マウスコンピューター『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』の実機レビュー 前編です。
本体の幅わずか 10cm のスリムデザインでリビングや書斎にもスマートに置けるデスクトップPCです。スリムデザインでもパワフル性能、写真や動画の編集も快適にこなしてくれます。
前編では、外観などのデザインや、スペック、本体内部のレビューを行います。
なお、後編では、各種ベンチマークによる性能レビューを実施しています。
ベンチマークではメモリ容量を「8GBメモリ」と「16GBメモリ」それぞれでベンチマークを実施、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間に大きな差が出た結果となりました。カスタマイズでメモリ増設を検討しているときの参考になるかと思います。
また、記事作成時点では『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』の後継シリーズ「LUV MACHINES Slim iGS410 シリーズ」が販売されたこともあり、レビュー機に相当する新モデルとのスペックの相違点もチェックしています。(デザインに変更はありません)
スペックについては「レビュー機のスペック(新シリーズの変更点も掲載)」の章をご覧ください。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 動作音・動作熱 Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
実機はメーカーからの貸出機です。
レビュー内容については 2018年5月16日時点のもので、製品仕様・販売価格については変更される場合があります。
外観について
『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』は、スリムなデザインでインテリアになじみ、リビングや書斎にもスマートに置くことができます。
前後から見た写真です。
左右の側面です。
本体正面に向かって左側
本体正面に向かって右側
上面側です。
上面側
底面側です。
底面側
底面側のゴム足は前後に実装されています。安定性は良好です。
ゴム足
『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』は、本体は横置きにも対応しています。
横置きするときは付属のゴム足をケースのくぼみに貼り付けておくことで本体の安定性がアップします。(ゴム足は両面テープ付きです)
また、フロントパネルの「mouse」ロゴの下は吸気口となっています。
吸気口には取り外しできるダストフィルターが付いています。フィルターは水洗いができるのでメンテナンスもラクです。
本体の大きさのイメージです。(となりにあるのはティシューボックス)
『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』のスリムさが分かります。
レビュー機のスペック(新シリーズでの変更点も掲載)
レビュー機に使用したモデルは『LUV MACHINES Slim iGS420SD-S2』。
初期構成では 8GBメモリ(8GB×1) を搭載していますが、カスタマイズで 16GBメモリ(8GB×2) に増設しています。
スペックは以下のとおり。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | 第8世代インテル Core i5-8400 プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2)、PC4-19200 DDR4、メモリスロット 4(空き 2) ※初期構成時 8GB を 16GBにカスタマイズ |
ストレージ | 240GB SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 (Lowprofile) |
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応(RJ-45) |
ワイヤレス | なし |
キーボード&マウス | USB日本語キーボード (102キー)、USB光学式スクロールマウス |
本体サイズ(W×D×H) | 100×390×364 (突起部含まず) 100×393×364 (突起部含む) |
本体質量 | 約 7.0kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#2
メモリスロット#4
グラフィックス(GPU)
スリムなボディながら、高いレベルのスペックを搭載しており、快適なパフォーマンスが期待できる構成です。
専用グラフィックス「GeForce GTX 1050」も搭載しています。とくに、グラフィックス機能は専用グラフィックスに固定されており、システムによる CPU内蔵グラフィックスとの切り替えが必要ないので、常に高いグラフィック・パフォーマンスを発揮してくれます。
これにより、写真や動画編集、ゲームなどの映像描画が より快適な環境で楽しめます。
また、レビュー機のスペックに相当する新モデルは「LUV MACHINES Slim iGS410SD」になります。双方のモデルのスペック相違点は以下のようになります。
レビュー機 | 新モデル | |
---|---|---|
チップセット | インテル Z370 | インテル B360 |
メモリ | 16GB(8GB×2)、PC4-19200 DDR4 ※初期構成では 8GB |
8GB(8GB×1)、PC4-19200 DDR4 最大 32GB(16GB×2) までのカスタマイズが可能。 |
ストレージ | 240GB SSD | 1TB HDD SSD のみの搭載はできないが、SSD + HDD のデュアルドライブ構成へのカスタマイズは可能。 |
上記のチップセットについては性能面で大きな違いはありません。機能面で搭載できるUSBポート数やバージョンなど、一部の機能に若干違いがある程度です。
また、Wi-Fi(無線LAN) や Bluetooth 機能の搭載についてマウスコンピューターの担当者に問い合わせたところ新モデルでも搭載されていないとのこと。(レビュー機も搭載されていませんでした)
インターフェース
『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』のインターフェース類を見てみます。
前面側です。
①光学ドライブ
②マルチカードリーダー
③ヘッドフォン端子
④マイクロフォン端子
⑤USB3.0
⑥電源ボタン
光学ドライブへメディアをセットする向きは左側になります。
SD メモリカードスロットは、抜き挿し方式です。SD カードを挿入したとき、少しだけカードが出っ張りますが、その分、抜きやすくなります。
右側が SDカードを差し込んだ状態(カードは少し出っ張ります)
電源ボタンに LED は内蔵していませんが、「mouse」ロゴの上に LED が実装されており、電源オンとストレージのアクセス状況を把握できます。(電源オン時:ブルーに点灯、ストレージアクセス時:バイオレッドに点滅)
背面側です。
①USB2.0
②PS/2 Mini DIN 6ピン
③DVI-D(GeForce GTX 1050搭載により使用不可)
④DisplayPort(GeForce GTX 1050搭載により使用不可)
⑤USB3.0
⑥LAN端子
⑦S/PDIF 角型光出力端子 [オプティカル]
⑧RS-OUT(リアスピーカー出力)
⑨CS-OUT(センタースピーカー・サブウーファー出力)
⑩マイクロフォン端子
⑪ラインアウト端子
⑫ラインイン端子
⑬DisplayPort(GeForce GTX 1050)
⑭HDMI(GeForce GTX 1050)
⑮DVI-D(GeForce GTX 1050)
⑯電源端子
なお、製品には「DVI-HDMI変換コネクタ」が付属しています。
また、新モデルでは、チップセットの変更により、背面ポートに若干の変更があります。(USBポートのバージョン、オーディオ端子など)
本体内部
『LUV MACHINES Slim iGS420 シリーズ』の本体内部を見てみます。
サイドカバーは 3本のネジを外せば簡単に開けることができます。
矢印の指すところがサイドカバーを固定しているネジ
サイドカバーを外した後の本体内部の全体イメージです。
以下、主なパーツ、スロット、ベイなどをチェックします。(新モデルでは実装位置に多少の変更があるかもしれません)
CPU とメモリスロット
SSD(2.5インチ) と光学ドライブ
SSD の隣りに2.5インチの空きベイ
グラフィックスカード(GeForce GTX 1050)
拡張スロット(空き)
拡張ストレージベイ(3.5インチ)
3.5インチ拡張ストレージベイ へはフロントパネルを外せばアクセスできます。フロントパネルは上下4箇所でツメが引っかかているだけです。
電源ユニット 300W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS BRONZE】
拡張スロットの空きスロットへの増設はカードの種類によっては干渉する可能性もありますが、スリムボディの空間をとても有効に活用している印象です。
キーボード&マウス
USBキーボードと USBマウスが同梱されています。
キーボードとマウスの使用感としては・・・
キーボードは、フルサイズのキーピッチ、深めのキーストロークでタイピングしやすい印象です。底面のスタンドを立てることで傾斜を変えることもできます。
また、マウスは大きすぎず小さすぎず手のひらにフィットし操作性も良好です。
いたって普通のキーボードとマウスですが、全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、レビュー機に使用したモデル『LUV MACHINES Slim iGS420SD-S2』の機能・性能についてレビューしています。