日本HP『HP Pavilion Gaming Desktop 790』の実機レビュー 前編です。
「Pavilion Gaming シリーズ」は もっとカジュアルにゲームを楽しみたいユーザー向けのブランドとして 2018年7月にデビューしました。
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』は、同シリーズのデスクトップPCとしてラインナップ、その性能は、予想以上に高く、カジュアルどころか、とてもパワフルでハイ・パフォーマンスです。
筆者はスタンダードタイプのデスクトップPC にちょっと毛が生えた程度と甘く見ていましたが、実際に使ってみるとそのパワフルな性能に圧倒されてしまいました。
デザイン面でも、いわゆるゲーミングPC っぽくない落ち着きのあるカッコいいデザインでスタイリッシュ、リビングにもスマートに置けます。
洗練されたスタイリッシュなデザインで、ゲームのみならず写真・動画編集も快適に楽しめるデスクトップPC としてチェックしておきたいモデルといえるでしょう。
レビュー記事の前編では、外観デザインにくわえ、スペック、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、レビュー後編では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
<参考>
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』のスペックは、CPU のインテル Core i7-8700 プロセッサーにくわえ、16GBメモリ、512GB SSD + 2TB HDD を搭載し、専用グラフィックスのスペックにより「パフォーマンスモデル」と「パフォーマンスプラスモデル」がラインナップしています。
■パフォーマンスモデル(790-0011jp)
Core i7-8700/16GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD/NVIDIA GeForce GTX 1060
■パフォーマンスプラスモデル(790-0012jp)
Core i7-8700/16GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD/NVIDIA GeForce GTX 1070
今回レビューを行うのは「パフォーマンスプラスモデル」です。
なお、レビュー内容は 2018年11月10日時点のもので、販売価格・キャンペーンなどの最新情報は日本HP公式サイトでチェックできます。
⇒ HP Pavilion Gaming Desktop 790 の最新情報をチェックする
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外観について
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』のフロントパネルは、ブラックを基調としたカラーにヘアライン加工が施されておりシックなイメージです。
電源を入れると光るフロントパネルのセンターラインが光り、これがアクセントとなってカッコいいです。
前後から見た写真です。
左右の側面です。
正面に向かって左側
正面に向かって右側
天面と底面です。
天面
底面
底面のゴム足は前面側の左右に実装されています。背面側は型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。
本体の大きさのイメージです。
本体の大きさイメージ(比較対象はティシューボックス)
フロントの幅、奥行きともに、見た目は一般的なミニタワーPC と同じくらいで、本体内部の容量は 20.5L(リットル)。本体の幅と奥行きは公称値で 約155(幅)×390(奥行き) です。
ちなみに、日本HP のゲーミングPC のハイエンドモデル「OMEN X 900」の容量は 50L、「OMEN X 880」は 30L です。
これらの機種の大きさにくらべれば、ゲーミング PC としては圧迫感をそれほど感じさせない大きさです。
スペックについて
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』の公開スペックです。
パフォーマンス | パフォーマンスプラス (レビュー機) |
|
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro (64bit) | |
CPU | 第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサー | |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-2666 (最大64GB) | |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) + 2TB ハードドライブ (SATA, 7200回転) | |
光学ドライブ | DVDライター (ウルトラスリム) | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1060 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
LAN | 10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション | |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 | |
インターフェース | ■前面 USB3.1 Gen 1×2、USB3.1 Gen1 Type-C×1 (バッテリーチャージ機能対応)、USB3.1 Gen 2×2 (うち1ポートはバッテリーチャージ機能対応)、メディアカードリーダー、マイク入力、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート ■背面 USB2.0×2、USB3.1 Gen1×4、デュアルリンク DVI-D、HDMI、Display Port×3、ライン出力、ライン入力、マイク入力 |
|
拡張スロット | PCI Express x16×1スロット (空0)、PCI Express x4×1スロット(空1)、PCI Express ×1スロット (空1)、M.2×2スロット (空0) | |
キーボード&マウス | USB日本語(109A)キーボード & USB光学スクロールマウス | |
本体サイズ(W×D×H) | 約 155×390×369 mm | |
本体質量 | 約 7.9kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
グラフィックス
カジュアルにゲームを楽しめるをコンセプトとしたモデルながら、とてもパワフルなスペック構成です。
なお、レビュー機として試用したパフォーマンスモデルの性能評価については、後編の性能レビューをご覧ください。
インターフェース
前面側と背面側のインターフェースです。
■前面側インターフェース
①電源ボタン(LED内蔵)
②ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
③マイク
④USB Type-A 3.1 Gen 1×2
⑤USB Type-A 3.1 Gen 2×2
(うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)
⑥USB Type-C 3.1 Gen 2×1
(電源オフUSBチャージ機能対応)
⑦メディアカードリーダー
⑧DVDドライブ
■背面側インターフェース
⑨マイク入力(ピンク)
⑩ライン出力(緑)
⑪ライン入力(水色)
⑫USB Type-A 2.0×2
⑬ネットワークコントローラー(LANポート)
⑭USB Type-A 3.1 Gen 1×4
⑮DisplayPort×3
⑯HDMI
⑰デュアルリンクDVI×1
⑱電源コネクター
インターフェースは充実しています。
とくに、フロント側には使用頻度の高いポートが実装されていて扱いやすく種類も豊富です。
ディスプレイ出力ポートも豊富で、4画面同時出力が可能です。
また、メディアカードリーダーは抜き挿し方式です。SD カードを挿入したとき、少しだけカードが出っ張りますが、その分、抜きやすくなります。
DVDドライブへメディアをセットする向きは左側となります。
本体内部
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』の本体内部をチェックします。
サイドカバーの取り外しはリリースラッチを下側に下げた状態で、サイドカバーを奥側にスライドさせれば簡単に開けることができます。
矢印の指すところがサイドカバーを固定しているリリースラッチ
サイドカバーを取り外すときは本体を横置きにすれば作業がやりやすくなります。
本体内部の全体イメージです。
各パーツの実装エリアをチェックします。
CPU の実装エリアです。
CPU
メモリの実装エリアです。(メモリスロットは4基)
メモリスロット
SSD(M2 スロット)の実装エリア。
SSD(M2 スロット)
拡張スロットには、専用グラフィックス「NVIDIA GeForce GTX 1070」(パフォーマンスモデルの場合は NVIDIA GeForce GTX 1060)が実装されています。
拡張スロット
PCI Express x4 と PCI Express ×1 のスロットには空きが1つずつありますが、ボードによっては専用グラフィックスと干渉するかもしれません。
拡張スロット(空きスロット)
DVD ドライブと HDD。
DVD ドライブと HDD
3.5インチ用ドライブベイの空きは 2つです。
3.5インチ用ドライブベイ
電源ユニットは、最大出力 500W【80PLUS GOLD】を搭載しています。
本体内部をチェックしたところ、拡張できそうなパーツは意外とありそうですが、ケージが開けにくそうです。メモリやドライブベイなどにパーツを拡張する際には、カスタマーサポートにケージの開け方を問い合わせしたほうが良いでしょう。
キーボード&マウス
『HP Pavilion Gaming Desktop 790』には、USBキーボードと USBマウスが同梱されています。
キーボードとマウス
キーボードのレイアウトは、標準的でクセのないレイアウトです。
キーボードには適度な傾斜がついています。ただし、スタンドが付いていないので傾斜の調整はできません。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は 実測で 約18.5mm。窮屈な感じはありません。
キートップ(キー表面)の形状はフラットに見えますが わずかに凹んでいます。指先のフィット感はまずまずです。
キーストロークは深めで、シッカリとした打鍵感があります。
いたってフツウのキーボードですが、レイアウトにクセもなく、タイピングしやすいキーボードです。
続いて、マウス。
マウスの大きさは手のひらにフィットするちょうど良いサイズです。
こちらも、いたってフツウのマウスですが、扱いやすさは良好です。
ただし、同梱のキーボードとマウスは、ふだん使いとしてなら良好に使えますが、より快適にゲームプレイを楽しむなら、オプションの「Pavilion Gaming キーボード 500」や「Pavilion Gaming マウス 300」を検討したほうが良いでしょう。
Pavilion Gaming キーボード 500
Pavilion Gaming マウス 300
レビュー前編は以上です。
後編では、『HP Pavilion Gaming Desktop 790』パフォーマンスモデルの性能についてレビューしています。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP Pavilion Gaming Desktop 790』製品ページ |