73/P(2020春)

・dynabook GZ/HP(2020秋冬)

・Core i7-10510U搭載機(平均)

・Core i5-10210U搭載機(平均)

※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
1分1秒2
dynabook SZ73/P
1分22秒8
dynabook GZ/HP
49秒7
Core i7-10510U搭載機
53秒4
Core i5-10210U搭載機
1分10秒2
Photoshop Lightroom
レビュー機
36秒6
dynabook SZ73/P
1分43秒8
dynabook GZ/HP
26秒2
Core i7-10510U搭載機
44秒4
Core i5-10210U搭載機
1分2秒9
Lightroom Classic
レビュー機
41秒5
dynabook SZ73/P
1分23秒1
dynabook GZ/HP
33秒6
Core i7-10510U搭載機
51秒0
Core i5-10210U搭載機
1分8秒0

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力

(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
4分2秒3
dynabook SZ73/P
4分37秒7
dynabook GZ/HP
2分47秒1
Core i7-10510U搭載機
3分25秒4
Core i5-10210U搭載機
3分58秒5

 

実際のソフトウェアを使った評価でもメモリ容量が影響しており、同じ CPU を搭載している dynabook GZ/HP にくらべ処理完了まで時間がかかります。

レンダリング(編集内容の画面への反映)は十分なめらかな描画で処理もスムーズで、写真・動画編集などクリエイティブな作業でも(補助的になら)そこそこ使えるパフォーマンスですが、快適度をアップさせるなら 16GBメモリの搭載がおすすめです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。

ただ、負荷が低減すれば駆動音も静かになります。

パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が続くわけではないので駆動音はそれほど気になることはないと思います。

以下は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)の計測結果です。

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

■測定結果

最大音量
下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値)
アイドル時 34.6 db
 
CINEBENCH R20 47.7 db
(1496 pts)
動画エンコード 44.2 db
(4分4秒)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

表面温度のチェック

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥、とくにキーボードの中央寄りから左側が温かくなりますがタイピングに影響はありません。また、パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

dynabook SZ/LP には サウンドユーティリティソフト「DTS Audio Processing」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト

コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、オーディオカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

■スピーカー
中音域から高音域までをメインとした出力でまずまずの音質でカジュアルに楽しめるレベル。オンライン会議などでは十分な音質を確保している印象。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域をカバー、音質自体格段にアップする。より高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 22.0秒 48.7秒 7.8秒
2回目 22.9秒 49.2秒 7.4秒
3回目 22.8秒 49.0秒 7.0秒
4回目 22.9秒 48.6秒 7.3秒
5回目 23.0秒 49.5秒 7.1秒
平均 22.7秒 49.0秒 7.3秒

シャットダウンは体感的にも早いですが、起動や再起動は少し時間がかかるようです。

とくに再起動は意外に時間がかかりますが、頻繁に行うものではないことを考慮すればとくに気になることはないと思います。

なお、インストールしているアプリや使い方などにより時間は多少変動するので参考値としてください。

 

付属品

dynabook SZ/LP の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・dynabook SZ/LP 本体
・電源アダプター
・電源コード
・クリーナークロス
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、dynabook SZシリーズ(2020秋冬モデル)のレビュー記事をお届けしました。

dynabook SZ は、最新CPUを搭載した お手頃価格のモバイルノートです。

ベンチマークではパフォーマンスが少しひかえめなところがありましたが、軽量・薄型・強堅ボディにくわえモバイルノートとしての実用性は十分満足できます。

プライベートからテレワークまでいろいろなシーンで気軽に活用できるモデルです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 最新 CPU 搭載でお手頃価格
  • 薄型・軽量で堅牢性にすぐれている
  • フルHD液晶に IGZO パネルを採用
  • モバイルノートとしての実用性にすぐれている
  • 国内メーカーの高い品質とあんしん感

チョット残念なところ

  • パフォーマンスが少しひかえめなときがある

ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

 

真正面

dynabook SZシリーズ
(2020秋冬モデル)

税込 6万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格

Check

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