HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC レビュー:超小型でも妥協なく業務をこなせる一台

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

左振り(横置き)

日本HP が販売する HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC [以下、EliteDesk 8 Mini G1a と記載]は、次世代のAI処理に対応したコンパクトなビジネス向けデスクトップPCです。

搭載されているのは、AMD Ryzen AI 300 シリーズのモバイル向けプロセッサー。最大 50TOPS(1秒間に50兆回の演算処理)という高いAI処理能力を備え、ベンチマークによる性能評価でも良好な結果が出ています。

省スペース設計の超小型タイプながら、日常業務から軽めのクリエイティブ作業まで幅広く対応可能。超小型でも、標準構成で最大3画面のマルチモニター環境に対応しているところもポイントです。

■EliteDesk 8 Mini G1a の特徴

  • AMD Ryzen AI 300 シリーズのモバイル向けプロセッサーを搭載(最大 50TOPSの演算処理性能)
  • Copilot+ PC に対応
  • 超小型で縦置き/横置きのどちらも可能(縦置き時のタワースタンドも同梱)
  • ダイレクトマウントでモニターと一体化できる
  • 超小型でも豊富なインターフェースを搭載
  • 標準構成で 3画面出力に対応(DisplayPort2.1×2、HDMI2.1×1)
  • HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能を搭載
  • USB 有線キーボードとマウスが付属

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り(縦置き)

レビューは 2025年10月25日時点の内容です。

 

スペック構成

EliteDesk 8 Mini G1a は、プロセッサーとストレージの組み合わせにより複数のモデルがラインナップしています。

おもなスペック構成は以下のとおり。

OS Windows 11 Pro
プロセッサー ■AMD Ryzen AI 5 340
■AMD Ryzen AI 7 350
■AMD Ryzen AI 7 PRO 350
メモリ 32GB(16GB×2)
※DDR5-5600 (5600MT/s) (最大64GB)
ストレージ ■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス ■Radeon 840M Graphics (Ryzen AI 5 内蔵)
■Radeon 860M Graphics (Ryzen AI 7 内蔵)
LAN Realtek RTL8111FPP ギガビット ネットワーク コネクション
ワイヤレス Realtek MT7925 WiFi7 + Bluetooth 5.4
本体サイズ (W×D×H) 約 177×181×34 mm
重量 約 1.35kg (タワースタンド含まず)

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC
税込18万円台から

※HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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外観チェック

超コンパクトなデザイン

EliteDesk 8 Mini G1a のデザインは、スクエアな形状で非常にコンパクトです。

正面左振り(横置き)

正面右振り(横置き)

前後左右からの外観は以下のとおり。

外観(前後)
前面側と背面側

外観(左右)
左右側面

また、天面側と底面側はこちら。

本体天面
天面側

本体底面
底面側

底面には VESAマウントに対応したネジ穴があり、それらを囲むようにゴム足が実装されています。設置時の安定感も良好です。

 

縦置きできる

EliteDesk 8 Mini G1a は、専用の「タワースタンド」を使うことで縦置きにも対応します。 スタンドを使用することで安定性が大きく向上し、限られた設置スペースでも柔軟にレイアウトできます。

※タワースタンドは標準で同梱されます。

縦置き(その1)
タワースタンド

縦置き(その2)

縦置き(右振り)

縦置き(左振り)
タワースタンドで安定感がアップ

 

省スペースに置ける

本体の大きさのイメージは以下のとおり。

本体の大きさイメージ
ティシューボックス、B5ノート(本体の下)と大きさ比較

EliteDesk 8 Mini G1a は、デスクトップPCでありながら非常にコンパクト。省スペースに設置できるため、置き場所に困ることはありません。デスク上のスペースも有効に活用できます。

以下は、各種サイズのモニター(15.6/21.5/23.8インチ)と並べた際の大きさのイメージです。

モニター比較イメージ(15.6)
15.6インチモバイルモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

 

ダイレクトマウントでモニターと一体化できる

純正アクセサリーの「HP Quick Release 2」や「ダイレクトマウントブラケット」を使えば対応するモニターの背面に直接装着してモニターと一体化することができます。

以下は、HP Quick Release 2 を使用したダイレクトマウント対応モニター背面への取り付けイメージの動画です。

活用事例はこちら。

純正アクセサリーの詳細については、公式サイトをご覧ください。

 

モバイルノート並みの軽さ

本体や電源アダプターの質量の実測値は以下のとおり。

重量の実測

・本体:1,017g
・電源アダプター:288g
・電源コード:166g

本体は、モバイルノート並みの軽さで非常に軽量。設置や移動も手軽に行えます。

本体の重量感
本体は超軽量

電源アダプターの最大出力は90Wで、サイズも比較的コンパクト。デスク周りのスペースを圧迫しにくい点も好印象です。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

 

インターフェースのチェック

超小型でもインターフェースは充実

EliteDesk 8 Mini G1a は豊富なインターフェースを搭載しています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①USB Type-C 10Gbps転送

②USB Type-A 10Gbps転送 ×2

③ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック

④電源ボタン

インターフェース(背面側)

■背面側

⑤HDMI 2.1

⑥DisplayPort 2.1 ×2

⑦USB Type-A 10Gbps転送 ×2

⑧セキュリティロックケーブル用スロット

⑨Thunderbolt 4.0

⑩USB Type-C 4.0 with Alt mode and 100W Power in

⑪ネットワークポート(RJ45)ギガビット対応

⑫電源コネクター

筐体のサイズはコンパクトでもインターフェースは充実しています。とくに注目したいのは、標準構成で最大3画面出力に対応している点です。Thunderbolt 4.0 や USB Type-C 映像入力に対応したモニターを活用すれば、さらに多画面出力も可能。 超小型ながら、柔軟にマルチディスプレイ環境を構築できる点も大きな魅力です。

 

本体内部のチェック

EliteDesk 8 Mini G1a の本体を分解、内部をチェックします。

※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。

 

本体内部へのアクセスはかんたん

本体内部へアクセスするためには固定している 1本のネジを外してから天面カバーを前面側にスライドさせて取りはずします。

なお、ネジの締め付けが固いときはマイナスドライバーまたはトルクスドライバー T15 を使用してください。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジをはずす

カバーをスライド
天面カバーを前面側へスライドする

カバーをはずす
前面パネルと天面カバーは一体化。天面カバー裏にはメッシュフィルターが装着

本体内部の全体イメージです。

本体内部
本体内部の全体イメージ

本体内部
手前がフロント側

 
CPUの実装領域には質の高いヒートシンクが装着されています。

CPU実装エリア
CPUにはヒートシンクが装着

コンパクトな筐体ながら冷却機構はしっかりと設計されているため、長時間の業務利用でも処理速度の低下が起きにくく安定した動作が期待できます。

 
ファンを持ち上げるとメモリ実装エリアにアクセスできます。

メモリ実装エリア(その1)
ファンをフロント側から持ち上げる

メモリ実装エリア(その2)
メモリはシールドでカバーされている

メモリ実装エリア(その3)
メモリスロットは2つ

 
SSD とワイヤレスLAN の実装エリアです。

SSD 実装エリア
SSD スロットは2つ(内1つは空スロットなので増設も可能

 
本体内部へのアクセスはかんたんです。メモリや SSD の増設・換装も可能です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Pro
プロセッサー AMD Ryzen AI 5 340
メモリ 32GB(16GB×2) DDR5-5600 (5600MT/s)
ストレージ 512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス Radeon 840M Graphics

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランは「HP Optimized」に設定し、電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen AI 9 365

・AMD Ryzen AI 7 350

・AMD Ryzen 7 8840HS

・インテル Core Ultra 7 258V

・インテル Core Ultra 5 228V

・インテル Core Ultra 7 155H

・インテル Core Ultra 5 125H

・AMD Ryzen 7 8700G (*1)

・AMD Ryzen 5 8500G (*1)

・インテル Core Ultra 7 265 (*1)

・インテル Core Ultra 5 235 (*1)

・インテル Core i7-14700F (*1)

・インテル Core i5-14400 (*1)

・インテル Core i7-13700K (*1)

・インテル Core i7-13700F (*1)

・インテル Core i5-13400 (*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はデスクトップ向け CPU のスコア

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core Ultra 7 265
32198 pts
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core Ultra 5 235
22200 pts
Ryzen AI 9 365
21895 pts
Ryzen 7 8700G
16835 pts
Core i5-13400
14327 pts
Ryzen AI 7 350
14262 pts
Core i5-14400
13897 pts
Ryzen AI 5 340(レビュー機/最適なパフォーマンス)
13507 pts
Ryzen AI 5 340(レビュー機/バランス)
13409 pts
Ryzen 7 8840HS
12647 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen 5 8500G
11094 pts
Core Ultra 5 228V
9973 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts
Core Ultra 7 258V
9873 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F
2056 pts
Core Ultra 7 265
2048 pts
Ryzen AI 9 365
2006 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Ryzen AI 5 340(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1917 pts
Ryzen AI 7 350
1911 pts
Ryzen AI 5 340(レビュー機/バランス)
1908 pts
Core Ultra 7 258V
1873 pts
Ryzen 7 8700G
1804 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core Ultra 5 228V
1735 pts
Ryzen 7 8840HS
1725 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Core Ultra 5 235
1497 pts
Ryzen 5 8500G
1473 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Core Ultra 7 265
51999
Core i7-13700K
46366
Core i7-13700F
40791
Core Ultra 5 235
39937
Core i7-14700F
39925
Ryzen AI 9 365
37196
Ryzen 7 8700G
31003
Core Ultra 7 155H
25726
Ryzen AI 7 350
25443
Ryzen 7 8840HS
25442
Core i5-14400
25413
Ryzen AI 5 340(レビュー機/最適なパフォーマンス)
22775
Ryzen AI 5 340(レビュー機/バランス)
22675
Ryzen 5 8500G
21794
Core i5-13400
21695
Core Ultra 5 125H
21632
Core Ultra 7 258V
20691
Core Ultra 5 228V
20106

 
レビュー機に搭載されているCPUはモバイル向けの Ryzen AI 5 340 ですが、ベンチマークスコアは非常に良好です。デスクトップ向けの Ryzen 5 8500G を上回り、Core i5-14400 に匹敵する結果を示しています

コンパクトな筐体ながら、オフィスソフト・メール・ネット検索・オンライン会議といった一般的な業務はもちろん、多少負荷のかかる作業でもミニタワー型デスクトップ並みのパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックス(CPU内蔵グラフィックス)のスコアと比較します。

・AMD Radeon 880M グラフィックス(Ryzen AI 9 365内蔵)

・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840HS内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8700G 内蔵) (*1)

・インテル UHD グラフィックス 770 (*1)

・インテル UHD グラフィックス 750 (*1)

・インテル UHD グラフィックス 730 (*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はデスクトップ向け CPU内蔵グラフィックスのスコア

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
4192
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
3958
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
3882
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
3560
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
3119
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
3062
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
2857
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
2344
AMD Radeon 840M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1965
AMD Radeon 840M(レビュー機/バランス)
1941
インテル UHD 770
845
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
8017
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
7760
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
6873
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
6439
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
5950
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
5632
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
5360
AMD Radeon 840M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4617
AMD Radeon 840M(レビュー機/バランス)
4601
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
3939
インテル UHD 770
2174
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
3164
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
3012
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
2843
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
2463
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
2301
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
2299
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
2019
AMD Radeon 840M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1837
AMD Radeon 840M(レビュー機/バランス)
1829
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
1818
インテル UHD 770
809
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機は、グラフィックス・スコアも良好です。

ビジネスにおけるメールやWeb閲覧、オフィスソフトの利用といった日常業務はもちろん、複数アプリを同時に動かしながらのオンライン会議もスムーズにこなせます。さらに、写真や動画編集など、比較的高負荷なクリエイティブ作業でも快適に動作するパフォーマンスを備えています。

 

ストレージ性能

レビュー機に搭載されている SSD は 容量 512GB で PCIe Gen4 NVMe 対応です。ストレージ情報は以下のとおり。

CrystalDiskInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は良好で、PCIe Gen4対応のSSDは高速なデータアクセスを実現しています。

実際の使用感としても、ファイルの読み書きやアプリの起動がスムーズで、業務中の待ち時間を感じさせない快適な動作が得られるでしょう。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・HP Elite Mini 805 G8(超小型)

・HP Elite Mini 800 G9(超小型)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC(ミニタワー型)

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC(省スペース型)

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC(ミニタワー型)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定でのスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック EliteDesk 8 Mini G1a
(レビュー機)
Elite Mini 805      Elite Mini 800      ProDesk 2 Tower G1a   ProDesk 2 SFF G1i    EliteDesk 8 Tower G1i 
CPU AMD Ryzen AI 5 340 AMD Ryzen 7 5700GE インテル Core i5-13500T AMD Ryzen 7 8700G インテル Core i7-14700 インテル Core Ultra 5 235
メモリ 32GB(16GB×2) 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2) 16GB(16GB×1) 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD 512GB SSD 256GB SSD 512GB SSD 512GB SSD 1TB SSD + 1TB HDD
グラフィックス AMD Radeon 840M AMD Radeon Vega 7 インテル UHD 770 AMD Radeon 780M インテル UHD 770 インテルグラフィックス

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
8498
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
9399
Elite Mini 805
8431
Elite Mini 800
8880
ProDesk 2 Tower G1a
9975
ProDesk 2 SFF G1i
11129
EliteDesk 8 Tower G1i
9455
目標値
4100
Productivity
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
8563
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
9190
Elite Mini 805
8649
Elite Mini 800
6852
ProDesk 2 Tower G1a
10636
ProDesk 2 SFF G1i
8583
EliteDesk 8 Tower G1i
9904
目標値
4500
Digital Contents Creation
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
7556
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
7771
Elite Mini 805
5081
Elite Mini 800
5655
ProDesk 2 Tower G1a
8750
ProDesk 2 SFF G1i
7392
EliteDesk 8 Tower G1i
8905
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

筐体サイズは超小型でも、ミニタワー型デスクトップ並みのスコアが出ています。

一般的なビジネス用途はもちろんのこと、軽めのクリエイティブ作業でも快適なパフォーマンスが期待できます。

とくに、超小型な筐体でも、筐体サイズが大きくエアフローが優位な機種と同等のパフォーマンスである点は導入検討時に見逃せないポイントです。対応するモニターと一体化できることや省スペースに置けるなど、デスク上のスペースを有効に活用できることを考慮すれば、本機種のビジネスシーンにおける優位性は非常に高いといえるでしょう。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP Elite Mini 805 G8(超小型)

・HP Elite Mini 800 G9(超小型)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC(ミニタワー型)

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC(省スペース型)

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC(ミニタワー型)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
16秒2
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
14秒7
Elite Mini 805
1分2秒2
Elite Mini 800
15秒3
ProDesk 2 Tower
26秒4
ProDesk 2 SFF G1i
16秒2
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒9
Lightroom Classic
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
16秒4
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
15秒7
Elite Mini 805
1分1秒1
Elite Mini 800
20秒7
ProDesk 2 Tower
24秒2
ProDesk 2 SFF G1i
13秒3
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
1分5秒6
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
1分3秒1
Elite Mini 805
3分17秒7
Elite Mini 800
1分43秒6
ProDesk 2 Tower
1分52秒9
ProDesk 2 SFF G1i
1分4秒1
EliteDesk 8 Tower G1i
56秒3

 
実際のソフトウェアを用いたクリエイティブ性能の評価も良好です。

最大50TOPS(1秒間に50兆回の演算処理)という高いAI処理能力にくわえ、32GBの大容量メモリをデュアルチャネルで構成していることが処理の高速化に大きく寄与しています。3Dレンダリングや写真・動画編集などの設計・デザイン業務にも対応可能で、幅広い業務で活用することができるでしょう。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

EliteDesk 8 Mini G1a の駆動音とパーツ温度をチェックします。

 

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.3db 38.3db
(37~38db)
35.5db
(35db台)
最適なパフォーマンス 33.3db 40.8db
(39~40db)
37.8db
(36~37db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は「ウーッ」というモーター音が ほんのかすかに聞こえる程度ですが、耳を近づけて判別できるレベルなので、ほぼ無音といって良いくらいです。

高負荷時は「ウーッ」というモーター音がやや大きくなり、使用環境によっては少し気になるかもしれません。

ただし、負荷が下がればファン回転数も徐々に落ち着き、1~2分ほどでアイドル時の静音状態に戻ります。業務中に常時高負荷が続くケースは少ないため、駆動音が作業の妨げになることはあまりないでしょう。

※駆動音は使用環境やパソコンの負荷状況により変動します。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数
CPU ベンチマーク実行中

CPUの温度が90℃前後に達した状態でも、高いパフォーマンスを維持しています。

本機は、超小型の筐体ながら質の高いヒートシンクなどによる熱対策がしっかりと施されています。上記グラフのとおり、負荷の高い業務利用でも処理速度の低下が起きにくく安定した動作が期待できるでしょう。

なお、サーマルスロットリングは発生していませんでした。サーマルスロットリングは、いわゆる熱暴走を防止し熱によるパーツのダメージを未然に防ぐ機能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 21.9秒 53.6秒 8.4秒
2回目 21.9秒 54.0秒 8.4秒
3回目 21.8秒 53.8秒 9.5秒
4回目 23.1秒 55.0秒 9.4秒
5回目 21.5秒 51.5秒 9.1秒
平均 22.0秒 53.6秒 9.0秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・EliteDesk 8 Mini G1a 本体
・電源アダプター
・電源コード
・タワースタンド
・USBキーボード
・USBマウス
・ドキュメント類

なお、同梱されているキーボードとマウスの概要は以下のとおり。

キーボードレイアウト
キーボードは標準レイアウト (Copilotキー、テンキー付き)

キーボードレイアウト
印刷されている英数字が大きくて見やすい

キーボード傾き
キーボードの傾きは2段階で変更可能

マウス
マウスはホイール付き

マウスのサイズ(イメージ)
マウスは手のひらにフィットするサイズ

 

まとめ

以上、EliteDesk 8 Mini G1a のレビュー記事をお届けしました。

EliteDesk 8 Mini G1a は、超小型ながら、性能・静音性・設置性のバランスにすぐれた完成度の高い AI対応PCです。

日常業務はもちろん、3Dレンダリングや写真・動画編集などの設計・デザイン業務にも対応し、幅広い業務で安定した動作で使うことができます。

コンパクトな筐体で、設置性と業務対応力を両立した本機は、限られたスペースでも妥協なく業務をこなせる一台といえます。

高評価のポイント

  • コンパクトでも妥協のない処理性能
  • 静音性と熱対策が優秀
  • 省スペース環境でも柔軟に設置でき、ビジネス用途に必要なポート類も充実
  • 本体内部へのアクセスが容易で、メンテナンス性も高い

気をつけておきたいところ

  • 内蔵HDDの増設は不可(HDDなどの大容量ストレージの増設は外付けで対応)

 
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

アイキャッチ

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税込18万円台から

※HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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