デル『XPS 13 2-in-1 (9365)』実機レビュー 後編です。
後編では、各種ベンチマークのほか、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
なお、今回レビューを行うのは、プレミアム・FHDタッチパネル・Pro(ブラック)です。
(後編) ベンチマーク サウンド チェック Windows の起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年9月22日時点のものになります。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSAT」によるパソコン性能の測定です。
WinSAT スコア
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」ベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Storm | なめらか描画 |
Cloud Gate | おおむね なめらか描画 |
Sky Diver | カクついた描画。我慢できるか微妙なレベル。 |
Fire Strike | コマ送り描画 |
Time Spy | コマ送り描画 |
「3DMark」ベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『XPS 13 2-in-1』プレミアム・FHDタッチパネル・Pro(ブラック)のグラフィック性能レベルは、CPU 内蔵のグラフィックスなりの印象です。
写真や動画の高度な編集作業やゲームなどグラフィック系の処理には不向きなようですが、写真や動画でもライトな編集や YouTubeなどの動画鑑賞は十分楽しめると思います。
動作音については、従来の Core M プロセッサーを継承している CPU を搭載しているだけに、ファンレスで動作音は静かです。
ただ、熱については、底面部は少し熱く、キーボード面も少し暖かくなります。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージには、東芝製の SSD 256GB が搭載されています。
ストレージのデータ転送速度です。
SSD が搭載されていると、Windows や アプリの起動も高速で、使っているときの快適性が格段にアップします。
とくに、『XPS 13 2-in-1』に搭載されている SSD は爆速です。モッサリ感がないので使っていても快適です。
サウンド チェック
『XPS 13 2-in-1』のサウンド機能には Waves MaxxAudio Pro が搭載されています。
ちなみに、「Waves MaxxAudio」はイスラエルのデジタル音声&音響技術メーカーで、そのサウンドは パソコンやタブレット、スマートフォンなど幅広く採用されています。
Waves MaxxAudio Pro コントロール画面
実際に聴いてみた印象は次のとおりです。
■スピーカー
低音域が若干弱いものの音域の広さや音質はまずまず。
(高音質といっても良いくらい)
聞き流しするなら、スピーカーでも十分なレベルです。
■ヘッドフォン
低音域が増幅されサウンド全体に厚みが増します。
サウンドを楽しむなら、ヘッドホンがおすすめです。
通常のヘッドホンで十分楽しめると思います。
Windows の起動・シャットダウン時間計測
『XPS 13 2-in-1』プレミアム・FHDタッチパネル・Pro(ブラック)の Windows起動 / シャットダウン時間計測を 5回ずつ実施しました。
<計測条件>
■Windows 起動
電源オン~デスクトップ画面表示までの時間
■シャットダウン時間
スタートメニュー[シャットダウン]クリック~電源オフまでの時間
<計測結果>
回 | 起動時間 | シャットダウン時間 |
---|---|---|
1 | 20.7秒 | 8.9秒 |
2 | 22.0秒 | 9.7秒 |
3 | 21.9秒 | 9.1秒 |
4 | 22.0秒 | 8.7秒 |
5 | 21.8秒 | 8.7秒 |
搭載ソフトウェア
『XPS 13 2-in-1』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフトなどがインストールされています。
Dell サポート関連ソフト
プリインストールされているソフトウェアは必要最低限といった印象です。
付属品
『XPS 13 2-in-1』は専用の化粧箱入っており、プレミアム感を高めてくれます。
もちろん、外箱として梱包箱があり、その中に化粧箱が収納されています
『XPS 13 2-in-1』の本体ほか同梱品一式です。
同梱品としては、電源アダプター、電源コード、USB-C – USB-Aアダプタ、ドキュメント類が同梱されています。
また、ドキュメント類としては、「クイックスタートガイド」「安全および認可機関に関する情報」が同梱されています。いずれもマルチ言語版です。
まとめ
『XPS 13 2-in-1』は、モバイルノートとして軽快に動作してくれる 2in1 ノートです。
グラフィック性能レベルとしてはモバイルノートなりの性能ですが、トータルバランスに優れ、全体的な使い勝手も好印象です。
使いやすい 2in1 ノートだけに、仕事からプライベートまでシーンに合わせたスタイルで自在に使えるのは大きなメリットです。
2in1 ノートを検討しているなら、チェックしておきたいモデルといえます。
ラインナップしているモデルや価格などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」でチェックしてみてください。
デル直販「デルオンラインストア」公式サイト ⇒ New XPS13 2-in-1 (9365) |