HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC レビュー:ビジネスに最適なミニタワーPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

左振り

日本HP が販売する HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC[以下、HP ProDesk 2 Tower G1a と記載]は、AMD Ryzen 8000 シリーズ・プロセッサーを搭載したミニタワータイプのデスクトップPC です。

ビジネスシーンで快適に使えるスペックを搭載し、ベンチマークによる性能評価にくわえ実際の使用感も良好です。

ミニタワータイプでも筐体のサイズは意外に大きくなく、省スペースへ設置できるところもポイント。

■HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC の特徴

  • AMD Ryzen 5 8500G / Ryzen 7 8700G プロセッサーと高速メモリ (DDR5-5200) を搭載
  • Windows 11 Pro へのカスタマイズが可能
  • 光学ドライブ(DVDライター)搭載
  • 前面側と背面側に豊富なインターフェースを搭載
  • 標準構成で 2画面出力に対応(DisplayPort 1.4a、HDMI 1.4b)
  • USB 有線キーボードとマウスが付属
  • コンパクトなミニタワータイプなので省スペースに設置できる
  • 低予算で導入できる(標準構成価格:9万円台から)

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り

レビューは 2025年4月16日時点の内容です。

 

スペック構成

HP ProDesk 2 Tower G1a は、プロセッサー/メモリ/ストレージなどの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。カスタマイズすることで使いかたや予算に合わせた構成に組み上げることも可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
プロセッサー ■AMD Ryzen 5 8500G
■AMD Ryzen 7 8700G
メモリ ■8GB(8GB×1)
■16GB(16GB×1)
※DDR5-5200 (最大64GB)
ストレージ ■256GB M.2 PCIe NVMe SSD
■512GB M.2 PCIe NVMe SSD
グラフィックス ■AMD Radeon 760M (Ryzen 5 8500G 内蔵)
■AMD Radeon 780M (Ryzen 7 8700G 内蔵)
オプティカルドライブ DVDライター(9.5mmスリムライン)
LAN ギガビット ネットワーク コネクション
ワイヤレス 非搭載(WLAN用 M.2スロットは実装)
本体サイズ (W×D×H) 155×308×337 mm
質量 約6.1kg~

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC
税込9万円台から

※HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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外観チェック

意外にコンパクトなデザイン

HP ProDesk 2 Tower G1a はミニタワータイプながらコンパクト。

正面左振り

正面右振り

前後からの外観です。

外観(前後)
前後左右からの外観

フロントパネルのデザインは、法人向けながらスタイリッシュなイメージ。

フロントパネル

左右側面です。

左側面
左側面(本体正面に向かって)

右側面
右側面(本体正面に向かって)

天面側と底面側です。

本体天面
天面側

本体底面
底面側

ゴム足は前面側の左右に実装されています。背面側は型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。

 

省スペースに置ける

本体の大きさは 約 155(幅)×308(奥行き)×337(高さ) mm。

デスクトップパソコンながら本体はコンパクト。奥行きが浅く、高さも小さいのでデスク上に設置しても圧迫感は少ないと思います。デスク上のスペースも有効に活用できるでしょう。

本体の大きさのイメージです。

本体の大きさイメージ
2リットルのペットボトルと大きさ比較

以下は、各種サイズのモニター(21.5/23.8インチ)と並べたイメージです。

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

コンパクトサイズにくわえ質量 約 6.1 kg の軽さは取り回しがラクにできるメリットがあります。

 

インターフェースのチェック

インターフェースは充実

HP ProDesk 2 Tower G1a はビジネス向けとして十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①スリムオプティカルドライブ(DVDライター)

②電源ボタン

③マイク・ヘッドフォン コンボジャック

④USB Type-A 5Gbps ×2

⑤USB Type-A 10Gbps ×2

⑥USB Type-C 5Gbps

インターフェース(背面側)

■背面側

①オーディオ出入力

②DisplayPort 1.4a

③HDMI 1.4b

④USB Type-A 2.0 ×3

⑤ネットワークポート(RJ45)ギガビット対応

なお、DVDドライブへメディアをセットしたときのイメージは以下のとおり。

DVDメディアセット

 

本体内部のチェック

HP ProDesk 2 Tower G1a の本体を分解、内部をチェックします。

※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。

 

本体内部へのアクセスは少し面倒

本体内部へアクセスするには側面カバーを取りはずします。側面カバーは固定しているネジをゆるめてから側面カバーを背面側にスライドすることで取りはずしできます。

ネジの締め付けが固いときはプラスまたはマイナスドライバーを使用してください。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジを十分ゆるめる

カバーをスライド
側面カバーを背面側へスライドする

本体内部の全体イメージです。

本体内部
本体内部の全体イメージ

本体内部のパーツにアクセスするには、DVDドライブと DVDドライブを収納しているブラケットを取りはずす必要があります。取りはずす手順は以下のとおり。

まず、DVDドライブのコネクタ(電源ケーブルと信号ケーブル)をはずしてから、水色のレバーをフロント側に押し込むようにして DVDドライブをフロント側から取り出します。

DVDドライブ
DVDドライブのコネクタをはずす

DVDドライブ
DVDドライブをフロント側から取り出す

つぎにフロントパネルをはずします。

フロントパネル
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネル
フロントパネルを開くようにはずす

なお、フロントパネルは筐体に引っかかっているだけなので、フロントパネルを開くときはパネルが倒れないよう留意してください。

つぎに DVDドライブを収納しているブラケットをはずします。ブラケットはネジで固定されているので、ネジをはずしてからブラケットを取りはずしてください。

※ネジをはずすにはトルクスドライバー T15 またはマイナスドライバーが必要です。

ブラケット
ブラケットを固定しているネジをはずす

ブラケット
ブラケットを開くようにして取りはずす

ブラケット
取りはずしたブラケット

 
これで本体内部すべてのパーツにアクセスできます。

本体内部全体のイメージは以下のとおり。

本体内部

本体内部

本体内部
本体内部の全体イメージ

各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリの実装エリアです。

CPU、メモリ
CPU、メモリの実装エリア

CPU にはファンダクトが装着されています。なお、ダクト内には SSD も実装されているようです(ダクトは取りはずし可能)。

レビュー機をメーカーに返却したあとに気づいたのですが、ダクトは過去にレビューした機種と同じような構造です。こちらのレビューの「本体内部のチェック」を参考すれば、かんたんに取りはずことができます。

 
メモリは 2スロット実装されており、1スロット空いています。

メモリ
メモリは 2スロット(1スロット空き)

ワイヤレスLANカードの実装エリアです。

LANカード
ワイヤレスLANカード

マザーボードにコネクタが装着されているので、ワイヤレスLANカードの実装もできそうです。

PCI 拡張スロットは CPU ファンダクトの下に実装されています。

PCIeスロット
PCI 拡張スロット

■PCI 拡張スロットの内訳(上段から)

・PCI Express4.0 x16 × 1スロット

・PCI Express3.0 x1 ×1スロット

対応する規格の PCIe カードなら奥行きサイズを気にする必要はなさそうです。参考までに本体内部の背面側からの寸法イメージは以下のとおり。

カード奥行き
本体内部の背面側からの寸法イメージ

なお、電源ユニットは 80PLUS GOLD(最大出力 180W)です。

電源ユニット
電源ユニットは 80PLUS GOLD

 
また、3.5インチストレージはフロント側シャーシの下に実装できます。

HDD増設
3.5インチストレージの増設はフロント下側

HDD増設
ストレージは矢印の指すネジで固定(3点止め)

HDD増設
SATA電源ケーブルと SATAケーブルのコネクタ

ただし、SATA電源ケーブルと SATAケーブルは付属していないため、別途用意してください。

 
本体内部へのアクセスは少し面倒です。拡張性はスタンダードなデスクトップとしては十分といえるでしょう。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Pro
プロセッサー AMD Ryzen 7 8700G
メモリ 16GB (16GB×1)
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス AMD Radeon 780M

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランは「バランス」に設定し、電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 5 8500G プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i5-14400 プロセッサー

・インテル Core i7-13700K プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・インテル Core i7-12700 プロセッサー

・インテル Core i7-12700K プロセッサー

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H (*1)

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H (*1)

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core i7-12700K
22459 pts
Core i7-12700
18566 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Ryzen 7 8700G(レビュー機/バランス)
16729 pts
Ryzen 7 8700G(レビュー機/最適なパフォーマンス)
16605 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400
13897 pts
Ryzen 7 8840HS
12647 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen 5 8500G
11094 pts
Ryzen 5 5600X
10431 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F
2056 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-12700K
1924 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-12700
1866 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Ryzen 7 8700G(レビュー機/バランス)
1799 pts
Ryzen 7 8700G(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1795 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core i5-13400
1744 pts
Ryzen 7 8840HS
1725 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Ryzen 5 5600X
1521 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 5 8500G
1473 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Core i7-13700K
46366
Core i7-13700F
40791
Core i7-14700F
39925
Core i7-12700K
34664
Core i7-12700
32463
Core i7-13700HX
31774
Ryzen 7 8700G(レビュー機/バランス)
29811
Ryzen 7 8700G(レビュー機/最適なパフォーマンス)
29783
Core i7-13700H
28429
Core Ultra 7 155H
25726
Ryzen 7 8840HS
25442
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400
25413
Ryzen 5 8500G
21794
Core i5-13400
21695
Ryzen 5 5600X
21679
Core Ultra 5 125H
21632

 
レビュー機のスコアは良好です。

ビジネスシーンにおける一般的な使いかた(オフィスソフト・メール・ネット検索・オンライン会議など)にくわえ、データ分析や中程度の動画編集のような負荷の高い作業においても十分なパフォーマンスで活用できるでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックス(デスクトップ向けCPU内蔵グラフィックス)のスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス 770

・インテル UHD グラフィックス 750

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
AMD Radeon 780M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1655
AMD Radeon 780M(レビュー機/バランス)
1634
AMD Radeon
903
インテル UHD 770
845
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
AMD Radeon 780M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2613
AMD Radeon 780M(レビュー機/バランス)
2484
インテル UHD 770
2174
AMD Radeon
1894
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
AMD Radeon 780M(レビュー機/バランス)
1268
AMD Radeon 780M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1196
インテル UHD 770
809
AMD Radeon
759
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のスコアは、CPU内蔵グラフィックスのなかでは非常に優秀です。

ビジネスにおける一般的な使いかたのほか、多少高度なグラフィックス処理を伴う作業も十分快適にこなせる性能レベルです。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。レビュー機はシングルチャネル構成(いわゆる1枚挿し)ながら、スコアが優秀な点は着目しておきたいところ。同じ容量のメモリを増設しデュアルチャネル構成にすることでグラフィックス・パフォーマンスのさらなる向上が見込めます。

 

ストレージ性能

レビュー機に搭載されている SSD は PCIe Gen4 対応の SSD(容量 512GB)を搭載しています。

CrystalDiskInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

CrystalDiskMark
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。PCIe Gen4 対応の SSD は、体感的にも高速なデータアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・Inspiron スモールデスクトップ 3030

・HP Pro SFF 400 G9

・HP Elite Mini 800 G9

・HP Elite Mini 805 G8

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測したスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック ProDesk 2 Tower  
(レビュー機)
Inspiron 3030     Pro SFF 400      Elite Mini 800     Elite Mini 805    
CPU AMD Ryzen 7 8700G インテル Core i5-14400 インテル Core i5-13500 インテル Core i5-13500T AMD Ryzen 7 5700GE
メモリ 16GB(16GB×1) 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2) 16GB(8GB×2) 16GB(16GB×1)
ストレージ 512GB SSD 512GB SSD 256GB SSD+500GB HDD 256GB SSD 512GB SSD
グラフィックス AMD Radeon 780M インテル UHD グラフィックス 730 NVIDIA T400 4GB インテル UHD グラフィックス 770 Radeon Vega 7 Processor Graphics

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
10165
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
9975
Inspiron 3030
10337
Pro SFF 400
9954
Elite Mini 800
8880
Elite Mini 805
8431
目標値
4100
Productivity
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
10599
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
10636
Inspiron 3030
7611
Pro SFF 400
9383
Elite Mini 800
6852
Elite Mini 805
8649
目標値
4500
Digital Contents Creation
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
8789
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
8750
Inspiron 3030
5824
Pro SFF 400
6770
Elite Mini 800
5655
Elite Mini 805
5081
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

ジャンルを問わず優秀なスコア出ており、一般的なビジネスシーンはもとよりコンテンツ作成など軽めのクリエイティブシーンでも快適なパフォーマンスが期待できます。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Inspiron スモールデスクトップ 3030

・HP Pro SFF 400 G9

・HP Elite Mini 800 G9

・HP Elite Mini 805 G8

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
25秒7
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
26秒4
Inspiron 3030
22秒3
Pro SFF 400
15秒3
Elite Mini 800
15秒3
Elite Mini 805
1分2秒2
Lightroom Classic
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
25秒2
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
24秒2
Inspiron 3030
23秒9
Pro SFF 400
19秒8
Elite Mini 800
20秒7
Elite Mini 805
1分1秒1

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
ProDesk 2 Tower (レビュー機/バランス)
1分52秒8
ProDesk 2 Tower (レビュー機/最適なパフォーマンス)
1分52秒9
Inspiron 3030
1分37秒4
Pro SFF 400
1分12秒2
Elite Mini 800
1分43秒6
Elite Mini 805
3分17秒7

 
実際のソフトウェアを使用したクリエイティブ性能は少しひかえめです。

メモリがシングルチャネル構成であることとが大きく影響しているためですが、メモリをデュアルチャネル構成(同一規格・容量の2枚挿し)にすることでクリエイティブ性能は大幅に改善します。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

HP ProDesk 2 Tower G1a の駆動音とパーツ温度をチェックします。

 

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 34.2db 37.4db
(37db前後)
36.3db
(36db前後)
最適なパフォーマンス 34.2db 39.8db
(39db台)
36.3db
(36db前後)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
平常時は「ウーッ」というファン音がかすかに聞こえる程度です。耳を近づけて判別できるくらいなので、ほぼ無音といって良いでしょう。

高負荷時は「ウーッ」というファン音が大きくなりますが耳ざわりに感じるほどではありません。負荷状況にかかわらず駆動音が気になることはないと思います。

なお、負荷低減後に駆動音がアイドル時の状態に戻るまでの時間は、電源モードにかかわらず 1分くらいです。

※駆動音は使用環境やパソコンの負荷状況により変動します。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数
CPU ベンチマーク実行中

高負荷な状態が長時間継続しても CPU の温度は 90℃に達することなく高いパフォーマンスをキープしています。

ファンダクトが効果的に作用しているようです。サーマルスロットリングも発生していませんでした。サーマルスロットリングは、いわゆる熱暴走を防止するためパフォーマンスを抑えて熱によるパーツのダメージを未然に防ぐ機能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 16.9秒 32.0秒 6.0秒
2回目 16.9秒 30.9秒 6.0秒
3回目 16.7秒 32.2秒 6.0秒
4回目 16.8秒 31.5秒 5.9秒
5回目 16.8秒 32.7秒 6.1秒
平均 16.8秒 31.9秒 6.0秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC 本体
・電源コード
・USBキーボード
・USBマウス
・ドキュメント類

同梱されているキーボードとマウスの概要は以下のとおり。

 
キーボードはテンキー付きの標準レイアウトで、印刷されている英数字が大きくて見やすいです。

キーボードレイアウト
キーボードはテンキー付きの標準レイアウト

キーボード傾き
キーボードの傾きは2段階で変更可能

 
また、マウスはホイールクリック機能付きです。ホイールをクリックすれば、マウスの上下移動で上下スクロールが可能です。

マウス
マウスはホイール付き

マウスのサイズ(イメージ)
マウスは手のひらにフィットするサイズ

 

まとめ

以上、HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC のレビュー記事をお届けしました。

HP ProDesk 2 Tower G1a はビジネス用途に最適なミニタワータイプのデスクトップPCです。一般的なビジネス用途から軽めのクリエイティブ作業まで快適にこなせる性能を備えています。

豊富なUSBポートにくわえメモリやHDDの増設ができるなど拡張性も十分。業務の効率化を図りながら、多様なニーズに柔軟に対応できる一台といえるでしょう。

高評価のポイント

  • ビジネスシーンで快適に使える処理性能
  • 意外にコンパクトで省スペースに設置できる
  • ビジネスに十分な拡張性を備えている

気をつけておきたいところ

  • HP WOLF SECURITY は入っていない(マカフィーの30日トライアル版がインストール)

 
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

アイキャッチ

HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC
税込9万円台から

※HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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