日本HP『HP Pavilion 13-an0000』の実機レビューです。
『HP Pavilion 13-an0000』(以下「HP Pavilion 13」と記載)はスタイリッシュでオシャレなデザインの13.3インチサイズのモバイルノートPC です。
スペックはモバイルノートとして快適に使える鉄板構成の「Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD」を搭載し、軽快な動作でパフォーマンスのレベルも優秀です。
価格は税込6万円台からとリーズナブル。お値段以上に高性能で高品質なモバイルノートです。
オシャレなデザインのモバイルノートパソコンを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルといえるでしょう。
- スタイリッシュでオシャレなデザイン
- Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD の鉄板構成
- 軽快な動作でパフォーマンスも快適
- 意外と高音質サウンド
- お値段以上に高性能で高品質
レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2019年6月11日時点のものです。
スペック構成
『HP Pavilion 13』のスペック構成です。
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | インテル Core i5-8265U プロセッサー |
メモリ | 8GB オンボード (2400MHz,DDR4 SDRAM) |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
ディスプレイ | 13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイ |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 (CPUに内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
カメラ、マイク | HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約310×215×15.5 (最薄部)-17.5 (最厚部) mm (突起部含まず) |
質量 | 約 1.26kg |
本体カラー | モダンゴールド または SAKURA |
価格(税込) | 86,184円~ |
価格は記事執筆時点のキャンペーン価格です。
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外観チェック
スタイリッシュでオシャレなデザイン
『HP Pavilion 13』は、スタイリッシュでオシャレなデザインです。
モバイルノートは持ち歩く機会が多く、スタイリッシュでオシャレなデザインならカフェなどでもスマートに使えます。
ちなみに、Pavilion 13シリーズだけの限定カラー「SAKURA」は派手派手しさのない淡いピンクで、女性はもちろんのこと、男性が使っても好感の持てるステキな色味です。
天面の素材はアルミニウム。表面はサラサラとした感触で上質感があります。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいのも好印象です。
天面とキーボード面のエッジが鋭角なデザインで、天面が開けやすくなっているのも好感が持てます。
底面部です。
底面部の素材もアルミニウム。「ユニボディ」といわれる剛性を重視した構造で、パーツの継ぎ目がなく見た目もスッキリしています。
排気口は、本体の奥に実装されています。
矢印の指すところが排気口
ヒンジの外側のデザインもオシャレです。
ヒンジのトルクはちょうど良い感じ天面の開け閉めもしやすいです。もちろんタイピング中の画面のグラつきもありません。
なお、ヒンジは天面を開いたときに本体の奥側を押し上げてくれるリフトアップ構造です。
本体のヒンジ側が押し上げられることで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなるメリットがあります。
必要十分なインターフェース(指紋センサーも搭載)
『HP Pavilion 13』には、USBポートや SDカードスロット、HDMI端子など、モバイルノートとして必要十分なインターフェースが実装されています。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①USB3.1 Gen1×2
②セキュリティロックケーブル用スロット
右側面のインターフェースなど各部名称です。
③SDカードスロット
④ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
⑤指紋認証センサー
⑥USB Type-C 3.1 Gen1
⑦HDMI出力端子
⑧電源コネクター
カードリーダーはプッシュロック式です。SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
指紋センサーはとても便利な機能で、指紋認証情報を登録しておけば指先を指紋センサーにタッチするだけでパスワードを入力することなく Windows にサインインできます。
持ち歩きを前提としたモバイルノートだけに外出先でのセキュリティ確保は必須ですが、指先を指紋センサーにタッチするだけで Windows にサインインできるので利便性が高まります。
電源ボタンはキーボード面の左奥に実装されています。
カメラとマイクです。
B&O Play サウンドシステムを搭載
『HP Pavilion 13』は B&O Play サウンドシステムを搭載しています。
矢印の指すところがスピーカー
B&O Play は Bang & Olufsen 社のカジュアルブランドで、そのサウンドは意外と高音質です。
薄くて軽い!
本体を閉じたときの高さのイメージです。
『HP Pavilion 13』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
『HP Pavilion 13』の高さは最厚部で CDケース 2枚とほぼ同じ、実際に手で持ってみた印象としても薄いです。(実測で 16~19mm)
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4サイズといって良いでしょう。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
本体の重量は 1,279g。電源アダプターと電源コード、ウォールマウントプラグの重量は、それぞれ 157g、110g、41gです。
本体の重量は 1kgを切るような超軽量とは言えないものの、モバイルノートとしては十分軽量で外出するときの持ち歩きもラクにできる軽さです。
電源アダプターの最大出力は 45W(19.5V – 2.31A)。省電力タイプの電源アダプターなので、その大きさは手のひらサイズです。
なお、電源アダプターは電源コードのほか、付属のウォールマウントプラグでコンセントに直付けすることもできます。
ディスプレイ
高精細でキレイに描画できるディスプレイ
『HP Pavilion 13』のディスプレイは 13.3インチサイズの フルHD液晶ディスプレイです。
ディスプレイは発色も良く、描画される映像は高精細でキレイです。
以下は i1Display Pro で計測したトーンカーブです。
色調のバランスも おおむね良好です。
上左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁で、その幅は鉛筆の太さと同じくらいのせまさです。
映り込みは気になるかも
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
光沢液晶なので映り込みはそれなりにあります。
ただ、発色の良い液晶なので画面の傾きと照明などの位置関係で映り込みは気にならないくらいまで低減できます。
広い視野角
視野角を確認します。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
『HP Pavilion 13』のディスプレイは IPS パネルが採用されているので、水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
ディスプレイを開くことができる最大角度は、ノートパソコンとしては充分といえる範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッド
タイプ感の良い使いやすいキーボード
『HP Pavilion 13』のキーボードのレイアウトです。
キーボードレイアウトで気になるのは右端の[home]~[end]の配置。
多くのモバイルノートがキーボードレイアウトの右端に[Enter]キーを配置するなか、[home]~[end]がキーボード右端に配置されています。
この配置は好みがわかれるところですが、違和感があったとしてもキーボードは使っているうちに慣れてくるものです。慣れてくれば違和感もなくなってくるはずです。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は、実測で およそ 19mm。
モバイルノートながら、フルサイズのキーボードと同等なので窮屈な感じはありません。
キーストロークは仕様では 約1.5mm。シッカリとした打鍵感がありタイプ感も心地よいです。
キートップの表面は指先に合わせて若干へこんだ形状です。質感は少しツルツルとした感触でフィット感も良好です。
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは[F5]キー押下により 点灯(明)→点灯(暗)→消灯 を切り替えられます。
キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。
パームレストの素材はアルミニウム。手で触れた感触は天面と同じくサラサラとしていて指紋や皮脂の跡も目立ちにくく質感や感触も良好です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドの大きさはちょうど良いサイズで手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
ベンチマーク
ベンチマークでは『HP Pavilion 13』の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ 各パーツの性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。
測定結果については、性能レベルの程度を把握しやすくするため、筆者所有の「HP ENVY 13 x360」(2018年スタンダードモデル:Ryzen 5搭載) のスコアと比較掲載します。
2機種の基本スペックは以下のとおり。
■HP Pavilion 13
インテル Core i5-8265U/8GBメモリ/256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
■HP ENVY 13 x360
AMD Ryzen 5 2500U/8GBメモリ/256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
比較に使用したベンチマークは以下のとおりです。
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
基本性能 | PASS MARK PerformanceTest 9.0 |
CPU性能 | CINEBENCH R15 |
グラフィック性能 | 3DMark |
ドラゴンクエストX | |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 8 |
PCMark 10 | |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
基本性能
PASS MARK PerformanceTest 9.0 のベンチマーク結果です。
PASS MARK PerformanceTest | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
PassMark Rating | 3187.9 | 3157.2 |
CPU Mark | 7559.7 | 8007.8 |
2D Graphics Mark | 600.3 | 550.4 |
3D Graphics Mark | 1026.1 | 1607.8 |
Memory Mark | 1991.3 | 1445.5 |
Disk Mark | 15346.0 | 10479.7 |
2機種のスコアを比較すると CPU性能は Ryzen 5 が若干優位ですが基本性能としては ほぼ同じレベルといって良いでしょう。
CPU性能
CINEBENCH R15 のベンチマーク結果です。
CINEBENCH R15 | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
OpenGL | 42.11 fps | 36.42 fps |
Ref.Match | 97.8 % | 98.0 % |
CPU | 473 cb | 604 cb |
CPU (Single Core) | 156 cb | 141 cb |
MP Ratio | 3.03 x | 4.29 x |
大きな差はなく、ほぼ同じレベルです。体感的にも違いはありません。
グラフィック性能
ゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
3DMark
3DMark のベンチマーク結果です。
3DMark | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
Cloud Gate | 7290 | 11345 |
Night Raid | 4238 | 5746 |
Sky Diver | 3938 | 6733 |
Fire Strike | 910 | 1867 |
Time Spy | 372 | 700 |
3DMark の各テスト内容は以下のとおり。
Cloud Gate | ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト |
---|---|
Night Raid | DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト |
Sky Diver | DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト |
Fire Strike | DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
Time Spy | DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
標準品質、解像度 1280×720 | 6891 (快適) |
10777 (すごく快適) |
最高品質、解像度 1280×720 | 5864 (快適) |
8877 (とても快適) |
標準品質、解像度 1920×1080 | 3852 (普通) |
6258 (快適) |
ファイナルファンタジーXIV
ファイナルファンタジーXIV は「紅蓮のリベレーター」と「漆黒の反逆者」 2つのベンチマークを使用します。
■紅蓮のリベレーター
紅蓮のリベレーター | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2774 (やや快適) |
4967 (快適) |
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2151 (普通) |
3608 (快適) |
■漆黒のヴィランズ
漆黒のヴィランズ | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2645 (やや快適) |
4238 (快適) |
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2133 (普通) |
3341 (やや快適) |
グラフィックス性能は、映像描画の快適性の指標になります。
Ryzen 5 のほうが、全体的にスコアが高く、写真・動画編集やゲームプレイなど高度なグラフィック処理で より快適な描画が期待できます。
とはいえ、メールやインターネット、文書作成などふだん使いにくわえ Youtube動画の視聴では、性能差を体感的に感じることはないはずです。
ストレージ性能
ストレージには、いずれの機種も PCIe / NVMe 対応の SSD を搭載しています。
以下は CrystalDiskMark 6.0.2 を使用して計測したデータ転送速度の結果です。
データ転送速度 | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
Read [MB/s] | ||
Seq Q32T1 | 1829.0 | 3019.7 |
4KiB Q32T1 | 566.7 | 1393.0 |
4KiB Q32T1 | 313.6 | 295.2 |
4KiB Q1T1 | 42.70 | 48.45 |
Write [MB/s] | ||
Seq Q32T1 | 1659.8 | 1283.8 |
4KiB Q32T1 | 1075.6 | 746.7 |
4KiB Q32T1 | 254.9 | 228.1 |
4KiB Q1T1 | 115.3 | 105.5 |
データの読み込みと書き込みで転送速度に差がありますが、これだけ高速に読み書きできるなら体感的な差は感じないはずです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 8 と PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
PCMark 8
PCMark 8 のベンチマーク結果です。
PCMark 8 | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
Home Test | 3387 | 3407 |
Creative Test | 4280 | 4083 |
※テスト項目説明
Home Test(家庭での利用を想定したテスト)
Creative Test(クリエイティブな利用を想定したテスト)
PCMark 10 Extended
PCMark 10 Extended のベンチマーク結果です。
PCMark 10 Extended | Pavilion 13 | ENVY 13 x360 |
---|---|---|
Total Score | 2442 | 2693 |
Essentials | 7192 | 6363 |
Productivity | 6351 | 5083 |
Digital Contents Creation | 2745 | 3001 |
Gaming | 767 | 1466 |
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
総合的なパフォーマンスについて、PCMark 8 では ほぼ同じスコアですが、使用するシーンに合わせてテスト項目が分類された PCMark 10 Extended では 2つの機種の特徴が表れています。
グラフィック処理としては Ryzen 5 を搭載した HP ENVY 13 x360 が優位、ふだん使いやビジネスソフトの使用では HP Pavilion 13 が優位という結果です。
総合的なパフォーマンスとして、『HP Pavilion 13』はゲーム系のアプリは苦手とするものの、普段の作業やビジネスソフトの使用では軽快で快適なパフォーマンスが期待できますし、写真・動画編集でもそこそこの快適パフォーマンスが期待できます。
バッテリー
以下の条件でバッテリー性能(駆動時間と充電時間)を測定した結果です。
■駆動時間の測定条件
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
結果は以下のとおりです。
Pavilion 13 | ENVY 13 x360 | |
---|---|---|
バッテリー駆動時間 | 6時間35分 | 3時間45分 |
バッテリー充電時間 (残量50%まで) |
52分 | 1時間 1分 |
バッテリー充電時間 (100%充電完了まで) |
2時間 35分 | 2時間 25分 |
バッテリーの駆動時間は『HP Pavilion 13』のほうが圧倒的に長いです。持ち歩きの多いモバイルノートだけに、バッテリーを多く消費する条件でも 6時間を超えることは大きなアドバンテージといえます。
使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すれば、1日中バッテリーだけで使うことができそうです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリの駆動時間は変動するので、参考値としてください。
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
『HP Pavilion 13』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理時間
処理時間 | 1分 15秒9 |
---|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理時間
処理時間 | 4分 33秒5 |
---|
RAW現像・動画エンコードともに、超ハイスペックなクリエイティブPC にくらべると 1.5倍から2倍程度の処理時間がかかりますが、クリエイティブな作業もそこそこ快適なパフォーマンスが期待できます。
駆動音・表面温度
駆動音については、負荷の高い処理になると排熱のため「ヒュー」というファンの回転音(排気音)が少しだけ大きくなりますが耳ざわりに感じるほどの大きさではありません。
平常時は静かであることや、パソコンを使っているあいだ終始 高負荷な状態が続くわけではないことを考えれば駆動音についてはそれほど気にすることはないと思います。
本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥 ヒンジのあいだの排気口付近が少し熱くなります。
キーボード上は手のひらを置いてみて温かさを感じる程度で、本体の奥側ほど温かさの度合いが強くなっていきますがタイピングに影響があるほどではありません。パームレストは本体内部の熱の影響をあまり受けないので不快な感じはありません。
キーボードの表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
『HP Pavilion 13』は Bang & Olufsen のカジュアルブランド「B&O Play」のサウンドシステムを搭載しています。
サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、サウンドごとに最適な音質に設定されたプリセット機能やイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。
実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
低音域から高音域まで再現されて意外と高音質。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
■ヘッドホン
スピーカーで聴くのと同じくらい高音質。
周囲の雑音がないだけに、高音質なサウンドがダイレクトに伝わってくる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 11.1秒 | 22.0秒 | 7.8秒 |
2回目 | 10.4秒 | 22.8秒 | 7.6秒 |
3回目 | 10.0秒 | 22.8秒 | 7.7秒 |
4回目 | 10.3秒 | 22.8秒 | 7.5秒 |
5回目 | 8.0秒 | 22.9秒 | 5.2秒 |
平均 | 10.0秒 | 22.7秒 | 7.2秒 |
感覚的にも結果が示す通り「かなり早い」です。
搭載ソフトウェア
『HP Pavilion 13』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)
Windows標準のソフトのほか、HP オリジナルのサポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
インストールされているソフトウェアは必要最低限といったところでしょうか。
付属品
『HP Pavilion 13』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。
付属しているドキュメント類は以下のとおりです。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段右側から ・速攻!HPパソコンナビ 特別編 ・パソコン生活まるごと ガイドブック ・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内 ■中段 ・セットアップ手順 ■下段右側から ・製品の仕様に関する注意事項 ・サービスおよびサポートを受けるには ・お友達・ご家族紹介キャンペーン ・アンケートの案内 |
まとめ
以上、『HP Pavilion 13』のレビュー記事をお届けしました。
『HP Pavilion 13』のデザインはスタイリッシュでオシャレです。とくに、レビュー機で試用した「SAKURA」のカラーは派手派手しさのない淡いピンクで好感の持てる色味です。
デザインのみならず、アルミ素材の筐体にモバイルノートとして鉄板構成のスペックを搭載し高品質でお手頃な価格も魅力です。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
・スタイリッシュでオシャレなデザイン
・鉄板構成のスペックはモバイルノートとして快適に使える
・狭額ベゼルのディスプレイは映像もキレイ
・タイプ感の良いキーボード
・意外と高音質なサウンド
チョット残念なところ
・映り込みが若干気になるときがあるかも
オシャレなデザインでコストパフォーマンスに優れたモバイルノートを検討しているユーザーにおすすめのモデルといえます。
なお、最新の価格やキャンペーンなど情報は日本HPの直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Pavilion 13』製品ページ
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