デル『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』実機レビュー 前編です。
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』はスタイリッシュなデザインでモバイルノートとしての性能レベルも高く快適に使える 13.3型 2in1 モバイルノートPCです。
薄くて持ち歩きも十分ラクにできる軽さにくわえ、ノートパソコンとしてもタブレットとしてもスタイル自在に使うことができ、アクティブペンにも対応しているなど、使い勝手にも優れています。
価格も高い性能レベルのわりに意外とリーズナブル。性能・デザイン・価格・使いやすさなどトータルバランスに優れたモデルです。
レビューでは、前編で外観デザインにくわえ、スペック、ディスプレイ、キーボード、アクティブペンなどをチェック、後編では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 駆動音・表面温度 サウンド チェック Windows の起動・再起動 時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容は 2019年1月4日時点のものです。販売価格・クーポンなどの最新情報はデルオンラインストアをご確認ください。
スペック構成
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』のスペック構成です。
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPU | 下記いずれか ■第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー ■第8世代インテル Core i7-8565U プロセッサー |
メモリ | 下記いずれか ■8GB, onboard, DDR4, 2400MHz ■16GB, onboard, DDR4, 2400MHz |
ストレージ | 下記いずれか ■256GB M.2 PCIe SSD ■512GB M.2 PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 下記いずれか ■13.3インチ FHD (1920×1080) Truelife Narrow Boarder IPS タッチディスプレイ(アクティブペン対応) ■13.3インチ UHD (3840×2160) Truelife Narrow Boarder IPS タッチディスプレイ(アクティブペン対応) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
ワイヤレス | インテル 802.11ac 2×2 WiFi & Bluetooth |
Webカメラ | HD内蔵カメラ、デュアルアレイマイク |
セキュリティ | 指紋認証リーダー |
本体サイズ(W×D×H) | 約 307.66×212.45×13.68~16.15 mm |
質量 | 約 1.46kg |
本体カラー | 下記いずれか ■プラチナ シルバー ■アビスブラック |
CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、本体カラーの組み合わせにより、以下のモデルがラインナップしています。(Office搭載モデルも選べます)
■プレミアム・タッチパネル
Core i5-8265U/8GBメモリ/256GB SSD/フルHD/プラチナ シルバー
■プラチナ・タッチパネル
Core i7-8565U/8GBメモリ/256GB SSD/フルHD/プラチナ シルバー
■プラチナ ハイエンド・タッチパネル
Core i7-8565U/16GBメモリ/512GB SSD/フルHD/プラチナ シルバー
■プラチナ ブラックエディション・4Kタッチパネル
Core i7-8565U/16GBメモリ/512GB SSD/UHD(4K)/アビスブラック
レビューで使用するのは「プラチナ ハイエンド・タッチパネル」です。
外観チェック
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』は 薄型でスタイリッシュ、エッジの効いたデザインです。
天面を見てみます。
本体の素材は金属素材(材質は不明)。
手で触れた感触はサラサラとして上質感もあり、指紋や皮脂の跡も目立ちにくく、堅牢性にも優れている印象です。
底面部です。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造です。
ユニボディの構造は たわみにも強く、金属素材から作られた底面部は見た目にも剛性に優れている印象です。
ゴム足は四隅に実装されており、安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
次に、ヒンジを見てみます。
ヒンジのトルクは ほど良い感じで、天面の開け閉めや 360度の回転もやりやすく、またタイピング中でも画面のグラつきを感じることはありませんでした。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面のインターフェース類です。
①電源アダプタポート
②HDMI ポート
③USB 3.1(Type-C)Gen 1 ポート / DisplayPort
右側面のインターフェース類です。
④microSD カードスロット
⑤ヘッドセットポート
⑥USB 3.1 Gen 1 ポート
microSDカードスロットは、プッシュロック式です。microSDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側の画像が SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
電源ボタンはキーボード右奥にあります。(LEDは内蔵していません)
電源ボタンには指紋センサーが内蔵されています。
指紋認証情報を登録しておけば指先を指紋センサーにタッチするだけでパスワードを入力することなく Windows にサインインできるので外出先でもセキュリティを確保しつつ利便性が高めることができます。
Webカメラとマイクです。
矢印の指すところがマイク
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
次に、『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』のスタイルを切り替えてみます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
本体を閉じたときの高さのイメージです。
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』の高さは CD ケース(通常サイズ)2枚よりも薄く、実測値は 16mm(最薄部)~18mm(最厚部) で実際に手で持ってみた印象としても「薄い」です。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさのイメージとしては ほぼ A4 サイズといったところでしょうか。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 1,405g。電源アダプター、電源コードの重さは、それぞれ 156g、101g です。
1Kg を切るような超軽量モデルではありませんが、持ち歩きも十分ラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 約45W(19.5V – 2.31A)。省電力タイプの電源アダプターなので、その大きさは手のひらサイズです。
ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは 13.3インチサイズの フルHD液晶ディスプレイです。
ディスプレイに描画される映像は鮮やかで高精細です。
上左右 三辺のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。上辺は鉛筆の太さと同じくらいの幅で、左右両サイドは鉛筆よりも狭いです。
次に、ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
光沢液晶ですが高輝度なので映り込みは かなり低減されています。使う場所や描画される映像にもよりますが、映り込みが気になることは あまりないと思います。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでもキレイな映像を見ることができます。
次に、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』の製品ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 150% です。
表示される文字の大きさは、筆者のように小さい文字が苦手なユーザーでもラクに見ることができる大きさに設定されています。
キーボード&タッチパッド
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』のキーボードのレイアウトです。
パームレストは天面と同じ金属素材で縦方向にヘアライン加工が施されています。ツルツルとしてヒンヤリとした感触ですが質感はグッドです。
指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
キートップの表面はほぼフラットな形状。指先の感触はサラサラとしており、フィット感は良好です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。ゆったりとした感じで窮屈さはありません。
キーストロークは若干浅い感じもありますが、大きな違和感もなくシッカリとした打鍵感でタイピングできます。
[Enter]キーや[Back space]キー、右[Shift]キーの左のキーは隣接しており、初めのうちは扱いにくさを感じます。
とはいえ、キーボードは使っているうちに慣れてくるもので、違和感もなくなってくると思います。
キーボードにはバックライトも搭載されています。
バックライト点灯
キーボード・バックライトは[F10]キー押下により点灯します。[F10]キー押下で明るさを 2段階(暗→明)で切り替えることができ、バックライト(明)のとき[F10]キー押下で消灯します。
キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさもやや大きめのサイズです。
いたって普通のタッチパッドですが、タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れても反応しない(タップ操作と認識しない)点も好印象です。
タイピング中の手のひらによる誤タップで思わぬところに入力してしまったことは多くのユーザーが経験していることだと思います。
一見すると地味な機能ですが、ストレスなく快適にタイピングできるのは大きなメリットです。
アクティブペン
『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』のディスプレイはアクティブペン対応です。
レビュー機の「プラチナ ハイエンド・タッチパネル」には、デル アクティブペンが同梱されており、ペンの描き心地、描画レスポンスともに良好です。(アクティブペンがオプション選択となるモデルもあります)
なお、ペンの電源は単6型(AAAA)の乾電池1本、ペンの質量は実測値で 19g(乾電池込み)です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『Inspiron 13 7000 2-in-1 (7386)』(プラチナ ハイエンド・タッチパネル)の機能・性能についてレビューしています。