マウスコンピューター mouse X4-R5 は、AMD Ryzen 5 4600H プロセッサーを搭載した14.0型モバイルノートPCです。
AMD Ryzen 4000 Hシリーズ モバイル・プロセッサーの搭載により、パワフルで動作も軽快に使えます。
スリムでスタイリッシュなデザインにくわえ赤い天面が印象的で、外出先やテレワークなど いろいろなシーンでアクティブに使えるモデルに仕上げられています。
モバイルノートの主流サイズでもある 13.3インチよりも一回り大きいサイズながら持ち歩きがラクにできるところもポイント。
- AMD Ryzen 5 4600H プロセッサーを搭載
- 赤い天面のスタイリッシュなデザイン
- マグネシウム合金ボディでスリム&軽量&丈夫!
- ナローベゼルのフルHD液晶ディスプレイ
- Windows Hello対応顔認証カメラを搭載
- LANポート& Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)搭載
- 長時間駆動できるバッテリー
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年3月27日時点の内容です。
スペック構成
mouse X4-R5 のおもなスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 5 4600H プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2666 |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe対応) |
ディスプレイ | 14.0型 フルHD液晶ノングレア(LEDバックライト) |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
ワイヤレス | インテル Wi-Fi 6 AX200 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5 |
カメラ、マイク | 100万画素カメラ (Windows Hello 顔認証カメラ搭載)、デュアルアレイマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 320.2×214.5×17.5 (折り畳み時/ 突起部含まず) |
本体質量 | 約 1.20kg |
「mouse X4-R5」がラインナップする mouse X4-Rシリーズには、ストレージに 256GB SSD (NVMe対応) を搭載した「mouse X4-R5-L」のほか、浦和レッズオフィシャルパソコン「mouse X4-R5 URDS」がラインナップしています。
いずれのモデルも、メモリやストレージなど、使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。
詳細なスペックやカスタマイズ項目、価格など最新情報はマウスコンピューター公式サイトをご確認ください。
マウスコンピューター mouse X4-R5
税込 10万円台から
※スペックや価格は変更される場合があります。
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[2023年1月11日(水)10時59分まで]
外観チェック
赤い天面が印象的なスリムでスタイリッシュなデザイン
mouse X4-R5 はスリムでスタイリッシュなデザインです。
赤い天面が印象的です。派手派手しさを感じさせない色合いでオシャレなカラーです。
本体の素材はマグネシウム合金。表面はサラサラとした感触で上質感があります。
チーズをモチーフとしたロゴがアクセント
指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。
本体はスリム!
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。
ゴム足は前後に平行して実装されています。安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。
吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むのを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。
mouse X4-R5 のファンと通気口は、それぞれ 2基に増設されています(従来モデルでは 1基)。高負荷時の冷却効果もアップしています。
必要十分なインターフェース
mouse X4-R5 のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①セキュリティスロット
②LAN 端子
③USB 2.0 端子
④USB 3.0 端子
⑤ヘッドホン出力/ヘッドセット端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑥USB3.0 端子 (Type-C/PowerDelivery 対応)
⑦USB3.0 端子
⑧HDMI 端子
⑨電源端子
USB Type-C は PowerDelivery 対応で、以下は当サイトの検証結果です。
■USB Type-C コネクタ対応表
映像出力 | × |
---|---|
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
mouse X4-R5 には、必要十分なインターフェースが実装されています。
なお、SDカードスロットは実装されていませんが、SDカードを読み込むときは USB対応のカードリーダーで代用するとよいでしょう。
電源ボタンはキーボード右奥、スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
電源ボタン(LED内蔵)
右隣りの LED は充電中ランプ
スピーカー
顔認証でかんたんサインイン
mouse X4-R5 は顔認証カメラを搭載しています。
顔認証でサインイン
顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。(認証精度は良好です)
外出先でもセキュリティを確保しつつパスワードを入力する必要がないので利便性がアップします。
スリムで軽いから持ち歩きがラクにできる
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
14インチサイズでもコンパクト
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 17.5~20.5mm。最厚部でも CDケース 2枚程度で、とてもスリムです。
スリムなボディ
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,175g
・電源アダプター:185g
・電源コード:47g
本体の重量は一般的な 13.3インチノートと同じくらい。コンパクトで軽いので持ち歩きがラクにできます。
片手でラクに持ち上げられる軽さ
電源アダプターの最大出力は 65W。大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイのチェック
キレイに描画できるディスプレイ
mouse X4-R5 のディスプレイは フルHD 解像度で描画される映像もキレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、青と緑がわずかに強めに出ていますが RGB ともに 理想的な45度の角度に近いかたちです
トーンカーブ
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
sRGBカバー率 | 64.2% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 48.0% |
色調バランスは良好ですが色域は広くはありません。液晶パネルの品質としては標準的です。
狭額縁のナローベゼル
ベゼルは狭額縁のナローベゼルです。
とくに左右の幅は鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。
眼に優しい非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイを開ける最大角度は十分
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
mouse X4-R5 のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18.5mm(仕様では 18mm)。
ほぼフルサイズのキーピッチ
キートップは中央部分が少しへこんだ形状。サラサラとした感触で指先のフィット感は良好です。
キーストロークは 1.4mm(仕様)。
タイプ音は「タッタッ」という音
音の大きさはひかえめ
一般的なノートパソコンのキーストローク 1.5mm よりわずかに小さい数字ですが、浅い感じはありません。キーを押し込む硬さもちょうど良く、キーを押し込んだ後の反発もイイ感じです。心地良いタイプ感でタイピングできます。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[Fn]+[F7]:消灯→点灯(暗)→点灯(明)
[Fn]+[F6]:点灯(明)→点灯(暗)→消灯
質感の良いパームレスト
パームレストの素材は天面と同じマグネシウム合金。
サラサラとした感触で、指紋や皮脂の跡が目立ちにくく質感も良好です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(サイズは大きめ)
サラサラとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
なお、タッチパッドの左上付近をダブルタップするとタッチパッドの有効/無効を切り替えられます。
LED点灯時、タッチパッドは無効
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、mouse X4-R5 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 4600H プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2666 |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe対応) |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークは、付属のソフトウェア「Control Center」の動作モードを[パフォーマンス(ターボモード:オフ)]と[エンターテイメント]の 2モードで実施しています。
Control Center
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen 7 4800H プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
・インテル Core i7-10750H プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 4800H |
4167 pts
|
Ryzen 5 4600H(レビュー機・パフォーマンス) |
3142 pts
|
Ryzen 5 4600H(レビュー機・エンターテイメント) |
2967 pts
|
Ryzen 7 4700U |
2808 pts
|
Core i7-10750H |
2804 pts
|
Ryzen 5 4500U |
1996 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1362 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 4800H |
18950
|
Ryzen 7 4700U |
15172
|
Ryzen 5 4600H(レビュー機・パフォーマンス) |
14443
|
Ryzen 5 4600H(レビュー機・エンターテイメント) |
14334
|
Core i7-10750H |
12409
|
Ryzen 5 4500U |
10838
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7455
|
Core i3-10110U |
5533
|
mouse X4-R5 に搭載されている CPU は、プロセッサーナンバーの末尾が「H」でハイパワータイプです。
同じ Ryzen 4000 シリーズのなかでも省電力タイプ(プロセッサーナンバーの末尾が「U」)にくらべ、とてもパワフルです。
ふだん使い(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと高負荷な処理も、とても快適なパフォーマンスが期待できます。
また、ベンチマークの実施にあたって設定した付属ソフトウェア「Control Center」の動作モードでスコアが大きく変化することはありませんでした。
パフォーマンスモードのターボモードを「オン」にすればパフォーマンスはアップしますが、ファンの回転音や排熱時の気流音がかなり大きくなります。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4800H搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10510U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2917
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4800H) |
2704
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2173
|
AMD Radeon(レビュー機・エンターテイメント) |
1854
|
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス) |
1838
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1177
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1065
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8355
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4800H) |
7632
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6499
|
AMD Radeon(レビュー機・エンターテイメント) |
5326
|
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス) |
5300
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
5161
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4337
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3454
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4800H) |
3192
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2587
|
AMD Radeon(レビュー機・エンターテイメント) |
2013
|
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス) |
1999
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1695
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1421
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3079
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4800H) |
2867
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2292
|
AMD Radeon(レビュー機・エンターテイメント) |
1927
|
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス) |
1861
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1267
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1158
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。
レビュー機のメモリは 8GB×1のシングルチャネルのため、比較対象にくらべスコアがいまひとつです。
一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分なパフォーマンスですが、写真編集や動画編集などクリエイティブな作業での快適度をアップさせるなら 16GB(8GB×2 の)以上のデュアルチャネル構成へのカスタマイズがおすすめです。
カスタマイズ価格は記事執筆時点で税込7,370円と比較的安価です。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量:256GB)が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Ryzen 7 4700U搭載機(平均)
・Ryzen 5 4500U搭載機(平均)
・Core i7-10510U搭載機(平均)
・Core i5-10210U搭載機(平均)
※平均は当サイトで計測したスコアの平均値
スペック | mouse X4-R5 (レビュー機) |
Ryzen 7 4700U 搭載機 |
Ryzen 5 4500U 搭載機 |
Core i7-10510U 搭載機 |
Core i5-10210U 搭載機 |
---|---|---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 4600H | AMD Ryzen 7 4700U | AMD Ryzen 5 4500U | インテル Core i7-10510U | インテル Core i5-10210U |
メモリ | 8GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 256GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon | AMD Radeon | AMD Radeon | AMD Radeon | AMD Radeon |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
レビュー機(パフォーマンス) |
3519
|
レビュー機(エンターテイメント) |
3585
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
4033
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
3550
|
Core i7-10510U搭載機 |
2853
|
Core i5-10210U搭載機 |
2663
|
Essentials | |
レビュー機(パフォーマンス) |
8129
|
レビュー機(エンターテイメント) |
8467
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
7975
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
8097
|
Core i7-10510U搭載機 |
8270
|
Core i5-10210U搭載機 |
7951
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
レビュー機(パフォーマンス) |
7332
|
レビュー機(エンターテイメント) |
7466
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
7256
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
7015
|
Core i7-10510U搭載機 |
6963
|
Core i5-10210U搭載機 |
6345
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
レビュー機(パフォーマンス) |
4595
|
レビュー機(エンターテイメント) |
4623
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
5116
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
4258
|
Core i7-10510U搭載機 |
3158
|
Core i5-10210U搭載機 |
3047
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
レビュー機(パフォーマンス) |
1514
|
レビュー機(エンターテイメント) |
1529
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
2425
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
1795
|
Core i7-10510U搭載機 |
990
|
Core i5-10210U搭載機 |
887
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアはまずまずです。
省電力タイプの Ryzen 5 4500U搭載機と比較すると Gaming テスト以外で若干の優位性があります。(Ryzen 5 4500U搭載機には 4GB×2 のデュアルチャネル構成も含まれています)
mouse X4-R5 は、メモリ容量を 8GB (8GB×1) から 16GB (8GB×2:デュアルチャネル構成) にすることで、大幅なパフォーマンスアップが期待できます。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※エンターテイメントモードで実施
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 9時間 9分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
55分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 28分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 22分 |
バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 9時間程度なら十分満足できます。
使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができますし、通常の使い方なら1日中バッテリー駆動できると思います。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。
・Ryzen 7 4700U搭載機(平均)
・Ryzen 5 4500U搭載機(平均)
・Core i7-10510U搭載機(平均)
・Core i5-10210U搭載機(平均)
※平均は当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
レビュー機(パフォーマンス) |
1分12秒7
|
レビュー機(エンターテイメント) |
1分13秒7
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
54秒1
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
1分19秒9
|
Core i7-10510U搭載機 |
53秒5
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分10秒2
|
Photoshop Lightroom | |
レビュー機(パフォーマンス) |
1分2秒8
|
レビュー機(エンターテイメント) |
1分4秒0
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
29秒3
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
45秒7
|
Core i7-10510U搭載機 |
43秒6
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分2秒9
|
Lightroom Classic | |
レビュー機(パフォーマンス) |
1分2秒4
|
レビュー機(エンターテイメント) |
1分5秒3
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
35秒7
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
48秒0
|
Core i7-10510U搭載機 |
50秒1
|
Core i5-10210U搭載機 |
1分8秒0
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
レビュー機(パフォーマンス) |
2分25秒8
|
レビュー機(エンターテイメント) |
2分25秒4
|
Ryzen 7 4700U搭載機 |
2分37秒2
|
Ryzen 5 4500U搭載機 |
3分5秒4
|
Core i7-10510U搭載機 |
3分29秒1
|
Core i5-10210U搭載機 |
3分58秒5
|
クリエイティブ性能評価にもメモリ容量が影響しています。
動画エンコードの処理時間が意外にもスピーディなのは CPU パワーによるものです。
レンダリング(編集内容の画面への反映)は十分なめらかな描画で処理もスムーズで、初期構成のメモリ容量でも趣味や補助的なクリエイティブ作業なら十分快適に使えます。
メモリを 16GB(8GB×2)に増設することで写真編集や動画編集などクリエイティブ作業のパフォーマンスを大幅にアップすることができます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は静かです。
高負荷時は「ヒューッ」という排熱時の気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。
ただ、負荷が低減すると即応するように静かになります。
以下は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)を計測した結果です。
※付属ソフト「Control Center」の動作モード(エンターテイメント/パフォーマンス)ごとに計測
使用測定器:Meterk SLM01
Control Center 動作モード
■測定結果
モード | 最大音量 下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値) |
|
---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | |
アイドル時 | 35.8 db |
|
エンターテイメント | 54.3 db (30000 pts) |
53.7 db (2分26秒) |
パフォーマンス | 59.6 db (3134 pts) |
59.8 db (2分25秒) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
高負荷時の排熱による気流音は耳ざわりに感じるかもしれませんが、パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が継続しているわけではなく負荷が低減すると静かになることを考えれば、駆動音についてはそれほど気にしなくてもよいと思います。
表面温度のチェック
高負荷な状態になるとキーボード奥や中央寄りが温かくなります。パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部は高負荷時に排気口近くが熱くなるのでデスクやテーブル上での作業をおすすめします。
サウンド チェック
サウンドを試聴した印象です。
■スピーカー
中音域から高音域までをメインとした出力で少しこもった感じがするが、音質としてはカジュアルに楽しめるレベル。
音声については、オンライン会議などでもシッカリと聴き取れる十分な音質を確保している。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域をカバー、音質自体格段にアップする。
音楽を楽しむならヘッドホンがおすすめ。
ちなみに、mouse B5-i7 にインストールされているサウンドユーティリティソフトは「Realtek Audio Console」のみです。
Windows の起動・再起動・シャットダウン 時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 12.6秒 | 32.6秒 | 6.4秒 |
2回目 | 13.1秒 | 32.7秒 | 5.8秒 |
3回目 | 13.0秒 | 32.0秒 | 6.5秒 |
4回目 | 13.1秒 | 32.4秒 | 6.6秒 |
5回目 | 13.2秒 | 32.8秒 | 6.6秒 |
平均 | 13.0秒 | 32.5秒 | 6.4秒 |
起動とシャットダウンは体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
再起動には30秒程度時間がかかりますが、再起動は頻繁に行うわけではないので気になることはないと思います。
なお、インストールしているアプリや使い方などにより時間は多少変動するため参考値としてください。
同梱品
mouse X4-R5 の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・mouse X4-R5 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、mouse X4-R5 のレビュー記事をお届けしました。
mouse X4-R5 は、赤い天面が印象的なスタイリッシュ・デザインにくわえ、14インチサイズながらスリムで軽く持ち歩きがラクにできるモバイルノートです。
CPU のパフォーマンスは優秀ですが、初期構成の 8GBメモリ(シングルチャネル)が影響してか、ベンチマークのグラフィックス性能評価や総合的なパフォーマンス評価ではシステム全体の性能を発揮しきれていない印象がありました。
ふだん使いとしてなら 初期構成の 8GBメモリでも十分ですが、筆者としては 16GBのデュアルチャネル構成(8GB×2)へのカスタマイズをおすすめしたいところ。
プライベートからビジネスシーン、テレワークなど、いろいろなシーンで活用できるデバイスになるはずです。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- 赤い天面がオシャレでカッコいい!スリムでスタイリッシュなデザインも好印象
- 搭載されている CPU はモバイルノートとしてパワフル
- 14インチサイズでも軽くてコンパクト!持ち歩きがラクにできる
- 映像描画がキレイなフルHD液晶ディスプレイ
- 税込8万円台で価格以上に高性能&高品質&高コスパ
チョット残念なところ
- 初期構成の 8GBメモリ(シングルチャネル)がパフォーマンスに影響するときがあるかも → 16GB以上のデュアルチャネル構成へのカスタマイズがおすすめ
- SDカードスロットは実装されていない
最新の価格やカスタマイズなど詳細についてはマウスコンピューター公式サイトをご確認ください。
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