マウスコンピューター DAIV 4N-H は、第11世代インテル Core プロセッサーと NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti を搭載したパワフルな 14型クリエイティブノートPC です。
淡いブルーの天面が印象的なスタイリッシュ・デザインにくわえ、14インチサイズでも持ち歩きできる重量感は、外出先でもスマートに使えます。
スリムでコンパクトな筐体にパワフルな性能が搭載されており、モバイルできるクリエイターPC として十分なパフォーマンスを体感できるでしょう。
■DAIV 4N-H の特徴
- 第11世代インテル Core プロセッサーと NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti を搭載
- スリム&軽量&コンパクト
- ナローベゼル(狭額縁)デザインの広色域液晶パネル(NTSC比 約72%)
- 最大11時間駆動できるバッテリー
- Windows Hello 顔認証カメラ搭載
- 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年10月11時点の内容です。
スペック構成
DAIV 4N-H のおもなスペックは以下のとおり。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
メモリ | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)、PC4-25600 DDR4 SODIMM |
ストレージ | 1TB SSD (M.2 NVMe対応) |
ディスプレイ | 14.0型 フルHDノングレア(NTSC比72%/ LEDバックライト、1,920×1,200ドット) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 Ti / インテル Iris Xe グラフィックス |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
ワイヤレス | インテル Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 |
カメラ、マイク | 100万画素 (Windows Hello 顔認証カメラ搭載)、デュアルアレイマイク (内蔵) |
本体サイズ(W×D×H) | 323.9×225×19.2 mm (折り畳み時/ 突起部含まず) |
本体質量 | 約 1.43kg |
DAIV 4N-H は、使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。
また、姉妹モデルとして 16GBメモリ/512GB SSD を搭載した「DAIV 4N」もラインナップしています。
各モデルのスペック詳細、カスタマイズ、価格などの最新情報はマウスコンピューター公式サイトをご確認ください。
マウスコンピューター DAIV 4N-H
税込 18万円台から
(DAIV 4N は税込 15万円台から)
※スペックや価格は変更される場合があります。
外観チェック
淡いブルーの天面が印象的なスタイリッシュ・デザイン
DAIV 4N-H は淡いブルーの天面が印象的なスタイリッシュ・デザインです。
淡いブルのカラーは、爽やかな印象でスタイリッシュ感をアップさせてくれる色合いです。
指紋や皮脂の跡も目立ちません。
表面はサラサラとした感触で上質感があります。
本体はスリム!
天面のエッジ中央は指をかけやすいデザイン
底面カバーはプラスチック感があるものの剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目にもスッキリとしています。
間口の広い吸気口が印象的
ゴム足は前後に平行して実装されています。太めのゴム足で本体の安定感は良好です。
吸気用のファンは 2基(CPU 用と dGPU 用)実装されています。
吸気用のファンは 2基実装
なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。
排気口はヒンジのあいだ
必要十分なインターフェース
DAIV 4N-H のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①セキュリティスロット
②ネットワーク(LAN)端子
③USB3.0 端子(Type-A / 5Gbps)
④カードリーダー (SD/SDHC/SDXC対応)
⑤Thunderbolt4 端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑥ヘッドセット端子
⑦USB3.1 端子(Type-C / 10Gbps)
⑧USB3.0 端子(Type-A / 5Gbps)
⑨HDMI 端子
⑩電源ボタン
⑪電源端子
Thunderbolt4 端子の対応状況は以下のとおりです。[当サイトの検証結果]
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(30W) | × |
PD充電器(45W) | × |
PD充電器(65W) | 〇 |
※右側面 USB3.1 端子(Type-C / 10Gbps)は上記いずれも非対応です(データ転送のみ)
また、カードリーダーは抜き差し方式です。
SDカードをシッカリと挿入した状態(意外に出っ張る)
スピーカーは、底面部の左右に 2基実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
スピーカーの拡大写真
そこそこ軽量&スリム&コンパクトなボディ
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
コンパクトな本体
本体は、A4 サイズより一回り大きいくらいでコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 20~22.5 (最厚部) mm。CDケース 2枚程度のスリムさです。
スリムなボディ
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,425g
・電源アダプター:331g
・電源コード:108g
本体はそこそこ軽く、持ち歩きも十分可能な重量感です。
本体はそこそこ軽い
電源アダプターの最大出力は 90W。専用グラフィックスを搭載しているぶん、それなりの出力ワット数で大きさも一回り大きいサイズです。
ディスプレイのチェック
自然な色合いで描画できる広色域液晶ディスプレイ
DAIV 4N-H の液晶ディスプレイに描画される映像は自然な色合いでキレイです。
画像の表示例
テキストの表示例
トーンカーブは、RGB ともに 理想的な 45度の角度です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 90.1% | 100.5% |
NTSC | 67.4% | 71.2% |
Adobe RGB | 69.6% | 74.5% |
色調バランス・色域ともに優秀です。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいで画面周りがスッキリとしていますs。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みが低減されます。眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイの可動範囲は十分な範囲をカバーは
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
DAIV 4N-H のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチは約19mm(スペックは 19.1mm)。本体はコンパクトながらフルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。
[Back Space]キーや[¥]キーは横幅が少し狭めですが、打ちにくさはないと思います。
キートップの形状はほぼフラットです。ツルツルとした感触で質感も良好、指先にフィットします。
キーストロークは、スペックでは約1.2mm ですが、ノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm くらいあるように感じます。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
タイプ音は「タッタッ」、音の大きさはフツウ
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトの明るさは、4段階で切り替えできます。
[Fn]+[F4]キー押下:点灯(暗)→・・・→点灯(明)→オフ
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラとした感触です。
指紋や皮脂の跡は目立たないので、気持ちよくキーボード操作ができます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(大きめサイズ)
大きめのサイズにくわえツルツルとした感触で扱いやすさも良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、DAIV 4N-H の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー |
---|---|
メモリ | 32GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2 NVMe対応) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 Ti / インテル Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークは、付属のソフトウェア「Control Center」の動作モードを[パフォーマンス]と[エンターテイメント]の 2モードで実施しています。
※FAN SPEED は自動設定
Control Center
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
3431 pts
|
Ryzen 5 5500U |
2960 pts
|
Ryzen 7 4700U |
2750 pts
|
Core i7-1165G7(パフォーマンス) |
2254 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2040 pts
|
Core i5-1135G7 |
1899 pts
|
Core i7-1165G7 |
1879 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
Core i7-1165G7(エンターテイメント) |
1276 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
17130
|
Ryzen 7 4700U |
14790
|
Ryzen 5 5500U |
13281
|
Core i7-1165G7(パフォーマンス) |
12909
|
Core i7-1165G7 |
11216
|
Ryzen 5 4500U |
11105
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-1165G7(エンターテイメント) |
8632
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7611
|
レビュー機は、パフォーマンスモードで実行すれば保有している性能をシッカリと引き出しています。
ただし、エンターテイメントモードではパフォーマンスをひかえめにしています。
初期設定ではエンターテイメントモードですが、消費電力との兼ね合いもあるので、パワーが必要なときにパフォーマンスモードで実行する使いかたが良いでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・NVIDIA GeForce GTX 1650
・NVIDIA GeForce MX350
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
なお、GeForce GTX 1650 は mouse K7 に、GeForce MX350 は mouse K5 に搭載されているグラフィックスです。性能比較の参考にしてください。
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
GTX 1650 |
8992
|
GTX 1650 Ti(パフォーマンス) |
8737
|
GTX 1650 Ti(エンターテイメント) |
8190
|
MX350 |
3992
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3975
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3251
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2992
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2964
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2327
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
GTX 1650 Ti(パフォーマンス) |
21712
|
GTX 1650 Ti(エンターテイメント) |
19150
|
GTX 1650 |
18361
|
MX350 |
14034
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10909
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9589
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
8796
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
8780
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8576
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6969
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
GTX 1650 Ti(パフォーマンス) |
13196
|
GTX 1650 Ti(エンターテイメント) |
11650
|
GTX 1650 |
11415
|
MX350 |
5421
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4224
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3518
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3517
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3546
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2787
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
GTX 1650 |
7881
|
GTX 1650 Ti(パフォーマンス) |
7306
|
GTX 1650 Ti(エンターテイメント) |
5759
|
MX350 |
3906
|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3346
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3129
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3112
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3097
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2450
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機に搭載されているグラフィックスは、最新グラボにくらべるとエントリークラスからミドルレンジに位置する性能ですが、持ち運びできるノートPC に搭載することでモバイルノートとして十分なグラフィックス・パフォーマンスを得ることができます。
ちなみに、GeForce GTX 1650 Ti と GeForce GTX 1650 の性能レベルは、GeForce GTX 1650 Ti が若干高いです。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
計測結果が示すとおり、データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・DAIV 4P
・Core i7-1165G7搭載機(平均)
・Core i5-1135G7搭載機(平均)
※平均は当サイト計測スコアの平均値
※DAIV 4P は Control Center の動作モード[バランスモード]で計測したスコア
なお、比較対象のおもなスペックは以下のとおり。
スペック | DAIV 4N-H (レビュー機) |
DAIV 4P | Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 32GBメモリ | 32GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 1TB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 Ti / インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
5594
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
5966
|
DAIV 4P |
4389
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4203
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3838
|
Essentials | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
8649
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
8877
|
DAIV 4P |
9582
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9115
|
Core i5-1135G7搭載機 |
8712
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
9451
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
9421
|
DAIV 4P |
6732
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6469
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6064
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
4963
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
5916
|
DAIV 4P |
4957
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4544
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4374
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
6529
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
6922
|
DAIV 4P |
3139
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3191
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2625
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。
CPU 性能の評価ではエンターテイメントモードのスコアが伸びませんでしたが、実際の使用を想定したテストでは それなりのパフォーマンスが出ています。
高いレベルで性能バランスにもすぐれ、外出先でも快適に使えるでしょう。
また、姉妹機種の DAIV 4P は 14インチで 1kg を切る超軽量モデルながらシッカリとしたパフォーマンスが出ている点もあわせてチェックしておきたいところです。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
なお、計測は 「Control Center」の動作モードを[エンターテイメント]で実施しています。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 2時間 30分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
28分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
49分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
1時間 54分 |
バッテリーを多く消費する条件とはいえ、バッテリー駆動はスペックの「最大11時間」にくらべると駆動時間が短すぎます。
バッテリー駆動の際は「Control Center」の動作モードを[静音モード]にしたり画面の明るさなどを適正レベルで使用し、モバイルするときは電源アダプターや PD充電器も一緒に持ち出すことをおすすめします。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・DAIV 4P
・Core i7-1165G7搭載機(平均)
・Core i5-1135G7搭載機(平均)
※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値
※DAIV 4P は Control Center の動作モード[バランスモード]で計測した処理時間
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
1分5秒8
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
45秒2
|
DAIV 4P |
48秒4
|
Core i7-1165G7搭載機 |
51秒3
|
Core i5-1135G7搭載機 |
56秒0
|
Photoshop Lightroom | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
34秒0
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
20秒9
|
DAIV 4P |
26秒2
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒2
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒3
|
Lightroom Classic | |
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
42秒4
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
27秒6
|
DAIV 4P |
31秒9
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒5
|
Core i5-1135G7搭載機 |
39秒5
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
DAIV 4N-H(エンターテイメント) |
3分38秒4
|
DAIV 4N-H(パフォーマンス) |
2分38秒4
|
DAIV 4P |
2分35秒1
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分14秒8
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分21秒0
|
実際のソフトウェアを使った評価はまずまずですが、それ以上に姉妹機種 DAIV 4P は性能以上のパフォーマンスが出ているような印象です。
ただ、DAIV 4N-H は専用グラフィックスを搭載していることから、パフォーマンス的には優位であることに違いはないはずです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
動作モード | 上段:最大音量 中段:ピーク時の音量推移 下段:スコア/処理時間(参考値) |
|
---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | |
アイドル時 | 35.0db前後 |
|
エンターテイメント | 45.3 db (44~45db) (1314 pts) |
45.3 db (44~45db) (4分25秒) |
パフォーマンス | 57.4 db (50db台) (2292 pts) |
57.5 db (50db台) (2分34秒) |
省電力 | 35db台 (アイドル時と同じ) (493 pts) |
35db台 (アイドル時と同じ) (11分59秒) |
静音 | 35db台 (アイドル時と同じ) (781 pts) |
35db台 (アイドル時と同じ) (7分22秒) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は「ヒューッ」という排熱時の気流音がかすかに聞こえる程度で静かです。
パフォーマンスモードで高負荷状態になると「サーッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。静かな環境の場合は かなり耳ざわりに感じるかもしれません。
なお、省電力モードや静音モードでは高負荷時でもアイドル時と同じくらい静かですが、そのぶんパフォーマンスが下がります。
表面温度のチェック
平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※エンターテインメントモードで実施
※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
平常時でもキーボード上は多少の温かさを感じます。
また、高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りの温度が上がりやすいですが、いずれもタイピングはなりません。
パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。
サウンド チェック
DAIV 4N-H には、サウンドユーティリティソフト「Sound Blaster Cinema 6」がインストールされています。
Sound Blaster Cinema 6 は、コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほかイコライジング機能でお好みのサウンドにチューニングすることもできます。
以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。
※プリセット「ミュージック」で試聴
■スピーカー
低音域の出力が若干弱く中音域から高音域が強めのシャカシャカした音だが、まずまずの音質でカジュアルに楽しめるレベル。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域を再現した高音質。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 15.0秒 | 37.9秒 | 12.5秒 |
2回目 | 14.4秒 | 38.1秒 | 12.5秒 |
3回目 | 15.2秒 | 38.8秒 | 12.5秒 |
4回目 | 14.2秒 | 38.0秒 | 12.7秒 |
5回目 | 14.8秒 | 38.5秒 | 12.1秒 |
平均 | 14.7秒 | 38.3秒 | 12.5秒 |
起動とシャットダウンは体感的にも早いです。
再起動は通常でも 40秒近くかかりますが、頻繁に行う操作ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の状態などにより時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
DAIV 4N-H の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・DAIV 4N-H 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、DAIV 4N-H のレビュー記事をお届けしました。
DAIV 4N-H は、14インチのスリムでコンパクトな筐体に、専用グラフィックスを搭載した高性能でパワフルなクリエイティブノートです。
持ち歩きも十分可能な重量感にくわえパワフルなパフォーマンスで外出先でもスピーディーに快適な作業ができそうです。
くわえて、淡いブルーのスタイリッシュなデザインも印象的です。
まさに性能・デザイン・モバイル性を兼ね備えたクリエイティブノートといえます。
高評価のポイント
- 淡いブルーのカラーが印象的なスタイリッシュ・デザイン
- スリムでコンパクトな筐体に専用グラフィックスを搭載しパワフルに使える
- 持ち歩きも十分可能な重量感
- 映像描画がキレイな液晶パネル
気になる点
- 高負荷な状態での排気音は意外に大きい
- 実際のバッテリー駆動時間は短いかも
最新価格やカスタマイズなどの詳細はマウスコンピューター公式サイトをご確認ください。
マウスコンピューター DAIV 4N-H
税込 18万円台から
(DAIV 4N は税込 15万円台から)
※スペックや価格は変更される場合があります。