VAIO SX12 ALL BLACK EDITION レビュー:超軽量&快適パフォーマンス&抜群の使用感!ワンランク上の12.5型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:VAIO株式会社

真正面(壁紙)

VAIO SX12(2020年1月モデル)は、第10世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 12.5型モバイルノートPC です。

カーボンウォール天板&フラットアルミパームレストを採用した堅牢ボディに、VAIO独自のチューニング VAIO TruePerformance でパフォーマンスがアップ、ベンチマークでの性能評価も優秀です。

チルトアップヒンジにくわえフルサイズキーボード、長時間駆動できるバッテリーなど、モバイルノートとして抜群の使用感も魅力です。

■VAIO SX12(2020年1月モデル)の特徴

  • 第10世代インテル Core プロセッサーを搭載(Celeron 5205U プロセッサーも選択可能)
  • VAIO独自のチューニング VAIO TruePerformance でパフォーマンス・アップ
  • カーボンウォール天板&フラットアルミパームレストを採用した堅牢ボディ
  • チルトアップヒンジ構造&くさび形のウェッジシェイプを採用した精かんなフォルム
  • コンパクトなボディにフルサイズキーボードを搭載
  • 指紋認証&顔認証機能を搭載(顔認証はオプション)
  • SIMフリーLTE対応モデルも選べる
  • 長時間駆動可能なバッテリー

レビューでは「VAIO SX12 ALL BLACK EDITION」を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

※実機は PC・デジタルフェア2020(リンクシェア・ジャパン主催)のプレゼントキャンペーンで 当選賞品として VAIOさんからいただいたものですが、公正な立場でレビューしています。

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天面(壁紙)

レビュー内容は 2021年1月28時点のものです。

 

スペック構成

VAIO SX12(2020年1月モデル)は、量販店などで取り扱われている「個人向け標準仕様モデル」のほか、使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる「カスタマイズモデル(VAIO OWNER MAIDE)」「VAIOストアで購入可能なモデル」がラインナップしています。

※VAIO OWNER MAIDE はリアル店舗での注文、VAIOストアで購入可能なモデルは直販サイトからの注文で、カスタマイズできる項目は公式サイトのスペック表を見る限り同等です。

以下は、VAIOストアで購入可能なモデルのおもなスペックです。

通常モデル ALL BLACK EDITION RED EDITION
OS ■Windows 10 Pro 64ビット
■Windows 10 Home 64ビット
CPU ■インテル Core i7-10710U プロセッサー
■インテル Core i5-10210U プロセッサー
■インテル Core i3-10110U プロセッサー
■インテル Celeron 5205U プロセッサー
インテル Core i7-10710U プロセッサー
メモリ ■16GB(On Board)
■8GB(On Board)
■4GB(On Board)
※規格 LPDDR3、デュアルチャンネル転送対応
■16GB(On Board)
■8GB(On Board)
※規格 LPDDR3、デュアルチャンネル転送対応
ストレージ ■2TB SSD (NVMe)
■1TB SSD (NVMe)
■512GB SSD (NVMe)
■256GB SSD (NVMe)
■256GB SSD (SATA)
■128GB SSD (SATA)
■2TB SSD (NVMe)
■1TB SSD (NVMe)
■512GB SSD (NVMe)
■256GB SSD (NVMe)
ディスプレイ 12.5型ワイド(16:9) Full HD (1920×1080) アンチグレア(非光沢) ディスプレイ
グラフィックス インテル UHD グラフィックス (CPU に内蔵)
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
ワイヤレス IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠 + Bluetooth 4.1準拠
カメラ、マイク ■CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク
■CMOS センサー搭載HDウェブカメラ、内蔵ステレオマイク
■CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク
生体認証 ■指紋認証、顔認証
■指紋認証
指紋認証、顔認証
バッテリー駆動時間(JEITA測定法 2.0) 約13.0~14.5時間
本体カラー ■ブラック
■シルバー
■ブラウン
■ピンク
オールブラック レッド
本体サイズ(W×D×H) 約 287.8×203.3×15.7~18.0 mm
本体質量 約887~906g 約896~906g 約900~910g

各モデルのスペック/カスタマイズの詳細、価格、キャンペーンなど最新情報は VAIO直販サイト「VAIOストア」をご確認ください。

 

真正面

VAIO SX12 (2020年1月モデル)
税込 15万円台から

 

外観チェック

実用性とスタイリッシュさを兼ね備えたデザイン

VAIO SX12 は洗練されたスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

天面の素材は、東レと VAIO の共同開発で作られた「UDカーボン」。この素材を「面」として強度を確保する「カーボンウォール天板」にすることで、より剛性が高められるとのこと。

表面はサラサラとした感触で上質感があります。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)
シンプルな天面に「VAIO」のロゴがカッコいい

レビュー機のカラー「オールブラック」は外観すべてがブラックでカッコいいです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

 

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。

底面側(斜め)

ゴム足は四隅に実装されています。安定感は良好です。

 

吸気口はヒンジのあいだに、排気口は左側面に実装されています。

吸気口

排気口

ヒンジのあいだに吸気口が実装されているのは珍しく、おそらく VAIO独自のチューニング VAIO TruePerformance の開発に伴い設計されたものと推察します。

また、ヒンジは本体奥側を持ち上げる「チルトアップヒンジ」です。

チルトアップヒンジ

チルトアップヒンジはキーボードに適度な傾斜ができるのにくわえパームレストと接地面の段差が少なくなってタイピングしやすいです。

天面を開いた状態で横から見る外観は、くさび形のウェッジシェイプで精かんなフォルムです。

ウェッジシェイプ

必要十分なインターフェースを実装

VAIO SX12 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源端子
②セキュリティーロックスロット
③USB端子×2
④ヘッドセット対応ヘッドホン端子

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤SDメモリーカード スロット
⑥USB端子(USB充電対応端子)
⑦USB Type-C 端子
⑧HDMI端子
⑨LAN端子
⑩VGA端子(アナログRGB出力端子)

SDメモリーカード スロットはプッシュロック式です。

microSD カード スロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

VAIO SX12 はコンパクトなモバイルノートながら必要十分なインターフェースを実装しています。

すべてのポートを使用しても隣り同士が干渉することもありません。

インターフェース(全ポート使用時)

 

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン
矢印の指すところが電源ボタン

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー

スピーカー(拡大)

SIMカードの種類は microSIM

LTE対応にカスタマイズすると SIMカードスロットが底面部ヒンジ側に実装されます。

SIMカードスロット

SIMカードの種類は microSIM、スロットカバーをスライドさせて開き microSIMカードを挿入します。

microSIMカードを挿入
SIMカードスロットはプッシュロック式

Check

■VAIO SX12 の全対応バンド
1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,20,21,25,26,28(*1),29,30,38,39,40,41,66
*1 ソフトバンク網では非対応

顔認証や指紋認証でかんたんサインイン

レビュー機は顔認証カメラと指紋センサーを実装しています。

顔認証と指紋認証は併用が可能です。

顔認証ならパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできますし、マスクを着けているときは指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

顔認証でサインイン
顔認証でサインイン

指紋認証でサインイン
指紋認証でサインイン

顔認証、指紋認証ともに認証精度は良好です。

Check

VAIO SX12 通常モデルの場合、指紋センサーは標準で実装されていますが、顔認証カメラはオプションです。カスタマイズ価格は 税込3,300円と比較的安価です。

軽くてコンパクトなので持ち歩きがラクにできる

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体の上には B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
ピンクの点線が A4コピー用紙

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 16~20mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。実際に手で持った印象も「薄い」です。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:902g
・電源アダプター:193g
・電源コード:44g

本体はコンパクトで超軽量!持ち歩きがラクにできます。

本体は超軽量

電源アダプターの最大出力は 45W。大きさは手のひらサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ(実測)

なお、電源アダプターには 充電用の USBポートが実装されています。

電源アダプター(充電用USBポート)

 

ディスプレイのチェック

色域は広くないけど描画される映像はキレイ

ディスプレイは解像度フルHDの非光沢液晶です。高精細で描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
テキストスケーリングの推奨値は 125%

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、青が若干強めに出ていますが RGB ともに 45度の角度に近いかたちです

トーンカーブ
トーンカーブ

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 48.9%
Adobe RGBカバー率 51.2%

色調バランスは優秀ですが、色域は広くありません。

ただ、実際に描画される映像は自然な色合いでキレイです。

 

狭額ベゼル

左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さよりもせまいです。

左右のベゼルは狭額縁

 

眼に優しい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

VAIO SX12 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ 19mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

コンパクトな筐体でもフルピッチ・キーボードを実装しています。

キートップは中央部分が少しへこんだ形状。少しツルツルとした感触で指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークはやや浅めの感じです。(仕様では約 1.2mm)

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という音
音の大きさは普通(うるさいと感じる大きさではない)

やや硬めのタイプ感ですが、キーを押し込んだ後の反発がイイ感じです。

コンパクトなモバイルノートながらタイピングしやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトの設定は、付属のソフトウェア「VAIOの設定」でコントロールできます。(点灯/消灯の設定や点灯時間など)

質感の良いパームレスト

パームレストはアルミニウム素材。フレームと段差がないフラットパームレストです。

パームレスト
パームレストはヘアライン仕上げ

サラサラとした感触で質感も良好です。指紋や皮脂の跡はやや目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすると気持ちよく使えます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズは小さめ

タッチパットのサイズは小さめですが、ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、VAIO SX12 ALL BLACK EDITION の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-10710U プロセッサー
メモリ 8GB(On Board)、LPDDR3
ストレージ 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「パフォーマンス優先」と「標準」で実施しています。

VAIOの設定-CPUとファン
VAIOの設定[CPUとファン]

Check

「パフォーマンス優先」にすることで、VAIO独自のチューニング VAIO TruePerformance が有効になり、本来の性能が引き出されパフォーマンスがさらにアップします。
VAIO TruePerformance は、電源強化や放熱能力の向上などによって、より高いパフォーマンスを持続的に発揮できる VAIO独自のチューニング技術です。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-10710U
・インテル Core i5-10210U
・インテル Core i3-10110U
・インテル Core i7-1065G7
・インテル Core i5-1035G1

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Core i7-10710U(レビュー機・パフォーマンス)
1892 pts
Core i7-1065G7
1670 pts
Core i5-1035G1
1627 pts
Core i7-10710U
1516 pts
Core i7-10710U(レビュー機・標準)
1366 pts
Core i5-10210U
1362 pts
Core i3-10110U
894.5 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i7-1065G7
10883
Core i7-10710U(レビュー機・パフォーマンス)
10256
Core i5-1035G1
9652
Core i7-10710U(レビュー機・標準)
8118
Core i7-10710U
7977
Core i5-10210U
7455
Core i3-10110U
5533

レビュー機に実装されている Core i7-10710U は、6コア/12スレッドと性能レベルが高いです。

VAIOの設定で「パフォーマンス優先」にすることで、その性能を十分に発揮できている印象です。

Check

Core i7-1065G7、Core i5-1035G1 は、VAIO SX12(2020年10月モデル)に搭載されている CPU です。比較検討の参考にしてください。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス
 (Core i7-10710U 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i5-10210U 搭載機)
・インテル UHD グラフィックス
 (Core i3-10110U 搭載機)
・インテル Iris Plus グラフィックス
 (Core i7-1065G7 搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Plus(Core i7)
2757
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス)
1222
インテル UHD(Core i7)
1190
インテル UHD(レビュー機・標準)
1102
インテル UHD(Core i5)
1065
インテル UHD(Core i3)
836

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Plus(Core i7)
9132
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス)
5798
インテル UHD(Core i7)
4784
インテル UHD(レビュー機・標準)
4633
インテル UHD(Core i5)
4337
インテル UHD(Core i3)
2650

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Plus(Core i7)
3450
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス)
1798
インテル UHD(Core i7)
1752
インテル UHD(レビュー機・標準)
1666
インテル UHD(Core i5)
1421
インテル UHD(Core i3)
1081

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Plus(Core i7)
2329
インテル UHD(レビュー機・パフォーマンス)
1367
インテル UHD(Core i7)
1274
インテル UHD(レビュー機・標準)
1188
インテル UHD(Core i5)
1158
インテル UHD(Core i3)
944

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

比較対象のなかでインテル Iris Plus グラフィックスのパフォーマンスが抜き出ていますが、レビュー機のグラフィックスパフォーマンスも優秀です。

グラフィックスの性能評価でも、VAIOの設定の「パフォーマンス優先」効果はシッカリ表れています。

モバイルノートとして一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)は かなり満足できるパフォーマンスですし、写真編集でも快適なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

NVMe 対応の SSDはデータアクセスが超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・XPS 13 (7390)
・Surface Pro 7
※スコアは当サイトでの計測値

スペック VAIO SX12
(レビュー機)
XPS 13 7390 Surface Pro 7
CPU インテル Core i7-10710U インテル Core i7-10710U インテル Core i7-1065G7
メモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD インテル UHD インテル Iris Plus

XPS 13 (7390) は VAIO SX12(2020年1月モデル)でメモリ16GB/SSD 512GB を搭載したときのパフォーマンスを想定して、また Surface Pro 7 は VAIO SX12(2020年10月モデル)の同等スペックのパフォーマンスを想定して比較対象機としています。

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
レビュー機(パフォーマンス優先)
8182
レビュー機(標準)
8164
XPS 13 (7390)
8654
Surface Pro 7
8681
基準値
4100
Productivity
レビュー機(パフォーマンス優先)
6582
レビュー機(標準)
6454
XPS 13 (7390)
6989
Surface Pro 7
6912
基準値
4500
Digital Contents Creation
レビュー機(パフォーマンス優先)
3383
レビュー機(標準)
2963
XPS 13 (7390)
3476
Surface Pro 7
3723
基準値
3450

※テスト項目説明
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

パフォーマンス優先にすることで VAIO TruePerformance が有効になり、実際の使用を想定したテストでも上位スペックの比較対象機に迫るスコアがでています。

とくに、負荷のかかる Digital Contents Creation テストでは搭載している本来のパフォーマンスをシッカリと発揮している印象です。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
・充電機能(通常/急速)の設定は「通常」
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 5時間 51分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
43分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 10分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 51分

※VAIOの設定は「パフォーマンス優先」

バッテリーを多く消費する条件とはいえ 6時間程度のバッテリー駆動は少し物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、使うシーンに合わせて「VAIOの設定」を調整したり画面の明るさや音量を適正レベルにすればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。

また、充電時間については、充電完了まで時間がかかるものの 50%までの充電なら 40分程度と急速充電が可能です。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

・XPS 13 (7390)
・Surface Pro 7

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機(パフォーマンス優先)
51秒9
レビュー機(標準)
1分1秒9
XPS 13 (7390)
47秒1
Surface Pro 7
41秒4
Photoshop Lightroom
レビュー機(パフォーマンス優先)
34秒7
レビュー機(標準)
39秒6
XPS 13 (7390)
42秒6
Surface Pro 7
35秒7
Lightroom Classic
レビュー機(パフォーマンス優先)
39秒8
レビュー機(標準)
42秒8
XPS 13 (7390)
46秒3
Surface Pro 7
36秒3

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機(パフォーマンス優先)
2分45秒3
レビュー機(標準)
3分54秒0
XPS 13 (7390)
2分45秒3
Surface Pro 7
3分18秒0

 

VAIO TruePerformance 有効で、上位スペックの比較対象機と同等のパフォーマンスまでアップします。

体感的な処理時間も短く、コンパクトなモバイルノートながらクリエイティブ性能も優秀です。

また、レンダリング(編集内容の画面への反映)についても描画がなめらかで編集処理もスムーズでした。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

平常時は静かです。(パフォーマンス優先のときは「ヒューッ」という音がかすかに聞こえる程度)

高負荷時(パフォーマンス優先のとき)は「ヒューッ」という排熱のときの風切り音が少し大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。

以下は、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の最大音量(デシベル)を計測した結果です。(付属ソフト「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定ごとに計測)

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

■測定結果

モード アイドル時 最大音量
下段はベンチマーク結果/処理時間(参考値)
ベンチマーク中 動画エンコード中
パフォーマンス優先 36.0 db
 
50.4 db
(1884 pts)
50.3 db
(2分44秒)
標準 35.1 db
 
39.4 db
(1369 pts)
49.3 db
(4分3秒)
静かさ優先 35.0 db
 
35.3 db
(919 pts)
35.4 db
(6分4秒)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

表面温度のチェック

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。(付属ソフト「VAIOの設定」の CPUとファンの設定を「パフォーマンス優先」で測定)

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥の中央寄りから左側が少しだけ温かくなりますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響が少ないので不快な感じはありません。

ただし、底面部は排気口周辺の温度が高くなるため、高負荷な作業するときはデスク上での作業をおすすめします。

 

サウンド チェック

サウンドを試聴した印象です。

■スピーカー
中音域から高音域まで再現されていて音質はまずまず(低音域は少し弱いかも)だが音量は小さい。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめるレベル。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅されて音量もアップ、高音質なサウンドを楽しめる。
音楽を楽しむならヘッドホンがおすすめ。

ちなみに、VAIO SX12 にインストールされているサウンドユーティリティソフトは「Realtek Audio Console」のみです。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 10.2秒 31.5秒 6.4秒
2回目 10.1秒 31.4秒 6.2秒
3回目 9.8秒 32.6秒 6.2秒
4回目 9.8秒 31.7秒 6.3秒
5回目 9.7秒 32.5秒 6.0秒
平均 9.9秒 31.9秒 6.2秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

付属品

VAIO SX12 ALL BLACK EDITION の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・VAIO SX12 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
・化粧箱

同梱品すべてが専用の化粧箱に収納されています。(化粧箱は外箱に入った状態で納品されます)

 

まとめ

以上、VAIO SX12(2020年1月モデル)のレビュー記事をお届けしました。

VAIO SX12(2020年1月モデル)は非常に満足度の高いモバイルノートです。

性能面では VAIO TruePerformance 効果でパフォーマンスがアップしベンチマーク結果も優秀、軽快な動作で快適に使えます。

コンパクトなモバイルノートながら充実のインターフェースやタイピングしやすいキーボードなど使用感が抜群で実用性にすぐれているところも好印象です。

性能・品質・デザイン・使いやすさなど総合的なレベルの高さは、まさにワンランク上のモバイルノートといえるでしょう。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント

  • VAIO TruePerformance でパフォーマンスがアップ、本来の性能がシッカリと発揮されている
  • 軽くてコンパクト、堅牢性にすぐれた頑丈そうなボディは持ち歩きがラク!
  • チルトアップヒンジ&フラットアルミパームレストにくわえフルピッチキーボードはタイピングしやすい
  • 顔認証&指紋認証を搭載できる(マスク着用時でも使い分けができる)
  • ALL BLACK EDITION の全身ブラックは特別感があって所有満足度もアップする
  • 性能・品質・デザイン・使いやすさなど総合的にワンランク上のモバイルノート

チョット残念なところ

  • 液晶パネルの色域は広くない
  • バッテリー充電完了までの時間がやや長め(50%までの充電なら早いが)

ランナップしているモデルのスペック/カスタマイズの詳細、価格、キャンペーンなど最新情報は VAIO直販サイト「VAIOストア」をご確認ください。

 

真正面

VAIO SX12 (2020年1月モデル)
税込 15万円台から

 

 

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