東芝『dynabook UZ63/F』の実機レビュー 前編です。
『dynabook UZ63/F』は、薄型・軽量で使いやすい 13.3型モバイルノートです。
第8世代インテル Core プロセッサーの搭載によりパフォーマンスがアップ、グラフィック性能やバッテリー性能も進化しています。
デザイン面では従来モデルから大きな変更はないものの、オニキスブルーの落ち着いた雰囲気とオシャレ感を兼ね備えたカラーにくわえ、スタイリッシュなデザインも好印象のモデルです。
テレワークなど場所や時間にとらわれない柔軟な働き方にも使えるパソコンをお探しのユーザーはチェックしておきたいモデルといえるでしょう。
前編は、外観デザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードなどのレビューを行います。
なお、後編では、『dynabook UZ63/F』の性能レビューを実施しています。
<関連記事>
⇒ dynabook UZ63/L(2019年冬モデル)レビュー
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 サウンド チェック Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容は 2018年8月1日時点のものです。
<参考>
『dynabook UZ63/F』は、Dynabook 直販サイト「Dynabook Direct」(旧東芝ダイレクト)で販売している Web専用モデル(2018年春モデル)です。
CPU、ストレージ、液晶ディスプレイのスペックにより、以下の 4つのモデルがラインナップ。
■Core i7-8550U/512GB SSD/タッチ対応フルHD液晶
■Core i7-8550U/512GB SSD/フルHD液晶
■Core i7-8550U/256GB SSD/フルHD液晶
■Core i5-8250U/256GB SSD/フルHD液晶
メモリは 全モデル 8GBメモリ標準搭載、本体カラーは「オニキスブルー」のみとなっています。
今回レビューするのは「Core i7-8550U/256GB SSD/フルHD液晶」搭載モデルです。
レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。
各スペック構成、価格は、Dynabook Direct でチェックできます。
Dynabook Direct(旧東芝ダイレクト)公式サイト
⇒ dynabook UZシリーズ
外観について
『dynabook UZ63/F』はスタイリッシュなデザインで、オニキスブルーのカラーはパッと見 ブラックに見えますが、よく見ると濃い青味のかかった色調で落ち着いたなかにオシャレな雰囲気を感じさせてくれます。
天面を見てみます。
本体の素材にはマグネシウム合金が採用されており、見た目にも堅牢性が高そうです。
手で触れた印象はサラサラとして質感も良好、ヘアライン加工が施されていて、指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
底面部をみてみます。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、見た目もスッキリしています。
ゴム足は四隅と中央部の計5箇所に実装されており、安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
なお、バッテリーは本体内蔵のため取り外し不可です。バッテリー駆動による動作時間は、レビュー後編の「ベンチマーク・バッテリー」をご覧ください。
次に、ヒンジをみてみます。
なお、ヒンジのトルクは ほど良い感じで、天面の開け閉めもしやすく、タイピング中のディスプレイのグラつきもありません。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面です。
①セキュリティロック・スロット
②USB3.0コネクタ(スリープアンドチャージ)
③マイク入力/ヘッドホン出力端子
右側面です。
④microSDカードスロット
⑤Thunderbolt 3(USB Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2
⑥HDMI出力端子
microSDカードスロットはプッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。microSDカードの出し入れも簡単です。
右側の画像が microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
実装されているインターフェースは、モバイルノートとしては必要十分といえるでしょう。
なお、本体正面 中央には、電源・バッテリーの状態や、ストレージのアクセス状況を確認できる「システムインジケータ」が実装されています。
赤枠で囲んだところがシステムインジケータ
電源ボタンは、キーボードの右奥にあります。(LED内蔵です)
スピーカーは、底面部 前面側の左右に搭載されています。
矢印の指すところがスピーカー
排気口は、本体の奥、ヒンジのあいだ 2箇所にあります。
矢印の指すところが排気口
Webカメラとマイクです。
タッチパッドにはタッチ方式の指紋センサーが搭載されています。
指紋センサーが搭載されていると、わずらわしいパスワードを入力することなく、指紋認証で Windows にサインインできるので便利です。
指紋センサーの認証精度は良好です。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
『dynabook UZ63/F』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
『dynabook UZ63/F』のゴム足を含めた高さは、実測値で 16mm(最薄部)~19mm(最厚部)。実際に手で持ってみた印象としても「薄い」です。
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4 サイズといって良いでしょう。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 1,046。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 188g、51gです。
外出するときの持ち歩きもラクにできる軽さです。
電源アダプターの最大出力は 約45W(15V, 3A / 20V, 2.25A)です。
省電力タイプの電源アダプターなので、その大きさは手のひらサイズです。
スペックについて
レビューに使用した『dynabook UZ63/F』のスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-8550U プロセッサー |
メモリ | 8GB、PC4-19200(DDR4-2400)対応 SDRAM |
ストレージ | 256GB SSD(Serial ATA対応) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3 型ワイド(16:9) FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IPS〈In Plane Switching〉方式)(ノングレア)(省電力LEDバックライト) 1,920×1,080ドット |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth Ver4.1準拠 |
Webカメラ | 有効画素数 約92万画素、デュアルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約316.0×227.0×15.9 mm (突起部含まず) |
質量 | 約 1,090 g |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット #2
グラフィックス(CPU内蔵)
CPU に搭載されている第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサーは、省電力タイプの「Uプロセッサ」ながら、4コア(クアッドコア)/8スレッド処理が可能なプロセッサーです。
前世代(第7世代)の省電力タイプのプロセッサーでは 2コア(デュアルコア)だったものが 2倍にアップ。性能レベルが単純に2倍にアップするわけではありませんが、インテルによると第7世代にくらべ 40%パフォーマンスがアップするそうです。
ディスプレイ
『dynabook UZ63/F』のディスプレイは 高輝度・高色純度のフルHD液晶です。(レビュー機はタッチ非対応ですが、タッチ対応モデルもラインナップしています)
描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。
ディスプレイの左右ベゼルは狭額縁ではありませんが、その幅は鉛筆の太さより少し幅がある程度です。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
非光沢液晶なので映り込みはかなり軽減されています。使う場所にもよりますが映り込みが気になることはないでしょう。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に『dynabook UZ63/F』の製品ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 150% です。
表示される文字は筆者のように小さい文字が苦手でもラクに見ることができます。
キーボード&タッチパッド
『dynabook UZ63/F』のキーボードのレイアウトです。
パームレストを手で触れた感触はサラサラとしています。ヘアライン加工が施されていて、指紋や皮脂の跡も目立ちにくく、質感や感触は良好です。
キートップの形状は少しへこんでいるようですが、ほぼフラットといって良いでしょう。指先のフィット感もまずまずです。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は、実測で およそ 19mm。(仕様でも 19mm)
モバイルノートながら、ゆったりとした感じで窮屈さはありません。
キーストロークは浅くなくシッカリとした打鍵感があります。(仕様では 約1.5mm)
レイアウトに大きなクセもなく、タイピングしやすいキーボードです。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさは狭すぎることもなくちょうど良いサイズです。
いたって普通のタッチパッドですが、スベリや反応も良く全体的な扱いやすさも良好です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『dynabook UZ63/F』の機能・性能についてレビューしています。
Dynabook Direct(旧東芝ダイレクト)公式サイト ⇒ dynabook UZシリーズ |
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