東芝『dynabook AZ65/D』レビュー パソコン&映像&サウンドが楽しめる快適パフォーマンスの15.6型ノート(後編)

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

東芝『dynabook AZ65/D』(2017夏Webモデル)の実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマーク、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

dynabook AZ65/D 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
オンキヨースピーカー & AUDYSSEY サウンド
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

実機はメーカーからの貸出機です。
また、レビュー内容については 2017年8月2日時点のものになります。

 

ベンチマーク

『dynabook AZ65/D』の基本性能やトータルパフォーマンス、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、ゲーミングPC のスコアには及ばないものの、ミドルレンジクラスのなかでも高いレベルの性能を備えているスコアです。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Strom なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver おおむねなめらか描画。ときどきカクつく感じもするが全然問題ないレベル。
Fire Strike カクカクとした描画。動きの速いシーンではコマ送り描画。
Time Spy 全体的にコマ送りに近いカクカクとした描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『dynabook AZ65/D』は CPU内蔵のグラフィックスながら、スタンダードノートとして高いレベルのグラフィック性能を備えていることが分かります。

写真や動画の編集作業はもちろんのこと、ミドルレンジのゲームも快適にプレイできる印象です。

動作音については、グラフィック系のベンチマークなど負荷のかかる処理を実行しているあいだ、排熱のためファンがフル稼働していますが、ファン音はそれほど大きな音ではなく、耳障りといった感じはしませんでした。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

まず、ストレージのドライブ構成をチェックします。

ストレージのドライブ構成

ストレージは、SAMSUNG製の SSD で 容量は 512GB です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ストレージのデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度
ストレージのデータ転送速度

SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、『dynabook AZ65/D』に搭載されている SSD は、読み込み・書き込みの速度が同じくらい数値でバランスが取れている印象です。

バッテリー

『dynabook AZ65/D』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。

測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 17~18% くらいずつ減少しています。

バッテリーによる駆動は 5時間 28分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

オンキヨースピーカー & AUDYSSEY サウンド

『dynabook AZ65/D』には、オンキヨー製ステレオスピーカーが搭載されています。

オンキヨー ロゴ

オンキヨー製スピーカーから出力されるサウンドをチューニングするのが、シアターの音響補正技術で世界的に評価の高いブランド「AUDYSSEY」です。

「dynabookサウンドエンジン by Audyssey」として『dynabook AZ65/D』に搭載されているサウンドチューニングソフトです。

AUDYSSEY のサウンドは、音のバランス調整、重低音表現のほか、サウンドモードやエフェクト、イコライザー機能などの搭載により、お好みのサウンドに調整することができます。

dynabookサウンドエンジン by Audyssey
dynabookサウンドエンジン by Audyssey

実際に聴いてみた印象は次のとおりです。

■スピーカー
低音域から高音域まで表現される音域が広く高音質。
低音域が少し弱い感じがするが、チューニングソフトで意外と柔軟に対応できる。
プリセットがないのは残念ですが、お好みのサウンドに柔軟に対応できるチューニングソフトです。

■ヘッドフォン
各音域の力強さが増し(とくに低音域)、より高音質で迫力のあるサウンドの印象です。
通常のヘッドホンでも充分楽しめると思います。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『dynabook AZ65/D』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動     : 16.3秒
・シャットダウン: 9.6秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!

 

搭載ソフトウェア

『dynabook AZ65/D』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー(その1)

スタートメニュー(その2)

Windows標準のソフトのほか、写真や動画編集などマルチメディアを楽しめる CyberLink製のソフトウェア、東芝のサポート関連ソフトウェア、スマートフォンの写真取り込みや整理・閲覧ができる「思い出フォトビューア」など、趣味や実用に使えるソフトが豊富に搭載されています。

写真編集ソフトには「CyberLink PhotoDirector 7 for TOSHIBA」が、動画編集ソフトには「CyberLink PowerDirector 14 for TOSHIBA」が入っており、『dynabook AZ65/D』の快適なパフォーマンスで動画編集も快適に楽しむこともできます。

CyberLink PhotoDirector 7 for TOSHIBA
CyberLink PhotoDirector 7 for TOSHIBA

CyberLink PowerDirector 14
CyberLink PowerDirector 14 for TOSHIBA

なお、CyberLink PowerDirector 14 for TOSHIBA で表示される文字の大きさは、若干小さめです。小さい文字が苦手な人はチェックしておいたほうが良いでしょう。

また、「パソコンで見るマニュアル」や「動画で学ぶシリーズ」は、パソコン初心者にも優しく、とても分かりやすく作られています。

パソコンで見るマニュアル
パソコンで見るマニュアル

動画で学ぶシリーズ
動画で学ぶシリーズ

 

付属品

『dynabook AZ65/D』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『dynabook AZ65/D』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『dynabook AZ65/D』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・東芝PCあんしんサポート連絡先
・U-NEXT プレミアムチケット
・dynabook AZ65 シリーズをお使いのかたへ
・ウィルスバスターの紹介パンフレット
■下段右側から
・スタートアップガイド
・安心してお使いいただくために
・dynabookガイド(取扱説明書)
※保証書は梱包箱に貼り付けられています。

スタートアップガイドや dynabookガイド(取扱説明書)など、印刷物としてのドキュメントも分かりやすく記載されています。

スタートアップガイド
スタートアップガイド

また、Office搭載モデルには、ライセンスカードのほか、Office Premiumセットアップガイドも同梱されます。

Office Premiumセットアップガイド

 

まとめ

『dynabook AZ65/D』は、快適なパフォーマンスで軽快に動いてくれる 15.6型ノートです。

高画質化された映像がとにかくキレイで、オンキヨースピーカーと AUDYSSEY のサウンドも好印象です。

スタンダードノートとして高いレベル性能と豊富な機能にくわえ、使いやすさも兼ね備えています。

とくに、使い方を解説したドキュメントや動画、マニュアル類もシッカリと整備されており、パソコンを使いなれたユーザーはもちろんのことパソコン初心者にもあんしんして使えるモデルといえます。

ラインナップしているモデルや価格等の最新情報は、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」でチェックしてみてください。

 


東芝ダイレクト公式サイト
⇒ 『dynabook AZ65/D』 製品詳細
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