日本HP が販売する OMEN 35L (インテル) は、インテル Core Ultra シリーズプロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 / RTX 50 シリーズを搭載した超パワフルなゲーミング・デスクトップPCです。
モンスター級のパワフルなパフォーマンスを搭載しながらゲーム中でも本当に静か!ゲームプレイ中でもファンの騒音がほとんど聞こえません。
ゲーム性能と静音性を両立したモンスターマシンです。
- インテル Core Ultra シリーズプロセッサーと NVIDIA GeForce RTX 40 / RTX 50 シリーズを搭載
- Kingston Furyメモリ 32GBまたは64GB & PCIe Gen4 対応 SSD 2TB を搭載
- 空気力学を追求し、システム全体の冷却効率が向上
- ゲーム中も静か! パフォーマンスと静音性を両立
- 冷却システムに水冷クーラーを採用。冷却ポンプヘッドに2.1インチ液晶ディスプレイを搭載
- シースルーのフロントパネルとサイドパネルがカッコいい
- オーバークロック調整や LEDライティングなど、ゲーム体験を快適にするソフトウェア OMEN GAMING HUB を搭載
- 本体内部へのアクセスはツールレスでかんたん。メンテナンス性にもすぐれている
本記事ではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2025年4月9日時点の内容です。
スペック構成
OMEN 35L (インテル) のおもなスペックは以下のとおり。
シリーズ名 | ■OMEN 35L Gaming Desktop GT16-0020jp シリーズ ■OMEN 35L Gaming Desktop GT16-0030jp シリーズ ■OMEN 35L Gaming Desktop GT16-0040jp シリーズ |
カラー/フロントベゼル | ■ブラック/グラス ■ホワイト/メッシュ |
OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | ■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265F ■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265K ■インテル Core Ultra 9 プロセッサー 285K |
メモリ | ■Kingston FURY 32GB (16GB×2) DDR5-5600MT/s Intel XMP対応 RGB (最大128GB) ■Kingston FURY 64GB (16GB×4) DDR5-4800MT/s Intel XMP対応 RGB (最大128GB) |
ストレージ | 2TB PCIe Gen4 NVMe M.2 SSD |
グラフィックス | ■NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER ■ NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER ■ NVIDIA GeForce RTX 4090 ■NVIDIA GeForce RTX 5070 ■NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti ■NVIDIA GeForce RTX 5080 |
LAN | ■10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション ■10/100/1000/2500 Mbps オンボードネットワークコネクション |
ワイヤレス | IEEE 802.11be (Wi-Fi 7)、 Bluetooth5.4 |
本体サイズ (W×D×H) | 約 210×408×410 mm (縦置き) |
重量 | 約 14.5 kg |
OMEN 35L (インテル) は、CPU、グラフィックスタイプなどの構成により以下のシリーズ/モデルがラインナップしています。
■GT16-0020jp シリーズ
・ハイパフォーマンスモデル
ブラック/グラス または ホワイト/メッシュ / Core Ultra 7 265K / 32GBメモリ / RTX 4070 Ti SUPER / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
・ハイパフォーマンスプラスモデル
ブラック/グラス または ホワイト/メッシュ / Core Ultra 7 265K / 64GBメモリ / RTX 4070 Ti SUPER / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
・ハイパフォーマンスエクストラモデル
ブラック/グラス / Core Ultra 7 265K / 64GBメモリ / RTX 4080 SUPER / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
・エクストリームモデル
ブラック/グラス / Core Ultra 9 285K / 64GBメモリ / RTX 4090 / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
■GT16-0030jp シリーズ
・ハイパフォーマンスモデル v2
ブラック/グラス または ホワイト/メッシュ / Core Ultra 7 265K / 32GBメモリ / RTX 5070 Ti / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
・ハイパフォーマンスプラスモデル v2
ブラック/グラス または ホワイト/メッシュ / Core Ultra 7 265K / 64GBメモリ / RTX 5070 Ti / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
・ハイパフォーマンスエクストラモデル v2
ブラック/グラス / Core Ultra 7 265K / 64GBメモリ / RTX 5080 / 10/100/1000/2500 Mbps LAN
■GT16-0040jp シリーズ
・パフォーマンスモデル v2
ブラック/グラス または ホワイト/メッシュ / Core Ultra 7 265F / 32GBメモリ / RTX 5070 / 10/100/1000 Mbps LAN
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

OMEN 35L (インテル)
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外観チェック
フロントパネルとシースルーのサイドパネルがカッコいい!
OMEN 35L (インテル) はシックで高級感あるデザイン。
外観デザインは AMDモデルと共通化されています。
前後左右からの外観です。
前面側と背面側
左側面(本体正面に向かって)
右側面(本体正面に向かって)
レビュー機のフロントパネルと左側面カバーはシースルーの強化ガラス製。
フロントパネル
インテルモデルには、レビュー機のブラックカラーのほかホワイトのカラーがラインナップ。
ホワイトカラーの場合、フロントパネルは金属製のメッシュでデザインされます。
なお、AMDモデルのカラーバリエーションはブラックのみです。
レビュー機のブラックカラーは、パーツ・コンポーネントが ほぼブラックで統一されています。ライティングで照らされた空間がカッコいいです。
ライティング設定は、付属のソフトウェア「OMEN Gaming Hub」でカラーやブリンクなどお好みのライティングに変更できます。
お好みのライティングにすることでゲームプレイ中の雰囲気も盛り上がるはずです。
なお、天面側と底面側の外観イメージは以下のとおり。
天面側
底面側
ゴム足は前面側と背面側に実装されています。ゴム足の高さは実測で約 15mm。
本体の安定感は良好です。
安定感のあるゴム足
サイズ感は意外にコンパクト
本体の大きさは 約 210(幅)×408(奥行き)×410(高さ) mm。容量は 35L ですが意外にコンパクトなサイズ感です。
2リットルのペットボトルと大きさ比較
23.8インチサイズのモニターと並べたときのイメージは以下のとおり。
23.8インチモニターと大きさ比較
デスク上に設置しても圧迫感は少なく、ライティングを楽しみながらゲームプレイすることが可能です。
ただし、本体の重量 約14.5kg にくわえモニターなどの総重量を考慮する必要があります。総重量に対する耐荷重をクリアするデスクを使用してください。
ちなみに、梱包時の全体質量は約20kgです。
ダストフィルターのメンテナンスがかんたん
ダストフィルターは、フロント側と底面側に装着されており、メンテナンス作業はかんたんにできます。
フロント側ダストフィルターにアクセスするときは、フロントパネルの下側に手をかけてパネルを引っ張り、下側から開くようにはずします。
フロントパネルの内側にダストフィルターが装着されています。
フロント側のダストフィルター
ダストフィルター上部のリリース タブを押して取りはずします。
また、底面側のダストフィルターを取りはずすときは、本体を横向きにしてください。
ダストフィルターの前後にある左右のタブをそれぞれ内側に押し、フィルタ面を反らしながら取りはずします。
底面側のダストフィルター
マシンのパフォーマンスと静音性を維持するためにも、ダストフィルターのメンテナンスは定期的に実施することをおすすめします。
インターフェースのチェック
OMEN 35L (インテル) のインターフェースは、天面フロント側と背面側に実装されています。
■天面フロント側
①ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
②USB Type-C 10Gbps (Power Delivery, 電源オフUSBチャージ機能対応)
③USB Type-A 5Gbps ×2
④電源ボタン
■背面側
①USB 2.0 Type-A ×4
②Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps (DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)
③USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、電源オフUSBチャージ機能対応)
④USB Type-A 5Gbps (電源オフUSBチャージ機能対応) ×2
⑤イーサネット・コネクター(RJ-45)
⑥左から マイク入力、ライン出力、ライン入力
⑦HDMI 2.1(グラボによりバージョンが異なる)
⑧DisplayPort 1.4a ×3(グラボによりバージョンが異なる)
ポートは用途に合わせてアクセスしやすく種類・数とも豊富です。
なお、電源コネクターは背面側下部に実装されています。
電源コネクターの右側にはスイッチが実装されています。工場出荷時はおそらくスイッチオフ状態ですので、電源オンする際にはスイッチの状態を確認してください。
本体内部のチェック
OMEN 35L (インテル) の本体を分解、内部をチェックします。
※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。
本体内部へのアクセスはかんたん
本体内部へアクセスするには側面カバーを取りはずします。側面カバーは固定しているネジをはずしてから側面カバーを背面側にスライドすることで取りはずしできます(左右の側面カバーともに取りはずせます)。
矢印の指すネジをはずす
※ネジは基本的にツールレスで外すことができますが、ネジの締め付けが固いときはプラスまたはマイナスドライバーを使用してください。
本体内部の全体イメージです。
本体内部の全体イメージ(左側面)
本体内部の全体イメージ(右側面)
各パーツの実装エリアをチェックします。
CPU、メモリ、SSD の実装エリアです。
右側からメモリ(4スロット)、CPU、CPU の下に SSD(ヒートシンクが装着)
CPU には水冷クーラーが装着。水冷クーラーの冷却ポンプヘッドには 2.1インチ液晶ディスプレイが搭載されています。
液晶ディスプレイには、静止画や GIFアニメーション、ビデオなどの表示が可能です。
表示する映像は、付属のソフトウェア「OMEN Gaming Hub」で設定できます。
レビュー機のグラフィックスボードは「NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER」を搭載。
グラフィックスボード
ちなみに、グラフィックスボードの奥には 無線LANカードが実装されています。
レビュー機の電源ユニットは 1000W ATX電源(80PLUS Gold)が搭載されています。
電源ユニット
ファンは、フロント側には吸気用ファンが 2基、背面側に排気用ファンが1基、天面側には水冷クーラー用ファンが 2基搭載されています。
CPUファン(120mm)と背面側ファン(120mm)、水冷クーラー用ファンとあわせてシステム全体の効果的な冷却が期待できるエアフローです。エアフローのイメージは以下のとおり。
エアフローのイメージ
また、本機は 3.5インチストレージ 1基の増設が可能です。
3.5インチストレージ実装エリア
ストレージはホルダーに装着できるタイプです。ホルダーの取り出しはツメを両側から押し込んで引っ張るだけ。
ホルダーにはグロメットピンがあるのでツールレスで増設が可能です。
SATA電源ケーブルと SATAケーブルは、反対側からアクセスできます。
上記のとおり、本体内部のパーツへのアクセスはかんたんです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。
※レビューでは GT16-0020jp シリーズの「ハイパフォーマンスプラスモデル」を試用しています。
■レビュー機の基本スペック
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル Core Ultra 7 265K |
メモリ | 64GB (16GB×4) DDR5-4800MT/s |
ストレージ | 2TB M.2 SSD (PCIe Gen4 NVMe) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
■使用したベンチマーク
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
Blender(3D CG製作向けソフトウェア) | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
なお、OMEN 35L (インテル) にはパフォーマンスなどを使い方にあわせてコントロールできるアプリケーション「OMEN Gaming Hub」がインストールされています。
ベンチマークの実行にあたっては、OMEN Gaming Hub の電源モードと温度コントロールを「最適-標準」「パフォーマンス-パフォーマンス」の2つのモードそれぞれで実施しています。
OMEN Gaming Hub パフォーマンスコントロール
また、メモリのオーバークロックは初期設定にしています。
OMEN Gaming Hub オーバークロック
メモリオーバークロックは、メモリの速度を 4800 MT/s(メガトランスファー毎秒)から 5600 MT/s に高速化することで、システムのパフォーマンスを向上させる機能です。これによりゲームプレイのパフォーマンスのさらなる向上が見込めます。
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-14700F プロセッサー
・インテル Core i5-14400 プロセッサー
・インテル Core i7-13700K プロセッサー
・インテル Core i7-13700F プロセッサー
・インテル Core i5-13400 プロセッサー
・インテル Core i7-12700 プロセッサー
・インテル Core i7-12700K プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8700G プロセッサー
・AMD Ryzen 5 8500G プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー
・インテル Core Ultra 9 プロセッサー 185H (*1)
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H (*1)
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H (*1)
・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)
・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)
・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)
※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
---|---|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/パフォーマンス) |
35494 pts
|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/最適) |
35473 pts
|
Core i7-13700K |
28431 pts
|
Core i7-14700F |
25086 pts
|
Core i7-13700F |
24151 pts
|
Core i7-12700K |
22459 pts
|
Core i7-12700 |
18566 pts
|
Core Ultra 9 185H |
18296 pts
|
Core i7-13700HX |
17945 pts
|
Ryzen 7 8700G |
16667 pts
|
Core i7-13700H |
15945 pts
|
Core i5-13500H |
14234 pts
|
Core i5-13400 |
14327 pts
|
Core i5-14400 |
13897 pts
|
Core Ultra 7 155H |
12557 pts
|
Ryzen 5 8500G |
11094 pts
|
Ryzen 5 5600X |
10431 pts
|
Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
---|---|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/パフォーマンス) |
2251 pts
|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/最適) |
2238 pts
|
Core i7-13700K |
2076 pts
|
Core i7-14700F |
2056 pts
|
Core i7-13700F |
1997 pts
|
Core i7-12700K |
1924 pts
|
Core i7-13700H |
1880 pts
|
Core i7-12700 |
1866 pts
|
Core i7-13700HX |
1858 pts
|
Ryzen 7 8700G |
1797 pts
|
Core i5-14400 |
1787 pts
|
Core Ultra 9 185H |
1782 pts
|
Core i5-13400 |
1744 pts
|
Core Ultra 7 155H |
1671 pts
|
Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
Ryzen 5 5600X |
1521 pts
|
Core i5-13500H |
1501 pts
|
Ryzen 5 8500G |
1473 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
---|---|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/パフォーマンス) |
59135
|
Core Ultra 7 265K(レビュー機/最適) |
59025
|
Core i7-13700K |
46366
|
Core i7-13700F |
40791
|
Core i7-14700F |
39925
|
Core i7-12700K |
34664
|
Core i7-12700 |
32463
|
Core Ultra 9 185H |
32079
|
Core i7-13700HX |
31774
|
Ryzen 7 8700G |
29797
|
Core i7-13700H |
28429
|
Core Ultra 7 155H |
25726
|
Core i5-13500H |
25438
|
Core i5-14400 |
25413
|
Ryzen 5 8500G |
21794
|
Core i5-13400 |
21695
|
Ryzen 5 5600X |
21679
|
Core Ultra 5 125H |
21632
|
レビュー機の CPU 性能はほかを圧倒しています。
そのパワフルさは「スゴイ」の一言!
超パワフルなパフォーマンスで、超重量級のほとんどのゲームタイトルも快適にプレイできるでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti
・NVIDIA GeForce RTX 4070
・NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
・NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
・NVIDIA GeForce RTX 3060
・NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER
・NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER
・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
・AMD Radeon RX 6700XT
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Time Spy | |
---|---|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/パフォーマンス) |
21758
|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/最適) |
21719
|
RTX 4070 Ti |
21024
|
RTX 4070 |
17196
|
RTX 4060 Ti |
12981
|
RTX 3060 Ti |
11416
|
AMD Radeon RX 6700XT |
11272
|
RTX 2070 SUPER |
9766
|
RTX 3060 |
9211
|
RTX 2060 SUPER |
8709
|
GTX 1660 Ti |
6372
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ | |
---|---|
RTX 4070 Ti |
33664
|
RTX 4070 |
30500
|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/パフォーマンス) |
29887
|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/最適) |
29856
|
RTX 4060 Ti |
24453
|
RTX 3060 Ti |
23758
|
AMD Radeon RX 6700XT |
22184
|
RTX 3060 |
20814
|
RTX 2070 SUPER |
(未実施)
|
RTX 2060 SUPER |
(未実施)
|
GTX 1660 Ti |
(未実施)
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/パフォーマンス) |
17325
|
RTX 4070 Ti Super(レビュー機/最適) |
17285
|
RTX 4070 Ti |
17066
|
AMD Radeon RX 6700XT |
16014
|
RTX 4070 |
15420
|
RTX 4060 Ti |
11261
|
RTX 3060 Ti |
10271
|
RTX 2070 SUPER |
9104
|
RTX 2060 SUPER |
7758
|
RTX 3060 |
6599
|
GTX 1660 Ti |
5851
|
※高品質/解像度 解像度 1920×1080 で実施
Blender
Blender は、2D/3Dコンテンツを制作するための統合型アプリケーションです。ライセンスフリーであることから多くのユーザーに活用されています。
結果は以下のとおり。いずれのモードでもトップクラスのスコアが出ています。
Blender ベンチマーク(最適モード)
Blender ベンチマーク(パフォーマンスモード)
レビュー機のグラフィックス性能は優秀です。
一部のベンチマークで、同じシリーズの下位モデルより低いスコアもありましたが、全体的に安定して高いスコアが出ています。超重量級のゲームタイトルも快適にプレイできるでしょう。
なお、OMEN 35L (インテル) のグラフィックスには RTX 50 シリーズ搭載モデルもラインナップしていますが価格は高め。コスパ的には、RTX 4070 Ti SUPER のように高い性能レベルで価格がこなれてきた RTX 40 シリーズを搭載したモデルがおすすめです。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは PCIe4.0/NVMe2.0 対応の SSD (容量 2TB) を搭載しています。
ストレージ情報
ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。
データ転送速度
※OMEN Gaming Hub の電源モードと温度コントロールを「最適-標準」に設定して計測した結果。「パフォーマンス-パフォーマンス」の計測結果も同等です。
計測結果は優秀です。PCIe4.0/NVMe2.0 対応の SSD は体感的にもアクセス速度が爆速です。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。
・Victus 15L (インテル) 2024年モデル
・Lenovo LOQ Tower 17IRR9
・Alienware Aurora R16 2024年モデル
・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル
※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した結果
各機種の基本スペックは以下のとおり。
スペック | OMEN 35L (インテル) (レビュー機) |
Victus 15L | LOQ Tower | Alienware Aurora | OMEN 35L (AMD) |
---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core Ultra 7 265K | インテル Core i7-14700F | インテル Core i7-14700F | インテル Core i7-14700F | AMD Ryzen 5 8500G |
メモリ | 64GB(16GB×4) | 16GB(8GB×2) | 16GB(8GB×2) | 16GB(8GB×2) | 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 2TB SSD | 1TB SSD | 512GB SSD+2TB HDD | 1TB SSD | 1TB SSD |
グラフィックス | GeForce RTX 4070 Ti SUPER | GeForce RTX 4060 Ti | GeForce RTX 4060 | GeForce RTX 4070 | GeForce RTX 4060 Ti |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
■ベンチマーク結果
Essentials | |
---|---|
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
10186
|
OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
10281
|
Victus 15L |
11269
|
LOQ Tower |
10934
|
Alienware Aurora |
10720
|
OMEN 35L (AMD) |
9742
|
目標値 |
4100
|
Productivity | |
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
11910
|
OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
12019
|
Victus 15L |
11780
|
LOQ Tower |
10640
|
Alienware Aurora |
9483
|
OMEN 35L (AMD) |
11098
|
目標値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
17523
|
OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
17569
|
Victus 15L |
14373
|
LOQ Tower |
14894
|
Alienware Aurora |
16035
|
OMEN 35L (AMD) |
11650
|
目標値 |
3450
|
Gaming | |
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
37484
|
OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
35726
|
Victus 15L |
25572
|
LOQ Tower |
22588
|
Alienware Aurora |
32354
|
OMEN 35L (AMD) |
21826
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のゲームスコアは驚異的で、「もう凄い!」の一言に尽きます。
あらゆるゲームタイトルを快適にプレイできるモンスターマシンです。
関連記事
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Victus 15L (インテル) 2024年モデル
・Lenovo LOQ Tower 17IRR9
・Alienware Aurora R16 2024年モデル
・OMEN 35L (AMD) 2024年モデル
※パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
Photoshop Lightroom | |
---|---|
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
6秒7
|
OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
7秒3
|
Victus 15L |
16秒0
|
LOQ Tower |
16秒4
|
Alienware Aurora |
7秒8
|
OMEN 35L (AMD) |
16秒6
|
Lightroom Classic | |
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
5秒6
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OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
5秒8
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Victus 15L |
20秒8
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LOQ Tower |
15秒1
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Alienware Aurora |
12秒8
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OMEN 35L (AMD) |
16秒1
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動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
PowerDirector | |
---|---|
OMEN 35L (レビュー機/最適) |
52秒9
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OMEN 35L (レビュー機/パフォーマンス) |
49秒7
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Victus 15L |
51秒9
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LOQ Tower |
53秒4
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Alienware Aurora |
56秒3
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OMEN 35L (AMD) |
1分12秒5
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実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。
ゲーミング以外にも写真・動画編集などクリエイティブ作業にもパワフルなパフォーマンスで活用できます。
駆動音・パーツ温度のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。
・10分間動画のエンコード処理中
・ファイナルファンタジーXV (1920×1080/高品質) ベンチマーク実行中
※OMEN Gaming Hub の電源モードと温度コントロールを「最適-標準」「パフォーマンス-パフォーマンス」の2つのモードで測定
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
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---|---|---|---|
動画エンコード | ファイナルファンタジー | ||
最適 | 35.8db | 37.6db (37db前後) |
38.3db (37~38db) |
パフォーマンス | 36.0db | 37.8db (37db台) |
39.2db (38~39b) |
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル状態では「ウーッ」というファン音がかすかに聞こえる程度で静かです。デスクの下ならほとんど聞こえないレベルです。
高負荷時でも「ウーッ」というファン音が少しだけ大きくなる程度で、体感的な音の大きさはアイドル時と同じです。高負荷時でも本当に静かです。
ちなみに、OMEN Gaming Hub の温度コントロールを「手動」にしたときファン音と気流音がかなり大きくなります。
OMEN Gaming Hub 温度コントロールを「手動」に設定
温度コントロールを「手動」にすると、すべてのファン(吸気用ファン、CPUファン、排気用ファンなど)の回転数を任意に制御できます。全ファンの回転数を最大に設定したときの音量は 60dbくらいまで増加し、かなりうるさいです。そのぶん本体内部を急速に冷却できますが、手動で温度コントロールするときは使用環境やゲームプレイの状況にあわせたチューニングを行うとよいでしょう。
パーツ温度のチェック
パーツ温度については、下記を実施中の CPUとdGPU(グラボ)の動作周波数(動作クロック)と温度を計測・評価します。
・CINEBENCH 2024 (Multi Core) 10分間実行
・CINEBENCH 2024 (GPU) 10分間実行
・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク (1920×1080/高品質) 実行中
※OMEN Gaming Hub の電源モードと温度コントロールを「パフォーマンス-パフォーマンス」に設定して計測
※CPU の動作周波数と温度は各コアの平均値
※計測時の室温:25℃
CPU ベンチマーク実行中
GPU ベンチマーク実行中
ファイナルファンタジーXV 実行中
冷却性能は非常に優秀です。
高負荷な状態でも CPU/dGPU ともに極端な高温状態になることはありません。サーマルスロットリングが発生することなく高いパフォーマンスで安定して推移しています。駆動音も静かで静音性とパフォーマンスを両立していることが分かります。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 20.2秒 | 37.4秒 | 8.7秒 |
2回目 | 20.3秒 | 35.1秒 | 8.8秒 |
3回目 | 20.1秒 | 37.5秒 | 8.7秒 |
4回目 | 20.1秒 | 37.2秒 | 8.5秒 |
5回目 | 19.9秒 | 37.6秒 | 8.8秒 |
平均 | 20.1秒 | 37.0秒 | 8.7秒 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。
同梱品
本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・OMEN 35L (インテル) 本体
・電源コード(3P)
・ドキュメント類
なお、電源コードのプラグは 3極(3P)です。一般家庭の 2極コンセントに差し込むためには 3P-2P変換アダプタなどを用意する必要があります。
3P-2P変換アダプタは付属しない
まとめ
以上、OMEN 35L (インテル) のレビュー記事をお届けしました。
OMEN 35L (インテル) のゲーム性能は圧巻です。しかもゲーム中でも静か!
モンスター級のパフォーマンスにくわえ静音性にもすぐれているので負荷のかかるゲームプレイ中でもファンの騒音が気になりません。集中してゲームプレイに没頭できるのは大きな魅力です。
まさに、ゲーム性能と静音性を両立したモンスターマシンといえるでしょう。
高評価のポイント
- 超パワフルなパフォーマンスでも静か!ゲーム中でもプレイに集中できる
- 冷却性能は非常に優秀で高負荷時でもハイパフォーマンスをキープ
- ライティングがカッコよくゲームプレイを演出
- 本体内部へのアクセスがかんたん
- ダストフィルターや本体内部のクリーニングなどメンテナンスしやすい
- コンパクトサイズで省スペースに設置できる
気をつけておきたいところ
- 筐体は重量感がある(15kgくらい)
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