デル『Latitude 12 5000 2-in-1(5289)』実機レビュー 後編です。
後編では、各種ベンチマークのほか、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
なお、今回レビューを行うのは、プレミアムモデルです。
(後編) ベンチマーク サウンド チェック Windows の起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年9月12日時点のものになります。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
WinSat スコア
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Storm | なめらか描画 |
Cloud Gate | なめらか描画 |
Sky Diver | カクついた描画だが、何とか我慢できるレベル。 |
Fire Strike | コマ送り描画 |
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11
4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『Latitude 12 5000 2-in-1』のグラフィック性能レベルは、CPU 内蔵のグラフィックスながら、まずまずのレベルの性能を備えている印象です。
一般的なビジネスシーン(CADなどのエンジニアリング用途を除く)も描画の快適性は十分なレベルです。
写真や動画の編集作業など、クリエイティブな作業もパワフルにこなしてくれる性能を備えている印象です。
また、ゲームについては、ヘビーなゲームでは快適性が低減するものの、ライトなゲームなら快適なプレイが期待できそうです。
動作音については、グラフィック系のベンチマークなど負荷のかかる処理を実行しているときはファンがフル稼働し、ファン音は大きくなります。
フル稼働しているファン音は、耳障りにならない程度の大きさです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージには、SK Hynix製の SSD 256GB が搭載されています。
ストレージのデータ転送速度です。
SSD が搭載されていると、Windows や アプリの起動も高速で、使っているときの快適性が格段にアップします。
サウンド チェック
『Latitude 12 5000 2-in-1』のサウンド機能には Waves MaxxAudio Pro が搭載されており、ビジネス向けのモバイルノートながら、サウンドにも快適性を求めているようです。
ちなみに、「Waves MaxxAudio」はイスラエルのデジタル音声&音響技術メーカーで、そのサウンドは パソコンやタブレット、スマートフォンなど幅広く採用されています。
Waves MaxxAudio Pro コントロール画面
実際に聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
音質は、それなりにまずまずといった感じ。
お気に入りの音楽の聴き流しや YouTubeなど動画を楽しむ際のサウンドとしては十分なレベル。
■ヘッドフォン
低音域から高音域まで音域も広がり高音質で迫力のあるサウンドが楽しめる。
通常のヘッドホンでも十分楽しめます。
Windows の起動・シャットダウン時間計測
『Latitude 12 5000 2-in-1』プレミアムモデルの Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 : 17.7秒
・シャットダウン : 8.9秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『Latitude 12 5000 2-in-1』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフトなどがインストールされています。
プリインストールされているソフトウェアは必要最低限といった印象です。
付属品
『Latitude 12 5000 2-in-1』の本体ほか同梱品一式です。
同梱品としては、電源アダプター、電源コード、ドキュメント類(「安全および認可機関に関する情報」の冊子)が同梱されています。
付属品も必要最低限といった印象です。
まとめ
『Latitude 12 5000 2-in-1』は、モバイルノートとして軽快なパフォーマンスで動作してくれる印象です。
ブラックのボディで重厚感があるデザインながら、軽量で堅牢性も高そうです。
高い性能とモバイル性を兼ね備え、ビジネスシーンでも快適に使えるモデルです。
ビジネス用途がメインのモバイルノートを検討しているなら、チェックしておきたいモデルといえます。
ラインナップしているモデルや価格などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」でチェックしてみてください。
デル直販「デルオンラインストア」公式サイト ⇒ New Latitude 5289 2-in-1(2017年5月30日発売) |
『Latitude 12 5000 2-in-1』は法人向けモデルですが、個人ユーザーも購入可能です。