VAIO S15 (2019年11月モデル) は、第9世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 15.6型ノートPC です。
一世代前のプロセッサーながら、Hプロセッサーラインの搭載により処理性能はパワフル!
ベンチマークによる性能評価ではグラフィックスパフォーマンスがひかえめでしたが、さすがの VAIO らしくシステム全体が最適化されて総合的なパフォーマンスやクリエイティブ性能は優秀です。
高い処理性能にくわえ機能美あふれる VAIOらしいデザイン性の高さは圧倒的な所有感を得られます。
■VAIO S15 (2019年11月モデル) の特徴
- 第9世代インテル Core プロセッサーを搭載
- 機能美あふれるデザイン
- 用途にあわせて HD/Full HD/4K/4K(HDR) 液晶から選択可能
- チルトアップヒンジでタイピングしやすいキーボード
- 充実のインターフェース&光学ドライブを内蔵
- 顔認証カメラ&指紋センサー搭載
レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年10月20日時点の内容です。
スペック構成
VAIO S15 (2019年11月モデル) は、量販店などで取り扱われている「個人向け標準仕様モデル」のほか、使いかたや予算に合わせて柔軟にカスタマイズできる「カスタマイズモデル(VAIO OWNER MAIDE)」「VAIOストアで購入可能なモデル」から選択することができます。
※VAIO OWNER MAIDE はリアル店舗からの注文に適用されます。カスタマイズできる項目は VAIOストアで購入可能なモデルと同等です。
以下は、VAIOストアで購入可能なモデルのおもなスペックです。
通常モデル | ALL BLACK EDITION | |
---|---|---|
OS | ■Windows 10 Pro 64ビット ■Windows 10 Home 64ビット |
|
CPU | ■インテル Core i7-9750H プロセッサー ■インテル Core i5-9300H プロセッサー |
インテル Core i9-9980HK プロセッサー |
メモリ | ■32GB (16GB×2) ■16GB (8GB×2) ■8GB (4GB×2) ■4GB (4GBx1) ※規格 DDR4 |
■32GB (16GB×2) ■16GB (8GB×2) ※規格 DDR4 |
ストレージ(SSD) | ■1TB (NVMe) ■512GB (NVMe) ■256GB (NVMe) ■256GB (SATA) ■128GB (SATA) ■なし |
■1TB (NVMe) ■512GB (NVMe) ■256GB (NVMe) ■なし |
ストレージ(HDD) | ■1TB (SATA, 5400rpm) ■500GB (SATA, 5400rpm) ■なし |
■1TB (SATA, 5400rpm) ■なし |
光学ドライブ | ■ブルーレイディスクドライブ(Ultra HD BD対応、BDXL対応、DVDスーパーマルチ機能搭載) ■DVDスーパーマルチドライブ |
ブルーレイディスクドライブ(Ultra HD BD対応、BDXL対応、DVDスーパーマルチ機能搭載) |
ディスプレイ | ■15.6型ワイド(16:9) Ultra HD(4K HDR) 3840×2160 アンチグレア液晶 ■15.6型ワイド(16:9) Ultra HD(4K) 3840×2160 アンチグレア液晶 ■15.6型ワイド(16:9) Full HD 1920×1080 アンチグレア液晶 ■15.6型ワイド(16:9) HD 1366×768 アンチグレア液晶 |
■15.6型ワイド(16:9) Ultra HD(4K HDR) 3840×2160 アンチグレア液晶 ■15.6型ワイド(16:9) Ultra HD(4K) 3840×2160 アンチグレア液晶 |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 630 (CPU に内蔵) | |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | |
ワイヤレス | IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠 + Bluetooth 4.1準拠 | |
カメラ、マイク | CMOS センサー搭載Full HDカメラ Windows Hello 顔認証対応、内蔵ステレオマイク | |
生体認証 | 指紋認証、顔認証 | |
バッテリー駆動時間(JEITA測定法 2.0) | ■4K HDR液晶選択時:約4.5~5.5時間 ■4K液晶選択時:約4.5~5.5時間 ■Full HD液晶選択時:約5.5~6.5時間 ■HD 液晶選択時:約6.5~8.0時間 |
約4.5~5.5時間 |
本体カラー | ■ブラック ■シルバー ■ホワイト |
オールブラック |
本体サイズ(W×D×H) | 約 361.4×254.3×22.0~26.0 mm | |
本体質量 | 約2.25kg |
各モデルのスペック/カスタマイズの詳細、価格、キャンペーンなど最新情報は VAIO直販サイト「VAIOストア」をご確認ください。
VAIO S15
(2019年11月モデル)
税込 12万円台から
VAIOストアで「LAST SUMMER SALE」を開催中です。[2024年10月1日(火) 9:59まで]
①対象のカスタマイズモデルがお買い得。さらにメモリ・SSDのアップグレードがお得
②新規会員登録で 最大2万5千円値引きクーポンも使えます(併用可能)
詳しくは VAIOストア公式サイトをご確認ください。
外観チェック
洗練された機能美あふれるデザイン
VAIO S15 は洗練された機能美あふれるデザインです。
レビュー機は ALL BLACK EDITION。
機能美あふれるデザインにくわえ全身ブラックのボディは、高級感と重厚感を兼ね備えており高い所有満足度を得られます。
表面はツルツルとした感触で質感も良好です。指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
本体はそれなりに厚みがある
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で、見た目にもスッキリとしています。
ゴム足は背面側左右 2箇所と前面側左右にまたがる 1箇所、計3箇所に実装されています。太めのゴム足で本体の安定感は良好です。
吸気口はヒンジのあいだに、排気口は左側面に実装されています。
吸気口
排気口
ヒンジのあいだに吸気口が実装されているのは珍しく、高負荷な状態では左側面の排気口周辺で若干の温かさを感じます。
また、ヒンジは本体奥側を持ち上げる「チルトアップヒンジ」です。
天面を最大限に開いた状態
チルトアップヒンジはキーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなるメリットがあります。
充実のインターフェース
VAIO S15 のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源端子
②LAN端子
③VGA端子(アナログRGB出力端子)
④HDMI端子
⑤USB Type-A端子(USB充電対応端子)
⑥USB Type-C端子
⑦ヘッドセット対応ヘッドフォン端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑧USB Type-A端子×2
⑨光学ドライブ
⑩セキュリティーロックスロット
VAIO S15 は 3画面同時出力が可能です。
画面出力は、本体ディスプレイにくわえ HDMI端子または VGA端子、USB Type-C端子からの映像出力が可能です。HDMI端子と VGA端子については同時出力は不可でいずれかひとつのポートからの出力が可能です。
なお、SDカードスロットは、前面 下部に実装されています。
SDカードスロット
SDカードスロットはプッシュロック式
SDカードの出し入れは少しやりにくさを感じますが、左右側面は実装できるスペースがないため致し方なしといったところでしょうか。
前面 右側にステータスLED
前面の右側にはステータスLEDが実装されています。
ステータスLED
電源オン/オフ、ストレージのアクセス、バッテリーの状態などを確認することができます。
電源ボタンはキーボード右奥
電源ボタンはキーボード右奥に実装されています。
電源ボタン
LED 全体が電源ボタンで、押すと「カチッ」という感覚が伝わります。
スピーカーは底面部の前面側
スピーカーは、底面部 前面側に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
スピーカーの拡大写真
まずまずの音質でカジュアルにサウンドを楽しめます。
顔認証や指紋認証でかんたんサインイン
VAIO S15 は 顔認証センサーと指紋センサーを搭載しています。
顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。
顔認証でサインイン
指紋認証でサインイン
顔認証ならパソコンの前にすわるだけで Windows にサインインできますし、マスクを着用しているときは指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。
それなりのサイズ感と重量感
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測で 24~29 (最厚部) mm。光学ドライブを内蔵しているため、それなりの厚みがあります。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:2,112g
・電源アダプター:324g
・電源コード:43g
本体は 15.6インチサイズなりのサイズ感と重量感です。外出先への持ち出しはキビシイですが、部屋間の移動はラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 90W。大きさはそれなりにデカいです。
ディスプレイのチェック
高輝度&高精細 4K (Ultra HD) 液晶パネル
レビュー機のディスプレイは 解像度 3840×2160ドットの 4K (Ultra HD) 液晶パネルです。
高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。
画像の表示例
テキストの表示例
トーンカーブは、青が若干強めに出ていますが、RGB ともに 理想的な 45度に近い角度です。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 92.4% | 100.8% |
Adobe RGB | 71.7% | 74.7% |
色調バランス・色域ともに優秀です。
ちなみに、VAIO S15 は、よりシビアに色再現できる 4K HDR(ハイダイナミックレンジ)液晶の選択が可能です。
4K液晶の表示色 1677万色に対して、4K HDR液晶の表示色は 10億6433万色です。色域も Adobe RGBカバー率で 100%の再現が可能です。
左右のベゼルは狭額縁
左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
映り込みはかなり低減されています。映り込みが気になるケースはほとんどないでしょう。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
VAIO S15 のキーボードレイアウトは標準的です。気になるような独特のクセはありません。
キーピッチは実測で 約19mm、テンキーは 16mm です(スペックと同じ)。
キートップはフラットな形状です。適度なフィット感にくわえ少しサラサラとした感触で質感も良好です。
キーストロークはスペックで 1.5mm ですが、感覚的には数字以上のストローク幅で心地よいタイプ感です。
タイプ音は「タッタッ」という音
(音の大きさはフツウ)
キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じです。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
なお、キーボードバックライトは非搭載です。
肌触りの良いパームレスト
パームレストはツルツルとした感触です。
とくに、レビュー機のパームレストはヘアライン仕上げで上質感があります。
指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使えます。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)
ちょうどよいサイズ感で扱いやすく、ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、VAIO S15 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル Core i9-9980HK プロセッサー |
メモリ | 16GB (DDR4) |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 630 |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークは、付属のソフトウェア「VAIOの設定」の[電源・バッテリー]-[CPUとファン]の設定を「パフォーマンス優先」と「標準」の 2モードで実施しています。
VAIOの設定[CPUとファン]
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
3431 pts
|
Core i9-9980HK(パフォーマンス優先) |
3424 pts
|
Core i9-9980HK(標準) |
3409 pts
|
Ryzen 5 5500U |
2960 pts
|
Ryzen 7 4700U |
2750 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2040 pts
|
Core i7-1165G7 |
1892 pts
|
Core i5-1135G7 |
1812 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
Core i3-1115G4 |
1224 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 5700U |
17130
|
Core i9-9980HK(標準) |
16231
|
Core i9-9980HK(パフォーマンス優先) |
16061
|
Ryzen 7 4700U |
14790
|
Ryzen 5 5500U |
13281
|
Core i7-1165G7 |
11216
|
Ryzen 5 4500U |
11105
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7611
|
Core i3-1115G4 |
6702
|
レビュー機の CPU スコアは優秀です。
プロセッサーナンバー末尾「HK」は「ハイパフォーマンス・グラフィックス」に分類され、一世代前の CPU ながら非常にパワフルです。
高負荷な処理も十分快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。
参考までに、以下に「Core i9-9980HK」「Core i7-1165G7」「Ryzen 7 5700U」それぞれの基本性能の比較表を掲載します。
■プロセッサー基本性能比較
Core i9-9980HK | Core i7-1165G7 | Ryzen 7 5700U | |
---|---|---|---|
コア数 | 8 | 4 | 8 |
スレッド数 | 16 | 8 | 16 |
ベース動作周波数 | 2.40GHz | 1.20GHz (TDP-down周波数) | 1.8GHz |
ターボ・ブースト最大周波数 | 5.00GHz | 4.70GHz | 4.3GHz |
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
・インテル UHD グラフィックス(Core i3-1115G4搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3975
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3251
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2992
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2964
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2333
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2327
|
インテル UHD 630(標準) |
1351
|
インテル UHD 630(パフォーマンス優先) |
1343
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10909
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9588
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
8796
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
8780
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8576
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
7706
|
インテル UHD 630(パフォーマンス優先) |
7236
|
インテル UHD 630(標準) |
7203
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6969
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4224
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3546
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3518
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3517
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2787
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2661
|
インテル UHD 630(パフォーマンス優先) |
1999
|
インテル UHD 630(標準) |
1964
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3346
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3129
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3112
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3097
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2450
|
インテル UHD(Core i3-1115G4) |
2389
|
インテル UHD 630(パフォーマンス優先) |
1359
|
インテル UHD 630(標準) |
1338
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
インテル Iris Xe グラフィックスや AMD Radeon グラフィックスの性能は、従来の CPU 内蔵グラフィックスにくらべ飛躍的にアップしています。そのため、これらと比較するとレビュー機のグラフィックス単体の性能はイマイチに感じてしまいます。
筆者もスコアを見て少し残念とは思いましたが、評価を続けているうちに「さすがは VAIO!」と、残念な評価が覆されました。
詳細は、後述のクリエイティブ性能評価を参照いただくと納得できると思います。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 5 5500U搭載機
※当サイト計測スコアの平均
スペック | VAIO S15 (レビュー機) |
Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
Ryzen 7 5700U 搭載機 |
Ryzen 5 5500U 搭載機 |
---|---|---|---|---|---|
CPU | インテル Core i9-9980HK | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 | AMD Ryzen 7 5700U | AMD Ryzen 5 5500U |
メモリ | 16GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD 630 | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe | AMD Radeon | AMD Radeon |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
VAIO S15(標準) |
3118
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
3129
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4203
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3838
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
4475
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
3834
|
Essentials | |
VAIO S15(標準) |
8184
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
8299
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9115
|
Core i5-1135G7搭載機 |
8712
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8772
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
8524
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
VAIO S15(標準) |
6805
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
6831
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6469
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6064
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8091
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
7483
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
VAIO S15(標準) |
4100
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
4072
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4544
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4374
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
5725
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
4947
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
VAIO S15(標準) |
1119
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
1123
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3191
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2625
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
2668
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1901
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
比較対象機にくらべると見劣りしますが、評価としてはまずまずです。
グラフィックス単体での評価がイマイチながら(一世代前の CPU 内蔵グラフィックスなので致し方ありませんが)、総合的なパフォーマンスではシステム全体の最適化により良好なスコアが出ている印象です。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
なお、計測は「VAIOの設定」の[CPUとファン]を「標準」に設定してで実施しています。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 3時間 26分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
38分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 3分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 23分 |
スペック上では「駆動時間:約4.5~5.5時間」「充電時間:約3.0時間」です。
計測結果は十分といえる内容です。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 5 5500U搭載機
※当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
VAIO S15(標準) |
43秒6
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
43秒1
|
Core i7-1165G7搭載機 |
51秒3
|
Core i5-1135G7搭載機 |
56秒0
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分0秒6
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分16秒6
|
Photoshop Lightroom | |
VAIO S15(標準) |
27秒2
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
27秒0
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒2
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒3
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
52秒1
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分19秒9
|
Lightroom Classic | |
VAIO S15(標準) |
31秒4
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
29秒7
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒5
|
Core i5-1135G7搭載機 |
39秒5
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
54秒3
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分16秒7
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
VAIO S15(標準) |
1分36秒2
|
VAIO S15(パフォーマンス優先) |
1分36秒0
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分14秒8
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分21秒0
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分51秒9
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
2分50秒0
|
実際のソフトウェアを使った評価はとても優秀です。
とくに、動画エンコードでは比較対象機を圧倒する早さです。
レンダリング(編集内容の画面への反映)についてもスムーズな描画で、写真・動画編集などクリエイティブな作業ではかなり快適なパフォーマンスで使えそうです。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。
※「VAIOの設定」の[CPUとファン]を「標準」で実施
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|---|---|
ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
パフォーマンス優先 | 35.5db | 55.6db (50~55db) |
55.3db (50~55db) |
標準 | 34.5db | 56.9db (50~56db) |
55.4db (50~55db) |
静かさ優先 | 34.5db | 38.8db (35~38db) |
39.8db (37~39db) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
高負荷時は「サーッ」という排熱のときの気流音が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません。
負荷が低減すると即応するように静かになります。
表面温度のチェック
平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
※「VAIOの設定」の[CPUとファン]を「標準」で実施
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(アイドル状態で10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
写真上部が背面側
高負荷な状態になると左側面の排気口周辺が温かくなりますが、タイピングに影響はありません。
サウンド チェック
VAIO S15 のサウンドを試聴した印象です。
※VAIO S15 にインストールされているサウンドユーティリティソフトは「Realtek Audio Console」のみです。
■スピーカー
低音域の出力が若干弱く中音域から高音域が強めのシャカシャカした音だが、まずまずの音質でカジュアルに楽しめるレベル。
音声はシッカリと聴き取れる。
■ヘッドフォン
低音域から高音域まで広い音域を再現し音質レベルもアップする。音楽を楽しむならヘッドフォンがおすすめ。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 12.6秒 | 26.8秒 | 5.8秒 |
2回目 | 12.2秒 | 26.8秒 | 5.7秒 |
3回目 | 12.2秒 | 26.9秒 | 5.7秒 |
4回目 | 13.1秒 | 27.1秒 | 5.7秒 |
5回目 | 12.2秒 | 27.2秒 | 6.1秒 |
平均 | 12.5秒 | 27.0秒 | 5.8秒 |
体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の状態などにより時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
VAIO S15 (2019年11月モデル) の本体ほか付属品一式です。
同梱品リスト
・VAIO S15 本体
・化粧箱
・電源アダプター
・電源コード
・クリーナークロス
・ドキュメント類
ドキュメントの内訳は以下のとおり。
ドキュメント内訳
・スタートガイド
・使用上のご注意
・リカバリーとトラブル解決
・主な仕様
・VAIO S15 ALL BLACK EDITION の包装箱について
・顔認証をお使いのお客様へ
まとめ
以上、VAIO S15 (2019年11月モデル) のレビュー記事をお届けしました。
VAIO S15 の処理性能は高くパフォーマンスもパワフルです。
グラフィックス単体でのひかえめな評価がシステム全体での評価では見事に覆されたところは「さすがは VAIO!」といった印象で、とくに写真・動画編集などクリエイティブ作業ではパワフルなパフォーマンスが期待できます。
洗練された機能美あふれるデザインにくわえパワフルなパフォーマンス、使いやすさなどトータル的にみても高い所有満足度を得られる機種といえるでしょう。
高評価のポイント
- 全体の処理性能が高くパワフルなパフォーマンス
- 洗練された機能美あふれるデザイン
- 高輝度&高精細&広色域で映像描画がキレイな液晶
- 心地よいタイプ感のキーボード
- 品質の高さはさすが VAIO
気になる点
- 値段は高め(高性能&高品質だけに)
ランナップしているモデルのスペック/カスタマイズの詳細、価格、キャンペーンなど最新情報は VAIO直販サイト「VAIOストア」をご確認ください。
VAIO S15
(2019年11月モデル)
税込 12万円台から
VAIOストアで「LAST SUMMER SALE」を開催中です。[2024年10月1日(火) 9:59まで]
①対象のカスタマイズモデルがお買い得。さらにメモリ・SSDのアップグレードがお得
②新規会員登録で 最大2万5千円値引きクーポンも使えます(併用可能)
詳しくは VAIOストア公式サイトをご確認ください。