日本HP『HP Pavilion Power 15-cb000』の実機レビュー 前編です。
『HP Pavilion Power 15-cb000』は、上質なブラックボディで快適パフォーマンスの 15.6型ノートパソコンです。
さまざまなボディカラーがラインナップする HP のノートパソコンのなかにあって、落ち着いた雰囲気とオシャレなイメージのデザインに、逆に目を惹きつけられます。
とくに、天面を開いたときのキーボードやタッチパッドのオシャレ感が際立つデザインが印象的です。
また、NVIDIA GeForce GTX 1050 の搭載によりグラフィックス性能も高く、派手派手しいゲーミングPC のデザインとは一線を画しつつも、性能レベルはゲームなど高度なグラフィック処理も快適にこなすパフォーマンスを備えています。
前編は、外観などのデザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードについてのレビューです。
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容については 2017年8月26日時点のものになります。
<参考>
『HP Pavilion Power 15-cb000』は、スペック内容により、「ベーシックモデル」「スタンダードモデル」「パフォーマンスモデル」、3つのモデルがラインナップしています。
■ベーシックモデル
インテル Core i5-7300HQ プロセッサー
8GBメモリ
1TB ハードドライブ (SATA, 7200回転)
NVIDIA GeForce GTX 1050 グラフィックス
■スタンダードモデル
インテル Core i7-7700HQ プロセッサー
16GBメモリ
128GB SSD(PCIe NVMe M.2)+ 1TB ハードドライブ (7200回転)
NVIDIA GeForce GTX 1050 グラフィックス
■パフォーマンスモデル
インテル Core i7-7700HQ プロセッサー
16GBメモリ
256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+ 1TB ハードドライブ (7200回転)
NVIDIA GeForce GTX 1050 グラフィックス
本体カラーはシャドウブラック。
今回レビューを行うのは、「ベーシックモデル」です。
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外観について
『HP Pavilion Power 15-cb000』は上質感のあるデザインで、マットな色合いのシャドウブラックのカラーは派手派手しさのない落ち着いた雰囲気のなかに上品さを感じさせてくれます。
天面を見てみます。
天面は、サラリとした質感です。
また、天面のヒンジ側には「PAVILION」のロゴがさりげなく刻印されています。
底面部をみてみます。
底面部は Pavilion シリーズのノートパソコンと同様に「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、見た目もスッキリしています。
ゴム足は細長い形状で四隅に実装されています。放射状に実装されていますが、本体の安定性は良好です。
なお、バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可となっています。
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジには、天面を開いたときにヒンジ側のボディを押し上げる「リフトアップヒンジ」も採用されています。
ヒンジ側のボディを押し上げることで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなります。
さらに、底面部にある吸気口への吸気効率がアップ、効果的な排熱により冷却効率が最大化され、システム全体のパフォーマンスを保つことができるようになります。
ちなみに、HP Pavilion Power 15 にくわえ、同時期に発売された Pavilion シリーズのノートパソコンには、リフトアップヒンジが採用されています。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面には、「セキュリティロックケーブル用スロット」、「USB3.1」、「ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート」が実装されています。
右側面は、「SDカードスロット」、「USB3.1 Type-C(電源オフUSBチャージ機能対応)」、「USB3.1(電源オフUSBチャージ機能対応)」、「HDMI出力端子」、「LANポート」、「電源コネクター」が実装されています。
LANポートは、部分開閉式になっており、LANケーブルを挿入するときはコネクタ部分でカバーを開くように挿し込みます。(挿し込みは意外にかんたんです)
SDカードスロットは、プッシュロック式です。SDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側が装着した状態。SDカードは出っ張りません。
USB3.1 Type-C の隣りには、ステータス LED が実装されており、電源やディスクアクセス状況を確認することができます。
また、電源コネクターの隣りには、LED が実装されており、充電中はオレンジ色に、充電完了時は白色に点灯します。
スピーカーは、キーボード奥側左右に実装されています。
排気口はキーボード奥側に実装されています。
液晶ディスプレイに向かって排気されますが、それほど熱い風ではなく、メーカーによると液晶面への影響はないとのことです。
電源ボタンは、キーボード面の左奥側にあります。LED 内蔵です。
Webカメラとマイクです。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
ゴム足を含めた高さの実測値は 約 22~27 mm。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。
次に、電源アダプターを見てみます。
電源アダプターの最大消費電力は 150W(19.5V, 7.7A)です。
ハイパワータイプのため、少し大きめサイズです。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 2,293g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 324g、105g です。
外出するときの持ち歩きも、長時間でなければ何とかできそうです。
スペックについて
レビューに使用した『HP Pavilion Power 15-cb000』の公開スペックです。
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | 第7世代 インテル Core i5-7300HQ プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz |
ストレージ | 1TB ハードドライブ (SATA, 7200回転) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (解像度 1920×1080 / 表示色 最大1677万色 / 輝度 220nit) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1050 グラフィックス |
LAN | 内蔵Gigabit LAN (10/100/1000) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
Webカメラ | HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約378×254×22(最薄部)- 27(最厚部)mm |
本体質量 | 約 2.29 kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#1
メモリスロット#2
グラフィックス(CPU内蔵)
グラフィックス(GPU)
CPU の第7世代 インテル Core i5-7300HQ プロセッサーは、クアッドコアでスピード重視の HQ プロセッサーです。
また、メモリは高速データ転送の DDR4 規格で、同時期に発売された Pavilion シリーズのノートパソコンのメモリよりも動作周波数が高く、より高速なデータ転送が可能です。
さらに、NVIDIA GeForce GTX 1050 の搭載によりゲーム、写真・動画編集など高度なグラフィック処理でも快適なパフォーマンスが期待できます。
ディスプレイ
『HP Pavilion Power 15-cb000』のディスプレイは 15.6インチサイズのフルHD液晶(1,920 × 1,080ドット)です。
ディスプレイに描画される映像も高精細でキレイです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
非光沢液晶なので、映り込みはかなり低減されています。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも鮮明な映像を見ることができます。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、インターネットエクスプローラーに HP Pavilion Power 15 の公式ページを表示したものです。
なお、インターネットエクスプローラーの拡大設定ではデフォルト値が 125% となっていました。
また、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値も 125% です。(基本的には Windows 設定のテキストスケーリングがインターネットエクスプローラーの拡大設定に反映されます。)
描画される文字の大きさもちょうど良く、クッキリと見やすい印象です。
キーボード&タッチパッド
『HP Pavilion Power 15-cb000』のキーボードのレイアウトです。
キーボード面は、アルミニウム素材で作られており、表面にはヘアライン加工が施されています。スタイリッシュ感のあるデザインで質感も良好です。
キートップが浮き上がって見え、視認性はとても良好です。
キートップの形状は少し湾曲しており、キー表面は少しザラザラとした感触です。指先のフィット感はとても良好です。
キーストロークも浅くなく、打鍵感もシッカリとしています。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ18.5mm。
キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。
また、キーボードにはバックライトが搭載されています。[F5]キー押下によりバックライトのオン/オフの切り替えが可能です。
キーボードバックライト消灯時
キーボードバックライト点灯時
ブラックのボディに浮き上がるように見えるキーボードは視認性が良く、キーピッチ、ストローク、指先のフィット感など、全体的に良好でタイピングしやすい印象です。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさもちょうど良いサイズです。
タッチパッドはなめらかなスベリで反応も良好です。タイピング中に手のひらがタッチパッドにふれて誤操作することもありませんでした。
また、タッチパッドの淵はダイヤモンドカットが施されています。
ブラックボディのなかでキラリと光るのが印象的で、質感の良さや扱いやすさにくわえ高級なイメージも感じさせてくれます。
レビュー前編は以上です。
後編では、『HP Pavilion Power 15-cb000』の機能・性能についてレビューしています。
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