デル『New XPS 13(9360)』の実機レビュー 前編です。
『New XPS 13(9360)』は、快適なパフォーマンスにくわえ、優れたデザイン性と高いモバイル性も兼ね備えた、完成度の高いモバイルノートです。
13インチのディスプレイを搭載しながらもベゼルが極細なので、本体サイズは従来の 11インチノートと同じサイズのコンパクトなノートパソコンです。
前編では、外観などのデザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードについてのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年1月9日時点のものになります。
<参考>
『New XPS 13(9360)』には、CPU、メモリ、ストレージ等のスペック構成により「スタンダード」「プレミアム」「プラチナ」などのモデルがラインナップしています。
今回レビューを行うのは、「プレミアム」(ローズゴールド)です。
外観について
『New XPS 13』の新しいボディカラー「ローズゴールド」は、高級感にオシャレ感をプラスしたイメージのカラーです。
アルミニウムの削り出しから創られたシャーシは堅牢性にくわえ、上質なイメージも兼ね備えています。
底面部をみてみます。
底面の中央部にある「XPS」ロゴのなかにはデルのサービスタグがあります。製品サポートの際に必要になるコードです。
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジはシッカリしており、グラつきはないです。
前後左右の側面からみてみます。
次に、インターフェースを見てみます。
左側面には、「AC電源コネクタ」、「Thunderbolt 3 Type C」、「USB 3.0」、「ヘッドセットジャック」、「バッテリ・ゲージ・ボタン」、「インジケータ」、「スピーカ」が実装されています。
バッテリ・ゲージ・ボタンを押すと、そのときのバッテリー残量をインジケータで把握することができます。インジケータ 1つあたり 約20% のバッテリー残量を表すようです。
右側面は、「スピーカ」、「SDカードスロット」、「USB 3.0(PowerShare仕様)」、「Nobleロックスロット(セキュリティロックスロット)」が実装されています。
正面中央の LED は、バッテリー充電中のときに点灯します。
電源ボタンは、キーボード面の右上にあります。
Webカメラとデュアルマイクは、極細ベゼルにより、ディスプレイ左下に配置されています。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
実測値は 約 14~20(最厚部) mm。
モバイルノートとして薄型で、実際に持ったときも薄さを感じます。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4サイズのコピー用紙と B5版ノートを載せています。
次が重さ。
本体の重さは 1,232g。電源アダプターと電源コートの重さは、それぞれ 160g、98gです。
外出するときの持ち歩きもラクにできそうです。
なお、電源アダプターの大きさは手のひらサイズで、コードをアダプター本体に巻き付けることができます。
コードにはクリップが付いているので、巻き取ったコードがばらけることはありません。
電源アダプターのコネクタ部分には LED が実装されており、アダプターがコンセントに差し込まれていると点灯します。(XPS 13 本体との接続は関係ないようです)
スペックについて
レビューに使用した『New XPS 13 プレミアム』のスペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
CPU | 第7世代 インテル Core i5-7200U |
メモリ | 8GB LPDDR3 1866MHz |
ストレージ | 256GB PCIe ソリッド ステート ドライブ (SSD) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3 インチ FHD AG (1920 x 1080) InfinityEdge ディスプレイ |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 620(CPUに内臓) |
LAN | なし オプションのデル製アダプタで、LANケーブル接続も可能です。アダプタには、HDMI/VGA/USB 3.0 の各ポートも搭載されています。 |
ワイヤレス | Killer 1535 802.11ac 2×2 WiFi、Bluetooth 4.1 |
Webカメラ | ワイドスクリーンHD(720p)Webカメラ、デュアルデジタルアレイマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約304×200×9-15 mm |
本体質量 | 約1.2kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
グラフィックス(CPU内蔵)
CPU には、第7世代インテル Core i5-7200U プロセッサーを搭載しています。
第7世代インテル Core プロセッサー(開発コード:Kaby Lake カビーレイク)は、ビデオエンジンに改良がくわえられており、5年前のPCと比較すると、一般的な処理は1.7倍速く、4K動画の編集と共有処理で 8.6倍高速化し、HD画質でゲームをプレイする場合も 3倍も高速なパフォーマンスを実現しているそうです。
おもに画像処理系が進化しているので、映像の描画も より快適なパフォーマンスが期待できます。
メモリはオンボードのようです。
ディスプレイ
『New XPS 13 プレミアム』のディスプレイは 13.3インチサイズで、解像度はフルHD(1,920×1,080ドットです。
画面解像度
写真の描画もキレイです。
『New XPS 13』は、描画される映像がキレイなのが印象的です。
ベゼル幅と鉛筆をくらべてみます。
ベゼルは鉛筆よりも細い(狭い)ことが分かります。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
非光沢液晶なので、映り込みは気になりません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
視野角は広いです。
斜めからもかなり鮮明です。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
インターネットエクスプローラーに表示される文字の大きさはこんな感じ。
『New XPS 13』の公式ページを表示したものです。
ディスプレイの左下にある「DELL」のロゴの大きさと比較してみればわかると思いますが、小さな文字が苦手な管理人でもラクに読める大きさです。
なお、Windows の設定では、ディスプレイに表示するテキストのスケーリングは 150% が推奨値となっていました。
キーボード&タッチパッド
『New XPS 13』のキーボードのレイアウトです。
パームレストはデザイン的にもオシャレ感があります。
パームレストにはカーボンファイバ素材が採用されており、使っていても熱を感じません。
キートップは指先にフィットし、キーストロークも適度でシッカリとした打鍵感があり打ちやすさを感じます。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。キーボードは大きめでゆとりあるレイアウトです。
キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
なお、[enter]キーや[back space]キーなど、右サイドのキーサイズが小さめになっています。
個人的にはほとんど違和感なく使えました。右手の小指の可動範囲を考慮すれば、小さめでも良いように思えます。ただ、好みが分かれるところかもしれません。
また、キーボードにはバックライトが搭載されており、任意のキーを押すと自動的にバックライトが点灯します。
なお、バックライトは、10秒くらい放置すると自動的に消灯します。
ファンクションキーについては、[Alt]+[Esc]キーを押すことで、漢字変換などの一般的な機能と、音量調整や画面の明るさ調整などマルチメディアキーとしての機能を切り替えることができます。
キーボードの全体的な印象としては、コンパクトなモバイルノートながら、タイピングのしやすさを感じました。
次がタッチパッド。
タッチパッドは一体型で、大きさは、狭くなくちょうど良いサイズです。
スベリも良く扱いやすいタッチパッドです。
後編では、『New XPS 13 プレミアム』の機能・性能についてレビューしています。
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