日本HPが販売する Victus 16 (インテル) 2023年モデルは、第13世代インテル Core HX プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載した 16.1型ゲーミングノートPCです。
ゲーミングノートとしてエントリークラスながら性能レベルは高くベンチマークによる性能評価も優秀。とくに、ゲーム性能は姉妹モデルの Victus 16 (AMD) よりも優秀で、これから本格的にゲームを楽しみたいユーザーにおすすめです。
■Victus 16 (インテル) 2023年モデルの特徴
- 第13世代インテル Core HX プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載
- OMEN Tempest クーリングテクノロジーにより冷却効果を最大化
- セラミックホワイトのカラーリングとスタイリッシュなデザイン
- リフレッシュレート 144Hz に対応した IPS液晶
- プライバシーシャッター付きフルHDカメラ
- テンキー付きキーボード
- B&O Play デュアルスピーカー
- OMENユーザー専用のゲーミングPCに特化したサポート「Cefe de OMEN」付き
レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2023年11月14日時点の内容です。
関連記事
AMD Ryzen 7000シリーズ プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズを搭載した姉妹モデルの実機レビューです。
スペック構成
Victus 16 (インテル) のおもなスペックは以下のとおり。
シリーズ名 | Victus by HP 16-r0000 シリーズ |
カラー | セラミックホワイト |
OS | Windows 11 Home |
CPU | ■インテル Core i5-13500HX プロセッサー ■インテル Core i7-13700HX プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) |
ディスプレイ | 16.1インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (144Hz / 1920×1080 / 250nit) |
グラフィックス | ■NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop グラフィックス |
LAN | 内蔵Gigabit LAN (10/100/1000) |
ワイヤレス | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応)、 Bluetooth 5.3 |
カメラ | HP True Vision 1080p フルHD Webcam (約207万画素) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 369×259.4×23.9 mm |
本体質量 | 約 2.30 kg |
Victus 16 は、CPU やグラフィックスタイプの構成により以下の4モデルがラインナップしています。
■スタンダードモデル
Core i5-13500HX/ RTX 4050 Laptop
■スタンダードプラスモデル
Core i5-13500HX/ RTX 4060 Laptop
■パフォーマンスモデル
Core i7-13700HX/ RTX 4060 Laptop
■ パフォーマンスプラスモデル
Core i7-13700HX/ RTX 4070 Laptop
各モデルの詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。
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外観チェック
爽やかな印象のデザイン
Victus 16 のデザインはゲーミングノートとしてはスタイリッシュ。
本体のカラーは「セラミックホワイト」。姉妹モデルの AMD Ryzen 搭載モデルと外観デザインやカラーはまったく同じです。
セラミックホワイトのカラーは爽やかで清潔感があり、一見するとゲーミングノートには見えない色合いです。ゲーミング以外の用途、たとえば写真・動画編集などでも使いたいユーザーにはウケの良いカラーかと。
天面はサラサラとした感触で上質感のある仕上がりです。
スタイリッシュなフォルム
シンプルな天面中央にデザインされている Victus ブランドマークがアクセント。
Victus ブランドロゴはクロームメッキ仕上げ
本体は 16インチながら意外にスリムです。
本体の厚みは意外に少ない
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造ながら、間口の広い吸気口が印象的。
吸気口の間口はかなり広い
ゴム足は前後に平行して実装されており、本体の安定性は良好です。
排気口はヒンジのあいだと左側面に実装されています。
排気口は背面側左右と左側面
間口の広い吸気口と3方向排気により本体内部の効果的な冷却が可能です。
間口の広い吸気口
なお、エアフローのイメージは以下のとおりです。
エアフロー構造も AMD搭載モデルと同じです。
Victus 16 の冷却システムは「OMEN Tempest クーリングテクノロジー」を採用しています。
充実のインターフェース
Victus 16 のインターフェースは充実しています。
左側面
①ネットワークポート(RJ45)(開閉カバー付き)
②SuperSpeed USB Type-A 5Gbps (電源オフUSBチャージ機能対応)
③ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
右側面
④SuperSpeed USB Type-C 5Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
⑤SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×2
⑥HDMI 2.1 出力端子
⑦電源コネクタ
ただ、SDカードリーダーは実装されていません。写真などの撮影データを SDカードから取り込むときは USB対応のカードリーダーを用意するとよいでしょう。
なお、実装されているポートの種類や仕様についても AMD搭載モデルと同じです。
電源ボタンはキーボード上にレイアウト
電源ボタンはキーの一部として[DELETE]キーの左隣りにレイアウトされています。
電源ボタンは LED内蔵
使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。
プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターは手動スライド式ですがスムーズな操作が可能です(スライドスイッチはカメラの上側にある)。
B&O Play デュアルスピーカー搭載
スピーカーは B&O Play デュアルスピーカーを搭載しています。
スピーカーは底面部左右に実装
スピーカーグリルは幾何学的なデザイン
低音域から高音域まで広い音域をカバーしていて高音質です。
B&O Play は、高級オーディオメーカー Bang & Olufsen のカジュアルブランドです。
それなりの重量感とサイズ感
本体の大きさのイメージです。本体の上に B5版ノートを2冊載せています。
本体サイズ感
16インチの本体は大画面であるぶん、サイズはそれなりに大きいです。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 25~32(最厚部)mm。
なお、大きさや本体の厚みは AMD搭載モデルと同じです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:2,347g
・電源アダプター:635g
・電源コード:121g
本体は多少の重さはあるものの外出先への持ち出しは可能な重量感です。重量については AMD搭載モデルと多少違いはあるもののほぼ同じです。
電源アダプターの最大出力が 230Wでサイズは それなりにデカいです。(電源アダプターも AMD搭載モデルと同じ)
ディスプレイのチェック
ディスプレイのリフレッシュレートは最大 144 Hz
レビュー機のディスプレイは Chi Mei製[型番:CMN162E]の IPS液晶パネルで AMD搭載モデルと同じパネルを搭載。描画される映像は自然な色合いです。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
テキストの表示例
トーンカーブは、緑が強く出ていますが RGBともに理想的な角度45度の直線に近い形状です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「230 nit」。ゲームプレイには十分な明るさです。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 65.7% | 66.4% |
Adobe RGB | 49.3% | 49.3% |
色域は標準クラスですが、一般的なゲームを楽しむうえでは十分な色表現が可能です。写真・動画編集でシビアな色再現が必要なときは広色域の外部モニターをつないで対応するとよいでしょう。
なお、液晶ディスプレイはリフレッシュレート 144 Hz 対応です。
リフレッシュレートの設定
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。
16インチの大画面サイズながら左右のベゼルは鉛筆の太さより細く画面周りは全体的にスッキリしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはありません。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面から見たイメージ
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー
ディスプレイを開くことができる最大角度は 約136度。
ゲーミングノートとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
ゲームもタイピングも扱いやすいキーボード
Victus 16 のキーボードレイアウトは標準的です。
キートップの英数字は大きい文字で見やすく視認性もすぐれています。
また、テンキーが実装されていることも Victus ゲーミングノートの特徴のひとつ。
テンキーは4列レイアウト
テンキーのレイアウトもクセがありません。ゲーミングのみならず仕事やクリエイティブ作業など幅広い活用を見越しての実装でしょう。
キーピッチの実測値は 約 18.5mm(仕様では 18.7mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。
キートップは中央部分が少しへこんだ形状です。表面は少しツルツルとして感触は良好です。
キーストロークの仕様は 約 1.5mm。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良くゲームプレイのときの押しやすさも良好です。
ゲームプレイや通常のタイピングもオールマイティに扱いやすいキーボードです。
なお、キーボードについてもレイアウトやタイプ感など AMD搭載モデルとまったく同じです。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
[Fn]+[F4]キー押下でオン/オフの切り替えが可能です。
明るさ切り替え機能はありませんが、バックライトのカラーを付属ソフト「OMEN Gaming Hub」で変更できます。
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラした感触で上質感のある仕上がりです。
清潔感のある色合いで指紋や皮脂の跡は目立ちません。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドの感触は少しサラサラしていますがスベリはなめらかです。ジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドのサイズ感
大きめサイズで扱いやすさも良好です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i7-13700HX プロセッサー |
---|---|
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800MHz |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「OMEN Gaming Hub」の パフォーマンスコントロールを「最適」と「パフォーマンス」2つモードで実施しています。
※温度コントロール(ファン速度)は「自動」で実施
OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロール
(クリックで拡大表示できます)
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-12700H プロセッサー
・インテル Core i5-12500H プロセッサー
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7840HS プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
18755 pts
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
17248 pts
|
Ryzen 7 7840HS |
15991 pts
|
Core i5-12500H |
14619 pts
|
Core i7-12700H |
11104 pts
|
Core i7-1360P |
10494 pts
|
Ryzen 7 7730U |
9603 pts
|
Core i7-1260P |
9437 pts
|
Core i5-1340P |
9040 pts
|
Core i5-1240P |
8781 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7502 pts
|
Core i7-1355U |
7330 pts
|
Core i5-1335U |
6419 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
1869 pts
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
1867 pts
|
Core i7-1355U |
1756 pts
|
Core i7-1360P |
1755 pts
|
Core i7-12700H |
1747 pts
|
Core i5-12500H |
1711 pts
|
Ryzen 7 7840HS |
1702 pts
|
Core i7-1260P |
1684 pts
|
Core i5-1340P |
1606 pts
|
Core i5-1335U |
1501 pts
|
Core i5-1240P |
1491 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1438 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1408 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-13700HX(レビュー機/パフォーマンス) |
34008
|
Core i7-13700HX(レビュー機/最適) |
33023
|
Ryzen 7 7840HS |
27986
|
Core i7-12700H |
25710
|
Core i5-12500H |
25490
|
Core i7-1360P |
20885
|
Ryzen 7 7730U |
19863
|
Core i7-1260P |
19117
|
Core i5-1340P |
18918
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i7-1355U |
16659
|
Ryzen 5 7530U |
15632
|
Core i5-1335U |
13676
|
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。
姉妹モデルに搭載されている Ryzen 7 7840HS のスコアを大きく上回っており、重量級のゲームもよりパワフルなパフォーマンスでプレイすることができます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・NVIDIA GeForce RTX 4060 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3060 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 3050 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce RTX 2060 with Max-Q グラフィックス
・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti グラフィックス
・NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti with Max-Q グラフィックス
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値(dGPUは Laptop向けのスコア)
3DMark Time Spy
3DMark Time Spy のベンチマーク結果です。
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス) |
12503
|
RTX 4070(レビュー機/最適) |
11494
|
RTX 4060 |
9976
|
RTX 3060 |
9067
|
RTX 2080 with Max-Q |
7171
|
RTX 2060 with Max-Q |
5347
|
RTX 3050 |
5045
|
RTX 3050 with Max-Q |
4954
|
RTX 3050 Ti |
4460
|
GTX 1650 Ti |
3687
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
3229
|
インテル Iris Xe |
1962
|
AMD Radeon |
1364
|
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ | |
---|---|
RTX 4070(レビュー機/最適) |
20181
|
RTX 3060 |
18702
|
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス) |
18496
|
RTX 4060 |
17322
|
RTX 2060 with Max-Q |
14226
|
RTX 2080 with Max-Q |
13815
|
RTX 3050 |
12980
|
RTX 3050 Ti |
11883
|
RTX 3050 with Max-Q |
10004
|
GTX 1650 Ti |
9694
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
8740
|
インテル Iris Xe |
4582
|
AMD Radeon |
2922
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
RTX 4070(レビュー機/パフォーマンス) |
10575
|
RTX 4070(レビュー機/最適) |
9863
|
RTX 4060 |
9203
|
RTX 3060 |
8433
|
RTX 2060 with Max-Q |
5441
|
RTX 3050 |
4721
|
RTX 3050 Ti |
4216
|
RTX 2080 with Max-Q |
4205
|
RTX 3050 with Max-Q |
3780
|
GTX 1650 Ti |
3612
|
GTX 1650 Ti with Max-Q |
3185
|
インテル Iris Xe |
1593
|
AMD Radeon |
1193
|
※高品質/解像度 1920×1080 で実施
レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスは優秀です。
レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4070 は GeForce RTX4000シリーズのなかではミドルレンジクラスですが性能レベルは高いです。いまどきの重量級ゲームタイトルのほとんどを快適にプレイすることができる性能レベルです。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは、PCI Express 4.0 の NVMe SSD(容量 512GB) が搭載されています。
レビュー機のストレージ情報(対応転送モード:PCIe 4.0 x4 がポイント)
以下は、データ転送速度の計測結果です。
レビュー機のデータ転送速度
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「最適」で計測した結果。パフォーマンスモードで計測した場合でも結果に大きな違いはない。
PCI Express 4.0 の SSD は結果のとおり爆速です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Victus 16 (AMD) 2023年モデル
・Victus 16 (AMD) 2022年モデル
・OMEN 16 (インテル) 2022年モデル
・OMEN 25L (インテル) 2022年モデル
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードのスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | Victus 16 (インテル) (レビュー機) |
Victus 16 (AMD) 2023年モデル |
Victus 16 (AMD) 2022年モデル |
OMEN 16 (インテル) | OMEN 25L (インテル) |
---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-13700HX | AMD Ryzen 7 7840HS | AMD Ryzen 5 6600H | インテル Core i5-12500H | インテル Core i7-12700F |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD | 512GB SSD | 512GB SSD | 512GB SSD | 1TB SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
Victus 16(最適) |
10236
|
Victus 16(パフォーマンス) |
10205
|
Victus 16(AMD 2023) |
8159
|
Victus 16 (AMD 2022) |
9027
|
OMEN 16 |
9702
|
OMEN 25L |
10757
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
Victus 16(最適) |
10611
|
Victus 16(パフォーマンス) |
9595
|
Victus 16(AMD 2023) |
8008
|
Victus 16 (AMD 2022) |
9356
|
OMEN 16 |
9775
|
OMEN 25L |
10087
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
Victus 16(最適) |
9320
|
Victus 16(パフォーマンス) |
9424
|
Victus 16(AMD 2023) |
10035
|
Victus 16 (AMD 2022) |
7688
|
OMEN 16 |
9727
|
OMEN 25L |
12293
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
Victus 16(最適) |
20260
|
Victus 16(パフォーマンス) |
21363
|
Victus 16(AMD 2023) |
18611
|
Victus 16 (AMD 2022) |
9962
|
OMEN 16 |
16180
|
OMEN 25L |
17378
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機の Gaming テストはデスクトップの OMEN 25L を上回るスコアが出ています。エントリークラスのゲーミングノートながらゲーム性能は非常に高く、重量級のゲームのほとんどを快適にプレイできるでしょう。
ただ、クリエイティブ性能については少しひかえめです(とは言ってもレベルは高い)。
また、Victus 16(AMD)と比較した場合、オールマイティに活用するなら AMD搭載モデル、ゲームを重視するならインテル搭載モデルがおすすめといえるでしょう。
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バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※OMEN Gaming Hub の パフォーマンスコントロールを「最適」に設定して実施。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 4時間 52分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
27分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 2分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 11分 |
ゲーミングノートながらバッテリー性能は優秀です。
さすがにバッテリー駆動でのゲームプレイはムリがあります(性能を十分に発揮できない)が、ゲーム以外の一般的な用途(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)ならバッテリー駆動でも比較的長い時間使えそうです。
また、充電が短時間で完了するところも好印象です。
バッテリー性能にすぐれていることは一般的な用途で活用するうえで大きなメリットといえるでしょう。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Victus 16 (AMD) 2023年モデル
・Victus 16 (AMD) 2022年モデル
・OMEN 16 (インテル) 2022年モデル
・OMEN 25L (インテル) 2022年モデル
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードでの処理時間)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
Victus 16(最適) |
30秒5
|
Victus 16(パフォーマンス) |
29秒9
|
Victus 16(AMD 2023) |
39秒6
|
Victus 16 (AMD 2022) |
45秒0
|
OMEN 16 |
36秒9
|
OMEN 25L |
32秒9
|
Photoshop Lightroom | |
Victus 16(最適) |
16秒6
|
Victus 16(パフォーマンス) |
17秒0
|
Victus 16(AMD 2023) |
21秒2
|
Victus 16 (AMD 2022) |
17秒8
|
OMEN 16 |
13秒9
|
OMEN 25L |
13秒4
|
Lightroom Classic | |
Victus 16(最適) |
21秒8
|
Victus 16(パフォーマンス) |
22秒2
|
Victus 16(AMD 2023) |
24秒0
|
Victus 16 (AMD 2022) |
22秒5
|
OMEN 16 |
19秒0
|
OMEN 25L |
13秒9
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
Victus 16(最適) |
1分47秒0
|
Victus 16(パフォーマンス) |
1分43秒7
|
Victus 16(AMD 2023) |
1分5秒0
|
Victus 16 (AMD 2022) |
1分26秒7
|
OMEN 16 |
1分18秒1
|
OMEN 25L |
1分2秒5
|
レビュー機は、JPEGファイル書き出しでは良好ですが動画エンコードでは意外に時間がかかっています。液晶パネルの色域が標準クラスであることも考慮すればシビアな色再現が必要なクリエイティブ用途には不向きです。
しかしながら、外部モニターとして高解像度・広色域のディスプレイをつなげば写真編集には十分活用できるはずです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。
・10分間動画のエンコード処理中
・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行中
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「最適」と「パフォーマンス」に設定して測定(ファン速度はいずれも「自動」)
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:24℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
動画エンコード中 | FF XV ベンチ実行中 | ||
最適 | 34.8db | 44.7db (41~44db) |
46.4db (45~46db) |
パフォーマンス | 34.8db | 55.4db (50~55db) |
58.6db (52~58db) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は「サーッ」という気流音がかすかに聞こえますが気にならない程度です。
高負荷な状態では、気流音が大きくうるさいです。ゲーミングPCなので致し方なしとは思いますが、うるさく感じるときはヘッドセットの装着がおすすめです。
ちなみに、ファン速度を「最大」にした場合は 59db と「自動」にくらべかなりうるさいです。ただ、そのぶんパフォーマンス的には大幅に向上します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行後
※単位:℃、測定時の室温:24℃
※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「最適(ファン速度:自動)」に設定して測定
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
■ファイナルファンタジーXV実行後
一般的な使いかたではキーボード上が温かくかじることはありません。ただ、ゲーム中はキーボード上の温度がそれなりに上昇するためコントローラーの使用がおすすめです。
サウンド チェック
Victus 16 のサウンドユーティリティ機能は付属ソフトウェア「myHP」のオーディオコントロールに組み込まれています。
「myHP」オーディオコントロール
以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。
※プリセット「音楽」で試聴
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーし、メリハリのある音で高音質。音声もハッキリ聴き取れる。
■ヘッドホン
スピーカーと同様に高音質。周囲の音を遮断できるぶんクリアに聴こえる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
回数 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 17.2秒 | 38.0秒 | 11.1秒 |
2回目 | 17.4秒 | 38.8秒 | 10.6秒 |
3回目 | 17.5秒 | 41.5秒 | 11.0秒 |
4回目 | 17.0秒 | 43.5秒 | 11.2秒 |
5回目 | 17.3秒 | 38.3秒 | 11.0秒 |
平均 | 17.3秒 | 40.0秒 | 11.0秒 |
起動とシャットダウンは体感的にも早く、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
再起動については多少時間がかかりバラツキもあります。ただ、頻繁に行う操作ではないので処理待ちのストレスを感じることはないと思います。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
Victus 16 (インテル) の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・Victus 16 (インテル) 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、Victus 16 (インテル) 2023年モデルのレビュー記事をお届けしました。
Victus 16 (インテル) はエントリー向けながら とてもパワフルで重量級のほとんどのゲームタイトルを快適にプレイできる性能を備えています。
姉妹モデルの Victus 16 (AMD) と比較してもインテル搭載モデルはゲーム性能にとくにすぐれており、これから本格的にゲームを楽しみたいユーザーにおすすめのモデルといえるでしょう。
高評価のポイント
- エントリー向けでもゲーム性能にすぐれている
- スタイリッシュなデザイン&爽やかで清潔感のあるカラー
- リフレッシュレート 144Hz に対応したディスプレイ
気をつけておきたいところ
- ファン速度を最大にしたときはかなりの騒音レベル
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