デル『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』実機レビュー 前編です。
モバイルノートとして主流のサイズ 13.3インチよりも一回り大きいサイズで画面に表示される文字も見やすく、ノートパソコンとしてもタブレットとしてもスタイル自在に使える、使い勝手の良い 2in1ノートPC です。
質量は約1.7kg と軽量モバイルノートにくらべやや重さはあるので持ち歩きは厳しいものの部屋間の移動は十分ラクにでき、性能面では第8世代インテル Core プロセッサーにくわえ、8GBメモリ、SSD を搭載し、軽快な動作でパフォーマンスも快適です。
販売価格は 通常価格で 税込9万円台~と意外にリーズナブル。コストパフォーマンスに優れたモデルです。(クーポンの割引率によってはさらにお買い得な価格で購入可能です)
レビューでは、前編で外観デザインにくわえ、スペック、ディスプレイ、キーボード、アクティブペン(オプション)などをチェック、後編では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 Windows の起動・再起動 時間計測 駆動音・表面温度 サウンド チェック 付属品 まとめ |
レビュー内容は 2019年2月2日時点のものです。販売価格・クーポンなどの最新情報はデルオンラインストアをご確認ください。
スペック構成
『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』のスペック構成です。
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU | 下記いずれか ■第8世代インテル Core i3-8145U プロセッサー ■第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー ■第8世代インテル Core i7-8565U プロセッサー |
メモリ | 8GB(8GB×1) DDR4 2666MHz |
ストレージ | 下記いずれか ■128GB M.2 PCIe NVMe SSD ■256GB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.0インチ FHD 1920×1080 LED-バックライト タッチ ディスプレイ IPS Pen 有効 |
グラフィックス | 下記いずれか ■インテル UHD グラフィックス 620 ■NVIDIA GeForce MX130 (2GB GDDR5 グラフィックス メモリ) |
ワイヤレス | インテル 802.11ac 2×2 WiFi & Bluetooth |
セキュリティ | 指紋認証リーダー |
本体サイズ(W×D×H) | 約 328×232.9×19.95 mm |
質量 | 約 1.75 kg |
本体カラー | 下記いずれか ■シルバー(サンドブラスト仕上げパームレスト) ■グレー(ヘアライン+ダイヤモンドカット仕上げパームレスト) |
※2019年2月2日時点。
CPU、ストレージ、グラフィックスの組み合わせにより、以下のモデルがラインナップしています。(Office搭載モデルも選べます)
■スタンダード・タッチパネル
Core i3-8145U/128GB SSD/インテル UHD グラフィックス 620
■プレミアム・タッチパネル
Core i5-8265U/256GB SSD/インテル UHD グラフィックス 620
■プラチナ・タッチパネル
Core i7-8565U/256GB SSD/NVIDIA GeForce MX130
後編では「プレミアム・タッチパネル」と「プラチナ・タッチパネル」の性能をベンチマーク等で比較しています。
⇒ 後編へジャンプする
外観チェック
『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』は スッキリとしたスタイリッシュなデザインです。
シルバーのカラーはスタイリッシュさを引きたてるカラー、グレーは一見地味そうに見えますが上質さを引きたてるカラーといった印象です。
天面を見てみます。
本体の素材は公式サイトではアルミニウム素材となっていますが、シルバーは樹脂製(プラスチック)のように感じます。ただ、樹脂製の素材は多くの一般的なノートパソコンの素材にも使われておりチープな感じはありません。
またグレーの本体はアルミニウムの素材感がシッカリと伝わってきます。
手で触れた感触はいずれもサラサラとしています。質感もグッドで指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
底面部です。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造です。
ユニボディの構造は たわみにも強く、金属素材から作られた底面部は見た目にも剛性に優れている印象です。
ゴム足は四隅に実装されており、安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
次に、ヒンジを見てみます。
ヒンジのトルクは ほど良い感じで、天面の開け閉めや 360度の回転もやりやすく、またタイピング中でも画面のグラつきを感じることはありませんでした。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面のインターフェース類です。
①電源アダプタポート
②USB 3.1(Type-C)ポート /DisplayPort
③HDMI ポート
④USB 3.1 Gen 1 ポート
⑤USB 3.1 Gen 1 ポート(PowerShare 対応)
⑥ヘッドセットポート
右側面のインターフェース類です。
⑦SD カードスロット
⑧USB 2.0 ポート
⑨セキュリティケーブルスロット
SDカードスロットは抜き挿し式です。SDカード等を挿入すると少し出っ張ります。
電源ボタンはキーボード右奥にあります。(LEDは内蔵していません)
電源ボタンには指紋センサーが内蔵されています。
認証精度はグッドです。
Webカメラとマイクです。
矢印の指すところがマイク
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
次に、『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』のスタイルを切り替えてみます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)
本体の高さの実測値は 19mm(最薄部)~22mm(最厚部) で、実際に手で持ってみた印象としては厚すぎず薄すぎずといったところでしょうか。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさのイメージとしては A4 より一回り大きいサイズです。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さについては、プレミアム・タッチパネル(シルバー:左側の画像)が 1,716g、プラチナ・タッチパネル(グレー:右側の画像)が 1,739g です。
左側がプレミアム・タッチパネル、右側がプラチナ・タッチパネル
重さに若干の違いがあるのは、プラチナ・タッチパネルには専用グラフィックス「NVIDIA GeForce MX130」が搭載されているから。
本体を手で持った印象としては、軽量モデルにくらべるとズッシリ感があり長距離・長時間の持ち歩きには少しキビシイですが部屋間の移動なら問題なくできます。(持ち歩きも長時間でなければ十分可能です)
また、専用グラフィックスの搭載により同梱されている電源アダプターも異なっています。
プレミアム・タッチパネルの電源アダプター、電源コードの重さは、それぞれ 172g、100g です。
プレミアム・タッチパネルの電源アダプター、コード
プラチナ・タッチパネルの電源アダプター、電源コードの重さは、それぞれ 219g、100g です。
プラチナ・タッチパネルの電源アダプター、コード
電源アダプターの大きさは、プラチナ・タッチパネルのほうが若干大きく、最大出力も若干違います。
左側がプレミアム・タッチパネル、右側がプラチナ・タッチパネル
電源アダプターの最大出力
■プレミアム・タッチパネル:45W(19.5V – 2.31A)
■プラチナ・タッチパネル :65W(19.5V – 3.34A)
ディスプレイ
Inspiron 14 5000 2-in-1 のディスプレイは 14インチサイズの フルHD液晶ディスプレイです。
ディスプレイに描画される映像は高精細でキレイです。
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。
次に、ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
光沢液晶なので映り込みが目立ちます。使う場所や照明の位置によっては映り込みが気になるかもしれませんが、本体の向きや画面の角度を調整することで映り込みは軽減できると思います。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでもキレイな映像を見ることができます。
次に、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』の製品ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 150% です。
表示される文字の大きさは、見やすいサイズに設定されています。
キーボード&タッチパッド
『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』のキーボードのレイアウトです。
パームレストは天面と同じように、公式サイトではアルミニウム素材となっていますが、シルバーの本体は見た目や感触から樹脂製(プラスチック)のように感じます。(チープ感はありません)
グレーの本体はアルミニウムの素材感にくわえパームレストにはヘアライン加工が施されています。
いずれのカラーもサラサラとした感触で質感は良好。指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
キートップの表面はほぼフラットな形状。指先の感触はサラサラとしており、フィット感は良好です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。ゆったりとした感じで窮屈さはありません。
キーストロークは浅い感じはなく、シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
[Enter]キーや[Back space]キー、右[Shift]キーの左のキーは隣接しており、初めのうちは扱いにくさを感じるかもしれません。
とはいえ、キーボードは使っているうちに慣れてくるもので、違和感もなくなってくると思います。
キーボードにはバックライトも搭載されています。
バックライト点灯
キーボード・バックライトは[F10]キー押下により点灯します。[F10]キー押下で明るさを 2段階(暗→明)で切り替えることができ、バックライト(明)のとき[F10]キー押下で消灯します。
キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドのサイズは大きすぎず小さすぎないちょうど良いサイズです。
いたって普通のタッチパッドですが、タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れても反応しない(タップ操作と認識しない)点も好印象です。
タイピング中の手のひらによる誤タップで思わぬところに入力してしまったことは多くのユーザーが経験していることだと思います。
一見すると地味な機能ですが、ストレスなく快適にタイピングできるのは大きなメリットです。
アクティブペン
『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』のディスプレイはアクティブペン対応です。
アクティブペンはオプションですが、ペンの描き心地、描画レスポンスともに良好です。
なお、ペンの電源は単6型(AAAA)の乾電池1本、ペンの質量は実測値で 19g(乾電池込み)です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)』のプレミアム・タッチパネルとプラチナ・タッチパネル、2つのモデルの性能をベンチマーク等で比較レビューします。