HP OmniBook Ultra 14-kg レビュー:Snapdragon X2 搭載のフラッグシップ Copilot+ PC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

正面斜め(背景付き)

日本HPが販売する HP OmniBook Ultra 14-kg は、Qualcomm Snapdragon X2 シリーズを搭載した Arm ベースの 14型ノート PC です。HP の上位ラインに位置づけられるモデルで、薄型筐体に最新世代の AI 処理性能を組み合わせた構成が特徴です。

厚さ 10.7mm の超薄型ボディながら Copilot+ PC に対応。最大 85TOPS の NPU により、ローカルでの生成 AI モデルの推論にくわえ、コクリエーターやライブキャプションなどの AI機能も快適に利用できます。

Arm ベースの Windows はアプリの互換性が課題とされてきましたが、最近では対応アプリの増加や OS の改良が進み、実用面での懸念は以前より大きく改善しています。

筐体は 米軍調達基準 (MIL-STD テスト) の 20 項目をクリアしており、薄型モデルとしては高い堅牢性も確保。最大 3K(2880×1800)OLEDタッチディスプレイや Poly Studio クアッドスピーカー、5MP IR AI カメラなど、実用的な機能も充実しています。

Snapdragon X2 シリーズによる高い AI 処理性能と超薄型設計を両立した、HP のフラッグシップモデルです。

■HP OmniBook Ultra 14-kg の特徴

  • Qualcomm Snapdragon X2 シリーズを搭載(NPU性能は最大 85TOPS)
  • Copilot+ PC に対応し、ローカルでの生成 AI モデルの推論にくわえ、コクリエーターやライブキャプションなどの AI機能も快適に利用できる
  • 軽量&超薄型設計のアルマイト加工アルミニウムボディ(質量 約 1.27kg、厚さ 10.7mm)
  • 米軍調達基準 (MIL-STD テスト) の 20項目をクリアする堅牢性を確保
  • 最大3K OLEDタッチディスプレイ(解像度 2880×1800、アスペクト比 16:10、色域 100% DCI-P3)
  • OmniBook初のベイパーチャンバー冷却機能を採用し、高い冷却性能を実現
  • 高精細5MP IR AIカメラ(顔認証対応、プライバシーシャッター付き)
  • Poly Studio クアッドスピーカー搭載
  • 長時間駆動&急速充電できるバッテリー

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(背景付き)

 

レビューは 2026年10月2日時点の内容です。

 

HP OmniBook Ultra 14-kg のスペック構成

HP OmniBook Ultra 14-kg のおもなスペックは以下のとおり。

シリーズ名 HP OmniBook Ultra 14-kg0000 シリーズ
本体カラー ストーンブルー
OS Windows 11 Home
プロセッサー ■Qualcomm Snapdragon X2 Plus X2P-64-100
■Qualcomm Snapdragon X2 Elite X2E-90-100
メモリ ■16GB オンボード (LPDDR5x-9523 MT/s)
■32GB オンボード (LPDDR5x-9523 MT/s)
ストレージ ■1TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD
■2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD
ディスプレイ ■14.0インチ・2K・OLED タッチディスプレイ (1920×1200 / 16:10 / 300nit / 100% DCI-P3 / HP Eye Ease)
■14.0インチ・3K・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 500nit / 100% DCI-P3 / 最大120Hz VRR / HP Eye Ease)
グラフィックス Qualcomm Adreno (プロセッサーに内蔵)
ワイヤレス IEEE 802.11be (Wi-Fi 7)、 Bluetooth 5.4
Webカメラ 5MP IR AI カメラ (約500万画素)
オーディオ Poly Studio クアッドスピーカー、DTS:X Ultra、HP Audio Boost
バッテリー駆動時間 ■最大 38時間 (Snapdragon X2 Plus 搭載時)
■最大 28時間 (Snapdragon X2 Elite 搭載時)
本体サイズ(W×D×H) 約 311×215×7.3(最薄部) – 10.7(最厚部) mm
本体質量 約 1.27 kg

 
OmniBook Ultra 14-kg は、CPU/メモリ/ストレージ/ディスプレイのスペック構成により「アドバンスモデル」と「プログレッシブモデル」の 2モデルがラインナップしています。

■アドバンスモデル
Snapdragon X2 Plus/16GBメモリ/1TB SSD/14.0インチ・2K・OLED

■プログレッシブモデル
Snapdragon X2 Elite/32GBメモリ/2TB SSD/14.0インチ・3K・OLED

 
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP OmniBook Ultra 14-kg
税込 22万円台から

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外観

HP OmniBook Ultra 14-kg は、兄弟機種である HP OmniBook Ultra 14-kd(インテル搭載モデル)と共通の筐体デザインを採用しています。そのため外観や筐体構造の特徴は共通点が多く見られます。インテル搭載モデルの詳しいレビューは以下の記事を参考にしてください。

 

高級感のある超薄型デザイン

HP OmniBook Ultra 14-kg は、洗練されたデザインと高い質感が印象的です。兄弟機種であるインテル搭載モデルと共通筐体を採用しており、外観デザインや質感、筐体構造は同等です。

正面側(左振り)

背面側(右振り)

本体のカラーは「ストーンブルー」。灰色がかったブルーで落ち着いたトーンのカラーです。派手さはなく、エレガントな大人のイメージで、プレミアムモデルらしい存在感を演出しています。

天面真上

天面斜め

スタイリッシュなフォルム

筐体は、アルマイト加工されたアルミニウムを鍛造プレス製法で成形しており、米軍調達基準 (MIL-STD テスト) の 20項目をクリアしています。高級感のあるデザインと高い堅牢性を両立している点も特徴です。

また、筐体の素材には、リサイクルされたアルミニウムやプラスチックなどが使われていますが、表面の質感やエッジの処理は非常に丁寧で、高級感を損なわない上質なデザインに仕上がっています。

 
天面の手触り感はサラサラしており、指紋や皮脂の跡が目立ちにくい点も好印象です。

ロゴ
天面の hpロゴと背面の OMNIBOOKブランドロゴがアクセント

 
本体は超薄型設計で とてもスリム。持ち歩く際にバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(手持ち)
本体は とてもスリム

 
底面は継ぎ目の少ないユニボディ構造を採用。筐体全体の剛性感も高く、薄型モデルながらしっかりとした作りで、持ち上げてもたわみません。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は、前面側と背面側に左右にまたがる形で配置されています。ゴム足の形状は太めで、設置時の安定感もしっかりしています。

排気口はヒンジのあいだに配置されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

排気口はキーボード面からは見えませんが、内部の熱は背面側へ排出されます。

底面側から見た排気口
吸気口(底面カバー側)と排気口

また、ゴム足を含めた底面カバー全体は前面側から背面側にかけて湾曲しています。吸気口から空気を取り込みやすく、背面側のゴム足により、排気された温かい空気が再び吸気口に戻るのを防ぐ構造です。

底面デザイン

吸気口内にはベイパーチャンバーが実装されており、効果的なエアフローとあわせ、長時間使用でも安定した動作が期待できます。

 

天面は片手で開けられる

HP OmniBook Ultra 14-kg は、天面を開くときに指がかかりやすい形状で、片手でもスムーズに開くことができます。

天面は片手で開けられる

天面の開きやすさは使いやすさにもつながります。とくに片手がふさがっているときに便利です。

 

インターフェースは必要最低限

HP OmniBook Ultra 14-kg に搭載されているインターフェースは必要最低限です。

インターフェース(右側面)

右側面

①USB Type-C 40Gbps ×2

インターフェース(左側面)

左側面

②USB Type-C 40Gbps

③ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート

超薄型設計を優先した構造のため、搭載されているインターフェースは必要最低限に抑えられていますが、HDMI や USB Type-A などポートを拡張するには USB ハブを用意すれば対応できます。

本機は USB Type-C 40Gbps を搭載していますが、兄弟機種である HP OmniBook Ultra 14-kd(インテル搭載モデル)では Thunderbolt 4 を採用しています。

なお、レビュー機における USB Type-C ポートの映像出力/PD充電器対応の検証結果は以下のとおりです。

■USB Type-C 対応表(3ポート共通:当サイトの検証結果)

映像出力 〇(4K出力可能)
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W) △(低速充電)
PD充電器(65W) △(低速充電)

検証機器による相性の可能性もありますが、65W の PD充電器でも低速充電のメッセージが表示されました。ただ、充電自体は行われており、実用上の支障は感じませんでした。

 

電源ボタンはキーボード上に実装

電源ボタンはキーボード上に実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵

キーの一部としてレイアウトされているため、使用中に誤って押してしまうのではと心配するユーザーもいると思います。しかしながら、ボタンを押した感覚は ほかのキーより少しだけ重く、また、既定の設定では、1秒未満の短押しでは反応しません。ただし、1~2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると、強制的に電源オフされます。

 

高解像度カメラと Windows スタジオ エフェクト対応

HP OmniBook Ultra 14-kg には、5MP(約500万画素)の高精細カメラにくわえ、Windows スタジオエフェクト機能が搭載されています。

ビデオコントロール
Windows スタジオ エフェクト

Windows スタジオ エフェクトは、被写体を自動で追従するフレーミングや 明るさ調整、背景ぼかしなど、オンラインコミュニケーションをアシストしてくれる便利な機能です。

ここで活躍するのが NPU です。これらの処理を実行している間は NPU の使用率が上昇し、AI 処理がローカルで動作していることが確認できます。

タスクマネージャー
Windows スタジオ エフェクト実行中の NPU 使用状況

搭載されるプロセッサーの NPU は最大 85TOPS とAI推論性能にすぐれており、Windows スタジオ エフェクトもスムーズに動作します。

 

顔認証でサインインやロックを解除できる

HP OmniBook Ultra 14-kg は顔認証カメラを搭載しており、Windows Hello でスムーズにサインインできます。

顔認証
顔認証でサインイン

認証精度も良好です。パスワードや PIN を入力することなくサインインが可能で、セキュリティと利便性を両立できます。

また、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

オンライン会議などで周囲を映したくない場面でも、素早く切り替えられます。(切り替えスイッチはカメラ上側)

なお、シャッターを閉じている場合は顔認証が利用できないため、サインイン時はシャッターを開くか、パスワードまたは PIN を使用してください。

 

存在検知機能を搭載

HP OmniBook Ultra 14-kg は、存在検知機能(プレゼンスセンシング)を搭載しています。

プレゼンス センシング
存在検知の設定

プレゼンス センシング
存在検知の詳細設定画面

プレゼンスセンシングは、離席時に画面を自動でロックし、着席時には自動で解除できる機能です。顔認証情報を登録しておけば着席時に自動で顔認証機能が起動しそのままサインインできます。

実際に使ってみると作業の中断や再開がスムーズに切り替えできて便利です。

また、のぞき見防止機能も組み込まれており、存在検知機能とあわせて利用すれば、プライバシーやセキュリティ面の強化にもつながります。

 

Poly Studio クアッドスピーカーを搭載

スピーカーは Poly Studio クアッドスピーカーを搭載。スピーカーはキーボード上に2基、底面部左右に2基、計4基実装されています

スピーカー
キーボード上は、おそらく赤い〇印のあたりに実装

スピーカー
底面部 左右に2基

スピーカー
底面部スピーカーを拡大
(前面側ゴム足に Poly Studio の刻印)

スピーカーから出力されるサウンドは、低音域から高音域まで広い音域をカバーしており高音質です。4基構成により、音の広がりも自然です。

 

A4 より一回り大きいくらいのサイズ感

HP OmniBook Ultra 14-kg のサイズをイメージしやすいように、本体上にA4コピー用紙とB5ノートを載せてみました。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

フットプリントはA4用紙よりひと回り大きい程度です。コンパクトでバッグにも収まりやすく、モバイル用途でも扱いやすいサイズ感です。

本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 約18.5mm(最厚部)。CDケース2枚ぶんの高さより薄く、14インチノートでも超薄型です。

本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおり。

重量(実測)

・本体:1,270g
・電源アダプター:109g
・USB Type-C コード:59g

本体の質量は、14インチノートとしては非常に軽量で携帯性も十分です。日常的な持ち運びにも対応できます。

本体の重量感

電源アダプターは最大出力 65W と十分な性能を備えながら、サイズは非常にコンパクトです。

電源アダプターの大きさイメージ

軽量・小型にくわえ折りたたみプラグを採用しているため、持ち歩きの際も収納しやすく、かさばりません。

電源アダプターのプラグ

 

ディスプレイのチェック

高輝度&広色域 OLED(有機EL)ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは、3K (解像度 2880×1800)・OLED で、SAMSUNG製のパネルが採用されています[型番:SDC4215]。

描画される映像は色鮮やかで彩度が高く、色合いも自然です。描画イメージは以下のとおり。

映像(気球)
画像の表示例(その1)

映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

テキスト
テキストの表示例

テキスト拡大
テキスト表示を接写

なお、OLED ディスプレイは、コントラスト比が高く、黒をより黒く表現できるため映像全体を鮮明に描画できるメリットがあります。

輝度は 500nit(仕様)と室内利用には十分な明るさです。

 
なお、採用されている OLEDパネルの色域カバー率(仕様)は以下のとおりです。

規格 カバー率
sRGB 149.492%
Adobe RGB 110.821%
DCI-P3 110.201%

色域は sRGB、Adobe RGB、DCI-P3 の各色空間を広くカバーしており、写真・動画編集やプレゼン資料の作成など、色の正確さが求められる作業にも対応できます。

また、HP OmniBook Ultra 14-kg には用途に合わせて色域を最適化できるカラープロファイルが組み込まれています。シビアな色再現が必要なときに活用してみてください。

カラープロファイル
カラープロファイル

なお、今回レビューに試用したのは上位の「プログレッシブモデル」です。下位モデルにあたるアドバンスモデルのディスプレイは 2K (解像度 1920×1200)・OLED である点は留意してください。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

狭額縁ベゼル

上部ベゼルはカメラユニットが組み込まれているため多少の厚みはあるものの、左右のベゼルは非常に細く、画面周りはすっきりとしています。

 

映り込みは映像の色味によって気になる場面がある

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

上記写真のとおり、黒系の映像など、映像の色味によっては映り込みが目立つ場面があるかもしれません。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでも描画されている映像をはっきり確認できます。

 

天面の可動域は十分な範囲をカバー

天面の可動域の最大角度は 128度。

ディスプレイの最大角度

天面をフラットに開くことはできませんが、クラムシェルタイプのノートとしては実用十分な可動域を確保しています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

HP OmniBook Ultra 14-kg のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト

キー中央には英数字が大きく印刷されており、視認性も良好です。

キーボードレイアウト

キーピッチは実測で 約19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈さは感じません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップ表面は少しツルツルとした感触。中央部分がややへこんだ形状で、指先のタッチ感は良好です。

キートップ

キーストロークは感覚的に 約1.3mm。やや浅い感じはあるものの、しっかりとした打鍵感を得られます。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

キーの押し込みや跳ね返りも自然で、長時間の入力でも疲れにくく、タイピングしやすいキーボードです。

 

Copilotキー搭載

キーボードには「Copilotキー」が搭載されており、キーを押すだけで Microsoft の AIアシスタント「Copilot」をすばやく起動できます。

Copilotキー
矢印の指すところが Copilotキー

Copilot は質問への回答だけでなく、資料作成やメール文の整理、情報収集、アイディア出しなど幅広い作業をサポートします。

AIアシスタント
Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動

なお、Copilot はクラウドベースの AI アシスタントですが、本機は 最大85TOPS の NPU を備えた Copilot+ PC です。コクリエーター(Windows ペイントの画像生成 AI機能)やリコール(ローカル作業履歴検索)、ライブキャプション(音声のリアルタイム字幕化)など、ローカル AI 機能も利用できます。

実際、コクリエーターの画像生成処理中は NPU の使用率が上昇し、AI 処理がローカルで実行されていることがタスクマネージャーでも確認できます。

タスクマネージャー
コクリエーター実行中の NPU 使用状況

 

キーボードバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

バックライトのオン/オフは[F10]キーで切り替えが可能で、明るさ調整やタイマーによる自動オフにも対応しています。

キーボードバックライト

 

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で、質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡も目立ちません。

 

なめらかなスベリのタッチパッド

タッチパッドはツルツルとした感触でスベリもなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめのサイズで、クリック(タップ)やジェスチャー操作も行いやすいです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU Qualcomm Snapdragon X2 Elite X2E-90-100
メモリ 32GB オンボード (LPDDR5x-9523 MT/s)
ストレージ 2TB PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD
グラフィックス Qualcomm Adrenon X2-90 GPU

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPU/GPU リソースを 3Dレンダリングの観点から性能評価]
CINEBENCH 2024[同上]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
3DMark Night Raid
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10[Arm版Windowsでは動作不可]
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては付属のソフトウェア「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」(初期設定)と「パフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

システム制御
パフォーマンスコントロール

パフォーマンスコントロールで設定可能な各モードの説明は以下のとおり。

モード 説明
Smart sense AIを使用して、アプリ/パソコンの配置/バッテリーの状態に基づいてパフォーマンス/ファン速度/温度を最適化する。
バランス ファン速度/パフォーマンス/温度のバランスを自動調整して動作する。
省電力機能 CPUパフォーマンスや OLEDパネルの輝度を下げて消費電力を抑えバッテリー持続時間を長くする。
パフォーマンス CPU使用率が非常に高いソフトウェアに適したモード。より高いパフォーマンスを実現し、ファンの速度を上げてデバイスを冷却する。

 

CPU性能

CPU性能は以下のベンチマークスコアで評価します。

・CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)

・CINEBENCH 2024(マルチコア/シングルコア)

・CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U

・AMD Ryzen AI 7 450 プロセッサー

・AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー

・AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 250 プロセッサー

・AMD Ryzen 5 230 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

CINEBENCH R23

CPU および GPU リソースを 3Dレンダリングの観点から性能評価します。一般的な Windows アプリ(x86 アプリ)向けのベンチマークです。

レビュー機は Arm版 Windows のため、ベンチマーク実行時はエミュレーション環境で動作します。

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Ryzen AI 7 450
15353 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/パフォーマンス)
14543 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/Smart sense)
14057 pts
Ryzen AI 7 350
13174 pts
Ryzen 7 250
12323 pts
Core Ultra 7 155H
12190 pts
Ryzen AI 5 340
12186 pts
Ryzen 5 230
11553 pts
Core Ultra 5 228V
9973 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts
Core Ultra 7 258V
9873 pts
Core Ultra 7 255U
9788 pts
Ryzen 7 7730U
9117 pts
Core Ultra 7 155U
8648 pts
Core Ultra 5 225U
7885 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Core Ultra 5 125U
6508 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Ryzen AI 7 450
1980 pts
Ryzen AI 7 350
1938 pts
Ryzen AI 5 340
1896 pts
Core Ultra 7 258V
1873 pts
Core Ultra 7 255U
1827 pts
Core Ultra 5 225U
1740 pts
Core Ultra 5 228V
1735 pts
Core Ultra 7 155U
1691 pts
Ryzen 7 250
1670 pts
Core Ultra 7 155H
1665 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/パフォーマンス)
1664 pts
Ryzen 5 230
1664 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/Smart sense)
1620 pts
Core Ultra 5 125U
1564 pts
Ryzen 7 7730U
1431 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts

 

CINEBENCH 2024

CPU および GPU リソースを 3Dレンダリングの観点から性能評価します。CINEBENCH 2024 は一般的な Windows アプリ(x86アプリ)版にくわえ、Arm 環境でネイティブ動作するバージョンも提供されています。

レビュー機のスコアは、Arm 環境でネイティブ動作するベンチマークの結果を使用しています。

CINEBENCH 2024 (マルチコア)
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/パフォーマンス)
1364 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/Smart sense)
1088 pts
Ryzen AI 7 450
800 pts
Ryzen AI 7 350
703 pts
Core Ultra 7 155H
661 pts
Ryzen 5 230
633 pts
Ryzen AI 5 340
627 pts
Core Ultra 5 228V
584 pts
Ryzen 7 250
579 pts
Core Ultra 7 258V
549 pts
Ryzen 7 7730U
542 pts
Core Ultra 7 255U
500 pts
Core Ultra 5 225U
498 pts
Ryzen 5 7530U
462 pts
Core Ultra 5 125H
441 pts
Core Ultra 7 155U
439 pts
Core Ultra 5 125U
373 pts

 

CINEBENCH 2024 (シングルコア)
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/Smart sense)
157 pts
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/パフォーマンス)
155 pts
Core Ultra 7 258V
119 pts
Ryzen AI 7 450
114 pts
Ryzen AI 7 350
113 pts
Core Ultra 5 228V
113 pts
Ryzen AI 5 340
111 pts
Core Ultra 7 255U
109 pts
Core Ultra 5 225U
107 pts
Ryzen 5 230
100 pts
Core Ultra 7 155U
99 pts
Core Ultra 5 125H
99 pts
Core Ultra 7 155H
98 pts
Ryzen 7 250
96 pts
Core Ultra 5 125U
92 pts
Ryzen 5 7530U
86 pts
Ryzen 7 7730U
83 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU の総合的な処理性能を評価します。CPU Mark は一般的な Windows アプリ(x86アプリ)版にくわえ、Arm 環境でネイティブ動作するバージョンも提供されています。

レビュー機のスコアは、Arm 環境でネイティブ動作するベンチマークの結果を使用しています。

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/パフォーマンス)
40027
Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 (レビュー機/Smart sense)
39053
Ryzen AI 7 450
27837
Core Ultra 7 155H
25646
Ryzen 7 250
25295
Ryzen AI 7 350
24160
Ryzen 5 230
22955
Core Ultra 5 125H
21632
Ryzen AI 5 340
21627
Core Ultra 7 258V
20691
Core Ultra 7 255U
20364
Core Ultra 5 228V
20106
Ryzen 7 7730U
18677
Core Ultra 7 155U
18521
Core Ultra 5 225U
18144
Ryzen 5 7530U
15930
Core Ultra 5 125U
15296

 
レビュー機の CPU 性能は非常に高いです。

とくに、Arm 環境でネイティブ動作するベンチマークでは、ほかを圧倒するスコアを記録しています。

オフィスソフト・ネット検索・オンライン会議といった日常用途はもちろん、ネイティブ動作するアプリであれば、大規模な Excel 処理やソースコードのビルド、クリエイティブ作業など負荷の高い処理でも高いパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のベンチマークスコアで評価します。

・3DMark Time Spy

・3DMark Night Raid

・ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

・ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 255U内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 225U内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)

・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)

・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 450内蔵)

・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)

・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 250内蔵)

・AMD Radeon 760M グラフィックス(Ryzen 5 230内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

一般的な Windows アプリ(x86 アプリ)版のみ提供されているため、レビュー機でベンチマークを実行する際はエミュレーション環境で動作します。

3DMark Time Spy
インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V)
4192
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/パフォーマンス)
4073
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/Smart sense)
3927
インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V)
3882
インテル Arc (Core Ultra 7 155H)
3558
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450)
3261
インテル Arc (Core Ultra 5 125H)
3119
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350)
3011
AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250)
2761
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U)
2350
AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230)
2242
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U)
2072
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U)
2049
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U)
1960
AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340)
1534
AMD Radeon (Ryzen 7 7730U)
1354
AMD Radeon (Ryzen 5 7530U)
1255

 

3DMark Night Raid

Night Raid は、統合グラフィックス(CPU内蔵グラフィックス)を搭載した一般的な Windows PC (x86) や Arm ベースの Windows PC を対象とした DirectX 12 ベンチマークテストです。

レビュー機のスコアは、Arm 環境でネイティブ動作するベンチマークの結果を使用しています。

3DMark Night Raid
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/パフォーマンス)
43502
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/Smart sense)
41253
インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V)
33435
インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V)
32322
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450)
27454
インテル Arc (Core Ultra 7 155H)
24713
AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250)
24360
インテル Arc (Core Ultra 5 125H)
24007
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350)
23966
AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230)
20883
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U)
19975
AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340)
19819
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U)
16750
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U)
16630
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U)
15935
AMD Radeon (Ryzen 7 7730U)
15104
AMD Radeon (Ryzen 5 7530U)
13287

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

一般的な Windows アプリ(x86 アプリ)版のため、レビュー機ではエミュレーション環境で動作します。

暁月のフィナーレ
インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V)
11066
インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V)
10921
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/パフォーマンス)
10693
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/Smart sense)
9772
インテル Arc (Core Ultra 7 155H)
8277
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450)
7965
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350)
7365
インテル Arc (Core Ultra 5 125H)
7216
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U)
6193
AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250)
6040
AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230)
6028
AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340)
5289
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U)
5034
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U)
4648
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U)
4505
AMD Radeon (Ryzen 7 7730U)
4204
AMD Radeon (Ryzen 5 7530U)
3662

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

一般的な Windows アプリ(x86 アプリ)版のため、レビュー機ではエミュレーション環境で動作します。

ファイナルファンタジーXV
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/パフォーマンス)
8892
インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V)
8177
インテル Arc 140V (Core Ultra 7 258V)
7661
Qualcomm Adrenon X2-90 (レビュー機/Smart sense)
7502
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 450)
7043
AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350)
6866
インテル Arc (Core Ultra 7 155H)
5728
AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230)
5719
AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250)
5503
インテル Arc (Core Ultra 5 125H)
5176
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U)
4868
AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340)
4562
インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U)
3826
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U)
3813
AMD Radeon (Ryzen 7 7730U)
3608
インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U)
3282
AMD Radeon (Ryzen 5 7530U)
3103

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
レビュー機はグラフィックス性能も非常に高く、ベンチマークでも良好なスコアを記録しています。とくに、Arm 環境でネイティブ動作するベンチマークでは群を抜いています。

高解像度の写真編集や生成AIによる画像生成など、グラフィックス性能を活用するクリエイティブ用途でも快適な動作が期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機に搭載されている SSD は 容量 2TB で PCIe Gen5 NVMe 対応です。ストレージ情報は以下のとおり。

CrystalDikInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

ストレージベンチ
データ転送速度

※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して計測した結果。

計測結果は優秀です。

高速なデータアクセスを実現しており、ファイルの読み書きやアプリの起動でも待ち時間が少なく、快適に利用できます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 は Arm ベースの Windowsでは動作不可のため、総合的なパフォーマンスの検証は実施できませんでした。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して実施。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の計測結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 20時間 43分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
43分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 13分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 20分

 
駆動時間の検証結果は、スペック上の「最大 28時間」の 約74% です。検証はバッテリーを多く消費する条件で行っているため、おおむね妥当な結果といえます。実際の使用では画面輝度を下げるなど消費電力を抑えることで、より長い駆動時間が期待できます。

急速充電については「30分で50%充電できる」とされていますが、今回の検証では「43分」要しました。ただ、検証は起動状態で実施しているため、電源オフやスリープ状態であれば、仕様に近い時間での充電が見込めます。

なお、バッテリー駆動時間は環境や使い方によって変動するため、あくまで参考値としてご覧ください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種の処理時間と比較します。

・HP OmniBook Ultra 14-kd (インテル)

・HP OmniBook X Flip 14-kb (インテル)

・HP OmniBook X Flip 14-kc (AMD)

・HP OmniBook 7 Aero 13-bg

・HP EliteBook X G2i 14 AI PC

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測したスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) 
(レビュー機)
OmniBook Ultra 14 (Intel)    OmniBook X Flip 14 (Intel)   OmniBook X Flip 14 (AMD)    OmniBook 7 Aero 13       EliteBook X G2i 14      
CPU Qualcomm Snapdragon X2 Elite X2E-90-100 Intel Core Ultra X9 388H Intel Core Ultra 7 356H AMD Ryzen AI 7 450 AMD Ryzen AI 7 350 Intel Core Ultra X7 358H
メモリ 32GBメモリ 64GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ 32GBメモリ
ストレージ 2TB SSD (NVMe) 2TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe)
グラフィックス Qualcomm Adrenon X2-90 GPU Intel Arc B390 GPU Intel Graphics AMD Radeon 860M Graphics AMD Radeon 860M Graphics Intel Arc B390 GPU

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

・Adobe Lightroom (レビュー機は Arm版アプリで計測)

・Adobe Lightroom Classic (x86版アプリのため、レビュー機はエミュレーション環境で実行)

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Lightroom
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (Smart sense)
10秒8
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (パフォーマンス)
10秒5
OmniBook Ultra 14 (Intel)
17秒0
OmniBook X Flip 14 (Intel)
21秒4
OmniBook X Flip 14 (AMD)
14秒9
OmniBook 7 Aero 13
14秒0
EliteBook X G2i 14
19秒0
Lightroom Classic
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (Smart sense)
13秒3
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (パフォーマンス)
12秒9
OmniBook Ultra 14 (Intel)
16秒1
OmniBook X Flip 14 (Intel)
20秒2
OmniBook X Flip 14 (AMD)
12秒5
OmniBook 7 Aero 13
13秒3
EliteBook X G2i 14
17秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector (x86版アプリのため、レビュー機はエミュレーション環境で実行)

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (Smart sense)
1分57秒3
OmniBook Ultra 14 (Snapdragon) (パフォーマンス)
1分47秒9
OmniBook Ultra 14 (Intel)
2分3秒6
OmniBook X Flip 14 (Intel)
51秒4
OmniBook X Flip 14 (AMD)
49秒1
OmniBook 7 Aero 13
57秒2
EliteBook X G2i 14
49秒9

 
実際のソフトウェアを用いた検証は、RAWデータ現像では非常に良好な結果を得られました。とくに、Arm 環境でネイティブ動作する Lightroom では、ほかを圧倒する高速処理を実現しています。

一方、動画エンコードではそこそこの処理時間を要しました。結果をもとに考察すると、エミュレーション環境で動作するアプリによる長時間の高負荷処理では、Arm ネイティブアプリほどの性能を発揮できない場面があるかもしれません。なお、兄弟機種のインテル搭載モデルも同程度の結果だったことから、超薄型筐体による熱設計が影響している可能性も考えられます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH 2024 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:24℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
CINEBENCH 2024 動画エンコード中
Smart sense 33.3db 37.1db
(36~37db)
37.4db
(36~37db)
パフォーマンス 33.3db 41.1db
(40~41db)
37.8db
(37db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時はほぼ無音で、静かに動作しています。

高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなりますが、うるさく感じるほどではありません。ただし、パフォーマンスモードで「CINEBENCH 2024 /マルチ Core」を実行しているときは、少し気になる場面もありました。

なお、負荷が下がればファン回転数も徐々に落ち着き、3~4分ほどでアイドル時の静音状態に戻ります。パソコンを使っているあいだ、常に高負荷が続くケースは多くないため、駆動音が作業の妨げになる場面はあまりないでしょう。

※駆動音は使用環境やパソコンの状態により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※「HP」のシステム制御/パフォーマンスコントロールを「Smart sense」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

 

■アイドル状態で10分間放置

アイドル

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube

■10分間動画エンコード実行後

動画エンコード

高負荷な状態では、キーボード中央寄りの表面温度が大きく上昇しますが、少し温かさを感じる程度でタイピングに影響はありません。

パームレストは、内部の熱の影響が少なく、負荷状況にかかわらず表面温度が安定しています。そのため、高負荷時のタイピングでも手のひらが不快な温かさを感じる場面はありませんでした。

 

スピーカーの音質チェック

HP OmniBook Ultra 14-kg は、Poly Studio クアッドスピーカーを搭載しています。

また、オーディオ機能は付属のソフトウェア「HP」に組み込まれています。

サウンドユーティリティソフト
HPのオーディオ機能

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※オーディオ機能では、プリセットやイコライザーでお好みの音質にチューニングすることはできません。

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質

・音声もはっきり明瞭に聴き取れる

・音量を最大にしても音割れしない

・タイピング中の場合、キーボード内のスピーカーをふさぐことになるため、やや音がこもったように聞こえる。ただし、底面側左右のスピーカーがあるぶん、こもり具合は少ない。

■ヘッドホン

・音域全体が増幅されてが迫力がアップ

・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる

また、HPのオーディオ機能には、出力(スピーカー)や入力(内蔵マイク)のノイズリダクション機能も組み込まれています。オンライン会議などでも、周囲の環境ノイズを軽減でき、会話をスムーズに進めることが可能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

回 起動 再起動 シャットダウン
1回目 24.5秒 51.9秒 22.2秒
2回目 25.2秒 51.2秒 22.9秒
3回目 24.3秒 53.0秒 20.7秒
4回目 24.5秒 53.0秒 22.3秒
5回目 24.1秒 51.2秒 22.0秒
平均 24.5秒 52.1秒 22.0秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

HP OmniBook Ultra 14-kg の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

同梱品リスト
・HP OmniBook Ultra 14-kg 本体
・電源アダプター
・USB Type-C コード
・ドキュメント類

 

HP OmniBook Ultra 14-kg の総評

以上、HP OmniBook Ultra 14-kg のレビュー記事をお届けしました。

HP OmniBook Ultra 14-kg は、軽量かつ超薄型ボディに非常に高い AI処理性能を備えています。

ベンチマークでは良好なスコアを記録しており、とくにネイティブ動作のアプリでは群を抜く結果を記録しています。

これまでの Arm ベースの Windows PC では、x86 アプリをエミュレーションで実行した際の性能低下が課題のひとつでしたが、本機は x86 アプリでも高いパフォーマンスを発揮しています。

HP のフラッグシップモデルらしい薄型で高級感のあるデザインも魅力です。性能・デザイン・携帯性・使いやすさのバランスが高い水準でまとまった、完成度の高い Copilot+ PC といえるでしょう。

高評価のポイント

  • Copilot+ PC 対応で AI 技術を活用した多様な用途に対応
  • x86 アプリでも高いパフォーマンスを発揮
  • 高級感と堅牢性を両立した軽量&超薄型ボディ
  • 高輝度・広色域 OLED ディスプレイを搭載
  • プレゼンスセンシング+顔認証によるスムーズなサインイン
  • Poly Studio クアッドスピーカーは高音質
  • バッテリー駆動は実測で約20時間

気をつけておきたい点

  • インターフェースは必要最低限
  • 光沢パネルのため映り込みを感じる場面がある
  • 高負荷時はファンノイズがやや大きくなる場面がある

 
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

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税込 22万円台から

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