デル Inspiron 16 (5635) レビュー:安価でも高性能!コスパ抜群の 16型大画面ノートパソコン

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

正面斜め(背景付き)

デルが販売する Inspiron 16 5635 は、AMD Ryzen 7000シリーズプロセッサーを搭載した 16.0型の大画面ノートパソコンです。

スタイリッシュなデザインの筐体に高い処理性能を搭載しベンチマークによる性能評価も優秀です。

スタンダードノートといわれる 15.6インチにくらべ一回り大きい画面サイズにくわえアスペクト比(画面縦横比)16:10 を採用しているところも特徴のひとつ。画面の表示領域が縦方向に広いぶん作業領域が広がり画面全体が見やすいです。

また、大画面ながらスリムで意外に軽く部屋間の移動など取り回しがラクにできるところもポイント。

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

■Inspiron 16 5635 の特徴

  • AMD Ryzen 7000シリーズプロセッサーを搭載
  • 16インチサイズでもスリムで意外に軽量
  • シンプルでスタイリッシュなデザイン
  • アスペクト比 16:10 の Full HD+ 大画面ディスプレイ
  • アップファイアリング スピーカー搭載
  • フルHDカメラ&プライバシーシャッター搭載
  • 片手で天面を開くことができる
  • カバーオープンセンサー内蔵で天面を開けば即起動
  • 電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵(オプション)

天面(壁紙)

レビューは 2023年9月22日時点の内容です。

関連記事

第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した姉妹モデルの実機レビューです。

 

スペック構成

Inspiron 16 5635 はCPU/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップしています。

おもなスペック構成は以下のとおり。

※記事執筆時点で販売中のモデルの構成。

本体カラー プラチナ シルバー
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
■AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
メモリ ■8GB (4GB×2) LPDDR4x 4266MHz
■16GB (8GB×2) LPDDR4x 4266MHz
ストレージ ■256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
ディスプレイ 16.0インチ ディスプレイ Full HD+ (1920X1200) 非光沢 250nits
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
ワイヤレス MediaTek Wi-Fi 6 MT7921, 2×2, 802.11ax, MU-MIMO, Bluetooth ワイヤレス カード
Webカメラ、マイク 1080p フルHDカメラ、デュアル デジタル マイクロフォン アレイ
本体サイズ(W×D×H) 約 356.78×251.7×15.42~18.2 mm
本体質量 約 1.84kg

 
ラインナップモデルの詳しいスペックや価格などの最新情報はデル直販サイト(デルオンラインストア)をご確認ください。

真正面

Inspiron 16 5635
税込 6万円台から

 

外観チェック

シンプルでスタイリッシュなデザイン

Inspiron 16 5635 はシンプルでスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

レビュー機のカラーは「プラチナ シルバー」。スタイリッシュデザインの定番ともいえるカラーです。

天面真上

天面斜め

天面半開き

シンプルな天面の中央に「DELL」ロゴをデザイン。

DELLロゴ
天面中央の「DELL」ロゴがアクセント

 

天面はサラサラとした感触です。指紋や皮脂の跡は目立ちません。

本体の厚みは 16インチでも意外にスリム。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)
本体はスリム

 

底面側は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリとしています。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側左右に2箇所、背面側は左右にまたがる長いゴム足を実装しています。細長い形状のゴム足ですが安定性は良好です。

ゴム足

ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップ構造です。

リフトアップ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすく、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。

なお、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

吸気口(ヒンジのあいだ)
吸気口(ヒンジのあいだ)

 

天面は片手で開けられる

Inspiron 16 5635 は、天面を片手で開くことができます。

天面は片手で開くことができる

片手で勢いよく開くことはできませんが比較的スムーズに開くことができます。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。

 

必要十分なインターフェース

Inspiron 16 5635 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①電源ジャック

②HDMI 1.4

③USB 3.2 Gen 1 Type-A

④USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP/電源供給対応)

インターフェース(右側面)

右側面

⑤SDカード リーダー

⑥USB 3.2 Gen 1 Type-A

⑦ユニバーサル オーディオ ジャック

なお、HDMI 1.4 でサポートされる最大解像度は 1920×1080 (60Hz) です。4K/2K の出力には対応していないので外部ディスプレイを用意するときは留意してください。

また、USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表

 (当サイトの検証結果)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) ×
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 
SDカードスロットは抜き差し方式です。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

SD カードは意外に出っ張りますが、そのぶん取り出しやすいです。

 

電源ボタンはキーボード上にレイアウト

電源ボタンはキーボード上にレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタン(LEDなし)

キーの一部としてレイアウトされていますが、使用中に間違って押してもスリープ状態に移行するだけです。データが破棄されることはありません。

なお、Inspiron 16 5635 はカバーオープンセンサーが内蔵されています。天面を開くと自動的に電源オンし Windows が起動するため、電源ボタンを押して Windows を起動するケースは少ないかもしれません。

また、電源ボタンには指紋認証リーダーが内蔵されています。(指紋認証リーダーはオプション)

指紋認証
指紋認証でサインイン

指紋センサーを使えばパスワードを入力することなく Windows へのサインインがスムーズです。

 

スピーカーはキーボード左右に搭載

スピーカーはキーボード左右に搭載されています。

スピーカー(キーボード左右)

「アップファイアリング スピーカー」といわれるユーザーの方向へ出力されるスピーカーが採用されています。低音域は少し弱い感じはするものの全体的には高音質です。

 

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」も付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラ上側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。

 

スリムで意外に軽い

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 20.5 mm(最厚部)。最厚部でも CDケース 2枚程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,830g
・電源アダプター:221g
・電源コード:114g

16インチサイズでも意外に軽く、部屋間の移動など取り回しがラクにできます。

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズ感です。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できる液晶パネル

レビュー機の液晶パネルは LG Philips製[型番:LGD0701]。描画される映像は自然な色合いです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例(その1)

ディスプレイに描画された映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

ディスプレイに表示される文字
テキストの表示例

トーンカーブは 少しうねった形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

理想の形状は RGBともに傾き45度の直線ですが、自然な色合いで描画するためカラープロファイル等で調整したためかと思われます。

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「219 nit」。室内で使うなら十分な明るさです。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 61.3% 61.4%
Adobe RGB 45.5% 45.6%
NTSC 43.5% 43.5%

色域は標準クラスですが、オフィスソフトやネット検索、動画鑑賞など一般的な用途には十分なレベルです。

 

16インチサイズは 15.6インチより意外に大きい

Inspiron 16 5635 を 15.6インチノートパソコンのディスプレイサイズを比較します。

ディスプレイサイズ比較
ディスプレイサイズ比較
(15.6型ノートと比較)

16インチのディスプレイは 15.6インチより一回り大きく表示される文字も見やすいです。

アスペクト比(縦横比)16:10 も大きな特徴のひとつ。これまでノートパソコンの主流だった 16:9 にくらべ表示領域が縦方向に広いぶん、多くの情報を表示できるメリットがあります。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

上部ベゼルはカメラユニットを収納しているため少し幅がありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さよりも狭く画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みはほとんど気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

 

ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー

ディスプレイを開く角度は最大で 132度。

ディスプレイの最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Inspiron 16 5635 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチの仕様は 19.05mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチです。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの表面は中央部分が指先にあわせて少しへこんだ形状です。感触は少しツルツルして指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークは(感覚的に)ノートパソコンの平均的なストローク幅 1.5mm くらい。しっかりした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは普通

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[F5]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

 

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で上質な仕上がりです。

パームレスト

指紋や皮脂の跡も目立ちません。

 

大きめサイズでスベリがなめらかなタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしてスベリもなめらか、ジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめサイズで扱いやすさも良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
メモリ 16GB LPDDR4x 4266MHz
ストレージ 512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

ベンチマークの実行にあたっては、付属のソフトウェア「My Dell」の[電源]-[温度管理]を「最適化」と「超高パフォーマンス」の2モードそれぞれに設定して実施しています。

※コントロールパネル[電源オプション]の電源プランや、Windows 標準設定の[電源とバッテリー]-[電源モード]は、いずれも「バランス」に設定(デフォルト値)。

My Dell の温度管理
My Dell の温度管理

なお、温度管理で設定可能な項目説明は以下のとおり。

モード 説明
最適化 冷却ファンとプロセッサーの熱管理の標準設定。パフォーマンス・騒音・温度のバランスを保つ。
低温 パソコンの表面温度を低めに維持するようプロセッサーのパフォーマンスと冷却ファンの速度を調整する。パフォーマンスが低く騒音が大きくなる場合がある。
静音 ファンの騒音を抑えるようプロセッサーのパフォーマンスと冷却ファンの速度を調整する。パソコンの表面温度が上昇しパフォーマンスが低くなる場合がある。
超高パフォーマンス パフォーマンスを向上させるためプロセッサーと冷却ファンの速度を上げる設定。パソコンの表面温度が上昇し騒音が大きくなる場合がある。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R20
Ryzen 7 5825U
4078 pts
Core i7-1360P
4017 pts
Core i5-1340P
3986 pts
Ryzen 7 7730U
3843 pts
Core i7-1260P
3627 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Ryzen 5 7530U(レビュー機/超高パフォーマンス)
3243 pts
Ryzen 5 7530U(レビュー機/最適化)
3144 pts
Ryzen 5 7530U
3056 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Core i7-1355U
2876 pts
Core i5-1235U
2734 pts
Core i5-1335U
2648 pts
Core i7-1255U
2340 pts

 
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Core i5-1340P
21252
Core i7-1360P
20885
Ryzen 7 7730U
20452
Ryzen 7 5825U
20320
Core i7-1260P
19117
Core i5-1240P
17932
Ryzen 5 7530U(レビュー機/超高パフォーマンス)
17693
Ryzen 5 7530U(レビュー機/最適化)
17126
Core i7-1355U
16659
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15632
Core i5-1335U
14180
Core i5-1235U
13984
Core i7-1255U
13869

 
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

平均値を上回るスコアが出ており、保有している性能をしっかり発揮できています。

オフィスソフトやメール、動画鑑賞など一般的な使いかたはもちろんのこと、負荷の高い作業でも十分にこなせる処理性能が搭載されています。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
5331
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4769
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
4534
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
4370
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3678
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3610
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3485
AMD Radeon(レビュー機/超高パフォーマンス)
3447
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3425
AMD Radeon(レビュー機/最適化)
3116
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3076
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3029
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995

 

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
AMD Radeon(レビュー機/超高パフォーマンス)
11147
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
10575
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10526
AMD Radeon(レビュー機/最適化)
10468
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
9943
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
9587
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9444
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8647
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
8430
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
7486
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
6839
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6540

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6291
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5409
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5398
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5391
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
AMD Radeon(レビュー機/超高パフォーマンス)
4297
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4261
AMD Radeon(レビュー機/最適化)
4252
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4046
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4027
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3937
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3460
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3350

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4257
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3855
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3860
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3828
AMD Radeon(レビュー機/超高パフォーマンス)
3668
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3665
AMD Radeon(レビュー機/最適化)
3535
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3174
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3026
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2954
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2530

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
グラフィックス系のベンチマークでもレビュー機は平均値を上回るスコアが出ています。

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機のメモリは 16GB のデュアルチャネル構成により、グラフィックス・パフォーマンスも優秀です。

メモリ構成
レビュー機のメモリ構成

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)はもちろんのこと、オンライン会議でも映像がカクつくことなく快適に使うことができるでしょう。

ただし、オンライン会議において複数のアプリを並行して動かすような使いかたをする場合 16GBメモリがおすすめです。アプリにもよりますが 8GBメモリでは映像がカクつく可能性が高くなります。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe/NVMe 対応の SSD(容量 512GB) を搭載しています。

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※My Dell の電源-温度管理を「最適化」に設定して計測した結果。「超高パフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速にアクセスできていてファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・ThinkBook 15 Gen 5

・Inspiron 14 (5435)

・ThinkPad X1 Carbon Gen 11

・HP Pavilion 15-eg (2023年モデル)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

 
おもなスペックは以下のとおり。

スペック Inspiron 16 5635
(レビュー機)
ThinkBook 15 Inspiron 14 5435 ThinkPad X1 Carbon HP Pavilion 15
CPU AMD Ryzen 5 7530U AMD Ryzen 5 7530U AMD Ryzen 7 7730U インテル Core i5-1335U インテル Core i7-1355U
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon AMD Radeon AMD Radeon Intel Iris Xe Intel Iris Xe

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
Inspiron 16 5635(最適化)
9534
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
9598
ThinkBook 15
9405
Inspiron 14 5435
9495
ThinkPad X1 Carbon
9574
HP Pavilion 15
10676
目標値
4100
Productivity
Inspiron 16 5635(最適化)
9275
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
9396
ThinkBook 15
9629
Inspiron 14 5435
9546
ThinkPad X1 Carbon
6983
HP Pavilion 15
7778
目標値
4500
Digital Contents Creation
Inspiron 16 5635(最適化)
5162
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
5535
ThinkBook 15
5719
Inspiron 14 5435
6090
ThinkPad X1 Carbon
5815
HP Pavilion 15
6062
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは良好です。

性能バランスにもすぐれているので、ふだん使いからビジネスシーンのほか、趣味としての写真・動画編集など さまざまなシーンに活用できそうです。

なお、Inspiron 16 (5635) には 8GBメモリ搭載モデルがラインナップしていますが、そのぶん性能は抑えめになる点は留意してください。筆者としては CPU Ryzen 5 (インテルなら Core i5) 以上、メモリは 16GB 以上の搭載モデルを選びたいところ。末永く快適に活用することができるからです。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※My Dell の温度管理を「最適化」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 7時間 51分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
58分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 36分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 24分

基本的に据え置きで使用するノートパソコンなので、バッテリーを多く消費する条件でも 8時間近くバッテリー駆動できれば十分といえます。

ちなみに、バッテリーで使用するときは画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば駆動時間をさらに伸ばすことができます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・ThinkBook 15 Gen 5

・Inspiron 14 (5435)

・ThinkPad X1 Carbon Gen 11

・HP Pavilion 15-eg (2023年モデル)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Inspiron 16 5635(最適化)
57秒0
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
55秒8
ThinkBook 15
1分0秒3
Inspiron 14 5435
52秒2
ThinkPad X1 Carbon
45秒0
HP Pavilion 15
44秒8
Photoshop Lightroom
Inspiron 16 5635(最適化)
25秒9
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
25秒0
ThinkBook 15
34秒9
Inspiron 14 5435
32秒5
ThinkPad X1 Carbon
19秒1
HP Pavilion 15
22秒3
Lightroom Classic
Inspiron 16 5635(最適化)
31秒4
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
30秒6
ThinkBook 15
39秒7
Inspiron 14 5435
32秒4
ThinkPad X1 Carbon
24秒5
HP Pavilion 15
27秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Inspiron 16 5635(最適化)
2分2秒6
Inspiron 16 5635(超高パフォーマンス)
2分0秒9
ThinkBook 15
2分12秒8
Inspiron 14 5435
2分7秒6
ThinkPad X1 Carbon
1分55秒5
HP Pavilion 15
1分57秒3

 
実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。

写真・動画編集などクリエイティブな作業にも十分なパフォーマンスで活用することができるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

 

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
最適化 33.7db 39.1db
(38~39db)
41.9db
(39~41db)
超高パフォーマンス 35.8db 38.3db
(37~38db)
43.5db
(41~43db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は静かです。ただし、超高パフォーマンスモードでは「サーッ」という気流音がかすかに聞こえますが耳ざわりに感じるほどではありません。

高負荷な状態では「サーッ」という気流音が大きくなります。とくに、超高パフォーマンスモードでは音が大きいため、うるさく感じるかもしれません。

なお、負荷低減後、気流音がアイドル時の状態に戻るまでの時間は 3~5分くらいです。

※使用環境やパソコンの状態により異なります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※My Dell の温度管理を「最適化」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態ではキーボード奥 左側から中央寄りにかけての表面温度が上がりやすいですがタイピングに影響はありません。

また、パームレストは負荷状態にかかわらず本体内部の熱の影響を受けにくいので高負荷時のタイピングでも不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

Inspiron 16 5635 で実際にサウンドを聴いた印象は以下のとおり。

■スピーカー
低音域が少し弱い感じはするが全体的には高音質。音声もはっきり聴き取れる。
また、スピーカーがキーボード左右に実装されているのでオンライン会議中にキー操作をしてもスピーカーから出力される音への影響はない。

■ヘッドホン
音域全体が増幅されてメリハリの効いた厚みのあるサウンドになる。音楽を聴くならヘッドホンがおすすめ。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 12.5秒 41.9秒
2回目 13.9秒 41.2秒
3回目 13.5秒 38.4秒
4回目 12.5秒 39.0秒
5回目 14.0秒 39.6秒
平均 13.3秒 40.0秒

起動は早いですが、再起動は時間がかかりバラツキもあります。とはいえ、再起動は頻繁に実行する処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Inspiron 16 5635 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=

同梱品リスト
・Inspiron 16 5635 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Inspiron 16 5635 のレビュー記事をお届けしました。

Inspiron 16 5635 は 16インチの大画面で快適に使えるノートパソコンです。

性能レベルが高く画面が大きいので在宅ワークやオンライン会議にも活用できます。

16インチサイズでもスリムで意外に軽く部屋間の移動など取り回しがラクにできるので、家族の共用マシンとしてもおすすめです。

また、価格が6万円台からと安価なところも魅力です。それでいてチープ感はなく価格以上に高性能で高品質、コスパ抜群の大画面ノートといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 快適に使える処理性能
  • 16インチサイズでもスリムで意外に軽いので取り回しがラクにできる
  • Full HD+ の大画面は見やすく使いやすい
  • 価格以上に高性能で高品質、多くのユーザーが満足できる仕上がり

気をつけておきたい点

  • HDMI 1.4 ポートは 4K/2K 出力に対応していない

 
ラインナップモデルや価格などの最新情報はデル直販サイト(デルオンラインストア)をご確認ください。

真正面

Inspiron 16 5635
税込 6万円台から

 

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