東芝『dynabook AZ35/D』(2017夏Webモデル)の実機レビュー 後編です。
後編では、各種ベンチマーク、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
実機はメーカーからの貸出機です。
また、レビュー内容については 2017年8月14日時点のものになります。
ベンチマーク
『dynabook AZ35/D』の基本性能やトータルパフォーマンス、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
総合的なパフォーマンス
「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。
Home Test
家庭での利用を想定したテスト内容です。
OpenCL対応の Accelerated にて測定
Creative Test
クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。
OpenCL対応の Accelerated にて測定
総合的なパフォーマンスとしては、ミドルレンジクラスの性能です。
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Strom | なめらか描画 |
Cloud Gate | なめらか描画 |
Sky Diver | おおむね、なめらか描画。ときどきカクつくシーンもあったが問題ないレベル。 |
Fire Strike | コマ送り描画 |
Time Spy | コマ送り描画 |
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『dynabook AZ35/D』のグラフィック性能はミドルレンジ相応のレベルです。
趣味としての写真・動画編集やライトなゲームプレイなど、そこそこ快適に楽しめる性能を備えている印象です。
動作音については、グラフィックベンチマークなど、負荷のかかる処理中はファンがフル稼働します。動作音は少し大きくなりますが、耳ざわりに感じるほどではありませんでした。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
まず、ストレージのドライブ構成をチェックします。
ストレージは、HGST製の HDD で 容量は 1TB、回転数は 5,400 RPM です。
ストレージ情報
ストレージのデータ転送速度です。
ストレージのデータ転送速度
データ転送速度のスコアは少し控えめですが、体感的には、回転数 5,400 RPM の HDD 相応の印象です。
バッテリー
『dynabook AZ35/D』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 15% くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 6時間 16分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『dynabook AZ35/D』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 : 22.8秒
・シャットダウン: 20.0秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『dynabook AZ35/D』に搭載されている主なソフトウェアです。
Windows標準のソフトのほか、写真や動画編集などマルチメディアを楽しめる CyberLink製のソフトウェア、東芝のサポート関連ソフトウェア、スマートフォンの写真取り込みや整理・閲覧ができる「思い出フォトビューア」、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ24」など、趣味や実用に使えるソフトが豊富に搭載されています。
写真編集ソフトには「CyberLink PhotoDirector 7 for TOSHIBA」が、動画編集ソフトには「CyberLink PowerDirector 14 for TOSHIBA」がインストールされています。趣味としての写真や動画の編集も、気軽に楽しむことができます。
CyberLink PhotoDirector 7 for TOSHIBA
CyberLink PowerDirector 14 for TOSHIBA
「パソコンで見るマニュアル」や「動画で学ぶシリーズ」は、パソコン初心者にも優しく、とても分かりやすく作られています。
【パソコンで見るマニュアル】
【動画で学ぶシリーズ】メインメニュー
【動画で学ぶシリーズ】Excel 2016
付属品
『dynabook AZ35/D』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。
付属しているドキュメント類です。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段右側から ・東芝PCあんしんサポート連絡先 ・dynabook AZ55シリーズ、AZ25 シリーズをお使いのかたへ ・ウィルスバスターの紹介パンフレット ・技術基準適合 更新のお知らせ ■下段右側から ・U-NEXT プレミアムチケット ・スタートアップガイド ・安心してお使いいただくために ・dynabookガイド(取扱説明書) ※保証書は梱包箱に貼り付けられています。 |
まとめ
『dynabook AZ35/D』の性能レベルは、高すぎず低すぎないミドルレンジクラスです。
ふだん使いでも快適に使えるちょうど良い性能にくわえ、豊富なソフトウェアなど、充実した機能と使いやすさも兼ね備えています。
デザイン面では、マットなブラック調のボディに施されたヘアライン加工が、重厚感のなかにもスタイリッシュさを感じさせてくれます。
また、価格面では、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」の会員なら 税込7万円台~の価格で意外とリーズナブルで、性能・機能など価格とのバランスをみても、コストパフォーマンスに優れたモデルといえます。
ラインナップしているモデルや価格等の最新情報は、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」でチェックしてみてください。
東芝ダイレクト公式サイト ⇒ 『dynabook AZ35/D』 製品詳細 |
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