正面斜め

レノボ ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)(以下、ThinkPad E14 と記載)は、AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーを搭載した 14.0型ノートPCです。

モバイルノートとして主流の 13.3インチサイズより画面が一回り大きく持ち歩きも十分可能。

性能レベルの高さにくわえ、ThinkPad シリーズならでは使いやすさを備えているところもポイント。

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2022年1月6日時点の内容です。

 

スペック構成

ThinkPad E14 は、CPU/メモリ/ストレージなどスペック構成の異なるモデルが複数ラインナップしており、使いかたや予算にあわせたカスタマイズも可能です。

おもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 10 Home 64bit
■Windows 10 Pro 64bit
■Windows 11 Home 64bit
CPU ■AMD Ryzen 3 5300U プロセッサー
■AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
■AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
メモリ ■8GB DDR4-3200MHz (オンボード)
■12GB DDR4-3200 (内、8GB オンボード)
■16GB DDR4-3200 (内、8GB オンボード)
■24GB DDR4-3200 (内、8GB オンボード)
ストレージ(1st SSD) ■256GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe)
■512GB SSD (M.2 2242, PCIe-NVMe)
ストレージ(2nd SSD) ■なし
■1TB SSD (M.2 2280, PCIe-NVMe)
ディスプレイ ■14.0型 FHD液晶 (1920 x 1080) TN, 光沢なし, マルチタッチ非対応, NTSC 45%, 250nit
■14.0型 FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, NTSC 45%, 300nit
■14.0型 FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, sRGB 100%, 300nit
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
ワイヤレス ■Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) + Bluetooth
■Wi-Fi 5対応 (IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠) + Bluetooth
カメラ、マイク HD720pカメラ (プライバシーシャッター付)
本体サイズ(W×D×H) 約 324×220×20.9mm(プラスチック)
本体質量 約 1.69kg (プラスチック)
本体カラー ブラック

上記スペックは、記事執筆時点で販売しているモデルのスペックをまとめています。(カスタマイズ可能な項目を含む)

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)
税込 7万円台から
(特別割引価格)

そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。

 

外観チェック

スタイリッシュデザイン

ThinkPad E14 はビジネス向けながらスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

マットなブラックはビジネス向けの定番ともいえるカラーでビジネスシーンにマッチします。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

14インチとしてはそこそこスリム。バッグへの出し入れが素早くできそうです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はそこそこスリム

表面はサラサラとした感触です。ブラック系のカラーは指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、気になるときは柔らかいクリーナークロスなどでこまめに手入れするとよいでしょう。

 

底面カバーは剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。

底面側(斜め)

ゴム足は前面側左右2箇所と背面側の1箇所、合計3箇所に実装されています。少し高さのある(5mmくらい)硬めのゴム足で本体の安定感は良好です。

なお、背面側のゴム足は、排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねており、本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。

吸気口

必要十分なインターフェース

ThinkPad E14 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①USB Type-C 3.2 Gen 1

②USB 3.2 Gen 1

③HDMI

④マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤USB2.0

⑥イーサネットコネクター(部分開閉式)

⑦セキュリティロックスロット

USB Type-C ポートは映像出力や PD充電器に対応しています。

■USB Type-C 3.1 ポート対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 

ThinkPad E14 はビジネスに必要な必要十分なインターフェースを実装しています。SDカードスロットは実装されていませんが、必要に応じて USB対応のカードリーダーを使用すると良いでしょう。(ピンキリですが 500円くらいから購入できます)

 

電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタン(LED内蔵)

スピーカーは底面側左右に 2基実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

スピーカー(拡大写真)
スピーカーの拡大写真

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

ThinkPad E14 は、カメラを遮断できる「プライバシーシャッター」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの上部に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

そこそこ軽量&スリム&コンパクト

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4 サイズより一回りくらいのサイズ感で、14インチサイズながらコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 19~24(最厚部)mm。最厚部でも CDケース 2枚より少し厚みがある程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,565g
・電源アダプター:223g
・電源コード:60g

14インチサイズながら本体はそこそこ軽量です。持ち歩きも十分可能な重量感です。

本体の重量感
本体はそこそこ軽量

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合い描画できる液晶パネル

レビュー機の液晶パネルは解像度 FHD (1920×1080)。高精細で描画される映像は自然な色合いでキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、RGB ともに理想的な 45度の角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 63.2% 64.5%
Adobe RGB 47.8% 47.8%
NTSC 45.7% 45.7%

色域は標準的です。写真編集のような色再現性を求められる作業には不向きですが、ビジネス向けとしては十分です。

Check

ThinkPad E14 は、高輝度&広色域ディスプレイへのカスタマイズが可能です。(300nit, sRGB 100%)

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

最近の超狭額縁ベゼルにくらべると少し太さはありますが、それでも鉛筆の太さと同じくらいの幅で画面周りがスッキリとしてます。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

ThinkPad E14 の液晶パネルは非光沢です。上記写真のとおり画面への映り込みが気になることはないでしょう。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットにできる

ディスプレイは ほぼ 180度開くことができます。

ディスプレイの最大角度

打ち合わせなどで画面共有するときに便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

ThinkPad E14 のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

ただし、左[Ctrl]キーと[Fn]キーの配置が一般的なキーボードと逆になっている点や[PrtSc]キーの配置も特殊です。([PrtSc]キーは右[Ctrl]キーの左側)

使いなれれば違和感は軽減すると思いますが、左[Ctrl]キーと[Fn]キーの配置は付属ソフト「Lenovo Vantage」で変更することができます。

FnキーとCtrlキーの入れ替え

キーピッチは実測で 約18.5mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が指先にあわせてへこんだ形です。少しツルツルとした感触です。

キートップ

キーストロークは(感覚的に)ノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm と同じくらい。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という音。音の大きさは静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、ThinkPad シリーズらしいタイピングしやすいキーボードです。

なお、レビュー機にはキーボードバックライトは搭載されていませんでしたが、カスタマイズで追加することができます。(カスタマイズ価格は 税込2,200円))

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で、上質感のある仕上がりです。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、気になるときは柔らかいクロスなどでふき取るとよいでしょう。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしており、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

やや小さめのサイズ感ですが、扱いやすさは良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
メモリ 8GB DDR4-3200MHz
ストレージ 256GB SSD (PCIe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」の電源スマート設定において[バランス・モード]と[パフォーマンス・モード]の 2モードで評価しています。

電源スマート設定
「Lenovo Vantage」電源スマート設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・インテル Core i3-10110U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5700U
3431 pts
Ryzen 5 5500U(レビュー機・パフォーマンス)
3042 pts
Ryzen 5 5500U
2760 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 5500U(レビュー機・バランス)
2672 pts
Ryzen 5 4500U
2040 pts
Core i7-1165G7
1921 pts
Core i5-1135G7
1812 pts
Core i7-10710U
1591 pts
Core i5-10210U
1398 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5700U
17130
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
12519
Ryzen 5 5500U(レビュー機・パフォーマンス)
12448
Ryzen 5 5500U(レビュー機・バランス)
12013
Core i7-1165G7
11252
Ryzen 5 4500U
11105
Core i5-1135G7
10914
Core i7-10710U
8547
Core i5-10210U
7611
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

レビュー機の CPU パフォーマンスは優秀です。

平均値相当のスコアで、保有している性能をシッカリと発揮できています。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i7-10710U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i5-10210U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス(Core i3-10110U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4082
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3251
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3114
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2327
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2114
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス)
1709
AMD Radeon(レビュー機・バランス)
1705
インテル UHD(Core i7-10710U)
1198
インテル UHD(Core i5-10210U)
1095
インテル UHD(Core i3-10110U)
836

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11130
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
8780
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
6969
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
5870
インテル UHD(Core i7-10710U)
5037
インテル UHD(Core i5-10210U)
4671
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス)
4426
AMD Radeon(レビュー機・バランス)
4409
インテル UHD(Core i3-10110U)
2650

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4371
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3518
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2787
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2278
インテル UHD(Core i7-10710U)
1763
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス)
1683
AMD Radeon(レビュー機・バランス)
1629
インテル UHD(Core i5-10210U)
1500
インテル UHD(Core i3-10110U)
1081

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3470
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3112
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2896
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2450
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2122
AMD Radeon(レビュー機・バランス)
1630
AMD Radeon(レビュー機・パフォーマンス)
1625
インテル UHD(Core i7-10710U)
1298
インテル UHD(Core i5-10210U)
1200
インテル UHD(Core i3-10110U)
944

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。レビュー機のメモリは 8GB/シングルチャネル構成のため、グラフィックス・パフォーマンスはひかえめです。

メモリ構成
メモリ構成

とはいえ、ビジネスでの一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)では十分なパフォーマンスです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度
(バランス・モードで計測)

計測結果は優秀で Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Ryzen 5 5500U搭載機

・Ryzen 7 5700U搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

※当サイトで計測した対象機種の平均スコア

比較対象のおもなスペックは以下のとおり。

スペック ThinkPad E14
Gen 3(レビュー機)
Ryzen 5 5500U搭載機 Ryzen 7 5700U搭載機 Core i5-1135G7
搭載機
Core i7-1165G7
搭載機
CPU AMD Ryzen 5 5500U AMD Ryzen 5 5500U AMD Ryzen 7 5700U インテル Core i5-1135G7 インテル Core i7-1165G7
メモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 8GBメモリ 8GB/16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon AMD Radeon AMD Radeon インテル Iris Xe インテル Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
ThinkPad E14(バランス)
3471
ThinkPad E14(パフォーマンス)
3478
Ryzen 5 5500U搭載機
3637
Ryzen 7 5700U搭載機
4475
Core i5-1135G7搭載機
3838
Core i7-1165G7搭載機
4270
 Essentials
ThinkPad E14(バランス)
8324
ThinkPad E14(パフォーマンス)
8281
Ryzen 5 5500U搭載機
8396
Ryzen 7 5700U搭載機
8772
Core i5-1135G7搭載機
8712
Core i7-1165G7搭載機
9154
基準値
4100
 Productivity
ThinkPad E14(バランス)
7591
ThinkPad E14(パフォーマンス)
7535
Ryzen 5 5500U搭載機
7502
Ryzen 7 5700U搭載機
8091
Core i5-1135G7搭載機
6064
Core i7-1165G7搭載機
6480
基準値
4500
 Digital Contents Creation
ThinkPad E14(バランス)
4412
ThinkPad E14(パフォーマンス)
4510
Ryzen 5 5500U搭載機
4646
Ryzen 7 5700U搭載機
5725
Core i5-1135G7搭載機
4374
Core i7-1165G7搭載機
4651
基準値
3450
 Gaming
ThinkPad E14(バランス)
1409
ThinkPad E14(パフォーマンス)
1405
Ryzen 5 5500U搭載機
1652
Ryzen 7 5700U搭載機
2668
Core i5-1135G7搭載機
2625
Core i7-1165G7搭載機
3302

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

実際の使用を想定した結果は平均値相当のスコアで十分満足できる内容です。さまざまなビジネスシーンにおいても快適なパフォーマンスが期待できます。

ちなみに、ThinkPad E14 にはインテル Core 搭載モデルもラインナップしています。昨今の半導体不足により納期まで長期間かかる場合はインテル搭載モデルとあわせて検討してみるのも良いかもしれません。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

なお、計測は「Lenovo Vantage」の電源スマート設定を[バランス・モード]に設定して実施しています。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 6時間 27分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
38分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
58分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 56分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、持ち運びできるノートPC で 6時間30分程度のバッテリー駆動は少し物足りなさを感じます。

ただし、画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、通常の外出はカバーできそうです。

また、急速充電に対応している点も好印象です。外出先へ持ち出すことは少ないですが、会議が続くケースなどでは短時間で充電できることは大きなメリットになるはずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Ryzen 5 5500U搭載機

・Ryzen 7 5700U搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
ThinkPad E14(バランス)
1分25秒7
ThinkPad E14(パフォーマンス)
1分25秒6
Ryzen 5 5500U搭載機
1分23秒7
Ryzen 7 5700U搭載機
1分0秒6
Core i5-1135G7搭載機
55秒9
Core i7-1165G7搭載機
50秒1
Photoshop Lightroom
ThinkPad E14(バランス)
1分44秒4
ThinkPad E14(パフォーマンス)
1分51秒7
Ryzen 5 5500U搭載機
1分34秒5
Ryzen 7 5700U搭載機
52秒1
Core i5-1135G7搭載機
36秒2
Core i7-1165G7搭載機
27秒4
Lightroom Classic
ThinkPad E14(バランス)
1分35秒3
ThinkPad E14(パフォーマンス)
1分34秒6
Ryzen 5 5500U搭載機
1分28秒6
Ryzen 7 5700U搭載機
54秒3
Core i5-1135G7搭載機
39秒3
Core i7-1165G7搭載機
33秒7

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
ThinkPad E14(バランス)
3分35秒4
ThinkPad E14(パフォーマンス)
3分33秒9
Ryzen 5 5500U搭載機
3分14秒9
Ryzen 7 5700U搭載機
1分51秒9
Core i5-1135G7搭載機
3分20秒9
Core i7-1165G7搭載機
3分5秒7

 

レビュー機に搭載されているメモリのシングルチャネル構成が影響しているためか、クリエイティブ性能はイマイチです。

クリエイティブな作業以外にも、オンライン会議中に複数のアプリを動かすときなどは 16GB以上のデュアルチャネル構成がおすすめです。なめらかな映像描画にくわえ同時に動かすアプリも軽快に動作することができます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
静音 37.5db 38db前後
アイドル時と同じ
38db前後
アイドル時と同じ
バランス 37.6db 38db前後
アイドル時と同じ
39.6db
(39db前後)
パフォーマンス 37.6db 41.6db
(40~41db前後)
42.0db
(40~42db前後)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷な状態でも一時的に「サーッ」という気流音がわずかに聴こえる程度でうるさくありません。駆動音が耳ざわりに感じることはないでしょう。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

アイドル状態、動画視聴時、動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:24℃

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りから右側の温度が上がりやすいですが、大きな温度上昇は見られません。

また、パームレストは本体内部の熱の影響をほとんど受けないので、高負荷時でも快適なタイピング操作が可能です。

 

サウンド チェック

ThinkPad E14 は、Dolby Audio 対応ステレオスピーカーを搭載しています。

サウンドユーティリティソフトにはコンテンツに合わせたプリセットが設定されているほか、パーソナライズではイコライジング機能によりお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いた印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現している。
まずまずの音質でカジュアルに楽しめる。
音声もシッカリと聴き取れる。

■ヘッドホン
スピーカー同様に高音質。
周囲の音を遮断できるため、サウンドに集中できる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.6秒 33.4秒 9.2秒
2回目 13.4秒 34.0秒 8.9秒
3回目 13.5秒 33.2秒 8.6秒
4回目 13.5秒 33.9秒 8.7秒
5回目 13.4秒 34.0秒 9.3秒
平均 13.5秒 33.7秒 8.9秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動については少し時間がかかりますが頻繁に行う処理ではないので、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより時間は変動します。

 

同梱品

ThinkPad E14 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・ThinkPad E14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、ThinkPad E14 Gen 3 のレビュー記事をお届けしました。

ThinkPad E14 Gen 3 は、一般的なモバイルノートにくらべ一回り画面が大きくて持ち運びもできるビジネス向けのノートPC です。

高い処理性能にくわえ、指紋認証を搭載できるほかスマートロック/プライバシーガード/プライバシーアラートなどが使える「Glance by miraMetrix」の標準搭載などセキュリティ機能も充実している点も好印象です。

また、レビュー機はメモリがシングルチャネル構成のためグラフィックスパフォーマンスがひかえめでしたが、オンライン会議で複数のアプリを使うのであれば 16GB以上のデュアルチャネル構成がおすすめです。

価格は税込7万円台から。

ThinkPad E14 Gen 3 は、性能・使いやすさ・セキュリティなどビジネスシーンに必要な実用性をシッカリ搭載しつつコストパフォーマンスにもすぐれたデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • ビジネス向けノートとしての性能レベルが高い
  • そこそこ軽量&スリム&コンパクトで持ち運びがラクにできる
  • タイピングしやすいキーボード
  • セキュリティ機能が充実
  • ビジネスシーンで必要な実用性にすぐれている

気をつけておきたい点

  • オンライン会議で複数のアプリを使うならメモリを16GB以上のデュアルチャネル構成がおすすめ
  • 納品までの期間が長い(記事執筆時点で 最短4 週間以上)

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

ThinkPad E14 Gen 3 (AMD)
税込 7万円台から
(特別割引価格)

関連リンク

 

そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。

 

 

LINEで送る
Pocket