dynabook PZ/HU (2021年11月発売) は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した 15.6型ノートPCです。
dynabook 独自の技術「エンパワーテクノロジー」によりシステム全体の処理性能を最大化し、軽快な動作で快適なパフォーマンスで使えます。
性能レベルの高さにくわえ、AIノイズキャンセラーや抗菌キーボードなど実用性にすぐれているところもポイント。
- 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
- 15.6インチサイズでもスリムでスタイリッシュなデザイン
- Dynabook の独自技術「エンパワーテクノロジー」によりシステム全体のパフォーマンスを最大化
- 狭額縁ベゼルのフルHD液晶ディスプレイ
- AIノイズキャンセラーの搭載により周りの声や雑音を除去
- 抗菌キーボードで清潔に使える
dynabook エンパワーテクノロジーは、TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)を従来の15Wから 28W へアップさせ、TDP 28W で動作させた場合でも本体内部の熱を効率的に排出することで高いパフォーマンスを安定して持続できる Dynabook の独自技術です。
レビューではメーカーからお借りした実機を使用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2022年3月26日時点の内容です。
スペック構成
dynabook PZ/HU のおもなスペックは以下のとおり。
OS | ■Windows 11 Home 64ビット ■Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | ■インテル Core i7-1195G7 プロセッサー ■インテル Core i5-1155G7 プロセッサー ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー |
メモリ | ■16GB(8GB×2)デュアルチャネル対応 ■8GB(4GB×2)デュアルチャネル対応 ■8GB(8GB×1) ※PC4-25600(DDR4-3200)対応 SDRAM、最大16GB |
ストレージ | ■512GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、Serial ATA対応) ■256GB SSD(PCIe対応)+1TB HDD(5,400rpm、Serial ATA対応) ■512GB SSD(PCIe対応) ■256GB SSD(PCIe対応) |
ディスプレイ | 15.6型ワイド(16:9)FHD 広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア)(省電力LEDバックライト)1,920×1,080ドット |
グラフィックス | ■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i7/i5 搭載時) ■インテル UHD グラフィックス (Core i7/i5 搭載時) |
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth 5.2準拠 |
カメラ、マイク | 有効画素数 約200万画素カメラ(顔認証センサー内蔵)、デュアルマイク |
バッテリー駆動時間(JEITA2.0) | 約10.0時間 |
本体カラー | ブラック |
本体サイズ(W×D×H) | 約 361.0×244.0×19.9 mm (突起部含まず) |
本体質量 | 約1.69kg ~ 約1.94kg (構成による) |
dynabook PZ/HU は、CPU/メモリ/ストレージなどスペック構成の異なるモデルがバリエーション豊富にラインナップしています。
ラインナップモデルのスペック詳細、価格などの最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook PZ/HU
税込 6万円台から
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外観チェック
スタイリッシュなデザイン
dynabook PZ/HU のデザインは、スリムでスタイリッシュ!
筐体の素材は樹脂製(プラスチック製)ですが、サラサラとした感触で質感の良い仕上がりです。
天面は凹凸のあるストライプのテクスチャデザインなのでブラックのカラーでも指紋や皮脂の跡は目立ちにくいです。
dynabook のロゴがアクセント
本体は 15.6インチサイズながら意外にスリムです。
本体はそこそこスリム
排気口はヒンジのあいだに実装されています。本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。
排気口
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目もスッキリしています。
ゴム足は前後に平行して実装されています。少し厚みのある硬めのゴム足により、本体の安定性はシッカリ確保されています。
メモリの交換・増設ができる
dynabook PZ/HU は、メモリの交換・増設が可能です。
底面のメモリカバーをはずせばメモリの増設・交換が可能です。カバーをとめている1本のネジをはずすために小さめのプラスドライバーが必要ですが、カバーをはずせばメモリスロットにアクセスできます。
メモリスロットは2つ
なお、カバーを開くときは指がかかる箇所からカバー周囲に沿って徐々に開いていきます。カバーを固定しているツメが固くて開きにくいので、メモリカバーを開くときはていねいに作業してください。
天面は片手で開けられる
天面は片手で開くことができます。
ヒンジのトルクが最適化されているからこそ片手で開くことができるわけで、もちろんタイピング中に天面がグラつくこともありません。
必要十分なインターフェース
dynabook PZ/HU のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源コネクタ
②LANコネクタ(部分開閉カバー付き)
③HDMI出力端子
④USB3.1 (Gen1) Type-Aコネクタ×2
⑤USB3.1 (Gen2) Type-Cコネクタ
⑥マイク入力/ヘッドホン出力端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑦ブリッジメディアスロット(SDカードスロット)
⑧USB3.1 (Gen1) Type-Aコネクタ
⑨セキュリティロック・スロット
dynabook PZ/HU は必要なインターフェースを実装しています。一般的な使いかたであれば十分といえるでしょう。
ブリッジメディアスロットはプッシュロック式です。
SDカードをシッカリ挿し込んた状態
SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。
また、USB Type-C コネクタは映像出力や PD充電器に対応しています。
■USB Type-C コネクタ対応表(当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(30W) | × |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
電源ボタンはキーボード左上に実装されています。
電源ボタン
電源ボタンに LED は内蔵していませんが、左パームレスト手前には充電中や電源オンのステータスLEDが実装されています。
ステータスLED
(左が充電中、右が電源ランプ)
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
スピーカーの拡大写真
顔認証カメラを搭載
dynabook PZ/HU は顔認証カメラを搭載しています。
顔認証カメラを搭載
顔認証を使えばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできて便利です。
マスクを着用しているときは顔認証はできませんが、自宅や事務所などで据え置いて使うことを想定すればマスクを着用しているケースは少ないと思います。
AIノイズキャンセラーを搭載
dynabook PZ/HU は、オンライン会議などで便利な AIノイズキャンセラーを搭載しています。
AIノイズキャンセラーのイメージ
周囲の環境ノイズ(電話の着信音、電車、救急車のサイレンなど)を除去し、自分の声をクリアにして相手に届ける機能です。
さらに、相手側の環境ノイズを除去することも可能。会話をスムーズに進めることができそうです。
なお、YouTube の dynabook公式チャンネルでは、AIノイズキャンセラーのデモを公開しています。AIノイズキャンセラーによるノイズ除去をイメージすることができるので、ぜひご覧ください。
15.6インチサイズでも、そこそこスリムで軽量
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測でおよそ 21~23mm (最厚部)。15.6インチサイズながら意外にスリムで CDケース 2枚より少し厚みのある程度です。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,742g
・電源アダプター:220g
・電源コード:39g
本体の重量は一般的な 15.6インチノートにくらべ軽量です。(一般的な15.6インチノートは 2kgくらい)
外出先への持ち運びはキビシイですが、部屋間の移動はラクにできる重量感です。
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイは自然な色合い
dynabook PZ/HU の液晶パネルは Sharp製です。
画像の表示例
テキストの表示例
トーンカーブは、わずかにうねっていますが RGB ともに 理想的な 45度の角度に近い形状です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「252 cd/m2」。なお、パネル仕様では 輝度 300 cd/m2、コントラスト比 1000:1 。
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 99.4% | 102.8% |
Adobe RGB | 74.7% | 76.2% |
輝度は標準的ですが、色調バランスは良好で広色域の液晶です。
描画される映像は自然な色合いで色再現性にもすぐれています。趣味としての写真編集にも十分なレベルです。
狭額ベゼルで画面周りスッキリ
ベゼルは狭額縁です。
とくに、左右の幅は鉛筆の太さと同じくらいで 15.6インチの大画面ながら画面周りがスッキリしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みはほとんど気になりません。眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイはフラットまで開く
ディスプレイを開くことができる最大角度は 約135度。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
dynabook PZ/HU のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm(仕様では 約18.7mm)。
フルサイズのキーピッチ
キートップ表面は中央部分が少しへこんだ形状です。サラサラとした感触で指先にフィットします。キーに印刷されている文字が盛り上がっている感触もグッドです。
キーストロークの仕様は 約1.5mm。
タイプ音は「タクタク」という音
音の大きさは普通
キーを押し込む硬さやキーを押し込んだ後の反発も良好で、シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
なお、dynabook PZ/HU のキーボードは抗菌対応です。(各キーの樹脂に抗菌剤が練り込まれている)
キーボードは抗菌対応
清潔さを保たれたキーボードなのでキー操作も快適です。
抗菌効果の試験は「JIS Z 2801:2010」に基づいて実施されています。この試験は抗菌加工を施したプラスチック/金属などの表面の抗菌効果を評価する試験で、dynabook PZ/HU のキーボードは抗菌性能基準「抗菌活性値2.0以上」をクリアしています。
質感の良いパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。
天面と同じように凹凸のあるストライプのテクスチャデザインなので、指紋や皮脂の跡は目立たず気持ちよくキーボード操作ができます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感
少しツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、dynabook PZ/HU の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i7-1195G7 プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2) PC4-25600(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe)+1TB HDD(5,400rpm) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「dynabook 標準」に、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」に設定して実行しています。
電源プランの設定
電源モードの設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・インテル Core i3-10110U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
・AMD Ryzen 3 5400U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 5800U |
3629 pts
|
Ryzen 7 5700U |
3201 pts
|
Ryzen 5 5600U |
2999 pts
|
Ryzen 5 5500U |
2760 pts
|
Ryzen 3 5400U |
2230 pts
|
Core i7-1195G7(レビュー機) |
2227 pts
|
Core i7-1165G7 |
1921 pts
|
Core i5-1135G7 |
1812 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
Core i3-1115G4 |
1224 pts
|
Core i3-10110U |
895 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 5800U |
19295
|
Ryzen 7 5700U |
16757
|
Ryzen 5 5600U |
16487
|
Core i7-1195G7(レビュー機) |
13022
|
Ryzen 5 5500U |
12519
|
Ryzen 3 5400U |
11525
|
Core i7-1165G7 |
11252
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7611
|
Core i3-1115G4 |
6702
|
Core i3-10110U |
5533
|
レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。
レビュー機に搭載されている CPU は、第11世代 Core プロセッサーのなかでも上位のプロセッサーです(一般的なノートPC のハイスペックモデルに搭載されている Core i7-1165G7 よりも上位)。
高い性能レベルにくわえ、dynabook エンパワーテクノロジーの効果により保有している性能をシッカリと引き出しています。
一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画視聴など)はもちろんのこと、オンライン会議や負荷の高い写真・動画編集でもパワフルなパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i7-10710U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i5-10210U搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-10110U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 3 5400U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4082
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3734
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U) |
3449
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3108
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U) |
2971
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2333
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2114
|
AMD Radeon(Ryzen 3 5400U) |
1933
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1177
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1095
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
836
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
11130
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
11236
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U) |
10463
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U) |
9998
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9589
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
9334
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
7706
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
5870
|
AMD Radeon(Ryzen 3 5400U) |
5812
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
5161
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
4671
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
2650
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4371
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U) |
3893
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3730
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U) |
3553
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3521
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2661
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2278
|
AMD Radeon(Ryzen 3 5400U) |
2176
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1695
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1500
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
1081
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3470
|
インテル Iris Xe(レビュー機) |
3422
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U) |
3370
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U) |
3099
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3076
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2389
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2122
|
AMD Radeon(Ryzen 3 5400U) |
2069
|
インテル UHD(Core i7-10510U) |
1267
|
インテル UHD(Core i5-10210U) |
1200
|
インテル UHD(Core i3-10110U) |
944
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
グラフィックスのスコアは少しひかえめです。
ただし、スコア的には、動画鑑賞やオンライン会議などグラフィックス性能が重要な処理でも十分なパフォーマンスが期待できる内容です。
また、後述する「総合的なパフォーマンス」評価ではスコアも高く、システム全体としてはパフォーマンスを最大化するよう制御されています。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは SSD(PCIe/NVMe対応、容量:512GB) + HDD(5400rpm、容量:1TB) のデュアルドライブ構成です。
ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。
SSD ドライブのデータ転送速度
HDD ドライブのデータ転送速度
SSD の計測結果は優秀で Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
また、HDD の計測結果は 回転数 5400rpm として平均的なスコアです。
ちなみに、SSD と HDD のデュアルドライブ構成はストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、HDD に作成した文書や写真などのデータを大量に保存できます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Core i3-1115G4搭載機
※当サイトで計測したスコアの平均値
dynabook PZ/HU には、Core i5 や Core i3 搭載モデルがラインナップしています。比較検討の参考にしてください。
なお、Core i5 はプロセッサーナンバーはラインナップしているモデルと異なりますが、パフォーマンスに大きな違いはありません。
スペック | dynabook PZ/HU | Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
Core i3-1115G4 搭載機 |
---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i7-1195G7 | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 | インテル Core i3-1115G4 |
メモリ | 16GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe)+1TB HDD(5,400rpm) | 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | インテル UHD |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
dynabook PZ/HU |
4636
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4270
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3838
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3350
|
Essentials | |
dynabook PZ/HU |
10103
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9154
|
Core i5-1135G7搭載機 |
8712
|
Core i3-1115G4搭載機 |
8418
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
dynabook PZ/HU |
7025
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6480
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6064
|
Core i3-1115G4搭載機 |
6228
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
dynabook PZ/HU |
5621
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4651
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4374
|
Core i3-1115G4搭載機 |
3381
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
dynabook PZ/HU |
3130
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3302
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2625
|
Core i3-1115G4搭載機 |
1920
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。
Gaming テストは少しひかえめですが、それ以外のテストは非常に高いスコアで比較対象を圧倒しています。
実際の使用においてもいろいろなシーンで快適なパフォーマンスが期待できそうです。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 4時間 19分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
33分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 9分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 14分 |
据え置きタイプのノートPC なので、バッテリーを多く消費する条件のなかでも 4時間くらいバッテリー駆動できれば十分といえるでしょう。画面の明るさを抑えることでバッテリー駆動時間はさらに伸ばすことができます。
また、急速充電に対応しているところも好印象です。
バッテリー残量がわずかなときでも30分程度で 50%まで充電できれば、会議の合間など空いた時間に充電できるメリットがあります。バッテリー駆動時間が短いと感じるユーザーも急速充電でカバーできるのではないでしょうか。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Core i3-1115G4搭載機
※当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
dynabook PZ/HU |
41秒3
|
Core i7-1165G7搭載機 |
50秒1
|
Core i5-1135G7搭載機 |
55秒9
|
Core i3-1115G4搭載機 |
59秒1
|
Photoshop Lightroom | |
dynabook PZ/HU |
25秒0
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒4
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒2
|
Core i3-1115G4搭載機 |
42秒5
|
Lightroom Classic | |
dynabook PZ/HU |
32秒4
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒7
|
Core i5-1135G7搭載機 |
39秒4
|
Core i3-1115G4搭載機 |
47秒2
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
dynabook PZ/HU |
2分36秒9
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分10秒7
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分20秒9
|
Core i3-1115G4搭載機 |
4分57秒5
|
クリエイティブ性能も優秀です。
レンダリング(編集内容の画面への反映)もスムーズで描画もなめらかです。趣味として写真編集や動画編集を楽しむ際も十分快適なパフォーマンスが期待できます。
駆動音・表面温度のチェック
dynabook PZ/HU の駆動音と表面温度をチェックします。
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 /マルチ Core)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)計測で評価します。
音量計測イメージ
使用測定器:Meterk SLM01
■測定結果
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|
アイドル時 | 36.0db (最小音量) |
CINEBENCH R20 | 47.3db (46~47dbで推移) |
動画エンコード | 47.4db (46~47dbで推移) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
高負荷な状態では「ヒューッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。個人差はありますがうるさく感じるかもしれません。
ただし、負荷が低減すれば即応するように気流音は小さくなります。
表面温度のチェック
表面温度については、アイドル状態、動画視聴時、動画エンコード時の表面温度を測定・評価します。
※単位:℃、測定時の室温:24℃
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分放置
■Youtube 動画 30分間視聴後
■10分間動画エンコード実行後
高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りの温度が上がりやすいですがタイピングへの影響はありません。また、パームレストについては高負荷な状態でも表面温度に大きな変化はなく快適なキーボード操作が可能です。
サウンド チェック
dynabook PZ/HU にはサウンドユーティリティソフト「DTS Audio Processing」がプリインストールされています。
サウンド ユーティリティソフト
コンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、オーディオカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。
以下は、サウンドを試聴した印象です。
※コンテンツモードは「音楽」で試聴
■スピーカー
低音域は少しだけ弱く高音域がやや強い音質。シャカシャカとした印象はあるが広い音域で音質もまずまず。
音声はシッカリと聴き取れる。
■ヘッドホン
基本的にはスピーカーで聴いた印象と同じ。音質が多少アップするくらい。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 13.3秒 | 27.1秒 | 10.5秒 |
2回目 | 13.7秒 | 26.7秒 | 11.1秒 |
3回目 | 13.9秒 | 26.0秒 | 11.0秒 |
4回目 | 13.3秒 | 27.1秒 | 10.6秒 |
5回目 | 13.4秒 | 27.2秒 | 10.5秒 |
平均 | 13.5秒 | 26.8秒 | 10.7秒 |
体感的にも早く、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の状態などにより時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
dynabook PZ/HU の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・dynabook PZ/HU 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、dynabook PZ/HU のレビュー記事をお届けしました。
dynabook PZ/HU は、国内メーカーらしい品質の高さや使いやすさに配慮された作りのスタンダードノートです。
グラフィックス単体での性能評価は少し残念な結果でしたが、総合的なパフォーマンスやクリエイティブ性能は十分満足できる内容です。おそらく、dynabook エンパワーテクノロジーで上手く制御されているのかと。
全体的な性能バランスも良好で、くわえてノイズキャンセリング機能や抗菌キーボードなど実用性にも すぐれた仕上がりは多くのユーザーに受け入れられるのではないでしょうか。
dynabook PZ/HU は、ふだん使いはもちろんのことテレワークやリモートワークでも快適に使えるスタンダードノートといえそうです。
dynabook PZ/HU は、使いかたや予算に合わせたスペック構成のモデルがバリエーション豊富にラインナップしています。
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
dynabook PZ/HU
税込 6万円台から
(COCORO MEMBERS 会員価格)
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