日本HP『HP ENVY 13-ad100』の実機レビュー 前編です。
『HP ENVY 13-ad100』は、最新の第8世代インテル Core プロセッサーの搭載により、パフォーマンスがアップ。
進化した性能や洗練されたデザインにくわえ、タイピングしやすいキーボード、長時間駆動可能なバッテリーなど、モバイルノートとしての使いやすさにも優れた 13.3型モバイルノートです。
前編では、外観デザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードなどのレビューを行います。
当サイトでは『HP ENVY 13-ah0000』(2018年6月モデル)の実機レビューを実施しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。 ⇒『HP ENVY 13-ah0000』 実機レビュー |
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容については 2017年12月9日時点のものになります。
<参考>
『HP ENVY 13-ad100』には、スペック内容により、「スタンダードモデル」と「パフォーマンスモデル」、2つのモデルがラインナップしています。
■スタンダードモデル
Windows 10 Home (64bit)
インテル Core i5-8250U プロセッサー
8GBメモリ
512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
■パフォーマンスモデル
Windows 10 Home (64bit)
インテル Core i7-8550U プロセッサー
8GBメモリ
512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
本体カラーはシルクゴールドのみ。
今回レビューを行うのは、「パフォーマンスモデル」です。
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外観について
『HP ENVY 13-ad100』は、洗練されたデザインで上質なイメージです。
アルミニウム素材で作られた筐体は、サラサラとした質感ながら手になじむ感触です。手触り感も良好です。シルクゴールドのカラーは、指紋の跡も目立ちません。
天面を見てみます。
天面の奥側(ヒンジ側)は、鏡面仕上げされたエッジでデザインされており、エッジには「ENVY」のロゴが刻印されています。
底面部をみてみます。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。
ユニボディの構造は、継ぎ目がないので見た目がスッキリとしているだけでなく、剛性にも優れた構造です。
持ち歩きの多いモバイルノートだけに、剛性に優れているのは大きなアドバンテージです。
底面部のゴム足は、前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可です。
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジは、天面を開いたときに本体のヒンジ側を押し上げる「リフトアップヒンジ」が採用されています。
本体のヒンジ側が押し上げられることで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなります。
さらに、底面部にある吸気口への吸気効率がアップ、効果的な排熱により冷却効率が最大化され、パソコンのパフォーマンスを保つことができます。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面には、「USB3.1」、「ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート」、「USB 3.1 Type-C」、「microSDカードスロット」が実装されています。
microSDカードスロットは、プッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側が装着した状態。SDカードは出っ張りません。
右側面は、「USB 3.1 Type-C」、「USB 3.1」、「電源コネクター」が実装されています。
スピーカーは、キーボード面 奥側の左右と底面部 前面側の左右に、合計 4基搭載されています。
スピーカー(キーボード面 奥側)
スピーカー(底面部 前面側 左右)
排気口はキーボード奥側に実装されています。
本体内部の熱は、液晶ディスプレイ側に排気されますが、それほど熱い風ではなく、メーカーによると液晶への影響はないとのことです。
電源ボタンは、キーボード面の左奥側にあります。LED 内蔵です。(電源ボタンの形状に合わせた細長い LED です)
内蔵カメラ「HP Wide Vision Webcam (約92万画素)」とデュアルマイクです。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
ゴム足を含めた高さの実測値は 約 16~17 mm。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 1,235g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 165g、117gです。
外出するときの持ち歩きも、ラクにできそうです。
電源アダプターの最大消費電力は 45W(19.5V, 2.31A)です。
省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。
スペックについて
レビューに使用した『HP ENVY 13-ad100』パフォーマンスモデルの公開スペックです。
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | 第8世代 インテル Core i7-8550U プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1) オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイ (1920×1080/最大1677万色) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 (CPU に内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
Webカメラ | HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約305×215×14.0(最薄部)-16.0(最厚部) mm |
本体質量 | 約 1.24 kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
グラフィックス(CPU内蔵)
搭載されている第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー(開発コードは Kaby Lake R)は、省電力タイプの「Uプロセッサ」ながら、4コア(クアッドコア)/8スレッド処理が可能なプロセッサーです。
前世代(第7世代)の省電力タイプのプロセッサーでは 2コア(デュアルコア)だったものが 2倍にアップ。性能レベルが単純に2倍にアップするわけではありませんが、インテルによると第7世代にくらべ 40%高速になるそうです。
ストレージには NVMe対応の SSD を搭載しています。
NVMe は、高速ストレージ SSD の読み書きの速さを活かしてくれる、より高速なデータ転送が可能なインタフェースです。
SATA接続の SSD よりも さらに高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリの起動も さらに高速化されることが期待できます。
ディスプレイ
『HP ENVY 13-ad100』のディスプレイは 13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイです。
描画される映像が高精細かつ鮮明、キレイです。
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)が狭額縁で、その幅は鉛筆の太さより小さいです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
光沢液晶で描画がキレイな反面、使う場所によっては照明などの映り込みが気になるかもしれません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に HP ENVY 13 の公式ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定ではデフォルト値が 150% となっており、筆者のように小さい文字が苦手でもラクに見ることができる大きさです。
なお、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値も 150% です。(基本的には Windows 設定のテキストスケーリングは Microsoft Edge の拡大設定に反映されます。)
キーボード&タッチパッド
『HP ENVY 13-ad100』のキーボードのレイアウトです。
パームレストの質感は、天面と同じようにサラサラとしています。指紋や皮脂の跡も目立ちません。
キートップの形状はフラットに見えますが、指先に合わせて少し湾曲しています。指先のフィット感も良好です。
キーストロークは浅くなく、打鍵感もシッカリとしています。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。デスクトップ PC のキーボードと同等のフルサイズです。
なお、キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。
ゆとりのあるキーピッチはタイピングしやすく好感が持てます。
キーボードにはバックライトが搭載されています。[F5]キー押下によりバックライトのオン/オフの切り替えが可能です。
キーボードバックライト消灯時
キーボードバックライト点灯時
キーボードは、キーピッチ、ストローク、指先のフィット感など、全体的に良好でタイピングしやすい印象です。
ただ、ファンクションキーについては、初期設定ではディスプレイの明るさ調整やボリュームコントロールなどのマルチメディア系の制御となっています。
カタカナや英字に変換する標準的なファンクションキーとして動作させるためには、キーボード左下の[fn]キーを押しながら、該当するファンクションキーを押す必要があります。
ひらがな入力モードで、カタカナや英字に変換するときには、やりにくさを感じますが、BIOS設定を変更すればファンクションキーの標準的な動作に変更することもできます。
HP カスタマーサポートでファンクションキー動作の変更手順が掲載されています。
<参考> HP カスタマーサポート Notebook PC シリーズ – 単独で f1~f12 を押した場合、ファンクションキーが機能しない https://support.hp.com/jp-ja/document/c02498652 |
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさも狭さを感じさせないちょうど良いサイズです。
タッチパッドの淵にはダイヤモンドカットが施されており、質感も良好です。
ただ、タッチパッドの右下/左下をクリックで、押しこんだときの感覚がボコボコとしています。好みが分かれるところかもしれません。
タッチパッドの全体的な印象としては、スベリもなめらかで反応も良好です。全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『HP ENVY 13-ad100』の機能・性能についてレビューしています。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP ENVY 13』 製品ページ |