dynabook VZ/MX (2024年モデル) レビュー:1kg切りで超軽量な 13.3型コンバーチブルノートPC

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

正面斜め(背景付き)

ダイナブックが販売する dynabook VZ/MX (2024年モデル) は、第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した超軽量な 13.3型コンバーチブルノートパソコンです。

天面が回転するコンバーチブルタイプのノートながら 1kg切りで超軽量! その質量 979g と非常に軽いぶん天面を回転しやすく扱いやすさは抜群です。

性能面では一世代前のプロセッサーのため多少の物足りなさはあるものの、まだまだ現役でしっかり使えます。

しっかり使える処理性能にくわえ、活用できる機能が豊富なことや国内メーカーによるあんしんのサポートが付いているところもポイント。

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

■dynabook VZ/MX の特徴

  • 第13世代インテル Core U シリーズ・プロセッサーを搭載
  • 本体質量が 約979g で超軽量!スリム&コンパクトなマグネシウ合金ボディ
  • 米国防総省が制定したMIL規格「MIL-STD-810G」9項目をクリアした頑丈ボディ
  • ラップトップ、タブレット、テント、スタンドなどスタイル自在に使える
  • 高輝度・広色域・非光沢 液晶ディスプレイ
  • 顔認証機能付き Webカメラ(プライバシーシャッター付き)
  • 高画質背面カメラ(約800万画素)搭載
  • オンライン会議アシスト機能と AIノイズキャンセラーによる快適なオンラインコミュニケーションが可能
  • 長時間駆動できるバッテリー
  • Wacom製アクティブ静電ペン付属

テントスタイル(背景付き)

レビューは 2024年8月21日時点の内容です。

 

スペック構成

dynabook VZ/MX のおもなスペックは以下のとおり。

本体カラー ダークブルー
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■インテル Core i5-1335U プロセッサー
■インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリ 16GB(16GB×1)
※LPDDR5-5200対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
ストレージ 512GB SSD(PCIe対応)
ディスプレイ タッチパネル付き 13.3型ワイド(16:9) FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア)(省電力LEDバックライト)1,920×1,080ドット
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
ワイヤレス Wi-Fi 6E(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+ IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth Ver5.1準拠
カメラ 前面:有効画素数 約92万画素(顔認証機能、Webカメラシャッター付き)
背面:有効画素数 約800万画素
バッテリ駆動時間 約8.5時間(動画再生時)/約24.0時間(アイドル時)
※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0
本体サイズ(W×D×H) 約 303.9×197.4×17.9 mm (突起部を除く)
本体質量 約 979g

 
なお、dynabook VZ シリーズには、レビュー機「VZ/MX」と同じ 第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した「VZ/HW」がラインナップしています。レビュー機と「VZ/HW」のおもな違いは以下のとおり。

スペック項目 VZ/MX(レビュー機) VZ/HW
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
Windows 11 Home
CPU ■インテル Core i5-1335U プロセッサー
■インテル Core i7-1355U プロセッサー
■インテル Core i5-1340P プロセッサー
■インテル Core i7-1360P プロセッサー
メモリ 16GB(16GB×1)
※LPDDR5-5200対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
■16GB(16GB×1)
■32GB(32GB×1)
※LPDDR5-5200対応 SDRAM、デュアルチャネル対応
ストレージ 512GB SSD(PCIe対応) 1TB SSD(PCIe 4.0対応)
バッテリ駆動時間 約8.5時間(動画再生時)/約24.0時間(アイドル時)
※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0
約8.5時間(動画再生時)/約22.5時間(アイドル時)
※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0

 
詳しいスペックや価格などの最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

アイキャッチ

dynabook VZ/MX (2024年モデル)
税込 15万円台から
(COCORO MEMBERS 会員価格)

Check

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外観チェック

スタイリッシュなデザイン

dynabook VZ/MX は、シンプルながらスタイリッシュなデザインです。

正面左振り

背面左振り

本体のカラーは「ダークブルー」。ブルーというよりはマットなブラックに近い色合いです。

天面真上

天面斜め

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

 
シンプルデザインの天面中央には「dynabook」ロゴを配置。

ロゴ
dynabookロゴがアクセント

手触り感は「サラサラ」して質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

筐体の素材は「マグネシウム合金」。軽くて堅牢性にすぐれた頑丈ボディで、ダイナブック社内基準を基に行う品質試験にくわえ米国防総省が制定したMIL規格「MIL-STD-810G」9項目をクリアしています。

 
本体はスリム。持ち歩く際に収納するバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(手持ち)
本体はスリム

 
底面カバーは「ユニボディ」の構造。見ためはシンプルですが、ユニボディの構造は剛性にもすぐれています。

底面真上

底面斜め

ゴム足は前面側左右に2カ所と背面側左右にまたがる位置に実装されています。本体の安定感は良好です。

 

スタイル自在に使える

dynabook VZ/MX はコンバーチブルタイプの 2in1ノートで、天面を回転させることでスタイル自在に使えます。

ラップトップ
ラップトップ

スタンド
スタンド

テント
テント

タブレット
タブレット

フラット
フラット(画面共有に便利)

天面は回転しやすくスムーズにスタイルを変更することができます。

また、「dynabook 画面回転ユーティリティ」機能が搭載されており、Ctrl+Alt+↑または↓ キー操作で画面の向きを簡単に切り替えられます。

画面回転ユーティリティ
dynabook 画面回転ユーティリティ

画面の向きを切り替え
画面反転も可能

なお、画面の向きを切り替えるとタッチパッド操作の向きも切り替わります。

たとえば、画面の向きを切り替えた状態でキーボード側から見て画面上のマウスポインターを右に動かすためにはタッチパッドを左に、マウスポインターを上に動かすためにはタッチパッドを下に操作する必要があります。

 

必要十分なインターフェースを実装

dynabook VZ/MX は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(右側面)

右側面

①microSDカードスロット

②電源スイッチ

③USB3.2(Gen1)Type-Aコネクタ

インターフェース(左側面)

左側面

④セキュリティロック・スロット

⑤Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)×2

⑥HDMI 出力端子

⑦マイク入力/ヘッドホン出力端子

 
以下、インターフェースについての補足です。

microSDカード リーダーはプッシュロック式です。

SDカード リーダー
microSDカードをしっかりと挿入した状態

カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

 
また、USB Type-C ポートで可能な映像出力やPD充電器の検証結果は以下のとおりです。

■USB Type-C 対応表(2ポート共通、当サイトの検証結果)

映像出力 〇 (4K出力可能)
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 

プライバシーシャッター&オンライン会議アシスト機能搭載

カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(スライドカバーはカメラの右上)。

 
また、オンライン会議をアシストする機能も搭載されています。

オンライン会議をアシストする機能では、カメラエフェクトを適用することで背景をぼかす機能や AIノイズキャンセラーで周囲の環境ノイズ(電話の着信音、電車、救急車のサイレンなど)を除去できるなど、オンラインでの会話をスムーズに進めることが可能です。

ミーティングアシスト機能
dynabook オンラインミーティングアシスト

ノイズキャンセル機能
AIノイズキャンセラー

 

顔認証カメラ搭載

dynabook VZ/MX は、顔認証カメラを標準搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

認証精度は良好で Windows へのサインインもスムーズです。

なお、シャッターでカメラを遮断しているときは顔認証でサインインできません(PIN コード入力でサインインできます)。プライバシーシャッターは状況にあわせて使用してださい。

 

背面カメラはホワイトボードや板書の撮影に便利

dynabook VZ/MX は背面カメラも搭載しています。

背面カメラ
背面カメラは約800万画素(4K)で高画質

風景などの撮影にも使えますが、なんといっても便利なのはホワイトボードや板書の撮影。撮影した映像がそのままパソコン内に保存でき、さらに付属のソフト「TruCapture」と連携すれば、斜めから撮影した画像データも正面から見たイメージに補正できます。

撮影データ補正機能
TruCapture

TruCapture はとても便利な機能で、会議や講義内容をメモするなどに活用できます。

 

スピーカーは底面側左右に搭載

スピーカーは底面の前面側左右に搭載されています。

スピーカー(その1)
スピーカーは底面の前面側左右

スピーカー(その2)
スピーカーの拡大写真

スピーカーから出力されるサウンドは低音域が弱く少しこじんまりとしていますが、カジュアルに楽しむには十分な音質です。

 

コンパクト&スリム&超軽量!

本体の大きさのイメージです。本体の下に A4コピー用紙(黄色)を置き、本体上に B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体の大きさは A4横より少し幅があるものの、奥行きが浅く、とてもコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 約20.5(最厚部)mm。最厚部でも CDケース 2枚くらいの厚みでとてもスリムです。

本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。

重量の実測

・本体:939g
・電源アダプター:206g
・電源コード:39g

本体の質量は 1kg切りで超軽量!持ち歩きがとてもラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は超軽量!

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

 

ディスプレイのチェック

高輝度&広色域ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは Sharp製液晶パネル[型番:SHP1567 LQ133M1JW66]が採用されています。

ディスプレイに描画される映像は高精細で自然な色合い。描画イメージは以下のとおりです。

映像(気球)
画像の表示例(その1)

映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

テキスト
テキストの表示例

テキスト(拡大)
テキスト表示を拡大

トーンカーブは RGBともに理想的な 45度の直線で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「391 nit(実測値)」と高輝度です。実際に見ても とても明るく、屋外のように周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくくなることはないでしょう。

色域の計測結果は以下のとおり。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.2% 103.6%
Adobe RGB 76.1% 76.8%
DCI-P3 76.4% 76.4%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にもしっかり対応できます。

Check

液晶ディスプレイは液晶パネルの特性や製造工程により各製品で色合いが異なる場合があります。

 

狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ

ベゼルは狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

上部ベゼルはカメラユニットが内蔵されているためか少し幅がありますが、左右のベゼルは鉛筆の太さより細く、画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

dynabook VZ/MX のディスプレイは非光沢液晶です。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

タッチ対応でありながら非光沢は珍しく、上記写真のとおり映り込みは低減されています。非光沢ディスプレイは映り込みが気になることなく、眼への負担を軽減できるメリットもあります。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広いです。斜めから見てもはっきりとした映像を確認できます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

dynabook VZ/MX のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様も 19mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチです。

キーピッチイメージ

キートップの表面は中央部分が少しへこんでいます。サラサラした感触で指先のタッチ感も良好です。

キートップ

キーストロークの仕様は 1.5mm。キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚も良好です。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か。

シッカリとした打鍵感でタイピングしやすいキーボードです。

なお、dynabook VZ/MX はキーボード・バックライトを搭載していません。

 

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で上質感があります。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいので、快適なキーボード操作が可能です。

 

なめらかなスベリで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

ちょうどよいサイズで、扱いやすさも良好です。

 

アクティブペンのチェック

dynabook VZ/MX には、Wacom製アクティブ静電ペンが付属しています。

アクティブペン

アクティブペンは筆圧検知(4096段階)に対応しており書き心地は良好です。ペン先の動きはなめらかで気軽にメモをとったりイラストやデッサンなど幅広く活用できます。

ペンの使用イメージ
イラストも描きやすい

なお、アクティブペンの電源は乾電池 単6型(AAAA)1本です。(同梱されています)

アクティブペンの電源

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは dynabook VZ/MX の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリ 16GB(16GB×1) (LPDDR5-5200対応 SDRAM、デュアルチャネル対応)
ストレージ 512GB SSD(PCIe対応)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては電源オプションの電源プランを「dynabook 標準」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」2つのモードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core Ultra 7 155H
12346 pts
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Core Ultra 5 125H
9685 pts
Core Ultra 7 155U
9030 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Core i7-1355U
7342 pts
Core i5-1335U
6875 pts
Core i7-1355U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
5849 pts
Core i7-1355U(レビュー機/バランス)
5840 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1355U
1750 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core Ultra 7 155H
1687 pts
Core Ultra 5 125H
1649 pts
Core i7-1355U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1648 pts
Core i7-1355U(レビュー機/バランス)
1639 pts
Core Ultra 7 155U
1575 pts
Core i5-1335U
1546 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core Ultra 7 155H
25686
Core Ultra 5 125H
21596
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 5825U
20320
Core Ultra 7 155U
19812
Ryzen 7 7730U
18677
Core i5-1340P
16650
Core i7-1355U
16487
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15930
Core i5-1335U
14508
Core i7-1355U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
12985
Core i7-1355U(レビュー機/バランス)
12931

 
レビュー機のベンチマークスコアは平均値にくらべ少しひかえめです。

ただし、一般的な使いかた(ネット閲覧・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)には十分なパフォーマンスで使うことができる性能レベルです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Arc グラフィックス(Ultra 7 155H搭載機)

・インテル Arc グラフィックス(Ultra 5 125H搭載機)

・インテルグラフィックス(Ultra 7 155U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
3455
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
3273
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
2111
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1691
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1497
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
1489
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1342
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1312
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1255
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
8283
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
7495
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
6051
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
5527
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5316
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
5072
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4998
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
4987
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4123
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3714
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3662

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
5602
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
5048
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4225
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
4072
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3848
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3572
インテル Iris Xe(レビュー機/最適なパフォーマンス)
3555
インテル Iris Xe(レビュー機/バランス)
3532
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3451
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3103
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2930

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスはまずまずです。スコアは平均値より少し低いですが、その差は小さく平均値相当とみてよいでしょう。

写真・動画編集のような高負荷なグラフィックス処理は少し時間はかかるかもしれませんが、十分活用できる性能レベルです。また、複数のアプリを使いながらオンライン会議では、映像がカクつくことなく快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは PCIe NVMe 対応の SSD(容量 512GB)を搭載しています。

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」モードでの計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP Envy x360 14-fc (インテル)

・HP Envy x360 14-fa (AMD)

・IdeaPad Flex 5 Gen 8

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック dynabook VZ/MX   
(レビュー機)
Envy x360 14 (インテル) Envy x360 14 (AMD)  IdeaPad Flex 5   
CPU インテル Core i7-1355U インテル Core Ultra 7 155U AMD Ryzen 7 8840HS AMD Ryzen 7 7730U
メモリ 16GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Iris Xe Intel Graphics AMD Radeon 780M AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
dynabook VZ(バランス)
9278
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
9955
Envy x360 14 (インテル)
9550
Envy x360 14 (AMD)
9647
IdeaPad Flex 5
10203
目標値
4100
Productivity
dynabook VZ(バランス)
7480
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
7457
Envy x360 14 (インテル)
7949
Envy x360 14 (AMD)
9719
IdeaPad Flex 5
9638
目標値
4500
Digital Contents Creation
dynabook VZ(バランス)
5608
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
5886
Envy x360 14 (インテル)
6304
Envy x360 14 (AMD)
8436
IdeaPad Flex 5
6141
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは良好です。

比較対象機にくらべるとスコアは低いものの、最新プロセッサーを搭載した Envy x360 14 (インテル) に近いスコアが出ています。ふだん使いから負荷の高い作業まで十分快適に活用することができるでしょう。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源モードを「バランス」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 10時間 43分
バッテリー充電時間
(40%までの充電時間)
38分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 32分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 51分

 
バッテリーを多く消費する条件のなかで 10時間以上使うことができれば十分です。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、バッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、充電については、バッテリー駆動時間の約40%まで充電するには 38分かかります。「お急ぎ30分チャージ」の 40%までの充電時間 30分(電源オフの状態)に近い結果です。検証では電源オン状態での計測なので結果としては良好です。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機種の処理時間と比較します。

・HP Envy x360 14-fc (インテル)

・HP Envy x360 14-fa (AMD)

・IdeaPad Flex 5 Gen 8

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Lightroom
dynabook VZ(バランス)
31秒8
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
31秒6
Envy x360 14 (Intel)
19秒9
Envy x360 14 (AMD)
16秒8
IdeaPad Flex 5
27秒7
Lightroom Classic
dynabook VZ(バランス)
36秒0
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
35秒6
Envy x360 14 (Intel)
25秒2
Envy x360 14 (AMD)
21秒4
IdeaPad Flex 5
33秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
dynabook VZ(バランス)
2分31秒1
dynabook VZ(最適なパフォーマンス)
2分29秒1
Envy x360 14 (Intel)
1分49秒7
Envy x360 14 (AMD)
1分14秒6
IdeaPad Flex 5
1分58秒8

 
レビュー機の検証結果はスペック相応です。

クリエイティブ作業に不向きということではありませんが、最新プロセッサーを搭載した機種にくらべ多少処理時間がかかるということです。趣味として写真・動画編集を楽しむなら十分なパフォーマンスといえるでしょう。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.6db 38.8db
(38db台)
39.1db
(38~39db)
最適なパフォーマンス 34.0db 39.0db
(38~39db)
38.7db
(38db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は静かです。(パフォーマンスモードのときは「ヒューッ」という音がかすかに聞こえる程度)

高負荷な状態では「ヒューッ」という排気音が少し大きくなります。個人差はありますがうるさく感じるかもしれません。

なお、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間は、1~2分くらいです。

※駆動音は使用環境やソフトウェアなどの動作状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
表面温度はキーボード中央から左側にかけて少し高めです。多少の温かさを感じますがタイピングに影響はありません。また、パームレストの表面温度は室温にくらべ少し高いですが、負荷状況にかかわらず温度変化が少ないので不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

dynabook VZ/MX には、サウンドユーティリティソフトとして「DTS Audio Processing」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフトオーディオコントロール

「DTS Audio Processing」は、コンテンツに合わせたプリセットが用意されているほかオーディオカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー

・低音域が弱く、少しこじんまりとしているが、音質はまずまず

・音声も聞き取りやすい

・音量最大でも音割れしない(コンテンツによる)

■ヘッドホン

・各音域が増幅されて臨場感と迫力がアップ

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 19.0秒 48.5秒 7.7秒
2回目 19.0秒 48.9秒 7.4秒
3回目 18.5秒 48.4秒 7.5秒
4回目 18.8秒 48.3秒 7.9秒
5回目 18.2秒 47.1秒 7.8秒
平均 18.7秒 48.2秒 7.7秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。

 

同梱品

dynabook VZ/MX の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

同梱品リスト
・dynabook VZ/MX 本体
・電源アダプター
・電源コード
・Wacom製アクティブ静電ペン
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、dynabook VZ/MX (2024年モデル) のレビュー記事をお届けしました。

dynabook VZ/MX は、ベンチマーク結果に少し物足りなさを感じるものの、使用感は良好で快適に使うことができます。

天面が回転するコンバーチブルノートはスタイル自在に使えてペン入力が可能なところがいちばんのウリ。dynabook VZ/MX はコンバーチブルノートでありながら非常に軽くて扱いやすく、プライベートから仕事や学業まで場所を選ばず快適に使えるコンバーチブルノートといえます。

高評価のポイント

  • しっかり使える十分な処理性能
  • スリム&コンパクト&超軽量
  • 高輝度・広色域ディスプレイ
  • アクティブペンが書きやすい
  • 長時間駆動できるバッテリー
  • 国内メーカーによるあんしんのサポート

気をつけておきたい点

  • ディスプレイアスペクト比が 16:9
  • 画面回転ユーティリティで画面を反転したとき、タッチパッド操作がやりにくい
  • キーボード・バックライトは非搭載

 
詳しいスペックや価格、特典など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

アイキャッチ

dynabook VZ/MX (2024年モデル)
税込 15万円台から
(COCORO MEMBERS 会員価格)

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