dynabook AZ66 (AZ66/M) レビュー:家族でエンターテイメントを楽しめる 16.1型大画面ノートPC

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

真正面(背景付き)

dynabook AZ66 は、15.6型PCと同じ筐体サイズに16.1型の大画面を搭載した高性能で高品質なノートPCです。

発売時期による複数のシーズン・カテゴリー(2019冬/2020春)で、第8世代インテル Core 搭載モデルと第10世代インテル Core 搭載モデルがラインナップ。

16.1型の大画面は、画面に表示される文字が大きくて見やすく、描画される映像もキレイです。

ブルーレイドライブの内蔵にくわえ、オンキョーと共同開発した高音質ステレオスピーカーで、ブルーレイの映画も迫力の大画面で楽しめます。

まさに、エンターテイメントを家族で快適に楽しめる大画面ノートといえるモデルです。

■dynabook AZ66 の特徴

  • 第8世代/第10世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 15.6型PCと同じ筐体サイズに16.1型の大画面を搭載
  • スリムでスタイリッシュなデザイン
  • ブルーレイドライブ内蔵
  • オンキョーと共同開発した高音質ステレオスピーカーを採用
  • 映像をきれいに描画できるフルHD液晶ディスプレイ
  • 画面に表示される文字が大きくて見やすい
  • 視認性にすぐれたタイピングしやすいキーボード
  • 顔認証でかんたんにサインインできる
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。

天面(背景付き)

レビュー内容は 2020年11月21日時点のものです。

 

スペック構成

dynabook AZ66 シリーズには、搭載している CPU の世代により以下のシーズンカテゴリーのモデルがラインナップしています。

・dynabook AZ66/M(2020春)
・dynabook AZ66/L(2019冬)
※()内はシーズン・カテゴリー

おもなスペック構成は以下のとおりです。

AZ66/M AZ66/L
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU ■インテル Core i7-10710U プロセッサー
■インテル Core i7-10510U プロセッサー
インテル Core i7-8565U プロセッサー
メモリ 16GB(8GB×2)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応 16GB(8GB×2)PC4-19200(DDR4-2400)対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
ストレージ ■1TB SSD(PCIe対応)
■512GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、Serial ATA対応)
■256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、Serial ATA対応)
ディスプレイ 16.1型ワイド(16:9)FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラーLED液晶(IPS〈In Plane Switching〉方式・ノングレア)(省電力LEDバックライト)1,920×1,080ドット
グラフィックス インテル UHD グラフィックス(CPUに内蔵) インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵)
カメラ、マイク 有効画素数 約92万画素カメラ/顔認証センサー、デュアルマイク
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能対応)
LAN 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応)
ワイヤレス IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠 + Bluetooth 5.0 IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠 + Bluetooth 5.0
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約9.0時間
本体サイズ(W×D×H) 約 2.4kg

 

ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」でご確認ください。

なお、この記事では dynabook AZ66/M(2020春)を試用してレビューを実施しています。

 

真正面

dynabook AZ66 シリーズ
税込 11万円台から
※COCORO MEMBERS 会員価格

Check

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外観チェック

大画面でもスリムでスタイリッシュなデザイン

dynabook AZ66 は16.1インチサイズの大画面でもスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面(向かって斜め左)

背面側(向かって斜め左)

レビュー機の本体カラーは「サテンゴールド」、光沢のある淡いゴールドでスタイリッシュ感と高級感をあわせ持っているカラーです。

天面(その1)

天面は光沢のあるヘアライン仕上げです。(おそらくアルミニウムの天板が貼り付けられている)

天面(その2)
「dyanbook」のロゴがアクセント

表面はツルツルとした感触で質感も良好、指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。

天面(その3)

天面(その4)
本体はスリム

底面の素材は樹脂(プラスチック)製ですが、ボコボコとしたテクスチャ仕上げで剛性にすぐれた「ユニボディ」の構造は見た目もスッキリしています。

底面側(その1)
ゴム足は四隅に実装

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
矢印の指すところが排気口

メモリの増設・交換ができる

dynabook AZ66 は、メモリの増設・交換が可能です。

底面のメモリカバーのネジ1本をゆるめ、カバーをはずすだけでメモリスロットにアクセスできます。

メモリ
メモリスロット

Check

メモリの増設・交換は、同梱の「dynabookガイド(取扱説明書)」に記載されている手順に従って作業してください。

必要十分なインターフェースを実装

dynabook AZ66 に実装されているインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源コネクタ
②セキュリティロック・スロット
③HDMI出力端子
④USB Type-Cコネクタ
⑤USB 3.0コネクタ

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑥マイク入力/ヘッドホン出力端子
⑦USB 3.0コネクタ×2
⑧ブルーレイディスクドライブ
⑨LANコネクタ

ブルーレイドライブをオープンしているときのイメージです。

ブルーレイドライブ
ブルーレイドライブ

正面側には SDカードスロットが実装されています。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
(右端は電源ランプと充電中ランプ)

SDカードスロットは底面寄りに実装されており、アクセスするときに本体前面を少し持ち上げると SDカードが抜き挿ししやすくなります。(SDカードスロットはプッシュロック式)

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LEDなし

SDカードスロットはアクセスしにくいものの、dynabook AZ66 には必要十分なインターフェースが実装されています。

オンキョーと共同開発したスピーカーを搭載

スピーカーには オンキョーと共同開発したスピーカーを搭載。キーボード奥に高級感あるスピーカーグリルのなかに実装されています。

スピーカー
低音域から高音域まで音域の広い高音質サウンドを出力

顔認証でかんたんサインイン

dynabook AZ66には顔認証カメラが搭載されています。

顔認証機能を使えば、パソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。

顔認証
顔認証の精度は良好

家族でパソコンを共有するときも、おのおのが顔パスでサインインできて便利です。

部屋間の移動もラクにできる

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 23~25mm(ゴム足を含む)。最厚部でも CDケース 2枚より厚みがある程度で、ブルーレイドライブを内蔵していてもスリムです。

重量を実測します。

本体の重さ
・本体:2,227g
・電源アダプター:138g
・電源コード:39g

本体は部屋間の移動がラクにできる重量感です。

電源アダプターの最大出力は 45W。手のひらに収まるくらいのサイズ感です。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイのチェック

色調バランス・色域ともに優秀な液晶ディスプレイ

dynabook AZ66 の液晶ディスプレイは フルHD 解像度の IPSパネルです。高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、RGB ともに理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 99.4%
Adobe RGBカバー率 74.6%

色調バランス・色域ともに優秀です。シビアな写真編集にも十分対応できる性能レベルです。

画面が大きいから文字も見やすい

16.1インチのディスプレイは 15.6インチよりサイズが大きいぶん画面に表示される文字が大きく見やすいです。

ディスプレイサイズ比較
dynabook AZ66 と 15.6型ノートと比較
(テキストスケーリングはどちらも 150%)

ベゼルはやや狭額縁

左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は鉛筆の太さより少し幅がある程度の やや狭額縁です。

左右ベゼル

 

眼が疲れにくい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ時)
電源オフ時

画面映り込み(電源オン時)
電源オン時

dynabook AZ66 のディスプレイは非光沢液晶です。映り込みがほとんど気になることもなく、眼の負担も軽減できます。

広い視野角

視野角を確認します。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向/垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像もキレイです。

ディスプレイを開ける角度は十分な範囲をカバー

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

キーボードのレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様でも 19mm)、テンキーは 17.5mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの表面は中央部分が少しへこんだ形状です。適度なフィット感にくわえサラサラとした感触で質感も良好です。

キートップ

キートップの印刷文字が少し浮き上がっている感触も良く、英数字が中央にプリントされていて視認性も良好です。

キーの視認性

キーストロークはやや浅めの感じです。

キーストローク
タイプ音は「ドスドス」という比較的静かな音

比較的柔らかいタイプ感ですが、キーを押し込んだ後の適度な反発があってタイピングしやすいです。

なお、キーボードバックライトは搭載されていません。

質感の良いパームレスト

パームレストの素材は、おそらく表面のみのアルミニウム製です。

パームレスト

天面と同じように光沢のあるヘアライン仕上げが施されており、ツルツルとした感触で質感も良好です。

指紋や皮脂の跡が目立ちにくく、キーボード操作も快適です。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

筐体のサイズのわりにタッチパッドのサイズが小さく見えますが、一般的なタッチパッドのサイズ感で操作性も良好です。

タッチパッドサイズ感
タッチパッドサイズ感

 

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークによる性能評価では、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスなどを測定・評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU インテル Core i7-10710U プロセッサー
メモリ 16GB(8GB×2)PC4-21300(DDR4-2666)対応 SDRAM
ストレージ 512GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 のベンチマークスコアで比較・評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i7-8565U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i5-8265U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値で比較

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-10510U
1524 pts
Core i7-10710U(レビュー機)
1396 pts
Core i5-10210U
1372 pts
Core i7-8565U
1278 pts
Core i5-8265U
1200 pts

レビュー機に実装されている CPU は Core i7-10510U の上位にあたるプロセッサーですが、レビュー機では CPU パフォーマンスがひかえめです。

おそらくは、排気口の間口が小さめなことが本体内部の排熱に影響していることが考えられます。

ベンチマークのように高負荷な状態が比較的長い時間続くようなケースではパフォーマンスをコントロールしているかもしれません。

ただ、スコアに大きな差はないので、体感的にはパフォーマンスの違いは感じないと思います。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス
 (Core i7-10710U の平均)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i7-10510U の平均)
・インテル UHD グラフィックス 620
 (Core i7-8565U の平均)
※平均は当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル UHD(i7-10710U)
1190
インテル UHD(レビュー機)
1172
インテル UHD(i7-10510U)
1165
インテル UHD 620(i7-8565U)
1150

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル UHD(i7-10510U)
5174
インテル UHD(i7-10710U)
4784
インテル UHD 620(i7-8565U)
4214
インテル UHD(レビュー機)
4000

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル UHD(レビュー機)
1792
インテル UHD(i7-10710U)
1752
インテル UHD(i7-10510U)
1661
インテル UHD 620(i7-8565U)
1657

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル UHD 620(i7-8565U)
1296
インテル UHD(i7-10710U)
1274
インテル UHD(i7-10510U)
1249
インテル UHD(レビュー機)
1212

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

ベンチマークごとのスコア・ランキングにバラツキがあります。どれが群を抜いているというわけではなくパフォーマンスはほぼ同じと見てよいでしょう。

CPU 内蔵グラフィックスはゲームのような高度なグラフィックスは苦手ですが、オンライン会議や動画鑑賞などでは なめらかな映像描画で快適に使えます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは 512GB SSD(NVMe対応) + 1TB HDD(5,400rpm) のデュアルドライブ構成です。

ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

データ転送速度(SSD)
SSD ドライブのデータ転送速度

データ転送速度(HDD)
HDD ドライブのデータ転送速度

SSD は NVMe 対応で 512GB の大容量でデータアクセスも超高速です。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

また、HDD は 回転数 5,400rpm として平均的なスコアです。SSD にくらべデータ転送速度は遅いですが、データ保存ドライブなのでストレージ全体の快適度が下がることはないはずです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
レビュー機
6278
基準値
4100
Productivity
レビュー機
5815
基準値
4500
Digital Contents Creation
レビュー機
2827
基準値
3450

※テスト項目説明
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機は、ふだん使いのほか、オフィスソフトなども快適に使える性能レベルです。

また、写真・動画編集などクリエイティブな作業でも、プライベートで使うなら十分快適なパフォーマンスが期待できます。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機 dynabook AZ66 のバッテリー駆動時間と充電時間を計測します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 5時間 39分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
48分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 24
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 24分

持ち歩くことの少ないノートパソコンなので、5時間30分程度バッテリーで駆動できれば十分といえます。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすこともできます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種の処理時間と比較します。

■Core i7-10710U 搭載機
 ・Core i7-10710U
 ・16GBメモリ
 ・512GB 1TB SSD
■Core i7-10510U 搭載機
 ・Core i7-10510U
 ・16GBメモリ
 ・512GB SSD
※当サイトで計測したスコアの平均値と比較

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
※レビュー機はプリインストール版で実施
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
54秒9
Core i7-10710U 搭載機
1分0秒5
Core i7-10510U 搭載機
50秒1
Photoshop Lightroom
レビュー機
34秒8
Core i7-10710U 搭載機
33秒8
Core i7-10510U 搭載機
34秒9
Lightroom Classic
レビュー機
41秒2
Core i7-10710U 搭載機
42秒7
Core i7-10510U 搭載機
43秒10

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
※レビュー機はプリインストール版で実施

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分30秒8
Core i7-10710U 搭載機
3分38秒4
Core i7-10510U 搭載機
3分30秒8

 

実際のソフトを使った検証では、レビュー機 dynabook AZ66 はスペック相応のパフォーマンスを発揮しています。使用感としても良好で十分快適に使えます。

レンダリング(編集内容の画面への反映)についても十分なめらかな描画で処理もスムーズでした。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かです。

高負荷時は「ウーッ」というファンの回転音がわずかに大きくなる程度で、音の大きさは気になるほどではありません。

負荷が低減し本体内部の熱が下がってくれば駆動音は静かになります

表面温度のチェック

高負荷時に、キーボードの奥 中央部分の温度が少し上昇しますが、タイピングに影響があるほどではありません。

また、パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

dynabook AZ66 は オンキョーと共同開発したスピーカーの搭載にくわえ、サウンドユーティリティソフト「DTS Audio Processing」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフトサウンド ユーティリティソフト

コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、音の広がりを強調できたりグラフィックイコライザーで お好みのサウンドにチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を出力した高音質サウンド。
音の広がりもあって、カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されて音質もアップ、さらに高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 20.2秒 46.4秒 6.1秒
2回目 19.9秒 47.7秒 6.3秒
3回目 19.7秒 47.6秒 6.5秒
4回目 19.7秒 46.5秒 6.1秒
5回目 19.7秒 46.5秒 6.1秒
平均 19.8秒 46.9秒 6.2秒

シャットダウンは短時間で、起動の早さもまずまずですが、再起動には少し時間がかかります。

とはいえ、再起動は頻繁に行うものではないので、とくに気になることはないと思います。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

dynabook AZ66 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

付属品は、電源アダプター、電源コード、ドキュメント類です。

ドキュメント類はスタートアップガイドなど簡易的な内容です。

 

まとめ

以上、dynabook AZ66 のレビュー記事をお届けしました。

dynabook AZ66 の 16.1インチサイズの画面は、15.6インチサイズより一回り大きいぶん、画面に表示される文字も大きく見やすいです。

液晶パネル自体も高品質なので描画される映像もキレイ。内蔵のブルーレイドライブで高画質の映画も楽しめます。

ベンチマークによる性能評価では、搭載されている性能のわりにパフォーマンスがひかえめなところもありましたが、写真やブルーレイ動画などエンターテイメントを楽しむには十分のパフォーマンスです。

大画面でエンターテイメントを楽しみたいユーザーや、家族の共有パソコンとしてみんなで使いたいユーザーにはおすすめのモデルといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • 画面が大きいぶん表示される文字が大きくて見やすい
  • 液晶パネルの品質が高く、描画される映像がキレイ
  • 気軽にブルーレイ動画を大画面と高音質サウンドで楽しめる
  • 大画面ノートながらスリムでスタイリッシュなデザイン
  • キーに印刷された文字が見やすくてタイピングしやすいキーボード

チョット残念なところ

  • 高負荷な処理が長く続くときはパフォーマンスがひかえめになるかも

ラインナップしているモデルの詳細スペックや価格はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」でご確認ください。

真正面

dynabook AZ66 シリーズ
税込 11万円台から
※COCORO MEMBERS 会員価格

Check

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