東芝『dynabook RZ83/V』の実機レビュー 後編です。
『dynabook RZ83/V』は、13.3型のコンパクトサイズながら光学ドライブを搭載、軽くて軽快なパフォーマンスのモバイルノートPCです。
後編では、ベンチマーク、サウンド機能、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク dtsSound サウンド視聴 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」の測定結果です。
3DMark は、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」、4つのゲームシーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定するソフトで、測定の前にはデモ映像が流されます。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
デモ映像を見た印象としては、「ICE STORM」「CLOUD GATE」は、なめらか描画です。「SKY DIVER」ではときどき滑らかさが少しだけ低下してカクカクとした感じがありましたが全然問題ないレベル。「FIRE STRIKE」では スコアの示す通り、コマ送り状態でした。
測定されたスコアやデモ映像を見た印象から、「SKY DIVER」レベルのゲームまでは快適にプレイできそうです。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720
測定スコアから、グラフィックス性能はまずまずといった印象です。高度なグラフィック処理を伴わない、通常クラスのゲームなら、快適にプレイできそうです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
レビュー機の『dynabook RZ83/V』には、高速ストレージ SSD が搭載されています。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージは、SAMSUNG製のSSDで、容量は 256GB です。
ストレージのデータ転送速度を計測してみます。
SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。
バッテリー
『dynabook RZ83/V』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリーの残量は、大よその数字で、1時間当たり 15~17% くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 6時間7分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
dtsSound サウンド視聴
『dynabook RZ83/V』には、dtsSound が搭載されています。
また、スピーカーは、底面部の前面側に実装されており、テーブルやデスクなど接地面からの音の反響を利用する設計になっているようです。
dtsSound サウンドは自分好みの音質に調整することもできます。
実際に聴いてみた感想としては、音量・音域ともに、こじんまりとまとまっている印象ですが、モバイルノートのサウンドとしてはまずまずだと思います。
起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『dynabook RZ83/V』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 : 16.7秒
・シャットダウン : 7.5秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しました。
起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『dynabook RZ83/V』に搭載されている主なソフトウェアです。
Windows標準のソフトのほか、写真や動画編集ソフトなどマルチメディアを楽しめる CyberLink製のソフトウェア、東芝のサポート関連ソフトウェア、スマートフォンの写真取り込みや整理・閲覧ができる「思い出フォトビューア」など、趣味や実用に使えるソフトが豊富に搭載されています。
写真編集ソフトには「CyberLink PhotoDirector 7」が、動画編集ソフトには「CyberLink PowerDirector 14」が入っており、モバイルしながら外出先で撮影した写真や動画も、その場で編集を楽しむことができます。
動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector 14」
付属品
『dynabook RZ83/V』の本体ほか同梱品一式です。
ドキュメント類としては、「スタートアップガイド」「取扱説明書」など、あんして使えるサポートガイドが多く添付されている印象です。
ドキュメント一式
スタートアップガイド
取扱説明書の目次
専用のクロスも同梱されています。
専用クロスも同梱
まとめ
『dynabook RZ83/V』は、モバイルノートとしてかなり使い勝手がよく、軽快なパフォーマンスで快適に動作してくれます。
光学ドライブを搭載しながらも軽量で薄型、デザイン的にもスタイリッシュでスマートな印象です。
サウンドはこじんまりとしているものの、映像は鮮やかでキレイ。標準搭載されているソフトウェアも豊富で、趣味や実用にもかなり役に立つ内容です。
自宅や外出先、仕事やプライベートなど、いろいろなシーンで快適に使えるモデルです。
価格等の最新情報は、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」をチェックしてみてください。
東芝ダイレクト公式サイト ⇒ 『dynabook RZ83/V』 製品詳細 |
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