Surface Pro 6 と Surface Go は 姉妹モデルとして Surface シリーズにラインナップしている着脱式の 2in1モバイルノートです。
両機種のディスプレイサイズは、Surface Pro 6 が 12.3インチ、Surface Go は 10 インチ。どちらも、コンパクトで持ち歩きがラクにできるモバイルノートですが、実際にはどちらを選べばよいのでしょう?
ここでは、2つの機種のサイズ、性能、使いやすさなど、以下の項目について比較していきます。
■スペック
■サイズ・質量
■ディスプレイ
■インターフェース
■タイプカバー
■性能比較(各種ベンチマーク、バッテリー性能など)
比較に使用したモデルは、Surface Pro 6(Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD モデル) と Surface Go(128GB SSD モデル)を対象としています。
【 目 次 】
スペック
2つの機種の主なスペックです。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット | Windows 10 Home(S モード) ※購入後 Windows 10 Homeへ切り替えできます(無料) |
CPU | 下記いずれか ■インテル Core i5-8250U プロセッサー ■インテル Core i7-8650U プロセッサー |
インテル Pentium Gold プロセッサー 4415Y |
メモリ | 下記いずれか ■8GBメモリ ■16GBメモリ |
下記いずれか ■4GB ■8GB |
ストレージ | 下記いずれか ■128GB SSD ■256GB SSD ■512GB SSD ■1TB SSD |
下記いずれか ■64GB eMMC ■128GB SSD |
ディスプレイ | 12.3 インチ PixelSense ディスプレイ、解像度: 2736 x 1824 (267 PPI)、縦横比: 3:2、タッチ機能: 10 ポイント マルチタッチ | 10 インチ PixelSense ディスプレイ、解像度: 1800 x 1200 (217 PPI)、縦横比: 3:2、タッチ機能: 10 ポイント マルチタッチ |
グラフィックス | 下記いずれか ■インテル UHD グラフィックス 620 (i5) ■インテル UHD グラフィックス 620 (i7) |
Intel HD Graphics 615(CPUに内蔵) |
ワイヤレス | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth4.1 | |
カメラ | ・フロントカメラ:5.0MP フロント カメラ (1080p Skype HD ビデオに対応)、Windows Hello 顔認証カメラ ・8.0MP オートフォーカス付きリア カメラ (1080p HD ビデオ対応) |
|
マイク | デュアルマイク | シングルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 292×201×8.5 mm | 245×175×8.3 mm |
質量 | i5:770 g、i7:784 g | 522 g |
色 | 下記いずれか ■プラチナ ■ブラック |
シルバー |
価格(税込) | 129,384円~ | 69,984円~ |
※価格は 2018年11月26日時点。マイクロソフトストアの価格です。
※上記スペック表で■印の項目は選択できますが、
組み合わせはあらかじめ決められています。
サイズ・質量
2つの機種のサイズ(フットプリント)・厚さ・質量を比較します。
まずサイズから。
Surface Pro 6 は 12.3インチサイズ、Surface Go は 10インチで、いずれもコンパクトなモバイルノートながら、実際に比較すると Surface Go のかなりのコンパクトさが分かります。
タイプカバーを装着したときの高さを比較します。
高さはほぼ同じで、実際に手に持ってみた感覚としても厚みに違いは感じません。
重さを比較します。
タイプカバー装着時の質量比較
左の画像が Surface Pro 6、右の画像が Surface Go
以下は実測値です。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
タイプカバー装着時 | 1,076g | 765g |
本体のみ | 771g | 524g |
タイプカバー | 305g | 241g |
Surface Pro 6 も十分軽いですが、Surface Go はコンパクトな分、かなりの軽さです。
左の画像が Surface Pro 6、右の画像が Surface Go
ディスプレイ
2つの機種のディスプレイの大きさを比較します。
映像を描画して比較します。
左の画像が Surface Pro 6、右の画像が Surface Go
映像描画は、どちらも高精細で鮮やか、とてもキレイに描画されますが、比べてみると高解像度の Surface Pro 6 に軍配が上がります。
ただ、別々に画面を見ると画質の違いはほとんど気にならないと思います。
インターフェース
2つの機種のインターフェースを比較します。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
Surface Connect | 1(右側面) | 1(右側面) |
USB Type-A | 1(右側面) | なし |
USB Type-C | なし | 1(右側面) |
Mini DisplayPort | 1(右側面) | なし |
microSD カードスロット | 1(背面右側) | 1(背面右側) |
ヘッドセット ジャック | 1(左側面) | 1(右側面) |
インターフェースが実装されている箇所をチェックします。
左側面のインターフェースです。
右側面のインターフェースです。
microSD カードスロットの実装位置です。
左の画像が Surface Pro 6、右の画像が Surface Go
矢印の指すところが microSD カードスロット
インターフェースは必要最低限といえる数です。
とくに、USB のタイプについてはチェックしておきたいところです。
タイプカバー
キーボードのレイアウトを比較します。
レイアウトは同じですが、サイズがディスプレイ同様かなり違います。
同然のことながらキートップのサイズも違います。
キーピッチの実測値は、Surface Pro 6 が 19mm、Surface Go が 17mm。
左の画像が Surface Pro 6、右の画像が Surface Go
Surface Pro 6 のタイプカバーのキーピッチはゆったりとした感じですが、Surface Go のキーピッチは最初のうち少し窮屈な感じがします。
使いやすさの点から見れば Surface Pro 6 に軍配が上がります。
とはいえ、Surface Go も慣れてくればキーボードの窮屈感も低減してきますし、なによりコンパクトで持ち歩きのしやすさを重視するなら Surface Go のほうが良いかもしれません。
ちなみに、タッチパッドの大きさは ほぼ同じ。タッチパッドのすべりや反応の良さについても同等です。
性能比較
2つの機種で以前レビューしたモデルについて、基本性能や CPU性能、グラフィック、ストレージ、バッテリー性能のほか、総合的なパフォーマンスを比較します。
スペック的に大きな違いがあるので、参考程度にご覧ください。
性能比較に使用したモデル
■Surface Pro 6
Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD
■Surface Go
Pentium Gold 4415Y / 8GBメモリ / 128GB SSD
なお、性能測定は同等の条件で実施していますが、動作環境によりスコアが異なる場合があります。
基本性能
PASS MARK PerformanceTest 9.0
パソコンの各性能レベルを客観的に評価するベンチマークの測定結果です。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
PassMark Rating | 2996.3 | 1590.5 |
CPU Mark | 8869.7 | 2292.8 |
2D Graphics Mark | 475.6 | 298.8 |
3D Graphics Mark | 1125.5 | 911.8 |
Memory Mark | 2029.6 | 1397.7 |
Disk Mark | 6610.7 | 4007.6 |
CPU性能
CPU性能を測定するベンチマーク「CINEBENCH」の結果比較です。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
OpenGL | 42.13 fps | 30.94 fps |
Ref.Match | 97.8 % | 97.8 % |
CPU | 577 cb | 163 cb |
CPU (Single Core) | 145 cb | 66 cb |
MP Ratio | 3.99 x | 2.49 x |
グラフィック性能
3DMark
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
Cloud Gate | 8691 | 4277 |
Night Raid | 4866 | 3069 |
Sky Diver | 4373 | 3001 |
Fire Strike | 1098 | 795 |
Time Spy | 436 | 300 |
ドラゴンクエストX
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
標準品質 解像度 1280×720 |
7729 (すごく快適) |
4878 (普通) |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720 DirectX 11 |
3908 (快適) |
2366 (普通) |
ストレージ性能
データ転送速度を比較します。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended のベンチマーク結果です。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
Total Score | 2433 | 1400 |
Essentials | 6678 | 4265 |
Productivity | 5200 | 2811 |
Digital Contents Creation |
2827 | 1302 |
Gaming | 966 | 666 |
※テスト項目説明
・Total Score
(総合的な評価)
・Essentials
(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity
(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation
(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming
(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
バッテリー性能
以下の条件でバッテリー性能(駆動時間と充電時間)を測定した結果です。
■駆動時間の測定条件
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
Surface Pro 6 | Surface Go | |
---|---|---|
駆動時間 | 7時間25分 | 5時間40分 |
充電時間 | 2時間44分 | 2時間39分 |
まとめ
Surface Pro 6 と Surface Go の比較レビューをお届けしました。
実際に使ってみた印象としては、Surface Pro 6 はモバイルノートとしてのみならずメインPC としても使える性能を備えています。
一方、Surface Go の性能レベルは Surface Pro 6 に及ばないものの、ふだん使いとしては十分な性能を備えており、コンパクトでモバイルのしやすさはバツグンです。
ただ、コンパクトがゆえにキーピッチに窮屈さを感じますが、慣れてくれば窮屈な感じも低減してきます。
いずれも、オフィスソフトが標準でインストールされており、プライベートのみならずビジネスシーンでも活用できるモデルです。
性能面と使いやすさを重視すれば「Surface Pro 6」、モバイルのしやすさと価格重視で選ぶなら「Surface Go」といえます。
以上、参考になれば幸いです。
なお、価格やキャンペーンなどの最新情報は、マイクロソフトストアでチェックしてください。
マイクロソフトストア 公式サイト ⇒ 『Surface Pro 6』 製品ページ ⇒ 『Surface Go』 製品ページ |
マイクロソフトストアで購入した製品は 60日以内なら返品・交換可能です。
たとえば、Surface Pro 6 の「Core i7 / 8GBメモリ / 256GB SSD」を購入後、実際に使ってみてストレージやメモリの容量が足りないと感じたなら、「Core i7 / 16GBメモリ / 512GB SSD」に交換することもできます。(国内なら返品送料は無料です)