2025年4月中旬、日本HP主催の新製品説明会が開催されました。
新製品説明会では、HP OmniBook X Flip 14-fm などが展示。
本記事では、新製品説明会より OmniBook ブランドの概要のほか HP OmniBook X Flip 14-fm の特徴や展示されていたデモ機のレビュー(ファーストインプレッション)を紹介します。
なお、同機種は HP Envy x360 14-fc の後継となるコンバーチブルノートです。インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) と最大32GBメモリを搭載し、ラティスレスキーボードやアクティブペン同梱(一部モデル)など使いやすさも進化しています。
OmniBook ブランドの概要
OmniBook ブランドには、用途やユーザー層にあわせて 5つのシリーズが展開されています。
展開されているシリーズは以下のスライドのとおり。
OmniBook ブランドの概要
HP OmniBook X Flip 14-fm の特徴と展示機レビュー
HP OmniBook X Flip 14 は、Omni X シリーズの代表格ともいえる機種です。
HP OmniBook X Flip 14 には、インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) を搭載した「HP OmniBook X Flip 14-fm」と、AMD Ryzen AI 300 シリーズプロセッサーを搭載した「HP OmniBook X Flip 14-fk」がラインナップ。
ここでは、新製品説明会で展示されていたインテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) を搭載した「HP OmniBook X Flip 14-fm」のおもな特徴や展示機レビュー(ファーストインプレッション)を紹介します。
なお、本体のカラーは従来機種の HP Envy x360 14-fc と同様に「メテオシルバー」と「ミッドナイトブルー」が展開されています。
左が「メテオシルバー」、右が「ミッドナイトブルー」
インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) 搭載
インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) には、強化された次世代AI PC 向けの「V-シリーズ(Lunar Lake)」や多様なフォームファクターの AI PC 向けの「U/H/HX/S-シリーズ(Arrow Lake)」がラインナップ。
Intel AI PC プロセッサー・ファミリー
HP OmniBook X Flip 14 には、強化された次世代AI PC 向けの「V-シリーズ(Lunar Lake)」が搭載されています。
V-シリーズ(Lunar Lake)の大きな特徴は以下のスライドのとおり。
Intel Core Ultra 200V シリーズの特徴
とくに、「最大50%低電力」についてはメーカーが強くアピールしており、性能が大きく向上しながらも低電力化も図られている点は大きなポイントとのこと。
ちなみに、HP OmniBook X Flip 14-fm のバッテリー駆動時間は「最大17時間30分(スペック値)」。実際の使用では半分の駆動時間だとしても 8時間以上はバッテリー駆動が可能です。このことからシリーズ2 の低電力化が大きく貢献していることが分かります。
次世代AI PC体験ができる
HP OmniBook X Flip 14 には、次世代AI PC体験ができる機能が豊富に搭載されています。
おもな AI機能は、HPオリジナルのAIツールパッケージの「HP AI Companion」、Polyによる高性能AIカメラアプリ「Poly Camera Pro」、マイクロソフト社による生成AIツール「Copilot+ PC」。
とくに、着目しておきたいのは「HP AI Companion」がローカルAI に対応される点。これまではクラウドベースでの AI 利用でしたが、ローカルで AI 利用できればプライバシーやコストの面でのリスクが低減するからです。
ラティスレスキーボード
ラティスレスとは「格子なし」という意味で、キー間のスペースが狭められたキーボードに変更されています。これにより、キーの一つ一つが大きくなり操作性と視認性がアップします。
実際に展示機でタイプしてみましたがタイピングしやすい印象を受けました。
キーストロークは従来機種より浅い感じがしましたが、深めのストロークが好みのユーザーでも慣れれば気になることはないと思います。
2.8K OLEDタッチディスプレイ
HP OmniBook X Flip 14 のディスプレイは、2.8K OLEDタッチディスプレイを搭載。可変リフレッシュレートで EyeSafe に対応しています。全モデルに採用されているのもポイント。
ちなみに、OLED はコントラスト比が高く、黒をより黒く表現できるため映像全体を鮮明に描画できるメリットがあります。
Poly Studio デュアルスピーカー
距離を検知し音量を自動調節するアダプティブオーディオ機能が搭載されています。
オンラインミーティングなどでも、本体との距離を意識することなく、少し離れた場所で会話しても快適なコミュニケーションが期待できます。
インターフェースは必要十分
HP OmniBook X Flip 14 に実装されているインターフェース(ポート類)は以下のとおり。
左側面のインターフェース
右側面のインターフェース
従来機種の HP Envy x360 14-fc から変更はなく、必要十分なインターフェースが実装されています。
持ち歩きがラクにできる軽さ
HP OmniBook X Flip 14 の本体質量は 約 1.41kg(従来機種のHP Envy x360 14-fc は 約 1.39 kg)。数字上は 20g 増えていますが、重くはありません。実際に持ってみると持ち歩きも十分ラクにできる印象です。
底面はシンプルデザイン
底面のデザインが従来機種のHP Envy x360 14-fc から変更されている点も着目しておきたいところ。
ゴム足が太くなり底面カバーが前面側から背面側にかけて湾曲しているデザインに変更されています。
これにより、本体を持つときのホールド感がアップし、持ち損ねて落下させるリスク低減が期待できます。
底面のデザイン変更は目立たないところですが、使いやすさにつながる改善といえるでしょう。
まとめ
HP OmniBook X Flip 14-fm における大きな特徴は、Core Ultra プロセッサー (シリーズ2) の搭載とラティスレスキーボードが採用された点。
HP Envy x360 14-fc から性能が進化し使いやすさも向上したことで、さらに完成度がアップしている印象です。
ただ、発表間もないこともあって価格が 21万円台からと少し高め。キャンペーンモデルが販売されることで価格が安くなることを期待したいですね。
なお、製品を試用する機会があれば当サイトでも詳細にレビューしたいと思います。
HP OmniBook X Flip 14-fm の詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。