2025年10月に登場した dynabook XA/ZY は、AMD Ryzen 200 シリーズ・プロセッサーを搭載した 14型モバイルノートパソコンです。
Ryzen 7 250 / Ryzen 5 220 プロセッサーと 16GBメモリ を備え、ビジネスから学習、軽めのクリエイティブ用途まで幅広く対応可能。実際、ベンチマークによる性能評価でも良好な結果を得られました。
本体の質量は 約1,099g と超軽量ながらセルフ交換バッテリーを採用しているところもポイント。自分でバッテリーを交換できるので、モバイルノートの弱点でもあるバッテリー性能の低下にも対応できます。
上位機種の dynabook XP/ZY(インテル Core Ultra プロセッサー搭載)にくらべるとメモリや液晶などの仕様で少しひかえめなところはありますが、そのぶん価格は抑えられておりビジネスや学習用途にも十分な実用性を備えています。
■dynabook XA/ZY の特徴
- AMD Ryzen 7 250 / Ryzen 5 220 プロセッサーと 16GBメモリを搭載し、ビジネスから学習、クリエイティブ用途まで幅広く対応可能
- 洗練されたスタイリッシュなデザイン
- 本体質量は 約1,099g で超軽量!
- 高輝度 WUXGA ディスプレイ(解像度 1920×1200、アスペクト比 16:10)
- タイピングしやすいフルサイズキーボード
- Copilotキーで AIコンパニオンをすばやく起動できる
- 200万画素 Webカメラ (顔認証機能)&プライバシーシャッター搭載
- ミーティング カメラエフェクトや AIノイズキャンセラーによる快適なオンラインコミュニケーションが可能
- 長時間駆動&急速充電可能なバッテリー
- セルフ交換バッテリーを採用(自分でバッテリーの交換ができる)
本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2025年11月26日時点の内容です。
スペック構成
dynabook XA/ZY のおもなスペック構成は以下のとおり。
| 本体カラー | ダークテックブルー |
| OS | ■Windows 11 Home 64ビット ■Windows 11 Pro 64ビット |
| CPU | ■AMD Ryzen 5 220 プロセッサー ■AMD Ryzen 7 250 プロセッサー |
| メモリ | 16GB/最大16GB(LPDDR5X-6400対応SDRAM、デュアルチャネル対応) |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0対応) |
| ディスプレイ | 14.0型ワイド(16:10)WUXGA 高輝度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) 1,920×1,200ドット |
| グラフィックス | ■AMD Radeon 740M グラフィックス(Ryzen 5 内蔵) ■AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 内蔵) |
| LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(自動認識、Wake-up on LAN対応) |
| 無線LAN/ Bluetooth | Wi-Fi 7(IEEE802.11be)(2.82Gbps)+IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠(WPA/WPA2/WPA3対応、AES対応)、Bluetooth v5.4準拠 |
| カメラ | 有効画素数 約200万画素(Webカメラシャッター付き) |
| センサー | 顔認証センサー |
| オーディオ | ステレオスピーカー、デュアルマイク |
| バッテリー駆動時間 | 約10.5時間(動画再生時)/約22.5時間(アイドル時) ※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0 |
| 本体サイズ(W×D×H) | 約312.4×222.5×18.7~19.9 mm (突起部含まず) |
| 本体質量 | 約1,099g |
なお、上位機種 dynabook XP/ZY とのおもな違いは以下のとおり。
| スペック項目 | XA/ZY(レビュー機) | XP/ZY |
|---|---|---|
| OS | ■Windows 11 Home 64ビット ■Windows 11 Pro 64ビット |
Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | ■AMD Ryzen 5 220 プロセッサー ■AMD Ryzen 7 250 プロセッサー |
インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
| メモリ | 16GB(LPDDR5X-6400対応、デュアルチャネル対応) | 32GB(LPDDR5X-8533対応、デュアルチャネル対応) |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0対応) | 1TB SSD(PCIe 4.0対応) |
| ディスプレイ | 14.0型ワイド(16:10)WUXGA 高輝度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) 1,920×1,200ドット | 14.0型ワイド(16:10)WUXGA 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア) 1,920×1,200ドット |
| グラフィックス | ■AMD Radeon 740M グラフィックス(Ryzen 5 内蔵) ■AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 内蔵) |
インテル Arc グラフィックス 140V(CPUに内蔵) |
| 無線LAN/ Bluetooth | Wi-Fi 7(IEEE802.11be)(2.82Gbps)+IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠(WPA/WPA2/WPA3対応、AES対応)、Bluetooth v5.4準拠 | Wi-Fi 7(IEEE802.11be)(5.76Gbps)+IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠(WPA/WPA2/WPA3対応、AES対応、TKIP対応)、Bluetooth v5.4準拠 |
| カメラ | 有効画素数 約200万画素(Webカメラシャッター付き) | 有効画素数 約500万画素(Webカメラシャッター付き) |
| バッテリー駆動時間 (JEITA 3.0) | 約10.5時間(動画再生時)/約22.5時間(アイドル時) | 約15.0時間(動画再生時)/約30.0時間(アイドル時) |
| 本体サイズ(W×D×H) | 約312.4×222.5×18.7~19.9 mm (突起部含まず) | 約312.4×222.5×18.7~18.9 mm (突起部含まず) |
| 本体質量 | 約1,099g | 約958g |
| 価格 | 12万円台から | 21万円台から |
※価格はシャープの会員サービス「COCORO MEMBERS」の会員価格(記事執筆時点)
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詳しいスペックや価格などの最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

dynabook XA/ZY
税込 12万円台から
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外観チェック
洗練されたされたスタイリッシュなデザイン
dynabook XA/ZY のデザインは洗練されたスタイリッシュな仕上がりで、外観デザインは上位機種の dynabook XP/ZY と同じです。


本体のカラーは「ダークテックブルー」。深みのある濃紺の色合いで、洗練されたデザインとマッチします。



天面中央には、クロームメッキ仕上げの「dynabook」ロゴを配置。落ち着いた雰囲気のダークテックブルーのなかで、ほどよいアクセントとして輝いています。

天面はサラサラとした質感です。シルバーなどの淡いカラーにくらべると指紋や皮脂の跡がやや目立ちやすいですが、汚れが気になったときは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。
本体はとてもスリム。持ち歩く際に収納するバッグへの出し入れもスムーズにできます。



本体はスリム
底面カバーは「ユニボディ」の構造。見ためはシンプルですが、ユニボディの構造は剛性にもすぐれています。持ち上げた際のたわみもなく、日常的な持ち運びや外出先での使用でも安心感があります。


ゴム足は前面側左右に2箇所と背面側左右にまたがるゴム足の合計3箇所に実装。本体をデスク上に設置したときの安定感は良好です。
また、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

吸気口(底面カバー側)と排気口(ヒンジのあいだ)
なお、背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねています。この構造により本体内部の効果的な冷却が期待できます。
自分でバッテリー交換できる
dynabook XA/ZY の大きな特徴は、超軽量なモバイルノートでありながら自分でバッテリーを交換できること。交換するためにはプラスドライバーが必要ですが、手順は以下のとおりとてもかんたんです。
※バッテリー交換する前に、[Shift]キーを押しながら Windowsをシャットダウンしてください。
底面側バッテリーカバーを固定しているネジ2箇所を十分にゆるめ、2つのノブを指で持ち上げてバッテリーカバーを外します。

①ネジ2箇所を十分にゆるめ、②2つのノブを指で持ち上げてバッテリーカバーを外す

バッテリーパックのリリースラッチ(③)をスライドさせながら、バッテリーパックのリリース用の溝(④)に指を入れて持ち上げるように取り外します。


③バッテリーパックのリリースラッチをスライドさせながら、④バッテリーパックのリリース用の溝に指を入れて持ち上げるように取り外す

バッテリーパックの型番は「PS0169NA1BRS」
同梱の取扱説明書にもバッテリーパックの交換手順が記載されています。作業の際はこちらをご一読ください。

バッテリーパックの交換手順(取扱説明書)
天面を開きやすいデザイン
天面上部の縁は指をかけやすい形状で、天面をスムーズに開くことができます。

指をかけやすいデザイン
天面の開きやすさは使いやすさにもつながります。
豊富なインターフェース
dynabook XA/ZY は、モバイルノートとしては非常に充実したインターフェースを備えています。USB、HDMI、LAN、microSD など多彩な端子を搭載しており、外部機器との接続性に優れています。
※実装されているインターフェースは、上位機種の dynabook XP/ZY と同じ。

右側面
①USB 3.2(Gen1)Type-Aコネクタ
②Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)(PD対応)
③LANコネクタ
④セキュリティロック・スロット

左側面
⑤Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ(電源コネクタ)(PD対応)
⑥HDMI 出力端子
⑦USB 3.2(Gen1)Type-Aコネクタ
⑧マイク入力/ヘッドホン出力端子
⑨microSDカードスロット
なお、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)ポートの映像出力/PD充電器対応の検証結果は以下のとおり。
■Thunderbolt 4 対応表(2ポート共通:当サイトの検証結果)
| 映像出力 | 〇(4K出力可能) |
|---|---|
| PD充電器(30W) | 〇 |
| PD充電器(45W) | 〇 |
| PD充電器(65W) | 〇 |
なお、HDMI出力端子は 4K出力に対応。対応ディスプレイに接続することで高精細な映像を表示できます。
microSDカードスロットはプッシュロック方式を採用。カードを押し込むとロックされ、再度押し込むことで解除されて取り出せます。

microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
電源ボタンはキーボード右上にレイアウト
電源ボタンはキーボード右上にレイアウトされています。

電源ボタンは LED内蔵
サイズは少し小さめですが、押しにくさはありません。
プライバシーシャッター&オンライン会議アシスト機能搭載
dynabook XA/ZY の Webカメラ(約200万画素)を搭載しています。
プライバシーシャッターが付いているので、オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます。(切り替えスイッチはカメラ右側)

上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
また、オンライン会議をアシストする機能も搭載されています。
オンライン会議をアシストする機能では、カメラエフェクトを適用することで背景をぼかしたり、AIノイズキャンセラーで周囲の環境ノイズ(電話の着信音、電車、救急車のサイレンなど)を除去することができます。これにより、オンライン会議に集中でき、会話をスムーズに進めることが可能です。

ミーティング カメラエフェクト

ミーティング オーディオエフェクト
(Realtek Audio Console)
なお、マイクのオン/オフは[Fn]+[A]キー押下で切り替えられます。

矢印のLED点灯時はマイクオフ
顔認証カメラを搭載
dynabook XA/ZY は、顔認証カメラを搭載しています。

顔認証でサインイン
認証精度は良好で Windows へのサインインもスムーズです。
なお、シャッターでカメラを遮断しているときは顔認証でサインインできません。PIN コードやパスワード入力でサインインしてください。
スピーカーは底面の前面側左右に搭載
スピーカーは底面の前面側左右に搭載されています。


スピーカーは底面の前面側左右
再現される音域は中音域がメインで、全体的にこじんまりとしています。音質としてはカジュアルに楽しめる程度です。
コンパクト&スリム&超軽量
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体のサイズ感
本体は A4用紙より一回り大きいサイズ感で、14型ノートとしてはコンパクトです。
本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
高さは実測で 23mm(最厚部)。上記写真のとおり、CDケース 2枚より少し厚みがある程度でスリムです。
また、本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおり。

・本体:1092g
・電源アダプター:202g
・電源コード:41g
本体は超軽量で、持ち歩きもラクにできます。

本体は超軽量で持ち歩きがラク
電源アダプターは最大出力が 65Wで、手のひらに収まるほどのコンパクトサイズです。


ディスプレイのチェック
自然な色合いで描画できるディスプレイ
レビュー機のディスプレイは Chi Mei製の液晶パネル[型番:CMN143F N140JCA-EEL]を採用。自然な色合いで映像を描画できます。
描画イメージは以下のとおり。

画像の表示例(その1)

画像の表示例(その2)

テキストの表示例

テキスト表示を拡大
トーンカーブは RGB ともに理想的な45度の直線で色調バランスは優秀です。

トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「324 nit」。実際に見ても非常に明るく感じられます。屋外でも視認性を保てるくらいの明るさです。
色域の計測結果は以下のとおり。

色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
| 規格 | カバー率 | 比 |
|---|---|---|
| sRGB | 65.5% | 65.8% |
| Adobe RGB | 48.8% | 48.8% |
| DCI-P3 | 48.5% | 48.5% |
色域は標準クラスです。色域は広くはありませんが、実際に描画される映像は自然な色合いで見やすく、オフィスワークやWeb閲覧、オンライン会議、動画鑑賞など一般的な用途には十分な表示性能です。
液晶ディスプレイは液晶パネルの特性や製造工程により各製品で色合いが異なる場合があります。
狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ
ベゼルは狭額縁です。

上部のベゼルはカメラユニットが収納されているためか少し厚みはありますが、左右のベゼルの幅は一般的な鉛筆の太さより細く、画面周りはすっきりとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。


レビュー機は非光沢液晶です。上記写真のとおり映り込みはかなり低減されています。画面への映り込みが気になることはなく、眼への負担も軽減できます。
広い視野角
視野角をチェックします。

正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでも映像をはっきり確認できます。
天面は ほぼフラットまで開くことができる
天面はほぼフラットまで開くことができます。

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどで画面共有に便利です。
また、「dynabook 画面回転ユーティリティ」機能を使えば Ctrl+Alt+↑または↓ キー操作で画面の向きを簡単に切り替えられます。

dynabook 画面回転ユーティリティ

画面の向きを切り替えると画面共有に便利
なお、画面の向きを切り替えるとタッチパッド操作の向きも切り替わります。
たとえば、画面を上下逆にした状態では、キーボード側からマウスポインターを右に動かすにはタッチパッドを左に、上に動かすには下方向に操作する必要があります。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
dynabook XA/ZY のキーボードは、標準的なキー配列で快適に操作できます。

英数字がキー中央に大きく印刷されており、視認性にもすぐれています。

キーピッチは実測でおよそ19mm(仕様も 19mm)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで窮屈な感じはありません。

キートップは中央がわずかにへこんだ形状で、表面は少しツルツルとした感触です。指先のタッチ感も良好です。

キーストロークの仕様は 約2.0mm。深めのストロークでしっかりとした打鍵感を得られます。

タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か
キーを押し込む強さや跳ね返りもちょうど良い感じで、モバイルノートながらとてもタイピングしやすいキーボードです。
なお、キーボードバックライトは搭載されません。
Copilotキー搭載
dynabook XA/ZY には「Copilotキー」が搭載されています。

矢印の指すところが Copilotキー
Copilotキーを押すと Microsoft の AIアシスタントをすばやく起動することができます。

Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
Copilot はユーザーの質問に応じて回答を返し、アイディアの創出や文章作成など幅広い用途に活用できます。
質感のよいパームレスト
パームレストはサラサラとした感触で質感も良好です。

指紋や皮脂の跡は少し目立ちやすいですが、汚れが気になったときは柔らかいクロスでかんたんに拭き取れます。
なめらかなスベリのタッチパッド
タッチパッドはツルツルした感触でスベリもなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
大きめのサイズで、操作性も良好です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
| OS | Windows 11 Home |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 220 プロセッサー |
| メモリ | 16GB (LPDDR5X-6400対応SDRAM、デュアルチャネル対応) |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0対応) |
| グラフィックス | AMD Radeon 740M グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
| 評価項目 | 使用するベンチマーク |
|---|---|
| CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
| グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
| ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
| ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
| ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
| 総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
| バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては、電源オプションの電源プランを「dynabook 標準」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プランの設定

電源モードの設定
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー
・AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 250 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
※当サイトで計測したスコアの平均値
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
| CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 |
14262 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
12557 pts
|
| Ryzen AI 5 340 |
12538 pts
|
| Ryzen 7 250 |
12323 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
12259 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
10175 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
9973 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
9873 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
9322 pts
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/バランス) |
9233 pts
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
9222 pts
|
| Ryzen 7 7730U |
9117 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
8648 pts
|
| Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
6508 pts
|
| CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
|---|---|
| Ryzen AI 5 340 |
1912 pts
|
| Ryzen AI 7 350 |
1911 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
1873 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
1866 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
1799 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
1735 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
1713 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
1691 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
1671 pts
|
| Ryzen 7 250 |
1670 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/バランス) |
1628 pts
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1627 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
1564 pts
|
| Ryzen 7 7730U |
1431 pts
|
| Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
|---|---|
| Ryzen 7 8840U |
25969
|
| Core Ultra 7 155H |
25726
|
| Ryzen AI 7 350 |
25443
|
| Ryzen 7 250 |
25295
|
| Ryzen AI 5 340 |
21905
|
| Core Ultra 5 125H |
21632
|
| Core Ultra 7 258V |
20691
|
| Core Ultra 7 255U |
20450
|
| Core Ultra 5 228V |
20106
|
| Core Ultra 5 225U |
19942
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/バランス) |
19020
|
| Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
18997
|
| Ryzen 7 7730U |
18677
|
| Core Ultra 7 155U |
18521
|
| Ryzen 5 7530U |
15930
|
| Core Ultra 5 125U |
15296
|
レビュー機のスコアは良好です。Ryzen 7 7730U や Core Ultra 7 155U と同等、あるいはそれ以上のスコアが出ています。
日常用途(ネット閲覧・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)はもちろんのこと、軽めの写真・動画編集といった多少負荷のかかる処理でも十分なパフォーマンスが期待できるでしょう。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)
・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 250内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 255U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 225U内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
| 3DMark Time Spy | |
|---|---|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
4192
|
| インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V) |
3882
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
3560
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
3119
|
| AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350) |
3062
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
2790
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 250) |
2761
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 255U) |
2264
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
2072
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
2049
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 225U) |
1970
|
| AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340) |
1633
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス) |
1546
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1538
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1354
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
| ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ | |
|---|---|
| インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V) |
11066
|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
10921
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
8283
|
| AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350) |
7370
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
7216
|
| AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340) |
6862
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 255U) |
6365
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
6193
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 250) |
6040
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
5131
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス) |
5089
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
5034
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
4505
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4204
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 225U) |
3839
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
| ファイナルファンタジーXV | |
|---|---|
| インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V) |
8177
|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
7661
|
| AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350) |
6799
|
| AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340) |
5706
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
5698
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
5665
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 250) |
5503
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
5176
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 255U) |
5051
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス) |
4271
|
| AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス) |
4146
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U) |
3826
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3608
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 225U) |
3346
|
| インテルグラフィックス(Core Ultra 5 125U) |
3282
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のグラフィックス性能は良好です。一部ベンチマークにおいて、スコアがややひかえめな印象はあるものの、全体的には保有している性能をしっかりと発揮できています。
複数のアプリを立ち上げながらのオンライン会議や、軽めのクリエイティブ作業も十分快適に使うことができるでしょう。
ストレージ性能
レビュー機に搭載されている SSD は 容量 512GB で PCIe Gen4 NVMe 対応です。ストレージ情報は以下のとおり。

ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。
CrystalDiskMarkでの計測結果は良好で、実際の使用でもファイルアクセスは高速かつスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・dynabook RA/ZY
・HP EliteBook 635 Aero G11
・HP ProBook 4 G1iR 14
・LIFEBOOK WU5/J3
・dynabook XP/ZY
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定で計測したスコア)
各機種のおもなスペックは以下のとおり。
| スペック | dynabook XA (レビュー機) |
dynabook RA | EliteBook 635 | ProBook 4 G1iR 14 | LIFEBOOK WU5 | dynabook XP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 220 | AMD Ryzen 7 250 | AMD Ryzen 7 8840U | インテル Core 5 220U | インテル Core Ultra 7 155U | インテル Core Ultra 7 258V |
| メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 64GBメモリ | 32GBメモリ |
| ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) | 1TB SSD (NVMe) |
| グラフィックス | AMD Radeon 740M | AMD Radeon 780M | AMD Radeon 780M | Intel Graphics | Intel Graphics | Intel Arc Graphics 140V |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
| Essentials | |
|---|---|
| dynabook XA(バランス) |
8957
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
9085
|
| dynabook RA |
9031
|
| EliteBook 635 |
10075
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
9880
|
| LIFEBOOK WU5 |
9038
|
| dynabook XP |
9750
|
| 目標値 |
4100
|
| Productivity | |
| dynabook XA(バランス) |
8186
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
8024
|
| dynabook RA |
8464
|
| EliteBook 635 |
10321
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
7139
|
| LIFEBOOK WU5 |
9983
|
| dynabook XP |
10340
|
| 目標値 |
4500
|
| Digital Contents Creation | |
| dynabook XA(バランス) |
5887
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
5762
|
| dynabook RA |
7400
|
| EliteBook 635 |
8307
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
6476
|
| LIFEBOOK WU5 |
6766
|
| dynabook XP |
8771
|
| 目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは良好です。
スペック上位の比較対象機にくらべるとスコアがひかえめですが、同等性能の HP ProBook 4 G1iR 14 とほぼ同じ結果でした。
レビュー機のスペックとベンチマークスコアの両面から見ても、一般的な使いかた(オフィスソフト・ネット検索・オンライン会議など)はもちろん、軽めの写真・動画編集といった多少負荷の高い処理でも安定して快適に使うことができるでしょう。
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バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※電源モードを「バランス」に設定して実施。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の計測結果は以下のとおり。
| バッテリー駆動時間 | 11時間 52分 |
| バッテリー充電時間 (40%までの充電時間) |
35分 |
| バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 15分 |
| バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 19分 |
バッテリー駆動時間は、スペック上の「約10.5時間(動画再生時)」を大きく上回る結果を得られました。
本機種に搭載されている AMD Ryzen 200シリーズは、高い性能にくわえ電力効率の改善が図られており、バッテリー駆動時間の検証結果にも反映されています。
また、バッテリー充電時間の検証結果も優秀です。検証はパソコンを起動した状態での計測ですが、電源オフやスリープ状態であれば、さらに短時間での充電も期待できます。
実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・dynabook RA/ZY
・HP EliteBook 635 Aero G11
・HP ProBook 4 G1iR 14
・LIFEBOOK WU5/J3
・dynabook XP/ZY
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| Lightroom | |
|---|---|
| dynabook XA(バランス) |
22秒2
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
22秒2
|
| dynabook RA |
22秒2
|
| EliteBook 635 |
18秒5
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
25秒9
|
| LIFEBOOK WU5 |
21秒9
|
| dynabook XP |
20秒6
|
| Lightroom Classic | |
| dynabook XA(バランス) |
22秒5
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
21秒0
|
| dynabook RA |
18秒9
|
| EliteBook 635 |
23秒0
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
25秒5
|
| LIFEBOOK WU5 |
21秒1
|
| dynabook XP |
20秒6
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| PowerDirector | |
|---|---|
| dynabook XA(バランス) |
1分21秒7
|
| dynabook XA(最適なパフォーマンス) |
1分21秒2
|
| dynabook RA |
1分59秒0
|
| EliteBook 635 |
1分16秒5
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
1分48秒2
|
| LIFEBOOK WU5 |
1分35秒9
|
| dynabook XP |
56秒5
|
実際のソフトウェアを使ったレビュー機のクリエイティブ性能は優秀です。
スペック上位の比較対象機と同等の処理性能を備えており、軽めの写真・動画編集といった作業にも十分対応できます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
| モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
|---|---|---|---|
| ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
| バランス | 33.5db | 47.5db (46~47db) |
47.6db (46~47db) |
| 最適な パフォーマンス |
33.5db | 47.5db (46~47db) |
47.8db (47db台) |
■騒音の目安
| 騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
|---|---|
| 60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
| 50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
| 40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
| 30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
| 20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音で非常に静かです。高負荷時には「サーッ」という排気音が大きくなるものの、負荷が下がれば1~2分ほどで静音状態に戻ります。常時高負荷が続く場面は少ないため、駆動音が作業の妨げになることは多くないはずです。
※駆動音の音量は、使用環境やパソコンの状態によって変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※電源モードを「バランス」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分間放置

■Youtube 動画 30分間視聴後

■10分間動画エンコード実行後

高負荷時にはキーボード中央奥側で温度上昇が見られますが、タイピングへの影響はありません。パームレストの表面温度は内部の熱の影響が少なく安定しているため、高負荷時でも快適に入力作業を続けられます。
サウンド チェック
dynabook XA/ZY のサウンドユーティリティソフトは「Realtek Audio Console」がインストールされています。
「Realtek Audio Console」は、コンテンツに合わせたプリセットが用意されているほかイコライザー機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることもできます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※イコライザー「なし」で試聴
■スピーカー
・中音域をメインに再現。全体的にはこじんまりとしているが、カジュアルには楽しめる音質
・音声は聞き取りやすい
・音量最大でも音割れしない
■ヘッドホン
・各音域が増幅され、音質も大幅にアップ。音楽やオンライン会議をするなら、ヘッドホンの装着がおすすめ
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
| 回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 16.4秒 | 47.8秒 | 7.6秒 |
| 2回目 | 16.3秒 | 48.3秒 | 7.6秒 |
| 3回目 | 16.4秒 | 48.7秒 | 7.5秒 |
| 4回目 | 16.2秒 | 47.2秒 | 7.5秒 |
| 5回目 | 16.0秒 | 47.1秒 | 7.5秒 |
| 平均 | 16.3秒 | 47.8秒 | 7.5秒 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
dynabook XA/ZY の本体ほか同梱品一式です。

同梱品
・dynabook XA/ZY 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、dynabook XA/ZY のレビュー記事をお届けしました。
dynabook XA/ZY は、日常利用から軽めのクリエイティブ作業まで安定して快適にこなせる、バランスの良いモバイルノートです。
約1,099gの軽量設計ながらセルフ交換バッテリーを採用し長時間駆動や急速充電にも対応。長く安心して使い続けられる工夫が施されている点も、大きな魅力のひとつです。
また、上位機種 XP/ZY の廉価モデルでありながらビジネスや学習用途に求められる実用性も十分に備えています。
dynabook XA/ZY は、自宅・オフィス・キャンパスなど使う場所を選ばず、外出先でも安心して活用できる一台といえるでしょう。
高評価のポイント
- モバイルノートとして日常利用から軽めのクリエイティブ用途まで安定した処理性能
- 約1,099gの軽量設計で持ち運びやすい
- セルフ交換バッテリー採用で長く安心して使い続けられる
- 長時間駆動と急速充電に対応
- 廉価モデルながらビジネス・学習用途に十分な実用性
気をつけておきたい点
- 濃色系のボディカラー(ダークテックブルー)は、指紋や皮脂汚れがやや目立ちやすい
- 高負荷時には排気音が大きくなる場面がある
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はダイナブック直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

dynabook XA/ZY
税込 12万円台から
(COCORO MEMBERS 会員価格)
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