Victus 15L (AMD) レビュー:高コスパなエントリー向けゲーミングデスクトップPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

左振り(背景付き)

日本HP が販売する Victus 15L (AMD) 2024年モデルは、AMD Ryzen 5000 シリーズ・プロセッサーと NVIDIA GeForce RTX シリーズ・グラフィックスを搭載したゲーミング・デスクトップPCです。

エントリークラスながらゲーム入門機としては十分なスペックを搭載。ベンチマークによる性能評価も良好で、ゲームプレイからクリエイティブ作業など、オールマイティに使えます。

エントリークラスで同等性能の他機種にくらべ入手しやすい価格設定もうれしいポイント。

■Victus 15L (AMD) の特徴

  • AMD Ryzen 5000 シリーズ・プロセッサー & NVIDIA GeForce RTX シリーズ・グラフィックスを搭載
  • シンプルで落ち着いた雰囲気のあるデザイン
  • Victus インフィニティミラーがアクセント(RGBライティングできる)
  • コンパクトで意外に軽く、省スペースにラクに設置できる
  • 豊富なインターフェースを搭載
  • 独自ソフトウェア「OMEN Gaming Hub」でパフォーマンスモードの切り替えやライティング設定などが可能
  • メモリやHDDの増設/換装ができる(本体内部へのアクセスは面倒)

本記事ではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り(背景付き)

レビューは 2025年4月22日時点の内容です。

 

スペック構成

Victus 15L (AMD) 2024年モデルのおもなスペックは以下のとおり。

※Victus by HP 15L Gaming Desktop TG02-0000jp シリーズを掲載しています。

シリーズ名 Victus by HP 15L Gaming Desktop TG02-0000jp シリーズ
OS Windows 11 Home
プロセッサー ■AMD Ryzen 5 5500 デスクトップ・プロセッサー
■AMD Ryzen 7 5700G デスクトップ・プロセッサー
メモリ 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz (最大32GB)
ストレージ 512GB M.2 SSD (PCIe Gen 3×4 NVMe)
グラフィックス ■NVIDIA GeForce RTX 3050
■NVIDIA GeForce RTX 4060
■NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
LAN 10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション
ワイヤレス IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、Bluetooth 5.3
本体サイズ (W×D×H) 約 155×297.3×337 mm (縦置き)
重量 約 6.31 kg

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

Victus 15L (AMD)
税込 8万円台から

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外観チェック

シックなイメージのコンパクトデザイン

Victus 15L (AMD) はシックなイメージのデザイン。

正面斜め(左振り)

筐体はインテルモデルと共通化されており、デザインは同等です。

本体のカラーは「マイカシルバー」。イメージ的にはブラックにちかいカラーで落ち着いた雰囲気のある色合いです。

前後左右からの外観です。

前後外観
前面側と背面側

左側外観
左側面(本体正面に向かって)

右側外観
右側面(本体正面に向かって)

フロントパネルの中央には「Victus インフィニティミラー」と呼ばれるブランドマークを配置。

パネルデザイン
フロントパネル

なお、Victus インフィニティミラーは RGBライティング可能です。

ライティングイメージ

ライティングは付属のアプリケーション「OMEN Gaming Hub」で設定可能。色やブリンクなどお好みのライティングに設定できます。ライティングについてもインテルモデルと同じです。

OMEN Gaming Hub ライティング
OMEN Gaming Hub によるライティング設定

なお、天面側と底面側の外観イメージは以下のとおり。

本体天面側
天面側

本体底面側
底面側

ゴム足は前面側の左右に実装されています。背面側は型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。

 

省スペースに置ける

本体の大きさは 約 155(幅)×297.3(奥行き)×337(高さ) mm。

ゲーミングデスクトップながら本体はコンパクト。奥行きが浅く高さもないのでデスク上に設置しても圧迫感は少ないと思います。

本体の大きさイメージ
2リットルのペットボトルと大きさ比較

以下は、21.5インチモニターや 23.8インチサイズのモニターと並べたときのイメージです。

21.5インチモニターと大きさ比較
21.5インチモニターと大きさ比較

23.8インチモニターと大きさ比較
23.8インチモニターと大きさ比較

コンパクトで質量 約 6.31 kg の軽さなので、デスク上への設置やレイアウト変更など取り回しがラクにできます。

 

インターフェースのチェック

Victus 15L (AMD) のインターフェースをチェックします。

インターフェース(天面フロント側)

■前面側

①電源ボタン

②ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート

③SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2

④SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2

⑤SuperSpeed USB Type-C 5Gbps

 

インターフェース(背面側)

■背面側

①左からマイク出力、ライン入力、ライン入力

②USB 2.0 Type-A ×4

③LANポート

④HDMI 2.1

⑤DisplayPort1.4a ×3

ポートは用途に合わせてアクセスしやすく種類・数とも必要十分です。

なお、ポートの種類やバージョンはインテルモデルと同じです。

 

本体内部のチェック

Victus 15L (AMD) の本体を分解、内部をチェックします。

※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。

 

本体内部へのアクセスは少し面倒

本体内部へアクセスするためには固定しているネジをはずしてから側面カバーを背面側にスライドさせて取りはずします。

※トルクスドライバー T15 またはマイナスドライバーが必要です。

カバーネジ
矢印の指すネジをはずす

カバーネジ(拡大)
ネジの拡大イメージ

カバー
側面カバーを背面側へスライド

本体内部の全体イメージです。

本体内部(全体)
本体内部の全体イメージ

本体内部のパーツにアクセスするにはブラケットを取りはずす必要があります。ブラケットを取りはずす手順は以下のとおり。

まず、フロントパネルをはずします。

フロントパネルをはずす(その1)
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネルをはずす(その2)
フロントパネルを開く

フロントパネルをはずす(その3)
フロントパネルを開くようにはずす

フロントパネルは取り外すことができます。ただし、マザーボードとフロントパネルを接続しているケーブルに注意してください。

フロントパネルのケーブル

なお、ケーブルはマザーボード側から取り外せます。(慎重に取り外してください)

パネルをはずす
フロントパネルは取りはずせる

つぎに、黒色のブラケットを取りはずします。

ブラケット
矢印のネジを外す

上記写真の赤丸あたりでブラケットの出っ張りがシャーシに引っかかっているため、まずブラケットを背面側へ少しずらし引っかかりを解消してください。

ブラケット
ブラケットを下側に倒すように開く

上部のブラケットを取りはずします。

上部ブラケット
矢印のネジを外す

上部ブラケット
ブラケットを上側に開くように取りはずす

上部のブラケットはドライブベイも兼ねています。

上部ブラケット
ブラケットはドライブベイも兼ねている

なお、SATA電源ケーブルのコネクタは2つ空きがあり、SATAケーブルは1つだけ実装されています。

ケーブル

これですべてのパーツにアクセスできます。

本体内部(全体)
本体内部の全体イメージ

 
各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU・メモリ・SSD などの実装エリアです。

CPUなど
CPU・メモリ・SSD・ワイヤレスLAN

SSD の下には、グラフィックスボードを搭載。

グラフィックスボード
レビュー機のグラフィックスボードは NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti

電源ユニットは 80PLUS GOLD(最大出力 500W)です。

電源ユニット
電源ユニットは 80PLUS GOLD

 
また、3.5インチストレージはフロント側シャーシの下または上述のブラケットに実装できます。

HDD
フロント下側に実装

HDD
フロント下側に実装するときは矢印の指すネジで固定

HDD
ブラケットに実装するときは左右4点でネジ止め

HDD
ブラケットへの実装イメージ

なお、本機のエアフローは、サイドカバーの吸気口から背面側上部の排気用ファンへ流れるイメージです。フロント側からの吸気はほとんど見込めないため、3.5インチストレージ増設後のエアフローは上記いずれの実装場所でも大きな違いはないと思います。

ちなみに、ブラケットには 2.5インチ・ストレージの装着も可能です。その場合、ストレージの底面側をネジ止めします(4点止め)。

 
上記のとおり、本体内部のパーツへのアクセスは面倒です。ただ、パーツの増設や換装は頻繁にやる作業ではないので、それほど問題にはならないと思います。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen 7 5700G
メモリ 16GB (8GB×2)
ストレージ 512GB M.2 SSD (PCIe Gen 3×4 NVMe)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti

 
■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、Victus 15L (AMD) にはパフォーマンスなどを使い方にあわせてコントロールできるアプリケーション「OMEN Gaming Hub」がインストールされています。

ベンチマークの実施にあたっては、OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「初期設定」と「パフォーマンス」の2モードそれぞれに設定して実行しています(ファン速度は「自動」)。

OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロール
OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロール

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 8700G プロセッサー

・AMD Ryzen 5 8500G プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i5-14400 プロセッサー

・インテル Core i7-13700K プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-12700K プロセッサー

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H (*1)

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H (*1)

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-12700K
22459 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Ryzen 7 8700G
16667 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400
13897 pts
Ryzen 7 5700G(レビュー機/初期設定)
13435 pts
Ryzen 7 5700G(レビュー機/パフォーマンス)
13425 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen 5 8500G
11094 pts
Ryzen 5 5600X
10431 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F
2056 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-12700K
1924 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Ryzen 7 8700G
1797 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Ryzen 5 5600X
1521 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 7 5700G(レビュー機/パフォーマンス)
1482 pts
Ryzen 7 5700G(レビュー機/初期設定)
1473 pts
Ryzen 5 8500G
1473 pts

 
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Core i7-13700K
46366
Core i7-13700F
40791
Core i7-14700F
39925
Core i7-12700K
34664
Core i7-12700
32463
Core i7-13700HX
31774
Ryzen 7 8700G
29797
Core i7-13700H
28429
Core Ultra 7 155H
25726
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400
25413
Ryzen 7 5700G(レビュー機/パフォーマンス)
23426
Ryzen 7 5700G(レビュー機/初期設定)
23233
Ryzen 5 8500G
21794
Core i5-13400
21695
Ryzen 5 5600X
21679
Core Ultra 5 125H
21632

 
レビュー機のスコアは良好です。

旧世代のプロセッサーのためスコアはそこそこに見えますが、新しい世代の Ryzen 5 プロセッサーと同等以上のスコアが出ています。

エントリー向けのゲーミングデスクトップとして十分快適なパフォーマンスが期待できる性能レベルです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 4070

・NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 4060

・NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti

・NVIDIA GeForce RTX 3060

・NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER

・NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER

・AMD Radeon RX 6700XT

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
RTX 4070 Ti
21024
RTX 4070
17196
RTX 4060 Ti
12918
RTX 4060 Ti(レビュー機/パフォーマンス)
12728
RTX 4060 Ti(レビュー機/初期設定)
12728
RTX 3060 Ti
11416
AMD Radeon RX 6700XT
11272
RTX 4060
11018
RTX 2070 SUPER
9766
RTX 3060
9211
RTX 2060 SUPER
8709

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
RTX 4070 Ti
33664
RTX 4070
30500
RTX 3060 Ti
23758
RTX 4060 Ti
23131
RTX 4060
22626
AMD Radeon RX 6700XT
22184
RTX 3060
20814
RTX 4060 Ti(レビュー機/初期設定)
19165
RTX 4060 Ti(レビュー機/パフォーマンス)
18853
RTX 2070 SUPER
(未実施)
RTX 2060 SUPER
(未実施)

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
RTX 4070 Ti
17066
AMD Radeon RX 6700XT
16014
RTX 4070
15420
RTX 4060 Ti
11105
RTX 4060 Ti(レビュー機/初期設定)
10639
RTX 3060 Ti
10271
RTX 4060 Ti(レビュー機/パフォーマンス)
10213
RTX 4060
9776
RTX 2070 SUPER
9104
RTX 2060 SUPER
7758
RTX 3060
6599

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のグラフィックス性能は良好です。

一部のベンチマークで少しひかえめなスコアでしたが、おおむね良好な結果です。

ちなみに、レビュー機に搭載されている GeForce RTX 4060 Ti は、RTX 40 シリーズのなかでは下位モデルにあたります。ただ、たいていのゲームは快適にプレイできる性能レベルで、中量級から重量級のゲームまで十分快適なパフォーマンスでプレイすることができるでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは PCIe Gen 3×4 NVMe の SSD (容量:512GB) です。

ストレージ
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

ストレージ性能
データ転送速度

※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「初期設定」で計測した結果。「パフォーマンス」の計測結果もほぼ同じ。

計測結果は良好です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル

・Victus 15L (インテル) 2024年モデル

・Lenovo LOQ Tower 17IRR9

・Alienware Aurora R16 2024年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した結果

 
各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック Victus 15L (AMD)  
(レビュー機)
OMEN 35L (AMD)    Victus 15L (インテル) LOQ Tower       Alienware Aurora  
CPU AMD Ryzen 7 5700G AMD Ryzen 5 8500G インテル Core i7-14700F インテル Core i7-14700F インテル Core i7-14700F
メモリ 16GB(8GB×2) 32GB(16GB×2) 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD 1TB SSD 512GB SSD+2TB HDD 1TB SSD
グラフィックス GeForce RTX 4060 Ti GeForce RTX 4060 Ti GeForce RTX 4060 Ti GeForce RTX 4060 GeForce RTX 4070

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

■ベンチマーク結果

Essentials
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
8788
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
8699
OMEN 35L (AMD)
9742
Victus 15L (インテル)
11269
LOQ Tower
10934
Alienware Aurora
10720
目標値
4100
Productivity
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
9963
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
9883
OMEN 35L (AMD)
11098
Victus 15L (インテル)
11780
LOQ Tower
10640
Alienware Aurora
9483
目標値
4500
Digital Contents Creation
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
11821
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
11809
OMEN 35L (AMD)
11650
Victus 15L (インテル)
14373
LOQ Tower
14894
Alienware Aurora
16035
目標値
3450
Gaming
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
23457
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
23421
OMEN 35L (AMD)
21826
Victus 15L (インテル)
25572
LOQ Tower
22588
Alienware Aurora
32354

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは良好です。

とくに、ゲーミングテストのスコアが高い点は着目しておきたいところ。ゲーム入門者のほか中級者も満足できるパフォーマンスでプレイすることができるでしょう。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル

・Victus 15L (インテル) 2024年モデル

・Lenovo LOQ Tower 17IRR9

・Alienware Aurora R16 2024年モデル

※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
23秒4
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
23秒0
OMEN 35L (AMD)
16秒6
Victus 15L (インテル)
16秒0
LOQ Tower
16秒4
Alienware Aurora
7秒8
Lightroom Classic
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
20秒4
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
20秒1
OMEN 35L (AMD)
16秒1
Victus 15L (インテル)
20秒8
LOQ Tower
15秒1
Alienware Aurora
12秒8

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
Victus 15L (AMD) (レビュー機/初期設定)
2分15秒5
Victus 15L (AMD) (レビュー機/パフォーマンス)
2分15秒0
OMEN 35L (AMD)
1分12秒5
Victus 15L (インテル)
51秒9
LOQ Tower
53秒4
Alienware Aurora
56秒3

 
実際のソフトウェアを使った検証では、RAWデータ現像の結果がまずまずにもかかわらず動画エンコードがイマイチなのは残念です。原因としてソフトウェアとの相性が考えられます。

ただ、趣味としてなら十分活用することができる処理性能なので、ゲームのほか写真編集などクリエイティブな作業用途に検討してみるのも十分アリです。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXV (1920×1080/高品質) ベンチマーク実行中

※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「初期設定」と「パフォーマンス」の2つのモードで測定(ファン速度は「自動」)

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
動画エンコード ファイナルファンタジー
初期設定 37.1db 41.2db
(40~41db)
45.6db
(44~45db)
パフォーマンス 37.2db 42.0db
(41~42db)
46.7db
(45~46db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
平常時は、「ウーッ」というファン音が少し聞こえますが、気にならないレベルです。

高負荷時は、「ウーッ」というファン音が大きくなります。とくに、ゲーム中はファンの音量がそれなりに増大するので、ヘッドセットの装着がおすすめです。

参考までに、OMEN Gaming Hub のファン速度を「最大」にしたときファン音はかなり大きくなります。負荷状況にかかわらず 61db くらいまで上昇しますが、そのぶん本体内部の冷却効果がアップしパフォーマンスの向上も見込めます。

OMEN Gaming Hub
OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロールのファン速度を「最大」に設定

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPUとdGPU(グラボ)の動作周波数(動作クロック)と温度を計測・評価します。

・CINEBENCH 2024 (Multi Core) 10分間実行

・CINEBENCH 2024 (GPU) 10分間実行

・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク (1920×1080/高品質) 実行中

※OMEN Gaming Hub のパフォーマンスコントロールを「パフォーマンス」(ファン速度は「自動」)に設定して計測

※CPU の動作周波数と温度は各コアの平均値

※計測時の室温:25℃

CINEBENCH 2024
CPU ベンチマーク実行中

CINEBENCH 2024
GPU ベンチマーク実行中

ファイナルファンタジー
ファイナルファンタジーXV 実行中

冷却性能は良好です。

高負荷な状態でも CPU/dGPU ともに極端な高温状態にならず 高いパフォーマンスで安定して推移しています。サーマルスロットリングも発生していませんでした。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 14.7秒 38.0秒 13.1秒
2回目 15.4秒 38.9秒 12.8秒
3回目 15.1秒 38.9秒 13.0秒
4回目 14.8秒 38.8秒 12.6秒
5回目 14.9秒 38.2秒 12.7秒
平均 15.0秒 38.6秒 12.8秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・Victus 15L 本体
・電源コード
・ドキュメント類

なお、電源コードのプラグは 3極(3P)です。一般家庭の 2極コンセントに差し込むためには 3P-2P変換アダプタなどを用意する必要があります。

3P-2P変換アダプタ
3P-2P変換アダプタは付属しない

 

まとめ

以上、Victus 15L (AMD) のレビュー記事をお届けしました。

Victus 15L (AMD) は、エントリー向けとして良好なゲーム性能を搭載しています。

旧世代のプロセッサーでもベンチマークによる性能評価は良好で、入門機としては十分なゲーム性能を搭載しています。

価格が同等性能の他機種にくらべ安価で高コスパなところも魅力です。ゲーム入門機を検討しているユーザーはもちろんのこと、高性能で実用的なデスクトップパソコンを検討しているユーザーは、ぜひチェックしてみてください。

高評価のポイント

  • エントリークラスとして十分なゲーム性能を搭載
  • コンパクトサイズで省スペースに設置できる
  • 本体は意外に軽いのでセッティングがラク
  • RGBライティングがゲームプレイを演出
  • 同等性能の他機種にくらべ安価で高コスパ

気をつけておきたいところ

  • 本体内部へのアクセスは面倒

 
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アイキャッチ

Victus 15L (AMD)
税込 8万円台から

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