VAIO SX12 (2020年10月モデル) は、第10世代インテル Core G プロセッサーを搭載した高性能な 12.5型モバイルノートPC です。
第11世代インテル Core プロセッサーにくらべると性能は若干低いですが、そのパフォーマンスはモバイルノートとして十分です。
また、スリムでコンパクトなボディは 1kg 切りで超軽量!
持ち歩きがとてもラクにできる軽さにくわえ、軽快な動作でパフォーマンスも快適に使えます。
VAIOならではの高性能&デザイン&使いやすさなど、所有満足度の高いデバイスに仕上げられています。
■VAIO SX12 (2020年10月モデル) の特徴
- 第10世代インテル Core G プロセッサーを搭載
- スリム&コンパクト&超軽量!
- 高弾性UDカーボンを採用した「カーボンウォール天板」による堅牢性にすぐれたボディ
- コンパクトなボディでもキーボードはフルサイズ(キーピッチ:約19mm)
- 最大 約16.5時間駆動できるバッテリー
- 顔認証カメラ&指紋認証センサー搭載(顔認証はオプション)
- 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
関連記事
第12世代インテル Core プロセッサーを搭載した最新機種の実機レビューです。
【 目 次 】
レビューは 2021年11月4日時点の内容です。
スペック構成
VAIO SX12 (2020年10月モデル) は、量販店などで取り扱われている「個人向け標準仕様モデル」のほか、使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる「カスタマイズモデル(VAIO OWNER MAIDE)」「VAIOストアで購入可能なモデル」から選択することができます。
なお、VAIO OWNER MAIDE はリアル店舗からの注文に適用されます。カスタマイズできる項目は VAIOストアで購入可能なモデルとほぼ同等です。(VAIO OWNER MAIDE の場合、生体認証は「顔認証」だけのカスタマイズが可能)
また、特別仕様モデルとして「ALL BLACK EDITION」と「RED EDITION」がラインナップ、こちらは VAIO OWNER MAIDE または VAIOストア で購入可能です。
以下は、VAIOストアで購入可能なモデルのおもなスペックです。
通常モデル | ALL BLACK EDITION | RED EDITION | ||
---|---|---|---|---|
OS | ■Windows 10 Pro 64ビット ■Windows 10 Home 64ビット |
|||
CPU | ■インテル Core i7-1065G7 プロセッサー ■インテル Core i5-1035G1 プロセッサー ■インテル Core i3-1005G1 プロセッサー |
インテル Core i7-1065G7 プロセッサー | ||
メモリ | ■32GB(On Board) ■16GB(On Board) ■8GB(On Board) ※規格 LPDDR4x、デュアルチャンネル転送対応 |
■32GB(On Board) ■16GB(On Board) ■8GB(On Board) ※規格 LPDDR4x、デュアルチャンネル転送対応 |
||
ストレージ | ■2TB SSD (NVMe) ■1TB SSD (NVMe) ■512GB SSD (NVMe) ■256GB SSD (NVMe) ■128GB SSD (NVMe) |
■2TB SSD (NVMe) ■1TB SSD (NVMe) ■512GB SSD (NVMe) ■256GB SSD (NVMe) |
||
ディスプレイ | 12.5型ワイド(16:9) Full HD (1920×1080) アンチグレア(非光沢) 液晶ディスプレイ | |||
グラフィックス | ■インテル Iris Plus グラフィックス (Core i7) ■インテル UHD グラフィックス (Core i5/i3) |
インテル Iris Plus グラフィックス | ||
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | |||
ワイヤレス | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax準拠, Wi-Fi 6準拠, Bluetooth 5.1準拠 | |||
カメラ、マイク | ■CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク ■CMOS センサー搭載HDウェブカメラ、内蔵ステレオマイク |
■CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク | ||
生体認証 | ■指紋認証、顔認証 ■指紋認証 |
指紋認証、顔認証 | ||
バッテリー駆動時間(JEITA測定法 2.0) | 約15.5~16.5時間 | |||
本体カラー | ■ブラック ■シルバー ■ブラウン ■ピンク |
オールブラック | レッド | |
本体サイズ(W×D×H) | 約 287.8×203.3×15.7~18.0 mm | |||
本体質量 | 約887~906g | 約896~906g | 約900~910g |
ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報は VAIO直販サイト「VAIO ストア」をご確認ください。
VAIO SX12 (2020年10月モデル)
税込 14万円台から
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外観チェック
スリム&コンパクト&スタイリッシュなデザイン
VAIO SX12 は、スリムでコンパクト、そしてスタイリッシュなデザインです。
レビュー機のカラー「ブラック」は高級感のある仕上がりです。
ただし、指紋や皮脂の跡は目立ちやすいです。柔らかいクロスなどでこまめに手入れすることで気持ちよく使えます。
なお、VAIO SX12 (2020年10月モデル) で選択できるカラーは「ブラック」のほか「シルバー」「ブラウン」「ピンク」の4カラーとバリエーションも豊富です。
バリエーション豊富で好みのカラーを選べるのはウレシイところ。
デザインのポイントはVAIO のロゴプレートとオーナメント(背面の金属部分)。照明が当たるとキラリと光ってカッコいいです。
表面はサラサラとした感触で上質感があります。
本体はスリム!
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。
ゴム足は背面側左右 2箇所と前面側左右にまたがる 1箇所、計3箇所に実装されています。本体のブラックと同じ色味のため写真では見えにくいですが太めのゴム足で本体の安定感は良好です。
ヒンジは本体奥側を持ち上げる「チルトアップヒンジ」です。
天面を最大限に開いた状態
チルトアップヒンジはキーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすさがアップ、さらにパームレストとデスク上との段差が少なくなることで自然な姿勢でタイピングできるメリットがあります。
吸気口はヒンジのあいだに、排気口は左側面に実装されています。
この構造は VAIO シリーズ独特
なお、キーボード上の排気口周辺は温度が少し上昇しやすいですが不快な感じはありません。ただし、側面側は高負荷な状態のときには熱風を多少感じるかもしれません。
充実のインターフェースを実装
VAIO SX12 のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源端子
②セキュリティーロックスロット
③USB端子×2
④ヘッドセット対応ヘッドホン端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑤SDメモリ カードスロット
⑥USB端子 (USB充電対応端子)
⑦USB Type-C 端子
⑧HDMI端子
⑨LAN端子 (部分開閉式)
⑩VGA端子 (アナログRGB出力端子)
コンパクトなモバイルノートながら充実のインターフェースを実装しています。
なお、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。
■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(30W) | 〇 |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
また、SDメモリ カードスロットはプッシュロック式です。
SDカードをシッカリ挿し込んた状態
SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
LTE搭載も可能
VAIO SX12 は LTE への対応も可能です。
SIMカードスロットは背面側
対応するサイズは「nanoSIM」
対応バンドは以下のとおり。
・3G対応
バンド 1,2,4,5,6,8,19
・LTE対応
バンド1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,21,25,26,28,29,30,38,39,40,41,66
※対応バンドは通信キャリアによって変わります。
VAIOストアでは「VAIOオリジナルSIMキャンペーン」を実施中です。
VAIO PCと SIM プランの同時購入がお得です。
・1年間プランが無料(通常15,620円)
・2年間プラン 4,180円(通常25,520円)
・3年間プラン 14,180円(通常36,520円)
詳細は VAIOストアをご確認ください。
電源ボタンはキーボード右上
電源ボタンはキーボード右上に実装されています。
電源ボタン
LED 全体が電源ボタンで、押すと「カチッ」という感覚が伝わります。
スピーカーは底面部の前面側
スピーカーは底面部 前面側に2基実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
スピーカーの拡大写真
音質はまずまずで、カジュアルにサウンドを楽しめます。
指紋認証でかんたんサインイン
VAIO SX12 は指紋センサーを搭載しています。
指紋認証でサインイン
認証精度は良好です。
指紋認証は、マスクを着用しているときでも指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできるメリットがあります。
超軽量&スリム&コンパクトなボディ
本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。
コンパクトな本体
本体のフットプリント(設置面積)は A4 サイズより小さく とてもコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 16~20.5 (最厚部) mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でとてもスリムです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:890g
・電源アダプター:194g
・電源コード:43g
本体はとても軽く、持ち歩きもラクです。
本体は超軽量!
電源アダプターの最大出力は 45W。電源アダプターもコンパクトで、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。
なお、電源アダプターには充電可能な USBポートが実装されています。
ディスプレイのチェック
自然な色合いで描画できる液晶ディスプレイ
レビュー機のディスプレイに描画される映像は自然な色合いでキレイです。
画像の表示例
テキストの表示例
トーンカーブは青と赤が少し強めに出ていますが、おおむね良好な形です(理想は RGBとも 45度の直線)。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 68.1% | 68.2% |
Adobe RGB | 50.5% | 50.5% |
色域は標準的です。写真編集などでのシビアな色再現には不向きですが、オフィスソフトや動画鑑賞など一般的な用途には十分なレベルです。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みはほとんど気になりません。眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
VAIO SX12 のキーボードレイアウトは標準的で気になるクセもありません。
キーピッチは実測で約19mm(仕様も 19mm)。本体はコンパクトながら、フルサイズキーボードと同じキーピッチで窮屈な感じはありません。
キートップは中央部分が若干へこんだ形状で指先にフィットします。ツルツルとした感触で質感も良好です。
キーストロークは仕様では約1.2mm ですが、感覚的にはノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm くらいあるように感じます。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
タイプ音は「タッタッ」という音(音の大きさはフツウ)
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトの設定は、付属のソフトウェア「VAIOの設定」でコントロールできます。(点灯/消灯や点灯時間などの設定が可能)
質感の良いパームレスト
パームレストはヘアライン仕上げ。サラサラとした感触で質感も良好です。
天面と同ように指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、こまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(やや小さめサイズ)
サイズは小さめですが、ツルツルとした感触で扱いやすさも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、VAIO SX12 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i3-1005G1 プロセッサー |
---|---|
メモリ | 8GB (オンボード、LPDDR4x) |
ストレージ | 128GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「パフォーマンス優先」と「標準」で評価しています。
VAIOの設定[CPUとファン]
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
・インテル Core i7-1065G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1035G1 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
2750 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2040 pts
|
Core i7-1165G7 |
1892 pts
|
Core i5-1135G7 |
1812 pts
|
Core i7-1065G7 |
1682 pts
|
Core i7-10710U |
1591 pts
|
Core i5-1035G1 |
1561 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
Core i3-1115G4 |
1224 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
Core i3-1005G1(レビュー機・パフォーマンス優先) |
828 pts
|
Core i3-1005G1(レビュー機・標準) |
811 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
14790
|
Core i7-1165G7 |
11216
|
Ryzen 5 4500U |
11105
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-1065G7 |
10238
|
Core i5-1035G1 |
9566
|
Core i7-10710U |
8547
|
Core i5-10210U |
7611
|
Core i3-1115G4 |
6702
|
Core i3-1005G1(レビュー機・パフォーマンス優先) |
5394
|
Core i3-1005G1(レビュー機・標準) |
5388
|
Core i3-10110U |
5533
|
レビュー機に搭載されている CPU のスコアは、比較対象のプロセッサーにくらべると低いですが、保有している性能どおりのスコアです。
モバイルノートとして一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画視聴など)には十分なパフォーマンスです。
また、VAIO SX12 には Core i5 や Core i7 もラインナップしており、こちらは写真・動画編集など高負荷な処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)
・インテル Iris Plus グラフィックス(Core i7-1065G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i5-1035G1搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i7-10710U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i5-10210U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-10110U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3975
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2992
|
インテル Iris Plus(Core i7-1065G7) |
2693
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2333
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2327
|
インテル UHD(Core i5-1035G1) |
1470
|
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス優先) |
1438
|
インテル UHD(レビュー機・標準) |
1431
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1198
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1095
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
836
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10909
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9588
|
インテル Iris Plus(Core i7-1065G7) |
8832
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8576
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
7706
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6969
|
インテル UHD(Core i5-1035G1) |
5446
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
5037
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4671
|
インテル UHD(レビュー機・標準) |
4664
|
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス優先) |
4660
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
2650
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4224
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3546
|
インテル Iris Plus(Core i7-1065G7) |
3360
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2787
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2661
|
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス優先) |
2160
|
インテル UHD(レビュー機・標準) |
2156
|
インテル UHD(Core i5-1035G1) |
1953
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1763
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1500
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
1081
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3346
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3129
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2450
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2389
|
インテル Iris Plus(Core i7-1065G7) |
2316
|
インテル UHD(Core i5-1035G1) |
1534
|
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス優先) |
1523
|
インテル UHD(レビュー機・標準) |
1502
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1298
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1200
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
944
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のグラフィックス性能は優秀です。モバイルノートととして一般的な使いかたでは十分快適なパフォーマンスが期待できます。
ちなみに、写真・動画編集などクリエイティブな作業にも使うなら、インテル Iris Xe グラフィックス内蔵の第11世代インテル Core プロセッサーがおすすめです。
VAIO SX12 (2021年10月モデル) は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載しています。
最新機種のため価格もそれなりですが、VAIOストア新規会員登録でもらえる 25,000円オフ・クーポンを利用するとお得です。
[2022年1月31日(月)まで]
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 128GB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに、SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・VAIO SX12(2020年1月モデル)
・Core i7-1065G7搭載機(平均)
・Core i5-1035G1搭載機(平均)
※VAIO SX12(2020年1月モデル)のスコアはパフォーマンス優先のスコア
※平均は当サイト計測スコアの平均値
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | VAIO SX12 (レビュー機) |
VAIO SX12 (2020年1月モデル) |
Core i7-1065G7 搭載機 |
Core i5-1035G1 搭載機 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i3-1005G1 | インテル Core i7-10710U | インテル Core i7-1065G7 | インテル Core i5-1035G1 |
メモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 128GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD | インテル UHD | インテル Iris Plus | インテル UHD |
関連記事
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
VAIO SX12(標準) |
2561
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
2563
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
2894
|
Core i7-1065G7搭載機 |
3594
|
Core i5-1035G1搭載機 |
2844
|
Essentials | |
VAIO SX12(標準) |
7651
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
7683
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
8182
|
Core i7-1065G7搭載機 |
8494
|
Core i5-1035G1搭載機 |
8085
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
VAIO SX12(標準) |
5075
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
5060
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
6582
|
Core i7-1065G7搭載機 |
6557
|
Core i5-1035G1搭載機 |
5431
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
VAIO SX12(標準) |
2511
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
2512
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
3383
|
Core i7-1065G7搭載機 |
3744
|
Core i5-1035G1搭載機 |
3284
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
VAIO SX12(標準) |
1193
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
1196
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
1042
|
Core i7-1065G7搭載機 |
2179
|
Core i5-1035G1搭載機 |
1229
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機は Core i3-1005G1 搭載モデルながらまずまずのスコアが出ています。保有している性能をシッカリと発揮できるように最適化されているのでしょう。実際の使用感としても軽快な動作で快適に使えます。
Core i5 や Core i7 を搭載したモデルでもシステム全体の最適化により、かなり快適なパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
なお、計測は「VAIOの設定」の[CPUとファン]を「標準」に設定してで実施しています。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 6時間 21分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
54分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 30分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 41分 |
バッテリーを多く消費する条件とはいえ、駆動時間はスペックの「最大16.5時間」にくらべるとかなり短く物足りなさを感じます。
長時間バッテリーで使う場合は、「VAIOの設定」の[CPUとファン]を「静かさ優先」に設定したり画面の明るさを調整するなど、バッテリー消費を抑える使いかたが良さそうです。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・VAIO SX12(2020年1月モデル)
・Core i7-1065G7搭載機(平均)
・Core i5-1035G1搭載機(平均)
※平均は当サイト計測スコアの平均値
※VAIO SX12(2020年1月モデル)のスコアはパフォーマンス優先の処理時間
※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
VAIO SX12(標準) |
1分17秒4
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
1分16秒5
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
51秒9
|
Core i7-1065G7搭載機 |
45秒5
|
Core i5-1035G1搭載機 |
52秒0
|
Photoshop Lightroom | |
VAIO SX12(標準) |
53秒0
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
49秒1
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
34秒7
|
Core i7-1065G7搭載機 |
33秒4
|
Core i5-1035G1搭載機 |
59秒0
|
Lightroom Classic | |
VAIO SX12(標準) |
1分1秒3
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
55秒6
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
39秒8
|
Core i7-1065G7搭載機 |
37秒1
|
Core i5-1035G1搭載機 |
1分1秒5
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
VAIO SX12(標準) |
4分3秒8
|
VAIO SX12(パフォーマンス優先) |
3分59秒5
|
VAIO SX12(2020年1月モデル) |
2分45秒3
|
Core i7-1065G7搭載機 |
3分10秒0
|
Core i5-1035G1搭載機 |
3分32秒8
|
クリエイティブ性能評価は「それなり」です。
クリエイティブ作業の快適度を上げるなら、スペック・アップしたいところです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
パフォーマンス優先 | 37.5db | 42.4db (40~42db) |
45.5db (42~45db) |
標準 | 36.3db | 38.3db (38db前後) |
39.6db (37~39db) |
静かさ優先 | 36db前後 | 36db前後 (アイドル時と同じ) |
36db前後 (アイドル時と同じ) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
パフォーマンス優先でも高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が少し大きくなる程度です。個人差はありますが耳ざわりに感じることはないでしょう。
表面温度のチェック
平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※高パフォーマンスモードで実施
※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
高負荷時でも温度が大きく上昇することなく、むしろ効果的な冷却によって温度が下がる箇所が多いです。
表面温度を気にすることなく快適にタイピング操作ができそうです。
サウンド チェック
サウンドを試聴した印象は以下のとおり。
■スピーカー
低音域の出力が若干弱く中音域から高音域が強めのシャカシャカした音だが、まずまずの音質でカジュアルに楽しめるレベル。音声もシッカリと聴き取ることができる。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域を再現し音質もアップする。
※VAIO SX12 にインストールされているサウンドユーティリティソフトは「Realtek Audio Console」のみです。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 20.9秒 | 31.2秒 | 11.0秒 |
2回目 | 38.3秒 | 31.9秒 | 10.9秒 |
3回目 | 11.1秒 | 32.3秒 | 11.5秒 |
4回目 | 21.1秒 | 32.1秒 | 10.9秒 |
5回目 | 38.1秒 | 31.2秒 | 11.2秒 |
平均 | 25.9秒 | 31.7秒 | 11.1秒 |
起動時間はバラツキがあります。(平均値は参考程度)
また、シャットダウン時間は体感的にも早く、再起動は少し時間がかかりますが頻繁に行うわけではないので、いずれも処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
VAIO SX12 の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・VAIO SX12 本体
・電源アダプター
・電源コード
・クリーナークロス
・ドキュメント類
なお、ドキュメント内訳は以下のとおり。
・スタートガイド
・リカバリーとトラブル解決
・使用上のご注意
・主な仕様
・保証書
まとめ
以上、VAIO SX12 (2020年10月モデル) のレビュー記事をお届けしました。
VAIO SX12 の使用感は「さすが」の一言です。
今回のレビュー機のスペックは決して高いものではありませんが高パフォーマンスで一般的な使いかたなら とても快適に使えますし、さらにスペックをアップグレードすることでクリエイティブ作業など負荷の高い処理でもかなり快適に使えそうな期待が高まるのも VAIO だからこそ。
価格は他のメーカーにくらべると若干お高めですが、それ以上に高い所有満足度を得られるデバイスといえるでしょう。
高評価のポイント
- 保有している性能をシッカリ発揮できるようにシステム全体が最適化されている
- 超軽量でスリムなので持ち歩きがラクにできる
- 適度な傾斜が付いてタイピングしやすいフルサイズキーボード
- 性能・デザイン・使いやすさなど上手く仕上げられていて所有満足度が高い
チョット残念な点
- 液晶パネルは標準レベル
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は VAIO直販サイト「VAIOストア」をご確認ください。
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