FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能な 13.3型モバイルノートPC です。
モバイルノートとしての性能レベルの高さにくわえ圧倒的な存在感を放つオールブラックデザインがカッコいい!
スリムでコンパクトな超軽量ボディは、持ち歩きがラクにできて、外出先でも快適なパフォーマンスで使えます。もちろんベンチマークによる性能評価も優秀です。
シンプルを極めた特別デザインでバックライトキーボードや Evo 対応などガジェット好きが好む仕様は、まさに PCリテラシー高めのユーザーにふさわしく、高い所有満足感を得られるデバイスといえるでしょう。
■FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 の特徴
- Windows 11 &第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- スリム&コンパクト&超軽量!
- シンプルを極めたオールブラックデザイン(背面ロゴ変更、印字シルク黒文字化、カナ無しバックライトキーボード)
- コンパクトなボディでもキーボードはフルサイズ(キーピッチ:約19mm)
- ミニマムアプリケーション(ウィルスソフトのほかハードウェア維持に必要なアプリケーションだけプリインストール)
- 指紋認証センサー搭載
- 約22.5時間駆動できるバッテリー
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
なお、レビューで試用している機材は先行機のため、ベンチマークなど製品版と異なる可能性があります。
【 目 次 】
レビューは 2021年12月16日時点の内容です。
スペック構成
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 は、使いかたや予算に合わせてカスタマイズが可能です。
おもなスペックは以下のとおり。
OS | ■Windows 11 Pro 64ビット版 ■Windows 11 Home 64ビット版 |
CPU | ■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー ■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー |
メモリ | ■32GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) ■16GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) ■8GB [オンボード/交換不可](デュアルチャネル対応) メモリ仕様 LPDDR4X-4266 |
ストレージ | ■約2TB SSD(PCIe) ■約1TB SSD(PCIe) ■約512GB SSD(PCIe) ■約256GB SSD(PCIe) |
ディスプレイ | 13.3型ワイドLEDバックライト付高輝度・高色純度・広視野角TFTカラーLCD(ノングレア液晶) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics (CPUに内蔵) |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応 |
ワイヤレス | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax(2.4Gbps)対応)、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.1準拠 |
カメラ、マイク | HD Webカメラ内蔵(有効画素数約92万画素)、デジタル(ステレオ)マイク内蔵 |
本体サイズ(W×D×H) | 307×197×15.5mm(突起部含まず) |
本体質量 | 約865g~ (仕様による) |
本体カラー | ピクトブラック |
メーカー担当者によると、人気のスペック構成は「Win11 pro / Core i7 / 16GBメモリ / 256GB SSD」だそうです。
カスタマイズ構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3
約 17万円 (税込) から
※価格は記事執筆時点
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外観チェック
スリム&コンパクト&スタイリッシュなデザイン
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 は、スリムでコンパクト、そしてスタイリッシュなデザインです。
オールブラックのカラーはクールで高級感があります。
指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、気になるときは柔らかいクロスなどで手入れするとよいでしょう。
シンプルな天面の端に富士通のインフィニティマークが、小さいながらアクセントとして存在感を放っています。
表面はサラサラとした感触で上質感があります。
ラメを使ったかのような上質感のある仕上がり
本体はスリムでスタイリッシュ!
本体はスリム!
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。
ゴム足は四隅に実装されています。本体のブラックと同じ色味のため写真では見えにくいですが小さめのゴム足ながら本体の安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。
ちなみに、天面は片手で開くことができます。
ヒンジのトルクが最適化されているからこそ片手で開くことができるわけで、もちろんタイピング中に天面がグラつくこともありません。
充実のインターフェースを実装
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①盗難防止用ロック取り付け
②Thunderbolt 4 USB4 (Gen3) Type-Cコネクタ×2
③HDMI出力端子
④USB3.2 (Gen1) Type-Aコネクタ(電源オフUSB充電機能対応)
⑤マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑥ダイレクト・メモリースロット
⑦USB3.2(Gen1) Type-A コネクタ
⑧LAN コネクタ
コンパクトなモバイルノートながら充実のインターフェースを実装しています。
なお、USB Type-C コネクタは映像出力や PD充電器に対応しています。
■USB Type-C コネクタ対応表(2ポート共通、当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(30W) | 〇 |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
ダイレクト・メモリースロットはプッシュロック式です。
SDカードをシッカリ挿し込んた状態
SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
また、LAN コネクタは、カバーを開くだけでコネクタを挿し込むことができます。
②のように LAN コネクタのカバーの下側を上側に向けて開く
電源ボタンはキーボード右上
電源ボタンはキーボード右上に実装されています。
電源ボタン
電源ボタンには指紋センサーが内蔵されています。パスワードを入力することなく指先をセンサーにタッチするだけで Windows サインインできて便利です。
とくに、指紋認証はマスクを着用しているときでも指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできるメリットがあります。
ちなみに、電源ボタン左側の LED は、状態表示LEDです。
※状態表示LED は、左から「F Lock ランプ」「Num Lock ランプ」「Caps Lock ランプ」「Scroll Lock ランプ」「電源ランプ」
F Lockランプは、ファンクションキーがメディア機能有効のときの点灯します。(メディア機能の切り替えは Fn+Esc)
スピーカーは底面部の前面側
スピーカーは底面部 前面側に2基実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
音質はまずまずで、カジュアルにサウンドを楽しめます。
プライバシーカメラシャッター搭載
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 は、プライバシーカメラシャッターを実装しています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
カメラの上部に切り替えスイッチがある
シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。
超軽量&スリム&コンパクトなボディ
本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。
コンパクトな本体
本体のフットプリント(設置面積)は、奥行きが A4 サイズより小さく とてもコンパクトです。
本体の高さは、仕様では 15.5mm(突起部含まず)。本体の高さのイメージはこんな感じ。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
最厚部でも CDケース 2枚よりも薄くてスリムです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:812g
・電源アダプター:187g
・電源コード:60g
本体はとても軽く、持ち歩きがラクにできます。
本体は超軽量!
電源アダプターの最大出力は 65W。電源アダプターもコンパクトで、その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。
ディスプレイのチェック
自然な色合いで描画できる液晶パネル
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 の液晶パネルは Sharp製IGZOパネル。ディスプレイに描画される映像は自然な色合いでキレイです。
画像の表示例
テキストの表示例
トーンカーブは青と緑が少し強めに出ていますが、RGB ともに理想的な 45度に近い直線です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 97.8% | 100.4% |
Adobe RGB | 73.2% | 74.5% |
色域も広く、写真編集などでのシビアな色再現も対応できそうです。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
上左右ともに狭額縁ベゼルで画面周りがスッキリしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
上記写真のとおり、画面への映り込みはほとんど気になりません。眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイはフラットにできる
ディスプレイは ほぼ 180度開くことができます。
打ち合わせなどで画面共有するときに便利です。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチは 約19mm(仕様)。本体はコンパクトながらフルサイズキーボードと同じキーピッチです。
キートップは中央部分が若干へこんだ形状で指先にフィットします。少しツルツルとした感触で質感も良好です。
キーストロークは仕様では約1.5mm。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
タイプ音は「タッタッ」という音(音の大きさは静か)
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボードバックライトは明るさ2段階
[Fn]+[Space]:点灯(暗)→点灯(明)→消灯
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
天面と同ように指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、こまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(やや小さめサイズ)
サイズは小さめですが、ツルツルとした感触で扱いやすさも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
---|---|
メモリ | 32GB (オンボード、LPDDR4X-4266) |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源モードの設定を「バランス」と「最適なパフォーマンス」のそれぞれに設定して実行しています。
電源の設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
3431 pts
|
Ryzen 5 5500U |
2789 pts
|
Ryzen 7 4700U |
2750 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2040 pts
|
Core i7-1165G7 |
1895 pts
|
Core i5-1135G7 |
1812 pts
|
Core i7-1165G7(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
1811 pts
|
Core i7-1165G7(レビュー機・バランス) |
1712 pts
|
Core i7-10710U |
1591 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
Core i3-1115G4 |
1224 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
17130
|
Ryzen 7 4700U |
14790
|
Ryzen 5 5500U |
12688
|
Core i7-1165G7 |
11168
|
Ryzen 5 4500U |
11105
|
Core i7-1165G7(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
10964
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-1165G7(レビュー機・バランス) |
10494
|
Core i7-10710U |
8547
|
Core i5-10210U |
7611
|
Core i3-1115G4 |
6702
|
Core i3-10110U |
5533
|
レビュー機に搭載されている CPU のスコアは、平均値にくらべ若干低いですが、その差は小さく平均値相当と見てよいでしょう。保有している性能をシッカリ発揮できています。
一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画視聴など)はもちろんのこと、負荷の高い処理でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i7-10710U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i5-10210U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-10110U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
4922
|
インテル Iris Xe(レビュー機・バランス) |
4920
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4072
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3251
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2992
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2333
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2327
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2319
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1198
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1095
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
836
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(レビュー機・バランス) |
12613
|
インテル Iris Xe(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
12607
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
11133
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9589
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
8780
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8576
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
7706
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6969
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
6601
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
5037
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4671
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
2650
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(レビュー機・バランス) |
5725
|
インテル Iris Xe(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
5697
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4408
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3546
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3518
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2787
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2661
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2603
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1763
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1500
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
1081
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(レビュー機・バランス) |
4085
|
インテル Iris Xe(レビュー機・最適なパフォーマンス) |
4022
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3433
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3129
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3112
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2450
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2389
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2368
|
インテル UHD(Core i7-10710U) |
1298
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1200
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
944
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のグラフィックス性能は優秀です。
CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。レビュー機のメモリは 32GB/クアッドチャネル構成によりグラフィックス・パフォーマンスを最大限発揮できています。
メモリ構成
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。
以下は、電源の設定「バランス」で計測した結果です。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに、SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Core i3-1115G4搭載機
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 7 4700U搭載機
※当サイト計測スコアの平均値
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 (レビュー機) |
Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
Core i3-1115G4 搭載機 |
Ryzen 7 5700U 搭載機 |
Ryzen 7 4700U 搭載機 |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 | インテル Core i3-1115G4 | AMD Ryzen 7 5700U | AMD Ryzen 7 4700U |
メモリ | 32GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | AMD Radeon | AMD Radeon |
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 は、インテル Core i5-1135G7 を選ぶことができるほか、LIFEBOOK UHシリーズには インテル Core i3-1115G4 や AMD Ryzen 7 を搭載できるモデルもラインナップしてます。ぜひ参考にしてください。
ベンチマーク結果は以下のとおりです。
Total Score | |
---|---|
FMV Zero(バランス) |
4446
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
4412
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4242
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3838
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3350
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
4475
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
4088
|
Essentials | |
FMV Zero(バランス) |
8876
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
8925
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9130
|
Core i5-1135G7搭載機 |
8712
|
Core i3-1115G4搭載機 |
8418
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8772
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
8183
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
FMV Zero(バランス) |
6214
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
6165
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6461
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6064
|
Core i3-1115G4搭載機 |
6228
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8091
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
7352
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
FMV Zero(バランス) |
4660
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
4632
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4584
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4374
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3381
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
5725
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
5116
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
FMV Zero(バランス) |
4110
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
4019
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3282
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2625
|
Core i3-1115G4搭載機 |
1920
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
2668
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
2462
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
総合的なパフォーマンスの評価も優秀です。高いレベルでバランスがとれたスコアで、実際の使用感も快適です。
ただ、レビュー機はハイ・スペック構成だからこそのスコアです。購入する際は上記スコアを参考に使いかたや予算に合わせてカスタマイズするとよいでしょう。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
なお、計測は電源の設定を「バランス」にして実施しています。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 7時間 4分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
30分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
52分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 8分 |
バッテリーを多く消費する条件のなかで 7時間の駆動時間は十分満足できる結果です。
実際には画面の明るさを最大で使う必要性はほとんどなく、画面の明るさを調整することで駆動時間をさらに伸ばすことができます。
また、急速充電に対応している点も好印象です。バッテリー残量が少ないときでも短時間で充電できるのでモバイルノートとしての機動力がアップするはずです。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Core i3-1115G4搭載機
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 7 4700U搭載機
※当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
FMV Zero(バランス) |
47秒4
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
46秒5
|
Core i7-1165G7搭載機 |
50秒8
|
Core i5-1135G7搭載機 |
55秒9
|
Core i3-1115G4搭載機 |
59秒1
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分0秒6
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
59秒6
|
Photoshop Lightroom | |
FMV Zero(バランス) |
29秒3
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
28秒3
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒2
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒2
|
Core i3-1115G4搭載機 |
42秒5
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
52秒1
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
29秒5
|
Lightroom Classic | |
FMV Zero(バランス) |
38秒1
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
35秒8
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒7
|
Core i5-1135G7搭載機 |
39秒3
|
Core i3-1115G4搭載機 |
47秒2
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
54秒3
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
36秒1
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
FMV Zero(バランス) |
3分16秒2
|
FMV Zero(最適なパフォーマンス) |
3分7秒8
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分13秒5
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分20秒9
|
Core i3-1115G4搭載機 |
4分57秒5
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分51秒9
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
2分21秒2
|
クリエイティブ性能も優秀で、処理もスピーディーです。
レンダリングなどの編集操作についても、なめらかでスムーズな描画が可能です。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
電源の設定 | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
バランス | 36.8db | 51.4db (48~51db) |
50.7db (48~50db) |
最適なパフォーマンス | 36.8db | 52.1db (50~52db前後) |
52.1db (50~52db前後) |
トップクラスの電力効率 | 36.8db | 39.3db (37~39db) |
39.5db (39db前後) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
電源の設定が「バランス」や「最適なパフォーマンス」で負荷が高くなると「ヒューッ」という排熱のときの気流音が少し大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。
また、電源の設定が「トップクラスの電力効率」については、気流音はかすかに大きくなる程度で静かですが、そのぶんパフォーマンスはおさえられています。
表面温度のチェック
アイドル状態、動画視聴時、動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
※単位:℃、測定時の室温:24℃
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りの温度が上がりやすく多少の温かさを感じますが、タイピングへの影響はないと思います。
また、パームレストについては、高負荷な状態でも本体内部の熱の影響はほとんどありません。
サウンド チェック
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 には、サウンドユーティリティソフト「Dirac Audio」がプリインストールされています。
音楽や動画などコンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、カスタム機能でお好みのサウンドにチューニングすることもできます。
サウンドを試聴した印象は以下のとおり。
※プリセット「音楽」で試聴
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現していて高音質。ややこじんまりとした感じはあるがカジュアルに十分楽しめる。
音声もシッカリと聴き取れる。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域を再現し音質もアップする。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 22.0秒 | 45.8秒 | 14.1秒 |
2回目 | 21.1秒 | 44.2秒 | 15.1秒 |
3回目 | 22.1秒 | 44.2秒 | 14.5秒 |
4回目 | 21.4秒 | 44.1秒 | 14.1秒 |
5回目 | 21.5秒 | 44.5秒 | 14.2秒 |
平均 | 21.6秒 | 44.6秒 | 14.4秒 |
再起動は少し時間がかかるようですが、頻繁に行うわけではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 のレビュー記事をお届けしました。
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3 を試用して感じたことは「所有満足度の高さ」です。快適に使えるハイ・パフォーマンスにくわえオールブラックデザインは 他を圧倒する存在感があります。
使うシーンや場所を選ばず、自分らしさを失わないクールな印象でスマートに使うことができるデバイスといえるでしょう。
高評価のポイント
- システム全体のパフォーマンスが最適化されている印象で快適に使える
- オールブラックデザインは 他を圧倒する存在感がある
- 超軽量&スリムなので持ち歩きがラクにできる
- 印字シルク黒文字化されたタイピングしやすいフルサイズキーボード
- 性能・デザイン・使いやすさなど全体の仕上がりが特別モデルにふさわしく、高い所有満足感を得られる
気をつけておきたい点
- 価格はやや高め(価格に見合うだけの価値はある)
価格やカスタマイズ構成、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。
FMV Zero LIFEBOOK WU4/F3
約 17万円 (税込) から
※価格は記事執筆時点
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