HP Elite SFF 800 G9 レビュー:処理性能と静音性にすぐれたビジネス向けデスクトップPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

本体&モニター 正面側(斜め)

HP Elite SFF 800 G9 は、第12世代インテル Core プロセッサーを搭載したビジネス向けのデスクトップPCです。

快適に使えるスペック構成によりパフォーマンスも快適!ベンチマークによる性能評価も優秀です。

とくに、高負荷な処理でもハイパフォーマンスをキープしつつ静音性にすぐれているところもポイントで、静かなオフィス環境や書斎への設置に適しています。

メモリ増設やストレージの増設などツールレスでOK。ビジネス向けながら十分な拡張性も備えています。

■HP Elite SFF 800 G9 の特徴

  • 第12世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • 快適に使える処理性能
  • 高負荷時でも静か!静音性にすぐれているのでビジネスシーンに導入しやすい
  • マルチディスプレイ対応(標準構成で3画面サポート、カスタマイズで最大8画面サポート可能)
  • 省スペースタイプで縦横どちらにも設置できる
  • メモリやストレージ、拡張スロットなど、ビジネス向けとして十分な拡張性を備えている
  • HP独自のセキュリティ管理機能「HP Wolf Security for Business」を搭載
  • USB 有線キーボードとマウスが付属

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

関連記事

第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した省スペース デスクトップPC のレビュー記事です。

横置き(壁紙)

レビューは 2023年2月28日時点の内容です。

 

スペック構成

HP Elite SFF 800 G9 は、使いかたや予算に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。

おもなスペックは以下のとおり。

OS ■Windows 11 Pro
■Windows 10 Pro
プロセッサー ■インテル Core i3-12100 プロセッサー(記事執筆時点で選択不可)
■インテル Core i5-12500 プロセッサー
■インテル Core i5-12600 プロセッサー
■インテル Core i7-12700 プロセッサー
■インテル Core i9-12900 プロセッサー
メモリ ■8GB(8GB×1)
■16GB(8GB×2)
■32GB(16GB×2)
■64GB(16GB×4)
※PC5-38400 (4800MT/s)、最大128GB
ストレージ ■HDD SATA (7,200rpm) : 500GB / 1TB / 2TB
■SSD M.2 PCIe NVMe :256GB(TLC) / 512GB(TLC) / 1TB(TLC)
ストレージ2 ■なし
■HDD SATA (7,200rpm) : 500GB / 1TB / 2TB
■SSD M.2 PCIe NVMe :256GB(TLC) / 512GB(TLC) / 1TB(TLC)
光学ドライブ ■なし
■DVD-ROMドライブ(9.5mmスリムライン)
■DVDライター(9.5mmスリムライン)
グラフィックス ■インテル UHD グラフィックス 730 (CPU内蔵、Core i3 選択時)
■インテル UHD グラフィックス 770 (CPU内蔵、Core i5/i7/i9 選択時)
■NVIDIA T400 4GB
LAN インテル I219-LM 1ギガビット ネットワーク コネクション
ワイヤレス ■なし
■Intel AX211 Wi-Fi 6E 160MHz + Bluetooth 5.3 (vPro非対応)
■Intel AX211 Wi-Fi 6E vPro 160MHz + Bluetooth 5.3 (vPro対応)
キーボード、マウス USB 320K キーボード(OADG準拠日本語版109Aキーボード)、 USB 320M 光学マウス
本体サイズ (W×D×H) 約 308×338×100 mm(横置き時)
重量 約 5.04 kg~

 

ランナップしているモデルの詳細スペックやカスタマイズ内容、価格など最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

正面ななめ

HP Elite SFF 800 G9
税込 11万円台から

※日本HP の法人向けモデルは、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入可能です。

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外観チェック

オーソドックスなデザイン

HP Elite SFF 800 G9 は、オーソドックスなデザインで圧迫感の少ない省スペースタイプです

正面(右振り)

本体の大きさのイメージです。

本体の大きさイメージ
ティシューボックスと大きさ比較

奥行きが浅く、省スペースタイプなので、デスク上にもスッキリと設置できます。

前後からの外観です。

正面側と背面側

左右の側面です。

左右側面
上の画像:左側面(本体正面に向かって)、下の画像:右側面

天面側と底面側です。

本体天面側
天面側

本体底面側
底面側

底面側のゴム足は前面の左右に実装されています。背面側はゴム足の形状に型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。

縦置きできる

縦置きも可能です。

縦置き
縦置きも可能

同梱のタワースタンドを使えば安定感がアップします。

縦置き(タワースタンド付き)
タワースタンドで安定感がアップ

なお、タワースタンド内側の本体とくっつく部分にはラバーが付いているので本体を傷つける心配はありません。

タワースタンド
タワースタンド内側の4箇所にラバー

縦置き/横置きのいずれの設置でも圧迫感は少なく、デスク上のスペースを有効に活用できます。

ちなみに、縦置き時に 23.8インチサイズモニターと大きさを比較するとこんな感じ。

23.8インチモニターと大きさ比較
23.8インチモニターと大きさ比較

21.5インチモニターと並べた場合。

21.5インチモニターと大きさ比較
21.5インチモニターと大きさ比較

 

インターフェースのチェック

アクセスしやすい豊富なインターフェース

HP Elite SFF 800 G9 には豊富なインターフェースが実装されています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①USB Type-C 3.2 Gen2

②USB Type-A 3.2 Gen2×4

③SD カードリーダー(オプション)

④マイク/ヘッドフォンコンボジャック

⑤電源ボタン

⑥オプティカルドライブ(オプション)

 

光学ドライブとメディアカードリーダへ メディアをセットしたときのイメージです。

光学ドライブ
ルーバーを押すとトレイが出てくる

メディアカードリーダ
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

 

インターフェース(背面側)

■背面側

①オーディオ・ラインアウト

②DisplayPort 1.4a(DP++)×2

③HDMI 1.4

④モニター用選択可能ポート(HDMI/VGA/USB 3.2 Gen 2 Type-C)

⑤LANポート(RJ-45)

⑥USB Type-A 3.2 Gen1 ×3、USB Type-A 2.0×3

⑦電源コネクター

 

モニターへの出力は、標準構成で 3画面、選択可能ポートを追加することで 4画面出力が可能です。さらに、グラフィックスカードを追加すれば最大7画面まで出力することができます。

ただし、標準構成でのモニター出力ポートのうち 2ポートが DisplayPort のみである点は注意しておきたいところ。ほとんどのモニターには HDMI 入力ポートは実装されていますが、モノによっては DisplayPort を実装していないモニターがあるからです(廉価モニターに多い)。

なお、DisplayPort を実装していないモニターの場合は、変換アダプターや変換ケーブルを用意するとよいでしょう。

 

本体内部のチェック

HP Elite SFF 800 G9 の本体を分解、内部をチェックします。

本体内部へはツールレスでアクセスできる

本体のカバーは、固定している 1本のネジを外してからカバーを背面側にスライドさせて取りはずします。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジをはずす

ドライバーは不要ですが、締め付けが固いときはマイナスドライバーで開けられます。

本体内部の全体イメージです。

本体内部の全体イメージ
本体内部

パーツにアクセスするにはケージを開く必要があります。ケージを開く手順は以下のとおり。

まず、光学ドライブのコネクタ(電源ケーブルと信号ケーブル)をはずしてから、緑色のレバーをフロント側に押し込むようにして 光学ドライブをフロント側から取り出します。

DVDドライブを取り出す(その1)

DVDドライブを取り出す(その2)
DVDドライブを取り出す

つぎにフロントパネルをはずします。(フロント側を手前にしたほうが作業しやすい)

フロントパネルをはずす(その1)
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネルをはずす(その2)
フロントパネルを開くようにはずす

フロントパネルをはずす(その3)
フロントパネルは取り外せる

ケージをフロント側に開きます。(ロック等のストッパーはありません)

ケージを開く(その1)

ケージを開く(その2)
ケージをフロント側に開く

これで本体内部すべてのパーツにアクセスできます。

本体内部の全体イメージ(その2)

 

各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、SSD、メモリの実装エリアです。

CPU・メモリ・SSD
CPU・メモリ・SSD

なお、CPU、SSD にアクセスするにはファンダクトを取りはずす必要があります。

まず、ダクトの上のフラップを開きます。

CPU・SSDへのアクセス(その1)
フラップを開く(矢印の指すところ)

ダクトを固定しているタブを外側に押し広げてダクトを取りはずします。

CPU・SSDへのアクセス(その2)
矢印の指すところがタブ

CPU・SSDへのアクセス(その3)

 

SSDにはヒートシンクが装着されています。

CPU・SSD

発熱量の多い CPU と SSD をファンダクトで覆うことで排熱効率を高め、負荷の高い状況でもファンによる気流音を抑えつつパフォーマンスを発揮できるような構造です。

拡張スロットはロープロファイル規格です。

PCIe スロット
PCI 拡張スロット

■PCI 拡張スロットの内訳

・ロープロファイル x16 PCIe 4.0×1スロット

・ロープロファイル x16 PCIe 3.0(x4での動作)×1スロット

・ロープロファイル1x PCIe 3.0×2スロット

※奥行最大16.7cm までのカードを実装することが可能ですが、カードの形状によっては取付できない場合があります。

PCI 拡張スロットへカードを増設するときもツールレスで作業できます。

PCIe カード増設(その1)

PCIe カード増設(その2)
ストッパーを開く
(カバーが倒れないよう注意)

PCIe カード増設(その3)
カバーを取りはずす

あとは、増設する PCIe カードを装着しストッパーを閉じてください。

 

ワイヤレスLAN カードの実装エリアです。

ワイヤレスLANカード
ワイヤレスLANカード

また、ケージは ドライブベイも兼ねています。

HDD の実装も可能
ケージはドライブベイも兼ねている

Check

ご自身で HDD などをドライブベイに実装(増設)するときは専用の固定ネジ(絶縁グロメットネジ)をドライブに装着する必要があります。詳しくは HP公式カスタマーにお問い合わせください。

電源ユニットは 80PlUS PLATINUM(最大出力 260W)です。

電源ユニット
電源ユニット

 

ビジネス向けPC としての拡張性は十分です。

また、本体内部へのアクセスがツールレスでかんたんに作業できる点も好印象です。

 

キーボード&マウスのチェック

キーボード&マウス

標準で同梱されているキーボードとマウスをチェックします。(いずれも USB対応)

キーボードは標準的なレイアウト

キーボードレイアウトは標準的です。

キーボード・レイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーボードはフルサイズでキーストロークも深め、タイプ感も標準的です。

キーボードピッチのイメージ

手のひらにフィットするマウス

マウスはスクロールホイールが付いたタイプです。

マウス

その大きさは手のひらフィットするサイズです。(重量感は軽めです)

マウスのサイズ感
マウスのサイズ感

いたってフツウのマウスで、使いやすさもフツウです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Pro
CPU インテル Core i7-12700
メモリ 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD (M.2 NVMe)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 770

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「HP Optimized」に設定して実行しています。

電源プラン
電源プラン

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-12700K プロセッサー

・インテル Core i7-11700T プロセッサー

・インテル Core i5-11500 プロセッサー

・インテル Core i5-11400 プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600X プロセッサー

・AMD Ryzen 5 PRO 5650GE プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 5800U プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-12700K
8626 pts
Core i7-12700(レビュー機)
6948 pts
Ryzen 5 5600X
4053 pts
Core i7-1260P
3542 pts
Ryzen 7 5800U
3535 pts
Ryzen 5 PRO 5650GE
3514 pts
Core i7-11700T
3348 pts
Core i5-11500
3050 pts
Core i5-11400
2849 pts

 

■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-12700K
34664
Core i7-12700(レビュー機)
31774
Ryzen 5 5600X
21679
Core i7-1260P
19034
Ryzen 7 5800U
18835
Ryzen 5 PRO 5650GE
17743
Core i7-11700T
17062
Core i5-11500
14975
Core i5-11400
12972

 

レビュー機のスコアは優秀です。

前世代の Core i7 にくらべ 1.8~2倍くらいのスコアが出ています。

保有している性能をしっかり発揮できているところも好印象で、負荷の高い処理でもパワフルにこなすことができるでしょう。

ちなみに、一般的な作業(メール・オフィス・ネット)やオンライン会議などをメインとした作業なら Core i5 搭載モデルでも十分なパワーが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス 750

・インテル UHD グラフィックス 630

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル UHD 770(レビュー機)
2575
AMD Radeon
2424
インテル UHD 750
1846
インテル UHD 630
1083

 

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
AMD Radeon
7980
インテル UHD 770(レビュー機)
7312
インテル UHD 750
7033
インテル UHD 630
4725

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル UHD 770(レビュー機)
2499
AMD Radeon
2069
インテル UHD 750
1709
インテル UHD 630
976

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル UHD 770(レビュー機)
2680
AMD Radeon
2422
インテル UHD 750
1869
インテル UHD 630
1209

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックスパフォーマンスは優秀です。

第11世代 Core 内蔵グラフィックス(インテル UHD 750)や第10世代 Core 内蔵グラフィックス(インテル UHD 630)にくらべパフォーマンスが大きく向上しています。

ゲームや 3D レンダリングなど高度なグラフィックス処理以外なら、かなり快適なパフォーマンスが可能で映像描画もなめらかです。

また、マルチディスプレイについても、標準構成で 3画面(選択可能ポート追加で 4画面)の出力が可能。一般的なビジネスシーンには十分な環境で作業効率をアップすることができます。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。シングルチャネル構成の場合、グラフィックスパフォーマンスが思いのほか低下する点は注意してください。

なお、シングル/デュアルの選択に迷ったときは、シングルチャネル(メモリ1枚挿し)構成で購入し、実際に使ってみて必要に応じてメモリを増設する流れがよいでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCI Express 4.0 の NVMe SSD(容量 512GB) が搭載されています。

ストレージ情報
レビュー機のストレージ情報(対応転送モード:PCIe 4.0 x4 がポイント

以下は、データ転送速度の計測結果です。

データ転送速度
データ転送速度

PCI Express 4.0 の SSD は結果のとおり爆速です。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・HP ProDesk 405 G8 DM

・NEC LAVIE Direct DT Slim (2021年秋冬モデル)

・HP EliteBook 650 G9

※当サイトでレビューしたデスクトップのうちスペックの近い2機種とビジネス向けノートPC最新機種と比較。

 

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック HP Elite SFF 800 G9 HP ProDesk 405 G8 DM LAVIE Direct DT Slim HP EliteBook 650 G9
CPU インテル Core i7-12700 AMD Ryzen 5 PRO 5650GE インテル Core i7-11700T インテル Core i7-1255U
メモリ 16GB(8GB×2) 8GB(8GB×2) 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 770 AMD Radeon グラフィックス インテル UHD グラフィックス 750 インテル Iris Xe グラフィックス

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

■ベンチマーク結果

Essentials
HP Elite SFF 800
10436
HP ProDesk 405 G8 DM
8799
LAVIE Direct DT Slim
8127
HP EliteBook 650 G9
9742
目標値
4100
Productivity
HP Elite SFF 800
7329
HP ProDesk 405 G8 DM
8012
LAVIE Direct DT Slim
6016
HP EliteBook 650 G9
6686
目標値
4500
Digital Contents Creation
HP Elite SFF 800
6441
HP ProDesk 405 G8 DM
5435
LAVIE Direct DT Slim
4589
HP EliteBook 650 G9
5787
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀で、性能バランスにもすぐれています。

ビジネスシーンにおいても一般的な作業やオンライン会議はもちろんのこと、クリエイティブ作業のような高負荷な作業でも安定したパフォーマンスが期待できます。

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クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP ProDesk 405 G8 DM

・NEC LAVIE Direct DT Slim (2021年秋冬モデル)

・HP EliteBook 650 G9

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
HP Elite SFF 800
33秒8
HP ProDesk 405 G8 DM
57秒9
LAVIE Direct DT Slim
50秒1
HP EliteBook 650 G9
48秒7
Photoshop Lightroom
HP Elite SFF 800
10秒9
HP ProDesk 405 G8 DM
32秒4
LAVIE Direct DT Slim
42秒5
HP EliteBook 650 G9
22秒6
Lightroom Classic
HP Elite SFF 800
15秒6
HP ProDesk 405 G8 DM
40秒7
LAVIE Direct DT Slim
44秒2
HP EliteBook 650 G9
25秒0

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
HP Elite SFF 800
1分30秒2
HP ProDesk 405 G8 DM
1分51秒8
LAVIE Direct DT Slim
2分10秒0
HP EliteBook 650 G9
1分54秒4

 

実際のソフトウェアを使った検証結果も優秀です。

写真・動画編集など負荷の高いクリエイティブ作業もスピーディな処理が可能です。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)1回実行中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 33.0db
 
CINEBENCH R20 33db台
(33db台で推移)
動画エンコード 35.6db
(34~35dbで推移)
FF XV ベンチマーク 34db前後
(34db前後で推移)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

アイドル時は、本体に耳を近づけて「ウーッ」という音がかすかに聞こえる程度で静かです。

高負荷時でも「ウーッ」という排熱時のファン音が少し大きくなる程度です。駆動音がうるさく感じることはないと思います。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」処理中

・10分間動画のエンコード処理中

・ファイナルファンタジーXV ベンチマーク(FHD・高品質)実行中

※計測時の室温:24℃

※動作周波数と温度は 各Core の平均値

CPU ベンチマーク実行中
CPU ベンチマーク実行中

10分間動画のエンコード処理中
10分間動画のエンコード処理中

ファイナルファンタジーXV 実行中
ファイナルファンタジーXV 実行中

高負荷な状態でも CPU の動作周波数が大きく下がることなく安定して推移しています。

発熱量の多い CPU と SSD をファンダクトで覆う構造が かなり有効に作用しているのでしょう。エアフローは良好で効果的に本体内部を冷却できています。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 12.0秒 27.8秒 7.3秒
2回目 12.0秒 26.0秒 7.0秒
3回目 12.1秒 26.9秒 7.2秒
4回目 11.8秒 27.2秒 7.3秒
5回目 11.9秒 25.5秒 7.7秒
平均 12.0秒 26.7秒 7.3秒

体感的にも処理時間は短いです。処理を待っているあいだのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用ではインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するので参考値としてください。

 

セキュリティ機能

HP Elite SFF 800 G9 は、「HP WOLF SECURITY FOR BUSINESS」を標準搭載しています。

HP WOLF SECURITY FOR BUSINESSは、ハードウェア・ファームウェア・ソフトウェアの各層から保護できる強固なセキュリティ機能です。

セキュリティ機能のほとんどがバックグラウンドで動作しているので、ユーザーはセキュリティを意識することなく作業に集中できるメリットもあります。

以下で、セキュリティ機能の一部をかんたんに解説します。

HP Sure Start

HP独自開発のチップ「HP Endpoint Security Controller」により、BIOS の状態をチェックする機能です。

マルウェアなどの攻撃によって不正な状態になったとしても、正常な状態に自動的に回復してくれます。

HP Sure Run

HP Endpoint Security Controller が OS の重要機能や設定を正常な状態に維持する機能です。

マルウェアなどの攻撃によって正常な状態が無効化されたとしても、自動的に再起動し安全な状態に回復してくれます。

HP Sure Recover

OS がウイルスに感染して起動できなくなったときでも正常な状態に自動リカバリーする機能です。自動的にネットワークからPC稼働に必要なイメージをダウンロードして正常な状態にリカバリーします。

HP Wolf Security

「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

HP Wolf Security
HP Wolf Security

Sure Click

不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

Sure Click
Sure Click

ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品は以下のとおり。

・電源コード

・キーボード

・マウス

・スタンド

・ドキュメント類

・リカバリーDVD(OS用、ドライバ用)

 

まとめ

以上、HP Elite SFF 800 G9 のレビュー記事をお届けしました。

HP Elite SFF 800 G9 は、さまざまなビジネスシーンで快適に使えるパフォーマンスを備えたデスクトップPC です。

ベンチマークによる性能評価も優秀で、パワフルなパフォーマンスもさることながら静音性にすぐれたところも好印象です。

HP Wolf Security for Business を標準搭載しているところも好印象。強固なセキュリティ機能が充実している点はビジネスシーンにおいては大きなアドバンテージになるはずです。

性能・拡張性・静音性・セキュリティ性能など仕上がりの良さに多くのユーザーが満足できる、まさにワンランク上のビジネス向けデスクトップPCといえるでしょう。

高評価のポイント

  • すぐれた処理性能と静音性
  • 省スペースタイプで縦横自在に設置可能
  • 強固なセキュリティ機能を搭載
  • ツールレスで本体内部へアクセス可能&拡張性も十分

気をつけておきたいところ

  • HDD 増設の際には別途専用の固定ネジが必要
  • グラフィックス性能を重視するならデュアルチャネルメモリがおすすめ

 

ラインナップしているモデルやカスタマイズ、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

正面ななめ

HP Elite SFF 800 G9
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