東芝『dynabook AZ25/D』(2017夏Webモデル)の実機レビュー 後編です。
後編では、各種ベンチマーク、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク オンキヨースピーカー & AUDYSSEY サウンド Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
実機はメーカーからの貸出機です。
また、レビュー内容については 2017年8月8日時点のものになります。
ベンチマーク
『dynabook AZ25/D』の基本性能やトータルパフォーマンス、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
総合的なパフォーマンス
「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。
Home Test
家庭での利用を想定したテスト内容です。
OpenCL対応の Accelerated にて測定
Creative Test
クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。
OpenCL対応の Accelerated にて測定
総合的なパフォーマンスとしては、やはりエントリークラスの性能です。
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Strom | なめらか描画 |
Cloud Gate | おおむねなめらか描画。ときどきカクついた描画になるが問題ないレベル。 |
Sky Diver | カクカクした描画。全体の流れが把握できるレベル。 |
Fire Strike | 紙芝居描画 |
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
ベンチマークソフト起動時のデフォルト解像度 1280×720(HD)標準品質では「重い」という結果に。
標準品質、解像度 1280×720
そこで、640×480(VGA)に解像度を落とし、低品質と標準品質にて測定しました。結果は以下のとおり。
低品質、解像度 640×480
標準品質、解像度 640×480
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『dynabook AZ25/D』のグラフィック性能レベルは高くなく、ゲームには不向きであることが分かります。
ただ、写真・動画編集については、パワフルなPC にくらべ、ある程度の処理時間はかかるものの、動作も可能ですし、YouTubeなどの動画を気軽に楽しめる性能は備えている印象です。
動作音については、控えめなパワーのためか排熱のファン音も静かで耳ざわりに感じることはありませんでした。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
まず、ストレージのドライブ構成をチェックします。
ストレージは、東芝製の HDD で 容量は 1TB、回転数は 5,400 RPM です。
ストレージ情報
ストレージのデータ転送速度です。
ストレージのデータ転送速度
回転数 5,400 RPM の HDD としては平均的な数値です。
バッテリー
『dynabook AZ25/D』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 16~18% くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 5時間 47分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。
オンキヨースピーカー & AUDYSSEY サウンド
『dynabook AZ25/D』には、オンキヨー製ステレオスピーカーが搭載されています。
また、オンキヨー製スピーカーから出力されるサウンドをチューニングするのが、シアターの音響補正技術で世界的に評価の高いブランド「AUDYSSEY」です。
AUDYSSEY のサウンドは、「dynabookサウンドエンジン by Audyssey」として、音のバランス調整や重低音表現のほか、サウンドモード、エフェクト、イコライザー機能など、お好みのサウンドに調整することができます。
dynabookサウンドエンジン by Audyssey
サウンドついては、上位モデル「dynabook AZ65/D」のサウンドと聴き比べても同等の印象です。
■スピーカー
低音域から高音域まで表現される音域が広く高音質。
低音域が少し弱い感じがするが、チューニングソフトで意外と柔軟に対応できる。
プリセットがないのは残念ですが、お好みのサウンドに柔軟に対応できるチューニングできます。
■ヘッドフォン
各音域の力強さが増し(とくに低音域)、より高音質で迫力のあるサウンドを体感できます。
通常のヘッドホンでも充分楽しめると思います。
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『dynabook AZ25/D』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 : 21.8秒
・シャットダウン: 20.0秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『dynabook AZ25/D』に搭載されている主なソフトウェアです。
Windows標準のソフトのほか、写真や動画編集などマルチメディアを楽しめる CyberLink製のソフトウェア、東芝のサポート関連ソフトウェア、スマートフォンの写真取り込みや整理・閲覧ができる「思い出フォトビューア」など、趣味や実用に使えるソフトが豊富に搭載されています。
上の画像には入っていませんが、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ24」もインストールされています。
また、「パソコンで見るマニュアル」や「動画で学ぶシリーズ」は、パソコン初心者にも優しく、とても分かりやすく作られています。
【パソコンで見るマニュアル】
【動画で学ぶシリーズ】メインメニュー
【動画で学ぶシリーズ】はじめてガイドの目次
【動画で学ぶシリーズ】Windows 10 の目次
付属品
『dynabook AZ25/D』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。
付属しているドキュメント類です。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段右側から ・東芝PCあんしんサポート連絡先 ・U-NEXT プレミアムチケット ・dynabook AZ25 シリーズをお使いのかたへ ・ウィルスバスターの紹介パンフレット ■下段右側から ・スタートアップガイド ・安心してお使いいただくために ・dynabookガイド(取扱説明書) ※保証書は梱包箱に貼り付けられています。 |
スタートアップガイドや dynabookガイド(取扱説明書)など、印刷物としてのドキュメントも分かりやすく記載されています。
スタートアップガイド
まとめ
『dynabook AZ25/D』は、インターネット閲覧やメール、YouTubeの動画など、気軽に楽しめる性能を備えたエントリーノートです。
性能レベルとしては高くはないものの、キレイな映像や高音質のサウンドにくわえ、豊富なソフトウェアなど、充実した機能と使いやすさも兼ね備えています。
使い方を解説したドキュメントや動画、マニュアル類もシッカリと整備されており、パソコン初心者もあんしんして使えるモデルといえます。
ラインナップしているモデルや価格等の最新情報は、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」でチェックしてみてください。
東芝ダイレクト公式サイト ⇒ 『dynabook AZ25/D』 製品詳細 |
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