デル Alienware Aurora R16 (第14世代インテル) レビュー:超パワフルでクールなゲーミングデスクトップPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

正面斜め(左振り)

デルが販売する Alienware Aurora R16 は、第14世代インテル Core プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 30 / RTX 40シリーズグラフィックスカードを搭載したゲーミング・デスクトップPCです。

超パワフルなゲーミング性能でベンチマークによる性能評価も優秀。ハイエンドクラスの性能を搭載しながら筐体サイズはミニタワー相当で意外にコンパクトです。

シックで高級感あるフロントパネルにくわえシースルーのサイドパネル内でライティングされた空間はカッコよくゲームプレイも盛り上がります。

■Alienware Aurora R16 の特徴

  • 第14世代インテル Core プロセッサー & NVIDIA GEFORCE RTX 30 / RTX 40シリーズを搭載
  • DDR5 5600 MT/s メモリを採用&最大32GBまで搭載できる
  • フロントパネルのシックで高級感あるデザインにくわえシースルーのサイドパネルがカッコいい
  • 前モデル(Aurora R15)を超える冷却性能と静音性(静音性を平均20%改善、温度を7%低減)、さらに進化したパフォーマンスを実現
  • 付属ソフトウェア Alienware Command Center によるパフォーマンスコントロールや LEDライティングなどゲーム体験の快適度がアップ
  • 本体内部へのアクセスはかんたん

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

正面斜め(右振り)

レビューは 2024年5月4日時点の内容です。

 

スペック構成

Alienware Aurora R16 はミドルレンジクラスからハイエンドまで複数のモデルがラインナップ。使いかたや予算に合わせたカスタマイズも可能です。

おもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
プロセッサー ■インテル Core i7 14700F プロセッサー
■インテル Core i7 14700KF プロセッサー
■インテル Core i9 14900F プロセッサー
■インテル Core i9 14900KF プロセッサー
メモリ ■16GB(8GB×2), DDR5, 5600MT/s
■32GB(16GB×2), DDR5, 5600MT/s
■64GB(32GB×2), DDR5, 5600MT/s
ストレージ ■1TB SSD (M.2, PCIe NVMe)
■2TB SSD (M.2, PCIe NVMe)
■4TB SSD (2TB×2, M.2, PCIe NVMe)
■8TB SSD (4TB×2, M.2, PCIe NVMe)
グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 3050, 8GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 4060, 8 GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti, 8 GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 4070 12GB GDDR6X
■NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 12GB GDDR6X
■NVIDIA GeForce RTX 4070Ti SUPER 16GB GDDR6X
■NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER 16GB GDDR6X
■NVIDIA GeForce RTX 4090, 24 GB GDDR6X
LAN Killer E3100 RJ-45 2.5Gbps LAN
ワイヤレス インテル Killer Wi-Fi 6E AX1675, 2×2, 802.11ax, MU-MIMO, Bluetooth ワイヤレス カード
本体カラー ブラック
本体サイズ (W×D×H) 約 197.00×458.40×418.00 mm
重量 約 15.37 kg

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報はデル直販サイト「デルオンラインストア」をご確認ください。

正面右振り

Alienware Aurora R16
税込 19万円台から

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外観チェック

シックで高級感あるデザイン

Alienware Aurora R16 はシックで高級感あるデザインです。

正面斜め(左振り)

前後左右からの外観です。

前後
正面側と背面側

左側面
左側面(本体正面に向かって)

右側面
右側面(本体正面に向かって)

フロントパネルはシンプルながら重厚感のあるイメージです。

フロントパネル
重厚感あるフロントパネル

また、シースルーのサイドパネル越しに見るライティングされた内部空間はカッコよく気分的にも盛り上がります。

内部空間ライティング

なお、ライティング設定は、付属ソフトウェア Alienware Command Center でカラーやライティングイメージなどお好みで設定することができます。

ライティング
Alienware Command Center ライティング設定

天面側と底面側の外観イメージは以下のとおり。

本体天面側
天面側

本体底面側
底面側

底面側のスタンドは高さがありません。本体を持ち上げる際、指が入りにくいデメリットはありますが安定性にすぐれているところがメリットです。(接地面は硬いゴム製)。

 

本体サイズは意外にコンパクト

本体の大きさは 約 197.00(W)×458.40(D)×418.00(H) mm。

2リットルペットボトルや 23.8インチサイズのモニターと並べたときのイメージは以下のとおり。

本体のサイズ感(その1)
2リットルのペットボトルと大きさ比較

本体のサイズ感(その2)
23.8インチモニターと大きさ比較

ミニタワークラスのサイズ感で、ハイエンドのゲーミングデスクトップとしては意外にコンパクトです。

 

インターフェースのチェック

アクセスしやすい豊富なインターフェース

Alienware Aurora R16 のインターフェースは、フロント側と背面側に実装されています。

インターフェース(フロント側)

■フロント側

①電源ボタン

②グローバル ヘッドセット

③USB 3.2 Gen1 ×2

④USB 3.2 Gen1(PowerShareテクノロジー対応)

⑤USB 3.2 Gen2 Type-C(PowerShareテクノロジー対応)

 

インターフェース(背面側)

■背面側

①S/PDIF(オプティカル)

②S/PDIF(同軸)

③左からサイドL/R サラウンド、リア L/R サラウンド出力、センター/サブウーハー出力

④左からオーディオ入力/マイク入力、ラインアウト、ラインイン

⑤USB 2.0 Type-A ×2

⑥USB 3.2 Gen2 Type-C (10Gbps)

⑦USB 3.2 Gen2x2 Type-C (20Gbps)

⑧USB 3.2 Gen1 Type-A (5Gbps) ×2

⑨USB 2.0 Type-A(Smart Powerテクノロジー対応)×2

⑩Killer E3100 RJ-45 2.5Gbps LANポート

⑪デュアル自己補対アンテナ(SCA)ポート

⑫HDMI 2.1a

⑬DisplayPort 1.4a ×3

Alienware Aurora R16 は豊富なインターフェースを実装しています。AV関連のポートが充実していることはゲームからエンタメまでマルチに活用したいユーザーには魅力です。

 

本体内部のチェック

Alienware Aurora R16 の本体を分解、内部をチェックします。

本体内部へはかんたんにアクセスできる

本体内部へアクセスするにはプラスドライバー(2番)またはマイナスドライバーが必要です。

サイドカバーのリリースラッチをシャーシに固定しているネジをゆるめ、リリースラッチを引いてください。

背面側

リリースラッチ
矢印のネジをゆるめる

リリースラッチを引くととサイドカバー上部が開きます。サイドカバーは上方向に持ち上げるように取りはずします。

リリースラッチを引く
サイドカバーは上方向に持ち上げるように取りはずす

本体内部の全体イメージです。

本体内部
本体内部の全体イメージ

 
各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリ、SSD、ワイヤレスLAN の実装エリアです。

CPU などの実装エリア
CPU、メモリ、SSD、ワイヤレスLAN(SSD スロットは1つ空きあり)

CPU には水冷クーラーが装着。天面側にラジエーターと冷却用ファンが実装されています。

水冷クーラー
ラジエーターと冷却用ファン

 
レビュー機のグラフィックスカード(グラボ)は NVIDIA GeForce RTX 4070 を搭載。

グラフィックスカード
グラフィックスカードは NVIDIA GeForce RTX 4070

 
電源ユニットは 80PLUS PLATINUM で最大出力ワット数は 1000W。

電源ユニット
電源ユニットは大容量でもスリムでコンパクト

 
前面の底面側には、3.5インチドライブベイがあります。(ドライブベイにはホルダーが装着)

ドライブベイ
3.5インチドライブベイ

なお、ホルダーにはピンがあり(前後左右4箇所)、3.5インチサイズのストレージをネジなしで取り付けることができます。

 
ファンは天面のほか、前面側(吸気用)と背面側(排気用)に実装されています。

ファン

 
前面側吸気用ファンはカバーを装着することでグラボの冷却効率を向上させています。

吸気用ファン

吸気用ファン

 
本体内部へはアクセスしやすくメモリや3.5インチストレージの増設はかんたんにできます。クリーニングなどメンテナンスしやすいところもメリットです。拡張性も十分といえるでしょう。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i7 14700F プロセッサー
メモリ 16GB(8GB×2)
ストレージ 1TB SSD (M.2 NVMe)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4070

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Fire Strike / Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、Alienware Aurora R16 にはパフォーマンスなどを使い方にあわせてコントロールできるアプリケーション「Alienware Command Center」がインストールされています。

ベンチマークの実施にあたっては、Alienware Command Center のパフォーマンス設定を「バランス」と「パフォーマンス」2つのモードそれぞれで実行しています。

Alienware Command CenterAlienware Command Center パフォーマンス設定

パフォーマンスのコントロールで設定可能な各モードの説明は以下のとおり。

モード 説明
静粛 システムの冷却ファンから発生するノイズをできるだけ小さくする。CPUとGPU両方の消費電力は低下しパフォーマンスも若干低下する。
バランス CPUとGPUの両方が設計通りの定格出力レベルで動作し最適なパフォーマンスを実現する。
パフォーマンス GPUの消費電力が定格出力レベルより高くなる。システムのグラフィックパフォーマンスが強化されるが消費電力も大きくなる。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-13700K プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-12700K プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-1360P プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-1340P プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
27346 pts
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
26930 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-12700K
22459 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Ryzen 5 5600X
10431 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
2038 pts
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
2027 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-12700K
1924 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Ryzen 5 5600X
1521 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts

 
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-13700K
46366
Core i7-14700F(レビュー機/パフォーマンス)
44730
Core i7-14700F(レビュー機/バランス)
44063
Core i7-13700F
40791
Core i7-12700K
34664
Core i7-12700
32463
Core i7-13700HX
31774
Core i7-13700H
28429
Core i5-13500H
25438
Core i5-13400
21695
Ryzen 5 5600X
21679
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1340P
16650
Ryzen 5 7530U
15930

 
レビュー機のスコアは優秀です。

前世代のインテル Core i7-13700K プロセッサー(オーバークロック対応のゲーム用プロセッサー)と同等のパフォーマンスが出ています。超重量級のゲームがとても快適にプレイできるくらいパワフルなパフォーマンスを実現しています。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 4070

・NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 3060

・NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER

・NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER

・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti

・AMD Radeon RX 6700XT

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Fire Strike

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
RTX 4070 Ti
43903
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス)
38378
RTX 4070(レビュー機/バランス)
37432
RTX 4070
36603
RTX 4060 Ti
31307
AMD Radeon RX 6700XT
27599
RTX 3060 Ti
25579
RTX 3060
20913
RTX 2070 SUPER
20374
RTX 2060 SUPER
19320
GTX 1660 Ti
13911
AMD Radeon
2424
インテル UHD 730
1650

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
RTX 4070 Ti
21024
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス)
17566
RTX 4070(レビュー機/バランス)
17467
RTX 4070
17196
RTX 4060 Ti
13577
RTX 3060 Ti
11416
AMD Radeon RX 6700XT
11272
RTX 2070 SUPER
9766
RTX 3060
9211
RTX 2060 SUPER
8709
GTX 1660 Ti
6372
AMD Radeon
920
インテル UHD 730
630

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ
RTX 4070 Ti
29917
RTX 4070(レビュー機/バランス)
28157
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス)
28119
RTX 4070
27108
RTX 4060 Ti
26867
AMD Radeon RX 6700XT
22730
RTX 3060 Ti
22286
RTX 3060
20666
RTX 2070 SUPER
19746
RTX 2060 SUPER
18464
GTX 1660 Ti
14966
AMD Radeon
2069
インテル UHD 730
1379

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
RTX 4070 Ti
17066
AMD Radeon RX 6700XT
16014
RTX 4070(レビュー機/バランス)
15659
RTX 4070
15420
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス)
15100
RTX 4060 Ti
11697
RTX 3060 Ti
10271
RTX 2070 SUPER
9104
RTX 2060 SUPER
7758
RTX 3060
6599
GTX 1660 Ti
5851
AMD Radeon
765
インテル UHD 730
542

※高品質/解像度 解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のグラフィックス性能は優秀です。ほとんどのベンチマークで平均値を上回っています。

レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4070 は、RTX 40 シリーズのなかではミドルレンジクラスですが、グラフィックス性能は非常にパワフルです。ほとんどの超重量級ゲームを快適にプレイできるでしょう。

なお、Alienware Aurora R16 のグラフィックスは選択肢が多いので、カスタマイズする際は上記のベンチマーク結果を参考にしてください。

 

ストレージ性能

ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

CrystalDiskMark
データ転送速度

※Alienware Command Center パフォーマンス設定を「バランス」で計測した結果。「パフォーマンス」の計測結果もほぼ同じ。

レビュー機のストレージは PCIe4.0/NVMe1.4 の SSD (容量:1TB) です。

計測結果のとおり PCIe4.0/NVMe1.4 の SSD はデータアクセス速度が爆速です。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・OMEN 40L Desktop 2023年モデル

・OMEN 25L (インテル) 2023年モデル

・Victus 15L (インテル) 2023年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した結果

 
各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック Alienware Aurora
(レビュー機)
OMEN 40L OMEN 25L Victus 15L
CPU インテル Core i7-14700F インテル Core i7-13700K インテル Core i7-13700F インテル Core i7-13700F
メモリ 16GB(8GB×2) 32GB(16GB×2) 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2)
ストレージ 1TB SSD 2TB SSD 1TB SSD 512GB SSD+1TB HDD
グラフィックス GeForce RTX 4070 GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 4070 GeForce RTX 4060 Ti

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

■ベンチマーク結果

Essentials
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
10768
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
10720
OMEN 40L
10293
OMEN 25L
10289
Victus 15L
10734
目標値
4100
Productivity
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
10097
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
9483
OMEN 40L
11667
OMEN 25L
10331
Victus 15L
11194
目標値
4500
Digital Contents Creation
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
16499
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
16035
OMEN 40L
16212
OMEN 25L
14636
Victus 15L
14389
目標値
3450
Gaming
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
32353
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
32354
OMEN 40L
36320
OMEN 25L
30581
Victus 15L
26063

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

CPU以外が同等スペックの OMEN 25L にくらべクリエイティブ性能やゲーミング性能が大きく上回っている点は着目しておきたいところ。 OMEN 25L も本機と同様にエアフローにすぐれている機種です。 Alienware Aurora R16 は最新プロセッサーを搭載したことでゲームパフォーマンスも向上していることがわかります。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記「総合的なパフォーマンス」で使用した比較対象機種の処理時間と比較します。

・OMEN 40L Desktop 2023年モデル

・OMEN 25L (インテル) 2023年モデル

・Victus 15L (インテル) 2023年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PhotoDirector
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
27秒6
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
27秒8
OMEN 40L
31秒6
OMEN 25L
28秒8
Victus 15L
33秒1
Photoshop Lightroom
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
7秒9
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
7秒8
OMEN 40L
8秒4
OMEN 25L
8秒4
Victus 15L
15秒9
Lightroom Classic
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
12秒7
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
12秒8
OMEN 40L
13秒0
OMEN 25L
13秒4
Victus 15L
20秒2

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
Alienware Aurora (レビュー機/バランス)
1分1秒4
Alienware Aurora (レビュー機/パフォーマンス)
56秒3
OMEN 40L
1分3秒4
OMEN 25L
54秒7
Victus 15L
57秒1

 
実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。

ゲーミングPC は高性能なスペックを搭載しているだけに写真・動画編集などクリエイティブな作業用途にも幅広く活用できます。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

Alienware Aurora R16 の駆動音と表面温度をチェックします。

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXVベンチマーク実行中 (1920×1080/高品質)

※Alienware Command Center のパフォーマンス設定を「バランス」と「パフォーマンス」の2つのモードで測定

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
動画エンコード ファイナルファンタジー
バランス 35.4db 36.4db
(36db前後)
44.8db
(40~44db)
パフォーマンス 36.3db 38.6db
(38db前後)
46.8db
(44~46db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は「ウーッ」というモーター音が少し聞こえる程度でうるさくありません。感覚的には一般的なデスクトップPC と同じくらいです。

また、高負荷時は「ウーッ」というファン音が大きくなりますが、うるさくありません。負荷が低減すると即応するようにファン音は静かになるところも好印象です。

公式サイトで掲載されている以下の文言には誰もが納得できる静音性です。

高いパフォーマンスを発揮する最適化されたデザインを採用。進化した冷却機能と高い静音性を備えたゲーミング デスクトップを体験しよう。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPUとdGPU(グラボ)の動作周波数と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行

・ファイナルファンタジーXV (1920×1080/高品質) ベンチマーク実行中

※Alienware Command Center のパフォーマンス設定を「パフォーマンス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数(その1)
CPU ベンチマーク実行中

パーツ温度と動作周波数(その2)
ファイナルファンタジーXV 実行中

高負荷な状態での最大温度は CPU が 50~60℃ 程度、GPU が 70℃ 程度です。動作周波数についてもパフォーマンスが下がることなくで安定して推移しています。

冷却性能は非常に優秀です。負荷の高いゲームプレイも静かな環境で快適に楽しむことができそうです。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 17.2秒 33.1秒 5.8秒
2回目 16.8秒 33.2秒 5.0秒
3回目 17.2秒 33.3秒 5.4秒
4回目 19.1秒 33.1秒 5.3秒
5回目 17.1秒 32.9秒 5.4秒
平均 17.5秒 33.1秒 5.4秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることなくゲームを開始できます。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・Alienware Aurora R16 本体
・電源コード
・3P-2P変換アダプター
・外部パック アンテナ
・ドキュメント類

なお、外部パック アンテナは背面側の「SMAアンテナ コネクター」に接続することで Wi-Fi 通信を強化できます。

外部パック アンテナ

 

まとめ

以上、Alienware Aurora R16のレビュー記事をお届けしました。

Alienware Aurora R16 のゲーム性能はハイエンドクラスです。そのベースにあるのが冷却性能の高さ。本体内部を効率よく効果的に冷却することで保有している性能をしっかりと発揮できています。

くわえて静音性にすぐれている点も着目しておきたいところ。一般的なゲーミングPC はゲームプレイが始まるとファン音が鳴り響きますが、本機はファン音はわずかに大きくなる程度で、うるささは感じられず、非常にクールな印象を受けました。

あらゆるゲームを快適にプレイできる超パワフルな性能を搭載したクールなマシンといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 超パワフルなゲーミング性能
  • 冷却性能と静音性にすぐれており、高負荷時でもハイパフォーマンスをキープ
  • 本体内部へのアクセスがかんたんでクリーニングなどメンテナンスしやすい
  • ゲームのほかクリエイティブ作業など幅広く活用できる
  • ハイエンドクラスの性能を搭載しながら筐体サイズは意外にコンパクト

気をつけておきたいところ

  • 筐体のサイズがコンパクトなわりに重量感がある(見た目以上に重い)

 
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正面右振り

Alienware Aurora R16
税込 19万円台から

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