Pocket

工場入り口

マウスコンピューター飯山工場の見学レポートです。

マウスコンピューターは国内生産をメインとしたBTOパソコンメーカーで、性能・品質・価格などユーザーからの満足度や評価も高く、当サイトでも数多く実機レビューを行っています。

スタンダードブランドの「mouse」にくわえ、ゲーミングPCのブランド「G-TUNE」やクリエイティブPCのブランド「DAIV」など、ユーザーのニーズに合わせたブランドを展開しており、性能レベルの高さのわりにリーズナブルな価格設定で、いわゆる高コスパな製品を数多く投入しています。

そのマウスコンピューターが生産の拠点とするのが長野県飯山市の飯山工場です。

筆者は、2018年10月に開催されたマウスコンピューター飯山工場の見学会に参加してきました。

ここでは、見学会の概要にくわえ、筆者が見て、聴いて、感じてきた、マウスコンピューターが満足度の高い性能・品質を生み出せる理由(ワケ)をお届けします。

マウスコンピューターのポスター

【 目 次 】
あらためてマウスコンピューターってどんな会社?
まずはセミナーで情報収集
いよいよ工場見学!
まとめ(マウス品質に太鼓判!)

 

あらためてマウスコンピューターってどんな会社?

マウスコンピューターは、パソコンの BTO 生産の先駆けともいえる会社です。

いわゆるカタログ品とは違い、使い方や予算に合わせて柔軟なカスタマイズができるので、自分にジャストフィットのパソコンをゲットできます。

マウスコンピューターの知名度は、以前は一部のユーザーに限られていましたが、最近では乃木坂46の CM起用で、多くのユーザーに認知されています。

ちなみに、マウスコンピューターの名前の由来は、「パソコンで使うマウスと同じように、ユーザーがより快適にパソコンを使えるような環境を提供し、ユーザーとパソコンの橋渡しとなるメーカーになりたい」という思いから名づけられたそうです。

マウスコンピューター/G-Tune

 

まずはセミナーで情報収集

見学会では、まず最初に、社長の小松永門(ひさと)氏より、事業方針の説明がありました。

社長の小松永門(ひさと)氏
マウスコンピューター社長の小松永門氏

小松氏の説明によると、マウスコンピューターは認知拡大効果(もちろん品質・コスト・性能などいろいろな要素が含まれていますが)で業績は右肩上がり、今後は「マウスクオリティ」と「マウススピード」をもって、ビジネスを拡大、ユーザーの期待に応えていく目標を掲げられていました。

期待を超えるPCメーカーを目指して

マウスクオリティ

マウススピード

ちなみに、マウスコンピューターの生産は、ほとんどが国内生産、その生産方式は「セル生産方式」を採用しています。

この「セル生産方式」は、生産ラインを組まずに少人数で製品を組み上げることで、一品一葉ともいえる「BTO」生産に柔軟に対応できるメリットがあるそうです。(ときには一人で組み上げることも)

続いて各種セミナーが行われましたが、ここではマウスコンピューターの製品品質に直結する品質管理、カスタマーサポート、製品企画について、各部署の責任者から説明概要をお届けします。

【品質管理】すべての行動はお客様第一のために

マウスコンピューターの品質管理は「お客様第一のために」です。

スライドに書いてある品質方針を見ても、いかに品質を重要視しているかが伺えます。

品質方針

品質を維持・改善するための取組みもシッカリと行われており、開発部門で評価完了した仮製品(試作機)は関連する他部門でも評価され、最終的に品質管理部門が「OK」を出すことで はじめて製品化されるそうです。

また、評価においては、電源ユニットやACアダプター、バッテリーなどの「特性試験」のほか、温度ストレス、静電気、振動落下などの「環境試験」、騒音レベルやスベリ試験(斜めにしたときに製品が倒れないかを確認する試験)などの「特殊試験」、そのほかさまざまな試験を行い、製品品質をチェックしているとか。

とくに、パソコンの製品開発でいちばん難しいのは、ノートパソコンではACアダプター、デスクトップパソコンでは電源ユニットだそうです。

いずれもアナログ部品のため「安定化」がとても重要なポイントで、パソコンのメイン基板である「マザーボード」や「ハードディスク」、「光学ドライブ」など各種パーツに「安定した電源」を供給する必要があります。

マウスコンピューターでは電源の安定供給ために多くの力を注いでおり、それをシッカリと実現していることが品質の向上にもつながっているそうです。

マウスコンピューターの品質に対する姿勢というものが伝わってきました。

マウスの5つのクオリティ

【カスタマーサポート】24時間365日電話サポートと96時間修理の実現

マウスコンピューターのアフターサービスは、完全自社運営で、なんと24時間365日電話サポート対応、メール・チャット・LINE でも24時間365日対応しています。修理が必要なときでも、ユーザーからの預かり~出荷まで 96時間以内を掲げて修理対応しているそうです。

アフターサービスの特徴
アフターサービスの特徴

コールセンターの特徴
コールセンターの特徴

リペアセンターの特徴
リペアセンターの特徴

ユーザーが抱えている問題やトラブルの解決を目的とした対応なので、サポートに問い合わせたユーザーからの評価も高いとか。

トラブルが発生してもスグに対応してもらえることは、パソコンを使う上でも大きな安心感があります。

ちなみに、過去には、サポート部門をアウトソーシングしていたそうで、そのときには問題の本質まで伝わってこなかったこともあったそうです。

そこで、サポート部門を自社運営することで、ユーザーからの厳しい意見を含めたすべての問い合わせ内容を包み隠さず本社まで展開させる仕組みを作り上げたとか。

問題点は必ず製品開発や製造にフィードバックして より良い製品づくりに活かしているそうで、その効果は「お客様の声」にもシッカリと反映されているようです。

お客様の声
シッカリとしたサポートはユーザーからも高評価

マウスコンピューターのサポート体制には感心とともに製品の品質に期待感を持つことができます。

【製品企画】市場ニーズにマッチした「新規性」「ハイスペック」「高コスパ」な製品開発

マウスコンピューターの新製品は、新規性のあるものが多く、たとえば、手のひらサイズのスティック型PC や写真・動画編集などクリエイターが快適に使える DAIV シリーズなどが挙げられます。

スペック的にも高性能でありながら高コスパです。

そういった製品を市場に投入するには、製品企画、開発からの作業が重要とのこと。

開発部のミッション

このセクションでは開発時のエピソードも紹介されています。

たとえば、発熱対策と騒音対策についてです。

最新 CPU や GPU(専用グラフィックス)、SSD などは高性能化とともに発熱量もハンパなく、各パーツの性能を十分に発揮させるために熱対策が重要な要素の一つになってきます。

発熱対策とは

発熱と騒音対策のはじめ

発熱測定(その1)

発熱測定(その2)

熱対策として一般的に行われているのが「ファン」による排熱です。高い冷却状態を得るには空気の高循環、ファンの数や回転数などを増やせば効果的ですが、騒音(風音)も増えてしまいます。

騒音対策とは

騒音計測

マウスコンピューターでは、「高い冷却状態と性能を維持できても、うるさくてはユーザーは快適ではない」として、パソコン本体が性能を十分に発揮している状態で騒音値を計測、合格基準の騒音値(dB)以下のなるまでパーツや設定を調整しながら測定を繰り返し、基準を満たしてはじめて製品化されるそうです。

対策クリア

筆者はこれまでマウスコンピューターの実機を数多くレビューしてきましたが、たしかに熱対策と騒音対策が両立されている印象を持っています。

熱対策と騒音対策が両立されていたのは、こういった開発時のエピソードがあるからこそなんですね。

 

いよいよ工場見学!

マウスコンピューターの飯山工場では、mouseブランドのパソコンから、DAIVブランド、G-TUNEブランドにくわえ、法人向けのブランド MousePro まで、マウスコンピューターのパソコンすべてを生産しています。

生産の流れとしては、どのブランドも以下の流れで生産されるそうです。

生産の流れ
生産の流れ

工場は建物自体に古さを感じますが、建屋内はキチンと整理整頓が行き届いており、ゴミ一つ落ちていないキレイな環境だったのが印象的です。

マウスコンピュータでは「セル生産方式」を採用しているため、工場内にはいわゆる生産ラインがありません。

組立・試験フロア
組立・試験フロア

工場内のレイアウトはケースバイケースで、より生産性の高いレイアウトに変更するんだそうです。

製造指示書は、出荷する曜日ごとに色分けされており、優先すべき生産オーダーがシッカリと管理されています。

製造指示書

製造指示書は曜日ごとに色分け

こちらは、製造指示書に記載されているパーツ類をピッキングするエリア。

ピッキングエリア

ここで必要なパーツ類がケースに入れられます。

ピッキングされたパーツ類

ピッキングしてケースに入れられたパーツ類に間違いがないか、バーコードリーダーを使ってチェックしています。

ピッキングされたパーツ類をチェック

パソコン組み立ての作業風景です。

パソコン組み立ての作業風景(その1)

作業スペースの前にはモニターが設置されており、作業手順が図解で表示されています。ミスなく効率よい作業をするためにはとても効果的です。

パソコン組み立ての作業風景(その2)

工場内は、上記写真のようなパソコン組み立てのスペースが幅広く確保されています。「セル生産方式」の特徴なんですね。

こちらは恒温槽。

恒温槽

熱対策(高温から低温まで)と騒音対策の試験を行います。

なお、恒温槽の近くには振動試験器や落下試験エリアもありました。

こちらは、抜き取り検査のエリア。

抜き取り検査エリア

最終検査として、無作為に出荷前の製品をピックアップ、まさに抜き取り検査をするので、案内していただいた工場長もドキドキしながら見ているとか。

こちらは組立体験ルーム。

組立体験ルーム

親子で一緒に自分たちが使うパソコンの組み立てを体験したり、ふるさと納税のメニューとして選ぶこともできるそうです。

ちなみに、パソコンの組立体験は、購入時のオプションサービスの一つで「組立ワークショップ」に申し込めば体験できるそうです。

組立ワークショップの費用は 1万円、交通費も別途かかりますが、意外と人気のあるサービスで、とくに東京近郊や静岡など遠方からのユーザーの利用が多いそうです。

 

まとめ(マウス品質に太鼓判!)

以上、マウスコンピューターの品質へのこだわりを感じた工場見学でした。

高品質な製品をユーザーへ届けようという思いが伝わってきます。

マウスコンピューターが絶好調なのは 乃木坂効果 「品質へのこだわり」があるからこそなんですね。

ということで、マウス品質に太鼓判!

リーズナブルな価格でも高品質、ユーザー目線での開発・充実サポートなど、これからのマウスコンピューターにさらに期待していきたいですね。

 

マウスコンピューター/G-Tune

 

Pocket