HP ProBook 450 G10 は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した 15.6型ノートパソコンです。
スタイリッシュデザインのスリムな筐体に高い処理性能を搭載し軽快な動作で使用感も快適。ベンチマークによる性能評価も優秀です。
「HP Wolf Security for Business」による高度なセキュリティ機能を標準搭載し、あんしんして作業に集中できるところもポイント。ビジネスシーンで快適に使うことができるデバイスです。
■HP ProBook 450 G10 の特徴
- 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載
- 15.6インチサイズながらスリム&コンパクト&意外に軽量
- 米国防総省が制定したMIL規格「MIL-STD-810H」をクリアした頑丈ボディ
- Core i5 搭載モデルはディスプレイを HD解像度/フルHD解像度から選択できる(アスペクト比 16:9)
- 標準レイアウトでタイピングしやすいキーボード(テンキー付き、バックライト非搭載)
- プライバシーシャッター付きカメラと AIノイズリダクション機能マイク
- 指紋認証センサーを標準搭載(顔認証カメラは非搭載)
- HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能
レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用して前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2024年3月4日時点の内容です。
スペック構成
HP ProBook 450 G10 は CPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。カスタマイズで使いかたや予算に合わせた構成に組み上げることも可能です。
おもなスペック構成は以下のとおり。
OS | ■Windows 11 Home ■Windows 11 Pro |
CPU | ■インテル Core i3-1315U プロセッサー ■インテル Core i5-1334U プロセッサー ■インテル Core i5-1335U プロセッサー ■インテル Core i7-1355U プロセッサー |
メモリ | ■8GB (8GB×1) ■16GB (16GB×1) ■16GB (8GB×2) ■32GB (16GB×2) SO-DIMM DDR4-3200、最大32GB |
ストレージ | ■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe) ■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) ■1TB M.2 SSD (PCIe NVMe) |
ディスプレイ | ■15.6インチワイド (16:9) HD液晶ディスプレイ(非光沢、1366×768ドット、250cd/m2、SVA)、LEDバックライト ■15.6インチワイド (16:9) フルHD液晶ディスプレイ(非光沢、1920×1080ドット、250cd/m2、UWVA)、LEDバックライト |
グラフィックス | ■インテル UHDグラフィックス(Core i3 または メモリ1枚のシングルチャネル構成) ■インテル Iris Xe グラフィックス |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 |
無線LAN/ Bluetooth | ■Realtek RTL8852CE Wi-Fi 6E 802.11a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth 5.3 ■インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)( Wi-Fi準拠) + Bluetooth5.3 |
WWAN | なし |
カメラ | 720p HD Webカメラ(固定焦点レンズ)、プライバシーシャッター付き |
オーディオ | 内蔵ステレオスピーカー、内蔵デュアルアレイマイク |
指紋センサー | あり(パームレスト に内蔵) |
バッテリー駆動時間 | Mobilemark2018 : 最大約13時間、JEITA測定法Ver2.0 : 最大約10時間08分 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 359.4×233.9×19.9 (最薄部、突起部含まず) mm |
本体質量 | 約1.79kg~ |
ラインナップしているモデルのスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。
HP ProBook 450 G10
税込 9万円台から
※HP ProBook 450 G10 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
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外観チェック
スタイリッシュデザイン
HP ProBook 450 G10 はビジネス向けながらスタイリッシュなデザインです。
本体のカラーはシルバー。スタイリッシュデザインの定番ともいえる色合いで上質感ある仕上がりです。
スタイリッシュなフォルム
本体の素材は樹脂製(プラスチック)ですがチープ感はなくサラサラした感触で質感は良好です。指紋や皮脂の跡は目立ちません。
hpロゴと PROBOOKブランドマークがアクセント
本体は 15.6インチながらスリムです。
また、天面を開きやすくデザインされているところも好印象。
指がかかりやすいΣデザイン
天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。
底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造。シンプルデザインで見た目もスッキリしています。
ゴム足は前面側と背面側に平行して実装。本体の安定感は良好です。
なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。
排気口(ヒンジのあいだ)
ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。
吸気口(底面カバー側)と排気口
必要十分なインターフェース
HP ProBook 450 G10 はビジネスに必要十分なインターフェースを実装しています。
右側面
①3.5mmオーディオ マイクコンボジャック
②HDMI 2.0
③USB Type-A ポート (USB 3.2 Gen 1)
④USB Type-C ポート(USB Power Delivery, DisplayPort 1.4)×2
⑤電源コネクター
左側面
⑥Nanoロックスロット
⑦LANポート(部分開閉カバー付き)
⑧USB Type-A ポート (USB 3.2 Gen 1)
LANポートがあれば Wi-Fi 6 に対応する無線LAN環境がない場合でも LANケーブルを接続することで高速通信が可能です。
以下、インターフェースについての補足です。
USB Type-C ポートの映像出力/ PD充電器の対応結果は以下のとおり。
■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇(4K出力可能) |
---|---|
PD充電器(30W) | × |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
なお、容量の大きい充電器でも純正品以外の場合は画面右下に純正品使用を推奨するメッセージが表示されます。
電源ボタンはキーボード上にレイアウト
電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。
電源ボタンは LED内蔵
使用中に間違って電源ボタンを押しても短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。
指紋認証センサーを搭載
HP ProBook 450 G10 は、指紋認証センサーを標準搭載しています。
指紋認証でサインイン
認証精度は良好です。指紋認証はマスク着用時でも活用できるメリットがあります。
プライバシーシャッターでカメラを遮断できる
カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能です(スライドスイッチはカメラの上側)。
また、背景の明るさを調整できる機能や背景ぼかし/画像埋め込み機能も搭載しているのでスムーズなオンラインミーティングが可能です。
[ビデオコントロール]カメラの設定
スピーカーはキーボード奥に搭載
スピーカーはキーボード奥に搭載されています。
少しシャカシャカした感じはするものの低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質です。
スリムで意外に軽量
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体のサイズ感
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 23.3(最厚部)mm。CDケース 2枚より少し厚みのある程度で 15.6インチサイズながらスリムです。
本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。
・本体:1,745g
・電源アダプター:162g
・電源コード:63g
本体は、15.6インチサイズながら意外に軽量です。部屋間の移動はもちろんのこと短時間での持ち運びもラクにできる重量感です。
電源アダプターは最大出力が 45W。その大きさは手のひらに収まるくらいのコンパクトサイズです。
ディスプレイのチェック
HD ディスプレイはドットが粗め
レビュー機の液晶パネルは AU Optronics製[型番:AUO5890]。
ディスプレイ解像度が HD(1366×768ドット)の SVA(スーパーVA)パネルのため「映像のキレイさ」の観点では物足りなさを感じます。
画像の表示例(その1)
画像の表示例(その2)
また、文字の描画についてはドットが粗いため Windows の推奨設定でも文字表示の にじみが少し気になるかもしれません。
テキストの表示例
HD解像度は文字表示が少しにじむ
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「320 cd/m2」。意外に高輝度で、実際に見ても十分な明るさを感じます。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 58.9% | 59.0% |
Adobe RGB | 43.7% | 43.7% |
色域は狭く色再現性はイマイチです。
オフィスソフトやメール、ネット検索など事務処理的な作業では問題なく使えますが、本機種のディスプレイは Core i5 搭載モデルでも「フルHD液晶ディスプレイ」へのカスタマイズが可能です。快適に使うなら映像がキレイで見やすい「フルHD液晶ディスプレイ」をおすすめします。(Core i3/Core i7 搭載モデルは「フルHD液晶ディスプレイ」を標準搭載)
狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ
左右のベゼルは狭額縁です。
上部ベゼルはカメラユニットが搭載されているため多少の太さはありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいの幅で、画面周りは全体的にスッキリとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機は非光沢液晶で画面への映り込みが気になることはないでしょう。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
レビュー機のディスプレイは「SVAパネル」のため、水平方向は比較的視野角が広めですが垂直方向の視野角は狭いです。
なお、フルHD液晶ディスプレイの場合、UWVA(ウルトラ・ワイド・ビューイング・アングル)パネルなので視野角は広く、斜めからでもはっきりとした映像を見ることができます。
ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができる
ディスプレイは ほぼフラットまで開くことができます。
180度まで開くことはできませんが、ここまでディスプレイを開くことができれば、打ち合わせなどで画面を共有することができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
HP ProBook 450 G10 のキーボードはレイアウトは標準的です。
テンキーも4列レイアウトで標準的です。
テンキー
キーピッチは実測で 約18mm(仕様も 18mm)。フルサイズキーボードにくらべピッチ幅が少し小さいですが窮屈な感じはありません。
なお、テンキーのキーピッチは実測で 約16.5mm。
キートップの形状は中央部分が指先にあわせて少しへこんでいます。サラサラした感触で指先のフィット感は良好です。
キーストロークの仕様は 1.5mm。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさはフツウ
キーを押し込む強さや跳ね返りもちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。
なお、キーボードはバックライト非搭載です。
質感のよいパームレスト
パームレストの感触はサラサラとしています。ややプラスチック感はあるもののチープな印象はなく質感は良好です。
指紋や皮脂の跡は目立たないので、快適にキーボードを操作できます。
なめらかなスベリで操作しやすいタッチパッド
タッチパッドの感触は少しサラサラ感はあるものの、なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズです。
タッチパッドのサイズ感
サイズも大きく扱いやすいタッチパッドです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークソフトを使用してレビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
CPU | インテル Core i5-1335U プロセッサー |
---|---|
メモリ | 16GB (8GB×2) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては電源オプションの電源プランを「HP Optimized (Modern Standby)」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードで実施しています。
電源プランの設定
電源モードの設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1360P プロセッサー
・インテル Core i5-1340P プロセッサー
・インテル Core i7-1355U プロセッサー
・インテル Core i5-1335U プロセッサー
・インテル Core i7-1260P プロセッサー
・インテル Core i5-1240P プロセッサー
・インテル Core i7-1255U プロセッサー
・インテル Core i5-1235U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Ryzen 7 5825U |
10237 pts
|
Core i7-1360P |
10095 pts
|
Core i7-1260P |
9437 pts
|
Ryzen 7 7730U |
8997 pts
|
Core i5-1240P |
8781 pts
|
Core i5-1340P |
8551 pts
|
Core i5-1335U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
8062 pts
|
Core i5-1335U(レビュー機/バランス) |
8028 pts
|
Ryzen 5 5625U |
7555 pts
|
Ryzen 5 7530U |
7502 pts
|
Core i7-1355U |
7330 pts
|
Core i5-1235U |
6792 pts
|
Core i5-1335U |
6645 pts
|
Core i7-1255U |
6047 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core i7-1355U |
1756 pts
|
Core i7-1360P |
1732 pts
|
Core i5-1335U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1714 pts
|
Core i7-1260P |
1684 pts
|
Core i5-1335U(レビュー機/バランス) |
1649 pts
|
Core i7-1255U |
1615 pts
|
Core i5-1235U |
1553 pts
|
Core i5-1340P |
1534 pts
|
Core i5-1335U |
1525 pts
|
Core i5-1240P |
1491 pts
|
Ryzen 7 7730U |
1428 pts
|
Ryzen 7 5825U |
1435 pts
|
Ryzen 5 7530U |
1408 pts
|
Ryzen 5 5625U |
1365 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1360P |
20651
|
Ryzen 7 5825U |
20320
|
Core i7-1260P |
19117
|
Ryzen 7 7730U |
18677
|
Core i5-1240P |
17932
|
Core i5-1335U(レビュー機/バランス) |
17421
|
Core i5-1335U(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
16712
|
Core i7-1355U |
16659
|
Core i5-1340P |
16650
|
Ryzen 5 5625U |
16291
|
Ryzen 5 7530U |
15632
|
Core i5-1335U |
13925
|
Core i5-1235U |
13892
|
Core i7-1255U |
13869
|
レビュー機のスコアは優秀です。
上位プロセッサー Core i7-1355U の平均値と同等もしくはそれ以上のスコアで高いパフォーマンスが出ています。
一般的な使いかた(オフィスソフト・メール・ネット検索など)のほか高負荷な作業でも快適に使うことができるでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
1911
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
1837
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
1720
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
1545
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
1512
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
1484
|
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス) |
1439
|
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1433
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
1381
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1342
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
1329
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
1270
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1242
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
1189
|
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1360P) |
4225
|
インテル Iris Xe(Core i7-1355U) |
3855
|
インテル Iris Xe(Core i7-1260P) |
3828
|
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス) |
3749
|
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
3638
|
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3572
|
インテル Iris Xe(Core i5-1240P) |
3485
|
インテル Iris Xe(Core i5-1340P) |
3451
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U) |
3340
|
インテル Iris Xe(Core i7-1255U) |
3174
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U) |
3141
|
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3026
|
インテル Iris Xe(Core i5-1235U) |
3017
|
インテル Iris Xe(Core i5-1335U) |
2657
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機はグラフィックス性能も優秀です。
CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかに搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。レビュー機は CPUパフォーマンスにくわえ 16GBメモリのデュアルチャネル構成が優秀なスコアにつながっています。
レビュー機のメモリ構成
オンライン会議で複数のアプリを並行して動かすようなケースでも なめらかな映像で使うことができるでしょう。
ちなみに、HP ProBook 450 G10 は「8GB (8GB×1)メモリ」や「16GB (16GB×1)メモリ」にカスタマイズした場合、いずれもシングルチャネル構成のためグラフィックスパフォーマンスはダウンします。購入後に自身でメモリを増設しデュアルチャネル構成するならパフォーマンス的な問題は解消できますがメーカー保証がなくなる可能性があることは留意してください。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは PCIe NVMe 対応の SSD(容量 512GB)を搭載しています。
以下は、データ転送速度の計測結果です。
データ転送速度
※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。
計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP Pavilion 15-eg (2023年モデル)
・VAIO F16 (2023年6月モデル)
・Inspiron 16 (5630)
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
スペック | ProBook 450 (レビュー機) |
Pavilion 15 | VAIO F16 | Inspiron 16 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i5-1335U | インテル Core i7-1355U | インテル Core i7-1355U | インテル Core i7-1360P |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) |
グラフィックス | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe | Intel Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Essentials | |
---|---|
ProBook 450(バランス) |
9574
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
9976
|
Pavilion 15 |
10676
|
VAIO F16 |
10058
|
Inspiron 16 |
10906
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
ProBook 450(バランス) |
7047
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
7125
|
Pavilion 15 |
7778
|
VAIO F16 |
7247
|
Inspiron 16 |
7807
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
ProBook 450(バランス) |
6050
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
6164
|
Pavilion 15 |
6062
|
VAIO F16 |
6033
|
Inspiron 16 |
7096
|
目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。スペックが上位クラスの比較対象機に匹敵するスコアです。
性能バランスにもすぐれており、事務処理的なビジネス作業はもちろんのこと少し重い処理でも快適なパフォーマンスが期待できます。
関連記事
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※電源モードを「バランス」に設定して計測
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 6時間 27分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
53分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 26分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 41分 |
基本的に据え置きタイプなので、バッテリーを多く消費する条件のなかで 6時間30分程度バッテリーで駆動できれば十分といえます。打ち合わせなどのミーティングでもバッテリー駆動でしっかり活用できるでしょう。
また、充電時間について、検証では電源オンの状態で実施しましたが、電源オフやスリープ状態で充電すれば充電時間は短縮できるはずです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・HP Pavilion 15-eg (2023年モデル)
・VAIO F16 (2023年6月モデル)
・Inspiron 16 (5630)
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
ProBook 450(バランス) |
41秒2
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
39秒3
|
Pavilion 15 |
44秒8
|
VAIO F16 |
43秒8
|
Inspiron 16 |
40秒6
|
Photoshop Lightroom | |
ProBook 450(バランス) |
22秒9
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
22秒7
|
Pavilion 15 |
22秒3
|
VAIO F16 |
18秒8
|
Inspiron 16 |
15秒8
|
Lightroom Classic | |
ProBook 450(バランス) |
29秒0
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
28秒1
|
Pavilion 15 |
27秒6
|
VAIO F16 |
24秒1
|
Inspiron 16 |
20秒7
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
ProBook 450(バランス) |
1分38秒7
|
ProBook 450(最適なパフォーマンス) |
1分37秒0
|
Pavilion 15 |
1分57秒3
|
VAIO F16 |
1分48秒7
|
Inspiron 16 |
(未実施)
|
実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。
ビジネスシーンにおいて、写真や動画の編集作業を行う場合でも補助的になら快適に活用できそうです。
ただし、クリエイティブ作業にも活用するなら、ディスプレイの選択は映像がくっきりと表示できる「フルHD液晶ディスプレイ」へのカスタマイズをおすすめします。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
電源モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
Smart Sense | 33.9db | 37.1db (36~37db) |
37.0db (36~37db) |
パフォーマンス | 34.0db | 38.8db (37~38db) |
37.9db (37db台) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル状態は無音で静かです。高負荷な状態では「サーッ」という排気音が少し大きくなりますが、うるさく感じることはないでしょう。
なお、負荷低減後に駆動音がアイドル時の状態に戻るまでの時間は 1~2分くらいです。
※アイドル時の状態に戻る時間は使用環境などの状況により変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※電源モードを「バランス」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分間放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
負荷状態にかかわらずキーボード右側から中央寄りの表面温度が少し高めですが、気になるほどではありません。
また、パームレストの表面温度は負荷状況にかかわらず大きな変動はなく、高負荷な状態でも快適にキーボードを操作できます。
サウンド チェック
HP ProBook 450 G10 のサウンドユーティリティソフトには「HP Audio Control」がプリインストールされています。
HP Audio Control のおもな機能は「音声会議ツール」と「音声再生ツール」。
「音声会議ツール」はスピーカーや内蔵マイクに入るノイズを AI により除去してくれるため、周囲の雑音を気にすることなくオンライン会議などをスムーズに進めることができます。
音声会議ツール
また、「音声再生ツール」ではサウンドコンテンツにあわせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングできます。
音声再生ツール
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「自動」、イコライザー「HP最適化」で試聴
■スピーカー
・低音域から高音域まで広い音域をカバー
・少しシャカシャカした感じもするが全体的には高音質
・音量最大でも音割れしない
・音声もはっきり明瞭に聴き取ることができる
■ヘッドホン
・シャカシャカした感じはなく音質全体が向上する
・周囲の音が遮断されるぶん音がクリアに聞こえる
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|---|
1回目 | 14.4秒 | 30.9秒 | 8.7秒 |
2回目 | 13.6秒 | 29.9秒 | 9.0秒 |
3回目 | 13.6秒 | 27.8秒 | 8.8秒 |
4回目 | 13.6秒 | 29.9秒 | 8.3秒 |
5回目 | 13.8秒 | 29.5秒 | 8.5秒 |
平均 | 13.8秒 | 29.6秒 | 8.7秒 |
体感的にも早いので、処理待ちのストレスを感じることはありません。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。
セキュリティ機能
HP ProBook 450 G10 は、指紋認証やプライバシーシャッターのほか、ハードウェア・ソフトウェア両面からデバイスを保護する高度なセキュリティ機能が搭載されています。
セキュリティ機能のほとんどがバックグラウンドで動作しているので、ユーザーはセキュリティを意識することなくビジネスに集中できます。
なお、本機には「HP Wolf Security for Business」が標準搭載されています。カスタマイズ(有償)の「WOLF PRO SECURITY EDITION」は小規模あるいはIT管理者が不在の中小企業向けのエディションです。
各エディションで提供される機能の違いは公式サイトの特集ページをご覧ください。
以下で、セキュリティ機能の一部をかんたんに解説します。
HP Sure Start
HP独自開発のチップ「HP Endpoint Security Controller」により、BIOS の状態をチェックする機能です。
マルウェアなどの攻撃によって不正な状態になったとしても、正常な状態に自動的に回復してくれます。
なお、HP ProBook 450 G10 では「NIST SP 800-193」に完全準拠しています。
「NIST SP 800-193」は、NIST(米国立標準技術研究所と呼ばれる政府機関)が策定した PC やワークステーションのサイバーセキュリティに関するガイドラインです。セキュリティ攻撃に対してデバイス単体で「予防」「検知」「復旧」を可能にすることが求められています。
HP Sure Run
HP Endpoint Security Controller が OS の重要機能や設定を正常な状態に維持する機能です。
Windows OS標準のWindows Defenderなどのセキュリティ対策機能を常時監視し、たとえばマルウェアなどの攻撃によって正常な状態が無効化されたとしても自動的に再起動し安全な状態に回復してくれます。
HP Sure Recover
OS がウイルスに感染して起動できないときでも正常な状態に自動リカバリーする機能です。PC稼働に必要なイメージデータをネットワークから自動的にダウンロードして正常な状態にリカバリーします。
なお、HP Sure Recoverは BIOS 中に実装されるため、ストレージを換装したとしても PC を正常な状態にリカバリーできます。
HP Wolf Security
「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。
HP Wolf Security
Sure Click
不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。
Sure Click
ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。
同梱品
HP ProBook 450 G10 の本体ほか同梱品一式です。
同梱品
・HP ProBook 450 G10 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、HP ProBook 450 G10 のレビュー記事をお届けしました。
HP ProBook 450 G10 はスタイリッシュなデザインの筐体に高い処理性能を搭載した法人向けの15.6型ノートパソコンです。
ビジネスに必要なセキュリティ機能で作業に集中できるところやノイズキャンセリング機能でスムーズなオンライン会議が可能なところは大きな魅力。コストパフォーマンスにすぐれているところも魅力です。
HP ProBook 450 G10 は高性能で高品質ながら予算を抑えて導入できる実用性重視のスタンダードノートといえるでしょう。
高評価のポイント
- 快適に使える処理性能
- 15.6インチながらスリムで意外に軽量
- 標準レイアウトでタイピングしやすいキーボード
- 高度なセキュリティを搭載
気をつけておきたい点
- アスペクト比(画面縦横比)は従来タイプの 16:9
- HD解像度ディスプレイはドットが粗め
- メモリの選択はデュアルチャネル構成がおすすめ
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。
HP ProBook 450 G10
税込 9万円台から
※HP ProBook 450 G10 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
【広告】【提供:株式会社日本HP】
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