東芝『dynabook AZ55/B』の実機レビュー 後編です。
『dynabook AZ55/B』は、専用グラフィックス「NVIDIA GeForce 930M」の搭載により、グラフィック機能が強化された 15.6型ハイスタンダードノートPCです。
後編では、ベンチマーク、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」の測定結果です。
3DMark は、4つのゲームシーンからグラフィック性能を測定するソフトで、測定の前にはデモ映像が流されます。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
デモ映像を見た印象としては、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」は、なめらか描画です。「FIRE STRIKE」ではカクカクとした描画でしたが、コマ送りより断然良いイメージです。
測定されたスコアやデモ映像を見た印象から、「SKY DIVER」レベルのゲームまでは快適にプレイできそうですし、「FIRE STRIKE」レベルに近いゲームも良好にプレイできると思います。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト、「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」でも期待通りの測定スコアです。グラフィックス性能は高い印象です。
高度なグラフィック処理のゲームや、動画編集も快適に楽しめそうです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
レビュー機の『dynabook AZ55/B』には、大容量ストレージ HDD が搭載されています。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージは、HGST製の HDDで、容量は 1TB、5,400rpm です。
ストレージのデータ転送速度を計測してみます。
HDD(5,400rpm) のデータ転送速度としては平均的な数値です。
バッテリー
『dynabook AZ55/B』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリー駆動後、残量 30%くらいを境にバッテリー減少量が変化しています。
バッテリーの残量は、大よその数字で、残量 30%くらいまでは 1時間当たり 33~35% くらいずつ減少しています。
その後は、1時間当たり約 20%くらいの減少率となり、バッテリーによる駆動は 3時間10分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『dynabook AZ55/B』の Windows起動時間と再起動時間は、次のとおりです。
・起動 : 22.3秒
・シャットダウン : 15.9秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しました。
起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『dynabook AZ55/B』に搭載されている主なソフトウェアです。
Windows標準のソフトのほか、写真や動画編集ソフトなどマルチメディアを楽しめる CyberLink製のソフトウェア、東芝のサポート関連ソフトウェア、スマートフォンの写真取り込みや整理・閲覧ができる「思い出フォトビューア」など、趣味や実用に使えるソフトが豊富に搭載されています。
写真編集ソフトには「CyberLink PhotoDirector 7」、動画編集ソフトには「CyberLink PowerDirector 14」が入っており、『dynabook AZ55/B』の強化されたグラフィック機能で写真・動画編集も快適に楽しむことができます。
写真編集ソフト「CyberLink PhotoDirector 7」
動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector 14」
また、スマートフォンと連携できるソフトウェア「sMedio TrueLink+ Phone」も搭載されています。
パソコンとスマートフォンをワイヤレスで簡単に接続でき、パソコンの大きな画面と使い慣れたキーボード・マウス操作で電話帳の編集や、スマートフォン上の写真、音楽、ビデオの閲覧・再生ができるほか、パソコン画面上でスマートフォンから発信させたり、着信の表示、パソコンからSMSのメッセージ送受信もできます。
このソフト、パソコンのキーボードに慣れたユーザーにとって、かなり使い勝手の良いソフトだと思います。
付属品
『dynabook AZ55/B』の本体ほか同梱品一式です。
ドキュメント類としては、「スタートアップガイド」「取扱説明書」など、あんして使えるサポートガイドが多く添付されている印象です。
ドキュメント一式
スタートアップガイド
取扱説明書の目次
まとめ
『dynabook AZ55/B』は、パワフル CPU と大容量メモリにくわえ、専用グラフィックスを搭載した 15.6型ハイスタンダードノートです。
使い方を解説したドキュメントや動画、マニュアルも整備されており、パソコンを使いなれたユーザーはもちろんのことパソコン初心者にもあんしんして使えると思います。
キーボードに対する好みが分かれるかもしれませんが、ディスプレイに描画される映像がキレイで、写真や動画編集も快適パフォーマンスで楽しめるモデルといえます。
価格等の最新情報は、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」をチェックしてみてください。
東芝ダイレクト公式サイト ⇒ 『dynabook AZ55/B』 製品詳細 |
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