dynabook PZシリーズは、インテル Core / Celeron プロセッサーを搭載した 15.6型スタンダードノートPC です。
15.6インチサイズながら意外に軽量でスリムなボディは部屋間の移動もスムーズ!
筐体の素材などでコストダウンされている印象はあるもののベンチマークによる性能評価は優秀で、最新CPU(第11世代インテル Core)搭載モデルでも税込7万円台からのお手頃価格です。
プライベートからテレワークまで利用シーンを選ばず快適に使える実用性重視のモデルです。
- 第11世代/第10世代インテル Core プロセッサーやインテル Celeron プロセッサー搭載モデルがラインナップ
- 15.6型でも意外に軽量&スリム
- フルHD 広視野角ディスプレイ搭載(一部モデルを除く)
- 抗菌対応キーボード(一部モデルを除く)
- 顔認証センサー搭載
- 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載
- お急ぎ30分チャージに対応(30分の充電でバッテリー駆動時間の約40%充電できる)
- 実用性重視のモデルがバリエーション豊富にラインナップ
- 国内メーカーの品質の高さとサポートのあんしん感
関連記事
Windows 11 を搭載した最新機種の実機レビューです。
【 目 次 】
レビューは 2021年3月24日時点の内容です。
スペック構成
dynabook PZシリーズには、CPU/メモリ/ストレージなどのスペック構成により以下のモデルがラインナップしています。
・dynabook PZ/HS(2021春)
・dynabook PZ/LS(2021春)
・dynabook PZ/HP(2020秋冬)
・dynabook PZ/LP(2020秋冬)
・dynabook PZ55/R(2020夏)
・dynabook PZ55/M(2020春)
※記事執筆時点で販売中のモデル
※()内はシーズン・カテゴリー
おもなスペックは以下のとおり。
PZ/HS | PZ/LS | PZ/HP | PZ/LP | PZ55/R | PZ55/M | |
---|---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 10 Pro 64ビット | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Pro 64ビット | Windows 10 Home 64ビット | ||
CPU | ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー |
インテル Celeron プロセッサー 5205U | ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー |
インテル Core i3-1005G1 プロセッサー | ■インテル Core i7-10510U プロセッサー ■インテル Core i5-10210U プロセッサー ■インテル Core i3-10110U プロセッサー |
■インテル Core i7-10510U プロセッサー ■インテル Core i5-10210U プロセッサー ■インテル Core i3-10110U プロセッサー ■インテル Celeron プロセッサー 5205U |
メモリ | ■16GB(8GB×2)PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM ■8GB(8GB×1)PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM |
4GB(4GB×1)PC4-19200(DDR4-2400)対応 SDRAM | ■16GB(8GB×2)PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM ■8GB(8GB×1)PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM |
8GB(8GB×1)PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM | ■16GB(8GB×2)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM ■8GB(8GB×1)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM |
■8GB(8GB×1)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM ■4GB(4GB×1)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM |
ストレージ | ■512GB SSD(PCIe対応) ■256GB SSD(PCIe対応) |
128GB SSD(PCIe対応) | ■1TB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) ■512GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) ■256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) ■512GB SSD(PCIe対応) ■256GB SSD(PCIe対応) |
■256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) ■256GB SSD(PCIe対応) |
■512GB SSD(PCIe対応) ■256GB SSD(PCIe対応) |
■256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) ■256GB SSD(PCIe対応) ■1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) |
ディスプレイ | 15.6型ワイド(16:9)FHD 広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) | 15.6型 HD TFTカラー LED液晶(ノングレア)1,366×768ドット | 15.6型ワイド(16:9)FHD 広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) | ■15.6型ワイド(16:9)FHD 広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) ■15.6型 HD TFTカラー LED液晶(ノングレア)1,366×768ドット |
||
グラフィックス | ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i7/i5 搭載時) ■インテル UHD グラフィックス (Core i3 搭載時) |
インテル UHD グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | ||
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応) | |||||
ワイヤレス | IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth Ver5.1準拠 | IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth Ver5.0準拠 | ||||
カメラ、マイク | 有効画素数 約200万画素カメラ、デュアルマイク | |||||
Windows Hellow | 顔認証センサー | |||||
バッテリー駆動時間(JEITA測定法2.0) | 約10.0時間 | 約10.5時間 | 約10.0時間 | 約7.5時間 (最大) | 約10.5時間 | 約10.5時間 (最大) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 361.0×244.0×19.9 mm (突起部含まず) | |||||
重量 | ■約1.84kg (Core i7/i5 搭載時) ■約1.69kg (Core i3 搭載時) |
約1.69kg | ■約1.94kg (SSD+HDD 搭載時) ■約1.84kg (SSD 搭載時) |
■約1.79kg (SSD+HDD 搭載時) ■約1.69kg (SSD 搭載時) |
約1.69kg | ■約1.79kg (SSD+HDD 搭載時) ■約1.69kg (SSD 搭載時) |
本体カラー | ブラック |
レビューではメーカーからお借りした実機(PZ/HP:2020秋冬)を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
ラインナップしているモデルの詳細スペックや最新の価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook PZシリーズ
税込4万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
dynabook PZ/HP は15.6インチサイズながらスリムでスタイリッシュなデザインです。
本体のカラー「ブラック」は落ち着いた色味でシックな印象です。
「dynabook」のロゴがアクセント
本体の素材は樹脂(プラスチック)製。天面は凹凸のあるストライプのテクスチャデザインでチープ感はありません。
サラサラとした感触で質感も良好です。また、ブラックのカラーは一般的に指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、ストライプデザインのためか汚れは目立ちにくいです。
本体は意外にスリム
底面は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。
ゴム足は前後に平行して実装されており、安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。
矢印の指すところが排気口
メモリの増設・交換ができる
レビュー機の PZ/HP はメモリの増設・交換が可能です。
底面のメモリカバーのネジ1本をゆるめ、カバーをはずすだけでメモリスロットにアクセスできます。
メモリスロット
メモリの増設・交換は、同梱の「dynabookガイド(取扱説明書)」に記載されている手順に従って作業してください。
必要十分なインターフェース
dynabook PZ/HP に実装されているインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源コネクタ
②LANコネクタ
③HDMI出力端子
④USB3.1(Gen1)コネクタ×2
⑤USB3.1(Gen2) Type-Cコネクタ
⑥マイク入力/ヘッドホン出力端子
USB Type-C コネクタは、PD充電器による本体への充電や 映像出力にも対応しています。
■USB Type-C コネクタ対応表
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
※当サイトの検証結果
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑦ブリッジメディアスロット
⑧USB3.1(Gen1)コネクタ
⑨セキュリティロック・スロット
ブリッジメディアスロット(カードリーダー)はプッシュロック式です。
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
dynabook PZシリーズには、必要十分なインターフェースが実装されています。
dynabook PZシリーズのインターフェースは共通です。(ただし、PZ55/R(2020夏)と PZ55/M(2020春)は USBポートのリビジョンが低い)
電源ボタンはキーボード左奥、スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
電源ボタン(LEDなし:前面左側に充電/電源ランプを実装)
矢印の指すところがスピーカー
顔認証でかんたんサインイン
dynabook PZシリーズは顔認証カメラを搭載しています。
顔認証でサインイン
顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。(認証精度は良好です)
15.6インチサイズでも意外にスリム
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
dynabook PZ/HP の高さは実測で 20~24mm(ゴム足を含む)。CDケース 2枚程度で、15.6インチサイズとしては意外にスリムです。
重量を実測します。
・本体:1,752g
・電源アダプター:220g
・電源コード:39g
本体の重量は外出先に持ち出すことは厳しいですが、一般的な15.6インチノートPC にくらべ軽く部屋間の移動はスムーズにできます。
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイのチェック
高精細で自然な色合いのディスプレイ
dynabook PZ/HP のディスプレイは高輝度で高精細、描画される映像は自然な色合いでキレイです。
レビュー機の液晶パネルは SHARP製
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、青と緑がわずかに強めに出ていますが RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちです。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
sRGBカバー率 | 99.3% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 74.1% |
色調バランス、色域ともに優秀です。
ベゼルは狭額縁
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。
その幅は鉛筆と同じくらいのせまさで画面周りがスッキリとしています。
眼が疲れにくい非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
映り込みはほとんど感じない
dynabook PZ/HP のディスプレイは非光沢液晶です。映り込みはほとんど気になることもなく、眼の負担も軽減できます。
広い視野角
視野角を確認します。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向/垂直方向ともに視野角は広く、ななめからもハッキリとした映像を見ることができます。
ディスプレイを開ける角度は十分な範囲をカバー
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
dynabook PZシリーズのキーボード・レイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様では 18.7mm)、テンキーは 17.5mm。
キートップの表面はフラット。適度なフィット感にくわえサラサラとした感触で質感も良好です。
英数字がキートップの中央にプリントされていて視認性も良好です。
レビュー機(PZ/HP)のキーボードの各キーには抗菌コーティングが施されています。
文字がかすれにくくなりキーの視認性を維持できる効果もあります。
キーストロークはノートパソコンとして平均的な 1.5mm。シッカリとした打鍵感があってタイプ感も心地よいです。
タイプ音は「ドスドス」という比較的静かな音
キーを押し込んだ後の反発がイイ感じでタイピングしやすいです。(キーを押し込むときの強さは普通)
なお、キーボードバックライトは搭載されていません。
質感の良いパームレスト
パームレストは天面と同じ樹脂製。ストライプデザインでザラザラとした感触です。指紋や皮脂の跡が目立ちにくく質感も良好です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドはサイズは大きめで奥行きもあります。少しザラザラとした感触ですが大きな違和感はありません。指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドは大きめサイズ
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークによる性能評価では、レビュー機 dynabook PZ/HP(2020秋冬)の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスなどを測定・評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | 8GB(8GB×1)PC4-25600(DDR4-3200) |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、SATA対応) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
比較対象は dynabook PZシリーズに搭載されている CPU です。比較検討の参考にしてください。
※ Celeron プロセッサー 5205U を除く。
■CINEBENCH R20
CPU | |
---|---|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
2175 pts
|
Core i7-1165G7 |
1960 pts
|
Core i5-1135G7 |
1795 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1362 pts
|
Core i3-1115G4 |
1224 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1165G7(レビュー機) |
12906
|
Core i7-1165G7 |
11610
|
Core i5-1135G7 |
10673
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7455
|
Core i3-1115G4 |
6702
|
Core i3-10110U |
5533
|
第11世代のインテル Core プロセッサーは性能がとても進化していることがわかります。
とくに、レビュー機は搭載している CPU の性能をシッカリ引き出しています。
高負荷な処理をメインとした使いかたなら Core i7-1165G7 搭載モデルを選ぶことで十分満足できるパフォーマンスを期待できます。
ふだん使い(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)をメインとするなら第10世代 Core i5 搭載モデルがおすすめです。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-1115G4搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10510U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-10110U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3882
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3460
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3393
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2333
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1177
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1065
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
836
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
10761
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10506
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
8958
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
7706
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
5161
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4337
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
2650
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4018
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3592
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3072
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2661
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1695
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1421
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
1081
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3294
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3002
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2827
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2389
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1267
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1158
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
944
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
第11世代 Core i7 /i5 プロセッサー内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスは、性能レベルが大幅にアップしていることがわかります。
レビュー機のブラフィックスパフォーマンスは平均スコアにくらべ若干ひかえめなときがありますが、レビュー機のメモリ容量(8GBメモリ)が影響しているためです。
CPU内蔵のグラフィックスは搭載されているメモリ容量や構成(シングル/デュアルなど)にも依存するため、レビュー機の場合メモリ容量を 16GB(8GB×2)に増やすことでグラフィックスパフォーマンスもアップさせることができます。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは 256GB SSD(NVMe対応) + 1TB HDD(5,400rpm) のデュアルドライブ構成です。
ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。
SSD ドライブのデータ転送速度
HDD ドライブのデータ転送速度
SSD は NVMe 対応でデータ転送速度で超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
また、HDD は 回転数 5,400rpm として平均的なスコアです。SSD にくらべデータ転送速度は遅いですが、データ保存ドライブなのでストレージ全体の快適度が下がることはなく、むしろコストパフォーマンス的にも効率の良いドライブ構成です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Core i5-1135G7搭載機(平均)
・Core i3-1115G4搭載機(平均)
・Core i7-10510U搭載機(平均)
・Core i5-10210U搭載機(平均)
・Core i3-10110U搭載機(平均)
※平均は当サイトで計測したスコアの平均値
スペック | dynabook PZ/HP (レビュー機) |
Core i5-1135G7 搭載機 |
Core i3-1115G4 搭載機 |
Core i7-10510U 搭載機 |
Core i5-10210U 搭載機 |
Core i3-10110U 搭載機 |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 | インテル Core i3-1115G4 | インテル Core i7-10510U | インテル Core i5-10210U | インテル Core i3-10110U |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB/16GB | 8GB | 4GB/8GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD | 256GB/512GB SSD | 256GB SSD | 256GB/512GB SSD | 256GB/512GB SSD | 256GB SSD |
グラフィックス | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル UHD | インテル UHD | インテル UHD | インテル UHD |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機 |
4251
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4009
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3350
|
Core i7-10510U搭載機 |
2892
|
Core i5-10210U搭載機 |
2663
|
Core i3-10110U搭載機 |
2231
|
Essentials | |
レビュー機 |
9696
|
Core i5-1135G7搭載機 |
9004
|
Core i3-1115G4搭載機 |
8418
|
Core i7-10510U搭載機 |
8719
|
Core i5-10210U搭載機 |
7951
|
Core i3-10110U搭載機 |
6941
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
レビュー機 |
6654
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6228
|
Core i3-1115G4搭載機 |
6228
|
Core i7-10510U搭載機 |
6954
|
Core i5-10210U搭載機 |
6345
|
Core i3-10110U搭載機 |
5655
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
レビュー機 |
4860
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4286
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3381
|
Core i7-10510U搭載機 |
3186
|
Core i5-10210U搭載機 |
3047
|
Core i3-10110U搭載機 |
2454
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
レビュー機 |
2816
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2950
|
Core i3-1115G4搭載機 |
1920
|
Core i7-10510U搭載機 |
981
|
Core i5-10210U搭載機 |
887
|
Core i3-10110U搭載機 |
696
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
総合的なパフォーマンスのスコアも優秀です。
また、比較対象機は dynabook PZシリーズにラインナップしているモデルを想定しており、比較検討の参考になると思います。
ちなみに、第11世代インテル Core 搭載機は、Digital Contents Creation や Gaming テストを含め全体的にバランスの取れたパフォーマンスが出ている点はチェックしておきたいところです。
なお、ふだん使い(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)をメインとするなら第10世代 Core i5 搭載モデルも快適に使えるはずです。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 7時間 53分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
35分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 12分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 18分 |
15.6インチノートで、バッテリーを多く消費する条件でも駆動時間が 8時間程度なら十分満足できます。使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整することでバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。
また、バッテリーは「お急ぎ30分チャージ」に対応しており、検証では 30分程度で 50%まで充電できています。
バッテリー性能は駆動時間/充電時間ともに優秀です。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。
■比較対象機
・Core i5-1135G7搭載機(平均)
・Core i3-1115G4搭載機(平均)
・Core i7-10510U搭載機(平均)
・Core i5-10210U搭載機(平均)
・Core i3-10110U搭載機(平均)
※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
レビュー機 |
44秒0
|
Core i5-1135G7搭載機 |
57秒2
|
Core i3-1115G4搭載機 |
59秒1
|
Core i7-10510U搭載機 |
53秒4
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分10秒2
|
Core i3-10110U搭載機 |
1分26秒0
|
Photoshop Lightroom | |
レビュー機 |
29秒0
|
Core i5-1135G7搭載機 |
34秒2
|
Core i3-1115G4搭載機 |
42秒5
|
Core i7-10510U搭載機 |
44秒4
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分2秒9
|
Core i3-10110U搭載機 |
1分32秒4
|
Lightroom Classic | |
レビュー機 |
32秒1
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒1
|
Core i3-1115G4搭載機 |
47秒2
|
Core i7-10510U搭載機 |
51秒0
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分8秒0
|
Core i3-10110U搭載機 |
1分34秒9
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・高速ビデオ レンダリング技術オプションはオフ
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
レビュー機 |
2分42秒3
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分28秒4
|
Core i3-1115G4搭載機 |
4分57秒5
|
Core i7-10510U搭載機 |
3分25秒4
|
Core i5-10210U搭載機 |
3分58秒5
|
Core i3-10110U搭載機 |
5分53秒3
|
レビュー機の dynabook PZ/HP は、RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)/動画エンコードともに優秀です。
レンダリング(編集内容の画面への反映)は十分なめらかな描画で処理もスムーズで、趣味はもちろんのこと補助的なクリエイティブ作業も快適なパフォーマンスが期待できます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
使用測定器:Meterk SLM01
ベンチマーク(CINEBENCH R20 / マルチ Core )実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)の計測結果です。
■測定結果
最大音量 下段は測定中の音量推移 |
|
---|---|
アイドル時 | 36.3 db |
CINEBENCH R20 | 50.6 db (48db 前後で推移) |
動画エンコード | 50.0 db (48db 前後で推移) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
平常時は静かですが、高負荷な状態では排熱のよる「ヒューッ」という気流音と「ウーッ」というファン音(モーター音)が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。ただ、負荷が低減すれば静かになります。
パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続するわけではないので、駆動音が気になることはないと思います。
表面温度のチェック
平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
高負荷な状態になるとキーボード奥や中央から左側の温度が若干上昇しますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。
サウンド チェック
dynabook PZ/LP には サウンドユーティリティソフト「DTS Audio Processing」がプリインストールされています。
コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、オーディオカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
■スピーカー
中音域から高音域までをメインとした出力でまずまずの音質でカジュアルに楽しめるレベル。オンライン会議などでは十分な音質を確保している。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域をカバー、音質自体格段にアップする。より高音質なサウンドを楽しめる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン 時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 10.7秒 | 27.5秒 | 6.5秒 |
2回目 | 10.7秒 | 27.5秒 | 6.5秒 |
3回目 | 10.7秒 | 27.6秒 | 6.7秒 |
4回目 | 10.5秒 | 27.3秒 | 6.5秒 |
5回目 | 10.6秒 | 27.9秒 | 6.6秒 |
平均 | 10.6秒 | 27.6秒 | 6.6秒 |
体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
dynabook PZ/HP の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・dynabook PZ/HP 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、dynabook PZシリーズのレビュー記事をお届けしました。
今回試用した dynabook PZ/HP は、その性能をシッカリと発揮しベンチマークによる性能評価も優秀です。
筐体の素材でコストダウンされている印象はあるものの実用性重視なら十分満足できますし、バリエーション豊富なスペックのモデルが数多くラインナップしており、使いかたにあわせて選べるところも魅力です。
国内大手ブランドの品質の高さとサポートのあんしん感にくわえ第11世代インテル Core 搭載モデルでも税込7万円台からのお手頃価格はお値段以上に高性能で高コスパなスタンダードノートといえるでしょう。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- スペックの性能をシッカリと発揮している
- フルHD 広視野角ディスプレイは描画される映像がキレイ
- 長時間駆動できて高速充電可能なバッテリー
- 国内大手ブランドの品質の高さとサポートのあんしん感がある
- 価格以上に高性能&高コスパで実用性にすぐれている
チョット残念なところ
- 本体カラーはブラックだけ
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook PZシリーズ
税込4万円台から
COCORO MEMBERS 会員価格
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