デル Inspiron 13 7300 レビュー:スリムで軽いマグネシウム合金ボディの13.3型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

真正面(壁紙)

デル Inspiron 13 7300 は、第11世代インテル Core プロセッサーにくわえ、専用グラフィックス NVIDIA GeForce MX350 を搭載できる 13.3型モバイルノートPC です。

マグネシウム合金の筐体はスリムで軽量!スタイリッシュなデザインで外出先でもスマートに使えます。

性能面ではパフォーマンスに物足りなさを感じましたが、モバイルノートとして十分活用できるデバイスです。

■Inspiron 13 7300 の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 専用グラフィックス NVIDIA GeForce MX350 搭載モデルを選択できる
  • マグネシウム合金のスリムで軽量なボディはデザインもスタイリッシュ
  • 広色域&広視野角の液晶パネルを採用
  • カバーオープンセンサー内蔵により天面を開けば Windows 起動
  • 指紋センサーを搭載
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年7月19日時点の内容です。

 

スペック構成

記事執筆時点で販売中のモデルのおもなスペックです。即納可能な 4モデルだけなので終売が近いかもしれません。

OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ ■8GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz
■16GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz
ストレージ ■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
ディスプレイ 13.3インチ FHD (1920 x 1080) 非光沢 ノンタッチ, 300nits 100%sRGB スリムベゼル 広視野角 ディスプレイ
グラフィックス ■インテル Iris Xe グラフィックス (CPU 内蔵)
■NVIDIA GeForce MX350
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 2×2 (Gig+) + Bluetooth
カメラ、マイク HDカメラ(720p)、内蔵デュアル アレイ マイクロフォン
Windows Hello 指紋認証リーダー
本体サイズ(W×D×H) 304.1×197.65×14.98~16.5 mm
本体質量 約 0.999 kg (最小重量)

ランナップしているモデルのスペック構成や価格など最新情報はデル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。

真正面

デル Inspiron 13 7300
税込 10万円台から
※クーポン適用価格

 

外観チェック

クールな印象のスタイリッシュデザイン

Inspiron 13 7300 は、モバイルノートとしてクールな印象のあるスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

天面の素材はマグネシウム合金。アルミニウム素材より軽量です。堅牢性(頑丈さ)にもすぐれている点も特徴の一つです。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

表面はサラサラとした感触で上質感があります。

レビュー機の本体カラーはプラチナシルバー。スタイリッシュ・デザインの定番ともいえるカラーで指紋や皮脂の跡は目立ちにくいです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。

底面側(斜め)
底面はシンプルで見た目スッキリ

ゴム足は四隅に実装されています。細長いタイプのゴム足ですが安定感は良好です。

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口

本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。

なお、ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジが採用されています。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなり、さらに底面の吸気口から取り込む空気の吸気効率がアップするメリットもあります。

モバイルノートとして必要十分なインターフェース

Inspiron 13 7300 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源アダプター ポート

②HDMI ポート

③USB 3.2 Gen 1 ポート

④Power Delivery搭載Thunderbolt 4(USB Type-C)ポート

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤microSD カード スロット

⑥ヘッドセット ポート

⑦USB 3.2 Gen 1ポート

 

Inspiron 13 7300 は、モバイルノートとして必要十分なインターフェースを実装しています。

 

なお、USB 3.0 Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) 〇(低速充電)
PD充電器(45W) 〇(低速充電)
PD充電器(65W) 〇(低速充電)

microSDカードスロットはプッシュロック式です。

microSDカードスロット

microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

 

スピーカーはキーボード左右に実装されています。

スピーカー
スピーカーはキーボードの左右に実装

指紋認証でかんたんサインイン

Inspiron 13 7300 には指紋センサーが搭載されています。(指紋センサーは電源ボタンに内蔵)

指紋認証でサインイン
指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。指紋センサーはマスクを着用しているときに便利です。

ちなみに、使用中に間違って電源ボタンを押してもスリープ状態に移行するだけで、作業中のデータが破棄されることはありません。

軽量&スリム&コンパクトなボディ

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙を置き、本体上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体のフットプリント(設置面積)は A4 サイズと同じくらいで とてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 17~18.5mm。CDケース 2枚よりも薄く とてもスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,024g
・電源アダプター:221g
・電源コード:101g

本体はとても軽く、持ち歩きもラクにできる重量感です。

本体の重量感
本体はとても軽い!

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いで描画できる高色域液晶パネル

レビュー機のディスプレイは ChiMei製の液晶パネルです。高精細で高輝度、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは少しうねっていますが RGB ともに 理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 100.0%
Adobe RGBカバー率 80.0%

色調バランス・色域ともに優秀です。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ時)
電源オフ時

画面映り込み(電源オン時)
電源オン時

非光沢液晶は、画面への映り込みが低減され眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開ける最大角度は十分

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

Inspiron 13 7300 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

気になるところは[Enter]キー周辺の一部キーが隣接している点。とくに[¥][backspace]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかもしれません。

キーピッチは約18.5mm(公称値 18.7mm)。本体はコンパクトながら、フルサイズキーボードに近いキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状はフラット。適度なフィット感にくわえ少しツルツルとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークは平均的なノートパソコンと同等の感覚で、シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「ドスドス」という比較的静かな音

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。

[F5]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストは、おそらくアルミニウム製。サラサラとした感触で上質な仕上がりです。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいです。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)

サイズ感はちょうど良く、ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、Inspiron 13 7300 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ 16GB, オンボード, LPDDR4x, 4267MHz
ストレージ 1TB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス + NVIDIA GeForce MX350

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・インテル Core i3-10110U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 5 5500U
2960 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
1950 pts
Core i7-1165G7(レビュー機)
1917 pts
Core i5-1135G7
1796 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
894.5 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
13281
Core i7-1165G7
11596
Ryzen 5 4500U
11071
Core i7-1165G7(レビュー機)
11057
Core i5-1135G7
10715
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7710
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

レビュー機に搭載されている CPU は平均値相当のスコアで、保有している性能をシッカリと発揮しています。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと、ビジネス向けとしても快適に使える CPU パフォーマンスです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

なお、レビュー機のベンチマークは、NVIDIAコントロールパネル[3D設定の管理]で「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ(NVIDIA GeForce MX350)」と「統合型グラフィックス(インテル Iris Xe グラフィックス)」に設定し、それぞれのスコアで評価します。

排気口
NVIDIAコントロールパネル[3D設定の管理]

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(レビュー機)
4016
GeForce MX350(レビュー機)
4002
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3956
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2924
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2294

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
GeForce MX350(レビュー機)
12988
インテル Iris Xe(レビュー機)
11187
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10959
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9124
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
7002

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
GeForce MX350(レビュー機)
5743
インテル Iris Xe(レビュー機)
5429
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4203
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3548
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2775
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(レビュー機)
4164
GeForce MX350(レビュー機)
3911
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3297
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2688
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2440
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機に搭載されている NVIDIA GeForce MX350 はエントリー向けの専用グラフィックスです。パフォーマンスが劇的にアップするわけではなく性能的に多少優位になる程度です。

レビュー機の場合、高負荷なベンチマークになるほど MX350 効果が薄れてくるようです。インテル Iris Xe グラフィックス自体 性能レベルが高いため、高負荷になるほど体感的に大きな違いはなくなると見てよいでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 1TB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・XPS 13 9310

・Inspiron 14 5406 2-in-1

・Inspiron 14 5402

スペック Inspiron 13 7300
(レビュー機)
XPS 13 9310 Inspiron 14 5406
2-in-1
Inspiron 14 5402
CPU インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-1165G7 インテル Core i7-1165G7
メモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ
ストレージ 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe + NVIDIA GeForce MX350 インテル Iris Xe インテル Iris Xe インテル Iris Xe

 

なお、レビュー機は、NVIDIAコントロールパネル[3D設定の管理]を「自動選択」に設定してベンチマークを実施しています。

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
Inspiron 13 7300
4113
XPS 13 9310
4481
Inspiron 14 5406 2-in-1
4441
Inspiron 14 5402
3971
 Essentials
Inspiron 13 7300
8050
XPS 13 9310
9213
Inspiron 14 5406 2-in-1
9417
Inspiron 14 5402
8736
基準値
4100
 Productivity
Inspiron 13 7300
8240
XPS 13 9310
6384
Inspiron 14 5406 2-in-1
6713
Inspiron 14 5402
6509
基準値
4500
 Digital Contents Creation
Inspiron 13 7300
3723
XPS 13 9310
4832
Inspiron 14 5406 2-in-1
4615
Inspiron 14 5402
4258
基準値
3450
 Gaming
Inspiron 13 7300
3135
XPS 13 9310
3835
Inspiron 14 5406 2-in-1
3604
Inspiron 14 5402
2778

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機は専用グラフィックス NVIDIA GeForce MX350 を搭載していますが、残念ながらその効果がスコアに表れていないようです。

おそらく、スリムな筐体のため CPU と 専用グラフィックスの排熱が追いつかないことが要因として挙げられます。

高負荷時の表面温度は意外に高くサーマルスロットリング(熱暴走を防止し熱によるパーツのダメージを未然に防ぐ機能)も発生していました。

ただし、高負荷な状態が短時間であればパフォーマンスの低下はありませんでした。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 13時間 30分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
57分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間34分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 31分

バッテリーを多く消費する条件ながら、13時間以上のバッテリー駆動は驚異的です。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができますし、一般的な使いかたなら1日中バッテリーだけで使えると思います。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・XPS 13 9310

・Inspiron 14 5406 2-in-1

・Inspiron 14 5402

なお、レビュー機は、NVIDIAコントロールパネル[3D設定の管理]を「自動選択」に設定して実施しています。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Inspiron 13 7300
56秒2
XPS 13 9310
51秒5
Inspiron 14 5406 2-in-1
49秒5
Inspiron 14 5402
1分7秒1
Photoshop Lightroom
Inspiron 13 7300
25秒0
XPS 13 9310
20秒5
Inspiron 14 5406 2-in-1
24秒4
Inspiron 14 5402
40秒9
Lightroom Classic
Inspiron 13 7300
32秒1
XPS 13 9310
32秒0
Inspiron 14 5406 2-in-1
29秒5
Inspiron 14 5402
38秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Inspiron 13 7300
3分45秒9
XPS 13 9310
3分13秒6
Inspiron 14 5406 2-in-1
2分56秒7
Inspiron 14 5402
3分46秒5

 

クリエイティブ性能の評価でも専用グラフィックス搭載のアドバンテージを活かしきれていないようです。

とくに、動画エンコードのような高負荷な状態が長く継続する処理では、16GBメモリ搭載のメリットも発揮できず、8GBメモリ搭載機と同等の処理時間となってしまいました。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 36 db前後
 
CINEBENCH R20 46.4 db
(46db前後で推移)
動画エンコード 46.3 db
(46db前後で推移)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

※NVIDIAコントロールパネル[3D設定の管理]を「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定して実施しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード上 中央寄りの温度が上がりタイピング時でも温かさを感じます。

パームレスト上は高負荷時でも温度上昇はおさえられているので不快な感じはありません。(エアフロー効果で表面温度は少し下がる)

 

サウンド チェック

Inspiron 13 7300 には、サウンドユーティリティソフト「MaxxAudio Pro」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト

サウンドに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※イコライザープロファイル:フルリセットで試聴

■スピーカー
低音域が若干弱い感じがするが広い音域を再現した高音質サウンド。
音声もシッカリと聴き取れる。

■ヘッドホン
低音域が増幅されてサウンド全体に厚みが出る
さらに高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 12.4秒 33.8秒
2回目 12.3秒 33.8秒
3回目 13.2秒 34.5秒
4回目 13.3秒 34.0秒
5回目 12.6秒 33.9秒
平均 12.8秒 34.0秒

起動は体感的にも早いですが、再起動はやや時間がかかるようです。とはいえ30秒チョットなので「起動が遅い」と感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Inspiron 13 7300 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・Inspiron 13 7300 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、Inspiron 13 7300 のレビュー記事をお届けしました。

今回試用したモデルは専用グラフィックス搭載機ですが、熱対策等によりグラフィックス性能を十分に活かしきれていないことが強く印象に残りました。短時間の処理なら、それなりの高パフォーマンスを発揮しますが、処理が長時間になるほどパフォーマンスがひかえめになる点はチェックしておいたほうがよいでしょう。

モバイルメインでの使用なら専用グラフィックスを搭載していないモデルがおすすめです。スリムさと軽さを活かした機動力の高さでシッカリ活用できるはずです。

ラインナップしているモデルや価格、クーポン割引率などの最新情報は、デル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。

真正面

デル Inspiron 13 7300
税込 10万円台から
※クーポン適用価格

 

 

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