ソースネクスト『ZERO ウイルスセキュリティ』のレビューです。
筆者は、10年度ほど前に『ZERO ウイルスセキュリティ』の初代版ともいえる「ウイルスセキュリティ ZERO」を導入したものの、パターンファイル更新だけでWindows再起動や、安全なサイトへの接続のたび警告メッセージが表示されるなど、使い勝手の悪さに辟易して使用をやめていた経緯がありました。
ところが、最新の『ZERO ウイルスセキュリティ』を使用したところ、当時とくらべ性能は驚くほど進化し、動作も軽く、機能も増え、使いやすくなっていました。←ここ強調しておきます。
ということで、ここでは『ZERO ウイルスセキュリティ』の特徴や使用感などをレビューします。
ZERO ウイルスセキュリティの特徴 第三者機関の評価 ZERO ウイルスセキュリティの主な画面・機能 ZERO ウイルスセキュリティの使用感 まとめ |
レビュー内容は 2018年12月29日時点のもので、価格・キャンペーンなどの最新情報はソースネクスト公式サイトでチェックしてください。
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ZERO ウイルスセキュリティの特徴
『ZERO ウイルスセキュリティ』の特徴は、なんといっても「更新料が0円」というところ。
一度インストールしたパソコンを使い続ける限り、更新料が永続無料という点です。
また、Android スマートフォンや iOS の Mac や iPhone などのマルチOS にも対応しているのも大きな特徴の一つです。
さらに、OS がバージョンアップ、たとえば Windows 7 から Windows 10 にアップグレードしても、そのまま使い続けることができます。
品質面でも、以前より大きく進化し、英国のウイルス技術専門誌「Virus Bulletin」が開催する「VB100 award」で数多く受賞するまでになっています。
参考までに、『ZERO ウイルスセキュリティ』の開発元は「K7 Computing」というコンピュータセキュリティ関連製品の開発・販売をおこなっている会社です。(なので ZERO ウイルスセキュリティの画面にも「K7」のロゴが表示されています)
ちなみに、『ZERO ウイルスセキュリティ』の中核をなすエンジンといわれる部分には K7 Computing の製品「Total Security」のエンジンが採用されているそうです。
第三者機関の評価
第三者機関のテスト結果から『ZERO ウイルスセキュリティ』性能や品質をチェックします。
参照する第三者機関は「AV-TEST」と「Virus Bulletin」2つの機関。
なお、評価は K7 Computing の「Total Security」の結果を使用します。
AV-TEST
「AV-TEST」は最新のマルウェアの検出と分析、それらを利用したセキュリティ製品の比較テストを行なうドイツの第三者評価機関です。
AV-TEST では、テスト結果を「Protection」「Performance」「Usability」3つの観点からそれぞれ 6点満点で評価します。
「AV-TEST」が 2018年に実施した Windows ホームユーザー向けの 5回のテスト結果から「Total Security」の結果を抜粋します。
また、これまでのテスト結果の推移は以下のようになります。
過去からの推移をみると、(若干の変動はありますが)品質が進化されていることが分かります。
Virus Bulletin
「Virus Bulletin」は英国のコンピュータウイルス技術専門誌です。
Virus Bulletin が年に6回程度開催するのが「VB100 award」で、「ワイルドリスト」のウイルスをすべて検知できるかどうかが評価の基準となります。
1つでも誤検知があると合格できないため、権威の高い賞として知られているそうです。
2018年に実施した VB100 award の結果は以下のとおり。
※テストは Windows 7 Pro と Windows 10 Pro で実施。
6回の実施のうち 5回パスしており、品質としても良好です。
ZERO ウイルスセキュリティの主な画面・機能
ZERO ウイルスセキュリティには、ウイルス検知機能を中心としたさまざまな機能が搭載されています。
ホーム画面
ホーム画面は、スタートメニューやタスクトレイのアイコンから表示することができます。
パソコンの状態が一目で把握でき、ウイルス検査の実行や設定など、使える機能が一目でわかります。
なお、メニューボタンのいちばん下はオプションで必要なユーザーが有償で追加できる機能です。
上記の画像は、ウイルスセキュリティ 15周年記念キャンペーンとして「パスワード管理ツール150日特別版」が無料で提供されているため[パスワード管理]ボタンが有効となっています。通常は有料オプションのため別途購入する必要があります。
ウイルス検査画面
ウイルス検査は、クイック検査やパソコン全体の検査のほか、特定フォルダの検査、システム内の奥深くに隠蔽されたファイルの検査を行うルートキット検査など、さまざまな検査ができます。
ウイルス検査のスケジューリングもできるので、うっかり検査を忘れていたらウイルス感染して被害が拡大していたといったリスクも低減できます。
設定画面
設定は、ウイルス・スパイウェア対策や不正侵入対策のほか、webサイトの保護、迷惑メール対策など、各カテゴリーごとに使い方に合わせた詳細な設定が可能です。
設定内容がよくわからなければ通常は初期設定の状態で使用しても良いですし、設定を変える必要があればオンラインヘルプで内容を確認すると良いでしょう。
エントリー情報画面
製品のシリアル番号や使用ユーザーのメールアドレス、インストールしているパソコン名の確認、再エントリーができる画面です。
履歴画面
隔離したファイルの管理やシステム防御の履歴のほか、ウイルス対策や不正侵入対策などの履歴を確認できます。
ツール画面
USBメモリが別なパソコンでウイルスに感染しないようにワクチンを投与するツールやレジストリークリーナー、各種履歴削除ツールなどが利用できます。
USBメモリ・ワクチンツール以外はおまけ的なツールですが、ユーザーによっては痒い所に手が届く機能が1箇所で実行できる意外と便利なツールです。
ZERO ウイルスセキュリティの使用感
直感的に操作できる画面で、ユーザーインターフェースとしては意外と扱いやすいです。
筆者が10年位前に使っていたときにくらべると、基本的なデザインには面影は残っていますが、操作性としては昔よりかなり使いやすくなっています。
ただ、Windows のテキストスケーリング(拡大率)の設定によっては画面の文字がにじむように見えるのがチョット残念な点。
とはいえ、フツウに読めるのでそれほど大きな違和感はないと思います。
また、動作も軽いようで、ウイルス対策ソフトが入っていることを意識する必要もありませんでした。
ウイルス検査中 CPU の使用率は 20%前後で推移していましたが、パソコンのパフォーマンスを引っ張ることもなくパソコン作業にも影響はありませんでした。
ちなみに、レビューで使用したパソコンおよび主要スペックは以下のとおりです。
■HP ENVY 13 x360 スタンダードモデル
CPU:AMD Ryzen 5 2500U
メモリ:8GB (2400MHz, DDR4 SDRAM)
ストレージ:256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
まとめ
ウイルス対策ソフトは OS が最新の状態でこそ性能を発揮するもので、たとえば、Windows Update を怠った状態では、どんなに評価の高いウイルス対策ソフトでも対応できなくなるリスクが高まります。
筆者が以前使っていた「ウイルスセキュリティ ZERO」は重くて使いにくく評価が今ひとつでしたが、最新の『ZERO ウイルスセキュリティ』は以前にくらべ動作も軽く使いやすくなり第三者機関での評価も良好です。
ふだん使いで気軽にネットサーフィンを楽しむ使い方がメインで、危険なサイトを閲覧したりネットバンキングを頻繁に利用することがなければ、更新料0円でコスパ良しの『ZERO ウイルスセキュリティ』が有力な選択肢といえるでしょう。
『ZERO ウイルスセキュリティ』の詳細や、を実際に使用しているユーザーの感想はソースネクストの公式サイトでチェックできます。
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