マウスコンピューター『MT-WN1001』の実機レビュー 後編です。
『MT-WN1001』は、最新OS Windows 10 を搭載した 10.1型 2in1 タブレットPCで、ディスプレイ面の着脱によりノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるタイプのモデルです。
後編では、ベンチマーク、ノートPC / タブレット スタイル切り替え、起動・再起動時間などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク ノートPC / タブレット スタイル切り替え(動画に収録) 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
実機はマウスコンピューターからの貸出機です。また、レビュー内容については 2016年3月27日時点のもので、実機の製品仕様・販売価格については変更される場合があります。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
次に 3Dベンチマークソフト「3DMark」を使っての測定です。スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定は「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」の順に行われます。
ICE STORM では なめらかに描画されていましたが、CLOUD GATE 以降、かなりカクカク感がありました。ゲームには不向きのようです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
ストレージは、東芝製のフラッシュメモリ eMMC で、容量は 64GBです。
デバイスマネージャー(ディスクドライブ)
ストレージディスクの構成は次のとおり。
データ転送速度の計測結果は次のようになります。
バッテリー
バッテリーの性能を測定してみます。
測定には、フリーソフト「BatteryInfoView」を使用し、次の条件で、周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリー駆動後、バッテリーの残量は 1時間当たり 16,17%くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 5時間19分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
ノートPC / タブレット スタイル切り替え(動画に収録)
『MT-WN1001』は、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える、ディスプレイ面が着脱するタイプの 2in1 PCです。
ディスプレイ面を着脱してノートパソコンとタブレットのスタイルの切り替えるシーンを動画に収録しました。参考にどうぞ!
起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :18.7秒
・シャットダウン時間 :14.3秒
なお、『MT-WN1001』には、シャットダウンの際、電源オフを判別する LED等が実装されていません。
そこで、シャットダウンの時間は、PCを再起動の操作をしてから、PCがリスタート後、最初に画面表示されるまで時間から算出することにします。
Windowsの起動とシャットダウン(再起動)の様子を動画に収録しました。
起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Office Mobile を搭載しています。
なお、Office Mobile には、1年間の Office 365サービスが付属しています。
ちなみに、Office 365サービスが付属していれば、Office Mobile を商用目的で使うことができます。
また、ウィルスバスターやマカフィーなどのようなウィルス対策ソフトは搭載されていないのでチェックが必要です。
Windows 10 に標準搭載されている Windows Defender は利用できるものの、より強固なセキュリティ対策をするためには、専用のウィルス対策ソフトのインストールをおススメします。
付属品
『MT-WN1001』の本体ほか一式です。
付属品としては、「ファーストステップガイド」「ご利用についてのご案内」「Office 365サービス」ライセンスカードのほか、USB変換アダプタなどが添付されています。
また、ディスプレイ面に貼られている保護フィルムは、液晶保護フィルムの上に輸送保護フィルムが貼られており 2層になっています。
輸送保護フィルムをはがせば、液晶保護フィルムはそのまま使うことができます。
すべりはあまり良くありませんが、液晶のキズ防止目的としては役割を果たしてくれます。
まとめ
『MT-WN1001』は、ディスプレイ面の着脱によりノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるタイプの 10.1型 2in1 タブレットPCです。
ディスプレイが大きめサイズの 10.1型なので、画面に表示される文字も比較的見やすく、軽量で持ち歩きもラクにでき、使用感も良く、スペック以上にサクサク動いてくれます。
価格もリーズナブルで、スペック・使用感・価格等のバランスを鑑みても、コストパフォーマンスに優れた 2in1 タブレットPCといえます。
詳細は、マウスコンピューターの公式サイトをご確認ください。