NEC LAVIE Direct NM (2020年春モデル) レビュー：コンパクトでも使いやすい 12.5型モバイルノートPC

LAVIE Direct NM（2020年春モデル）は、コンパクトでスリムな 12.5型モバイルノートPCです。

CPU に搭載されている第10世代インテル Core Y プロセッサーは、一般的なノートPC に搭載されている同世代のインテル Core U プロセッサーにくらべ性能はひかえめですが、モバイルノートしての動作は軽快でパフォーマンスも快適に使えます。

コンパクトな筐体にくわえ、フルHD液晶やタイピングしやすいキーボードなど使いやすさにすぐれているところもポイント。

コンパクトで使いやすいモバイルノートを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルです。

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン／ディスプレイ／キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

レビューは 2021年3月15日時点の内容です。

 

スペック構成

LAVIE Direct NM（2020年春モデル）のおもなスペック構成は以下のとおり。

OS	■Windows 10 Home 64ビット ■Windows 10 Pro 64ビット
CPU	■インテル Core i7-10510Y プロセッサー ■インテル Core i5-10210Y プロセッサー ■インテル Celeron プロセッサー 3965Y
メモリ	■8GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード 8GB、デュアルチャネル対応) ■4GB(LPDDR3 SDRAM/オンボード 4GB、デュアルチャネル対応)
ストレージ	■約256GB SSD (PCIe) ■約512GB SSD (PCIe) ■約1TB SSD (PCIe)
ディスプレイ	12.5型ワイド LED IPS液晶 (広視野角・高輝度・ノングレア)(Full HD)
グラフィックス	■インテル UHD グラフィックス（CPUに内蔵、Core i5/i7搭載時） ■インテル HD グラフィックス 615（CPUに内蔵、Celeron 搭載時）
ワイヤレス	■Wi-Fi 5(1.73Gbps)対応(IEEE802.11ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 ■Wi-Fi 5(433Mbps)対応(IEEE802.11ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
カメラ、マイク	HD解像度(720p)対応カメラ、有効画素数92万画素／ステレオマイク内蔵
顔認証	■搭載（Core i5/i7搭載時） ■なし（Celeron 搭載時）
指紋センサー	■搭載 ■なし
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0)	■約11.0時間（Core i5/i7搭載時） ■最大 約11.4時間（Celeron 搭載時）
本体カラー	■パールホワイト ■パールブラック ■メタリックピンク ■ネイビーブルー
本体サイズ(W×D×H)	約289×192×18.0mm (突起部、バンプ部除く)
質量	■約964g（Core i5/i7搭載時） ■約923g

詳細スペックや価格、割引クーポンなど最新情報は NEC直販サイト「NEC Direct」をご確認ください。

 

外観チェック

スタイリッシュデザイン

LAVIE Direct NM はコンパクトでスタイリッシュなデザインです。

本体の素材は、おそらく樹脂製（プラスチック製）。サラサラとした感触で光沢感のある上質な仕上がりです。

NEC のロゴマークがアクセント

レビュー機のカラー「パールホワイト」は清潔感のあるカラーで、指紋や皮脂の跡も目立ちにくく気持ちよく使えるカラーです。

スリムなボディはバッグへの出し入れもスムーズです。

スリムなボディ

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。

ゴム足は四隅と中央部分の 5箇所。安定性は良好。

排気口は左側面に実装されています。

矢印の指すところが排気口

必要最低限のインターフェースを実装

LAVIE Direct NM のインターフェースをチェックします。

LAVIE Direct NM はポート類は背面側に集約されています。

①盗難防止用ロック
②ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子
③SDカードスロット
④HDMI出力端子
⑤USB 3.0 コネクタ
　（パワーオフUSB充電機能対応）
⑥USB 3.0 コネクタ
⑦USB 3.0 Type-C コネクタ
　（DCコネクタと共用）

SDカードスロットはプッシュロック式です。

SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

また、USB 3.0 Type-C コネクタは PD充電器に対応していますが映像出力には対応していません。外部モニターでディスプレイを拡張するときは、HDMI出力端子を使用してください。

LAVIE Direct NM はコンパクトサイズですが必要最低限のインターフェースを実装しています。

 

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。

電源ボタン

顔認証や指紋認証でかんたんサインイン

LAVIE Direct NM には、顔認証機能と指紋センサーを搭載できます。

顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。

指紋センサーは電源ボタンに内蔵

顔認証ならパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできますし、マスクを着用しているときは指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

スリムで軽くてコンパクト！

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体の上に B5版ノートを載せています。

本体は A4より一回り小さいサイズ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さを CD ケース（通常サイズ）2枚と比較
（通常サイズの CDケースの厚さは 10mm）

本体の高さは実測で 19～21 mm。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体はスリムで軽く、持ち歩きがラクにできます。

電源アダプターの最大出力は 45W。大きさは手のひらサイズです。

 

ディスプレイのチェック

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

レビュー機のディスプレイは フルHD 解像度で高輝度・高精細、描画される映像もキレイです。

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、青がわずかに強めに出ていますが RGB ともに 45度の角度に近いかたちです。

 

色域の計測結果です。

sRGBカバー率	68.8%
Adobe RGBカバー率	51.0%

色調バランスは良好ですが、色域は広くありません。パネルの品質としては標準的です。

 

狭額ベゼルで画面周りスッキリ

左右のベゼルは狭額縁です

鉛筆の太さよりも細く、そのぶん画面周りがスッキリとして没入感がアップします。

 

眼に優しい非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

電源オフ時の画面映り込み

電源オン時の画面映り込み

映り込みはかなり低減されており、眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード＆タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

LAVIE Direct NM のキーボードレイアウトは ほぼ標準的です。

（クリックで拡大表示できます）

気になるところは左［Ctrl］キーと［Fn］キーの並びが一般的なキーボードのレイアウトと逆である点ですが、使いなれれば違和感は軽減されると思います。

キーピッチ（キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離）は実測で およそ19mm。（公称値は 18.7mm）

コンパクトな筐体でも、ほぼフルサイズのキーピッチを確保しています。

キーストロークは公称値で1.4mm。ノートパソコンの平均的なストローク 1.5mm にくらべわずかに浅い感覚はありますが大きな違和感はありません。キーを押し込む硬さや押し込んで離したあとの跳ね返りもちょうど良くシッカリとした打鍵感でタイピングできます。

・タイプ音は「ドスドス」という音
・音の大きさはひかえめ

キートップの形状はほぼフラット。サラサラとした感触で指先のフィット感も良好です。

なお、キーボードバックライトは非搭載です。

質感の良いパームレスト

パームレストは天面と同じ光沢仕上げでサラサラとした感触です。指紋や皮脂の跡が目立ちにくく質感も良好です。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズは やや小さめ

奥行きが若干せまいサイズ感ですが、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS	Windows 10 Home 64ビット
CPU	インテル Core i5-10210Y プロセッサー
メモリ	8GB(LPDDR3 SDRAM)
ストレージ	256GB SSD (PCIe)
グラフィックス	インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark（PassMark PerformanceTest） のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-10510U（平均）

・インテル Core i5-10210U（平均）

・インテル Core i3-10110U（平均）

・インテル Core m3（Surface Go 2）

・インテル Pentium Gold 4425Y（Surface Go 2）

※「平均」は当サイトで計測したスコアの平均値

※「Surface Go 2」は Surface Go 2 のスコア

■CINEBENCH R20［CPUのレンダリング性能評価］

CPU
Core i7-10510U	1524 pts
Core i5-10210U	1362 pts
Core i3-10110U	895 pts
Core i5-10210Y（レビュー機）	706 pts
Core m3	506 pts
Pentium Gold 4425Y	362 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)［CPU性能の総合評価］

CPU Mark
Core i7-10510U	8854
Core i5-10210U	7544
Core i3-10110U	5533
Core i5-10210Y（レビュー機）	4492
Core m3	3219
Pentium Gold 4425Y	1677

LAVIE Direct NM に搭載されているインテル Core Y プロセッサーは、Core U にくらべ性能はひかえめです。

レビュー機に搭載されている Core i5-10210Y の場合、Core i3-10110U のスコアよりも少し低い程度で、ふだん使いはもちろんのことモバイルノートとして一般的な使い方（ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など）では十分なパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス
（Core i7-10510U搭載機）

・インテル UHD グラフィックス
（Core i5-10210U搭載機）

・インテル UHD グラフィックス
（Core i3-10110U搭載機）

・インテル UHD 615 グラフィックス
（Core m3搭載機）

・インテル UHD 615 グラフィックス
（Pentium Gold 4425Y搭載機）

※インテル UHD のスコアは当サイト計測値の平均値

※インテル UHD 615 のスコアは Surface Go 2 の計測値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル UHD（Core i7-10510U）	1165
インテル UHD（Core i5-10210U）	1065
インテル UHD 615（Core m3）	874
インテル UHD（Core i3-10110U）	836
インテル UHD 615（Pentium Gold 4425Y）	832
インテル UHD（レビュー機）	812

ドラゴンクエストX［軽量級のゲーム］

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル UHD（Core i7-10510U）	5174
インテル UHD（Core i5-10210U）	4337
インテル UHD 615（Core m3）	2969
インテル UHD（レビュー機）	2931
インテル UHD 615（Pentium Gold 4425Y）	2793
インテル UHD（Core i3-10110U）	2650

※最高品質／解像度 1920×1080 で計測

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ［中量級のゲーム］

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル UHD（Core i7-10510U）	1661
インテル UHD（Core i5-10210U）	1421
インテル UHD（レビュー機）	1213
インテル UHD 615（Core m3）	1144
インテル UHD（Core i3-10110U）	1081
インテル UHD 615（Pentium Gold 4425Y）	804

※高品質（ノートPC）／解像度 1920×1080 で計測

ファイナルファンタジーXV［重量級のゲーム］

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル UHD（Core i7-10510U）	1249
インテル UHD（Core i5-10210U）	1158
インテル UHD（Core i3-10110U）	944
インテル UHD（レビュー機）	897
インテル UHD 615（Core m3）	753
インテル UHD 615（Pentium Gold 4425Y）	723

※軽量品質／解像度 1280×720 で計測

 

レビュー機のグラフィックスは、Core i3-10110U 内蔵グラフィックスと同程度です。

CPU内蔵グラフィックスとしての性能はエントリーレベルですが、一般的な使い方では問題なく使えます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD（容量 256GB）が搭載されています。

データ転送速度（CrystalDiskMark で計測）

データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・Core i7-10510U搭載機（平均）

・Core i5-10210U搭載機（平均）

・Core i3-10110U搭載機（平均）

・Surface Go 2

※平均は当サイトで計測したスコアの平均値

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機	1934
Core i7-10510U搭載機	2892
Core i5-10210U搭載機	2663
Core i3-10110U搭載機	2231
Surface Go 2	1859
Essentials
レビュー機	5523
Core i7-10510U搭載機	8719
Core i5-10210U搭載機	7951
Core i3-10110U搭載機	6941
Surface Go 2	6281
基準値	4100
Productivity
レビュー機	4949
Core i7-10510U搭載機	6954
Core i5-10210U搭載機	6345
Core i3-10110U搭載機	5655
Surface Go 2	4648
基準値	4500
Digital Contents Creation
レビュー機	2010
Core i7-10510U搭載機	3186
Core i5-10210U搭載機	3047
Core i3-10110U搭載機	2454
Surface Go 2	1710
基準値	3450
Gaming
レビュー機	689
Core i7-10510U搭載機	981
Core i5-10210U搭載機	887
Core i3-10110U搭載機	696
Surface Go 2	648

※テスト項目説明

　Total Score（総合的な評価）

　Essentials（普段の作業を想定した基本的なテスト）

　Productivity（ビジネスソフトの使用を想定したテスト）

　Digital Contents Creation（写真・動画編集を想定したテスト）

　Gaming（ゲーミングソフトの使用を想定したテスト）

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のパフォーマンス・レベルは、Core i3-10110U搭載機と Surface Go 2 のあいだくらいで、ふだん使いのほかオフィスなどのビジネスソフトでも快適に使えるレベルです。

コンパクトなボディでもモバイルノートとして十分快適なパフォーマンスが期待できそうです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ：最大レベル

・音量：最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー（ラインアート）でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間	7時間 6分
バッテリー充電時間 （50%までの充電時間）	2時間 18分
バッテリー充電時間 （80%までの充電時間）	3時間 49分
バッテリー充電時間 （100%までの充電時間）	5時間 23分

バッテリーを多く消費する条件で 7時間程度バッテリー駆動できるなら、1日持ち歩くことができそうです。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整することでバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

注意しておきたいことはバッテリー充電に時間がかかる点。夜間や長時間デスクで作業するときは電源を接続した使いかたがおすすめです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像（JPEGファイル書き出し）と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

・Core i7-10510U搭載機（平均）

・Core i5-10210U搭載機（平均）

・Core i3-10110U搭載機（平均）

・Surface Go 2

※平均は当サイトで計測したスコアの平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056（約14MB）

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない（常駐アプリは除く）

PhotoDirector
レビュー機	1分27秒2
Core i7-10510U搭載機	53秒4
Core i5-10210U搭載機	1分10秒2
Core i3-10110U搭載機	1分26秒0
Surface Go 2	1分50秒4
Photoshop Lightroom
レビュー機	1分15秒4
Core i7-10510U搭載機	44秒4
Core i5-10210U搭載機	1分2秒9
Core i3-10110U搭載機	1分32秒4
Surface Go 2	1分16秒6
Lightroom Classic
レビュー機	1分11秒3
Core i7-10510U搭載機	51秒0
Core i5-10210U搭載機	1分8秒0
Core i3-10110U搭載機	1分34秒9
Surface Go 2	1分28秒2

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力

（m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps）

・動画再生時間 10分間

・高速ビデオ レンダリング技術オプションはオフ

・ほかのアプリは起動しない（常駐アプリは除く）

PowerDirector
レビュー機	7分9秒6
Core i7-10510U搭載機	3分25秒4
Core i5-10210U搭載機	3分58秒5
Core i3-10110U搭載機	5分53秒3
Surface Go 2	10分30秒5

 

レビュー機は、動画エンコードに時間がかかるものの、RAWデータ現像（JPEGファイル書き出し）ではまずまずのパフォーマンスです。

趣味などでの写真編集もそこそこ快適に使えそうです。レンダリング（編集内容の画面への反映）も十分なめらかな描画で処理もスムーズです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときの気流音が大きくなりますが耳ざわりに感じるほどではありません。

パソコンを使っているあいだ高負荷な状態が続くわけではないので駆動音はそれほど気になることはないと思います。

以下は、ベンチマーク（CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測）実行中と動画エンコード中の最大音量（デシベル）の計測結果です。
（パソコン本体から 約5cm の距離で計測）

■測定結果

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ	騒音の具体例
60 デシベル	走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内
50 デシベル	家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中
40 デシベル	閑静な住宅地の昼 図書館内
30 デシベル	深夜の郊外 鉛筆での執筆音
20 デシベル	木の葉の触れ合う音 雪の降る音

参考：埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

表面温度のチェック

以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度【単位：℃、測定時の室温：25℃】

左側の画像：平常時（Windows起動後10分放置）
右側の画像：動画エンコード時（10分間の動画エンコード終了直前）

底面部の表面温度【単位：℃、測定時の室温：25℃】

左側の画像：平常時（Windows起動後10分放置）
右側の画像：動画エンコード時（10分間の動画エンコード終了直前）

高負荷な状態になるとキーボード奥の中央寄りから左側（排気口近く）が温かくなりますがタイピングに影響はありません。また、パームレストは本体内部の熱の影響はほとんどなく不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

LAVIE Direct NM には、ヤマハ製 AudioEngine 機能を搭載しています。

実際にサウンドを試聴した印象は以下のとおり。

■スピーカー
低音域は若干弱さを感じるが中音域から高音域までをメインとした出力で音質的にも満足できる。カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
オンライン会議などの音声も聴き取りやすいやすい。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで増幅＆クリアになって、高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、インストールしているアプリや使い方などにより時間は多少変動するので参考値としてください。

 

同梱品

dynabook SZ/LP の本体ほか同梱品一式です。

同梱品リスト
・LAVIE Direct NM 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、LAVIE Direct NM（2020年春モデル）のレビュー記事をお届けしました。

LAVIE Direct NM の性能は Core U プロセッサー搭載機にくらべひかえめですが、パフォーマンス的はモバイルノートとして十分満足できます。

コンパクトな筐体で持ち歩きがラクにできることはモバイルノートとして大きなメリットで、くわえてタイピングしやすいキーボードや高輝度で高精細なフルHD液晶など使いやすさにもすぐれています。

モバイル専用マシンとして あるいは大学生の講義用マシンとしてシッカリ活用できるモデルといえるでしょう。

評価のポイントをまとめると・・・

ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンなど最新情報は NEC直販サイト「NEC Direct」をご確認ください。