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『ThinkPad X250』の実機レビューです。
『ThinkPad X250』は、レノボの ThinkPad シリーズのなかでも、ハイパフォーマンスとモバイル性を兼ね備えた「X シリーズ」にラインナップする12.5インチサイズのノートPCです。
使い方に合わせ、「エントリーパッケージ」や「バリューパッケージ」、「ハイパフォーマンスパッケージ」、「プレミアムパッケージ」などがラインナップし、そのほとんどのパッケージが、NECパーソナルコンピューター米沢工場(山形県)にて生産されています。
*一部パッケージは除く。
今回は、「プレミアムパッケージ」についてのレビューです。
外観について スペックについて ディスプレイ キーボード ベンチマーク Dolby Digital Plus サウンド視聴(動画に収録) 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
外観について
『ThinkPad X250』のカラーは、トップカバー、パームレスト、ディスプレイ枠、すべてがマットな艶消しされたブラックです。
マットなブラックのカラーは、見た目にも堅牢そうで、キズにも強そうです。
そして、天板を閉じるときには、天板とパームレスト刻印された「ThinkPad」の文字が重なり合います。
ヒンジもシッカリとした作りで、グラつきはないです。
側面からはこんな感じ。
6セルバッテリー使用時の側面
バッテリーには「6セルリチウムイオンバッテリー」が装着されているので、背面側の高さが少し高くなっています。
バッテリーには「6セルリチウムイオンバッテリー」
ドッキングステーション端子は、ドッキングステーションに接続するためのコネクタで、コンピューター機能を拡張することができます。
また、6セルバッテリーを外したとき、3セルリチウムイオンバッテリーの使用を想定した側面はこんな感じになります。
3セルバッテリー使用を想定したときの側面
底面のゴム足は、手前側の2箇所は左右方向に、奥側の2箇所は前後方向に実装されていているので、前後左右にズレないように本体をシッカリと固定してくれます。
本体底面のゴム足
次に、インターフェースを見てみます。
インターフェース
USBポートは左右一つずつと少なめです。
SIMカードスロットは、ワイヤレスWAN機能が搭載されている場合に、WANに接続できるSIMカードが使えます。日本国内で販売のThinkPad X250では、原則利用不可のようです。
また、電源ジャックとVGAコネクタのあいだには、大きめの通気孔が実装されていて、放熱対策もシッカリとされています。
シッカリ放熱されているためか、使っているときの通気孔周辺は少し暖かく感じます。ただ、パームレスト周辺は熱さを感じることもなく、フツウに使うことができました。
次が、内蔵Webカメラと内蔵マイクです。
内蔵Webカメラとマイク
次に、本体のサイズを見てみます。
15.6型ノートと比較してみると、かなりコンパクトサイズであることが分かります。
本体の大きさは、A4サイズのフラットファイルにすっぽり収まるサイズです。
次は、高さ。
写真上段が 6セルリチウムイオンバッテリーを装着したときの高さ(約23~37mm)、そして写真下段が 6セルリチウムイオンバッテリーを外したときの高さ(約23mm)になります。
次が重さ。
写真上段が6セルリチウムイオンバッテリー装着時の本体の重さ(1,575g)、写真下段が本体のみの重さ(1,277g)と6セルリチウムイオンバッテリーの重さ(298g)です。
6セルリチウムイオンバッテリー装着しても本体の重さは約1.5kgなので、重くはなく、持ち歩きもラクにできそうです。
次は、電源アダプターと電源コードの重さです。
電源アダプターもコンパクトで、片手に収まるサイズです。
電源コネクターの形状は長方形になっています。(ThinkPad共通)
本体の電源ボタンは、キーボード右上に実装。
また、キーボード右側には指紋センサー。
電源ボタン、指紋センサーの配置は、従来機のThinkPad X240と同じです。
スペックについて
モニター機は「プレミアムパッケージ」モデルです。そのスペックは次のようになります。
OS | Windows 8.1 64bit |
CPU | 第5世代インテル Core i7-5600U プロセッサー |
メモリ | 8GB PC3L-12800 DDR3L (1スロット使用) |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 12.5型フルHD液晶 (1920×1080 IPS 光沢なし) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 5500 (CPU内蔵) |
ネットワーク | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
ワイヤレス | インテル Dual Band Wireless-AC 7265 + Bluetooth 4.0 |
Webカメラ | HD 720p対応カメラ、デジタルマイク(内蔵) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 345×241×23.9 mm ※高さの最厚部はレビュー時の実測値で約37mm |
本体質量 | 約1.575kg (レビュー時の実測値) |
Office | なし |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#1
グラフィックス
CPUに第5世代インテル Core i7-5600U プロセッサー、メモリ 8GBを搭載し、動作も軽快で、とても快適に使うことができます。
とくに、CPUに搭載されている Core i7-5600U プロセッサーには、インテル vPro テクノロジーが組み込まれています。
vPro テクノロジーは、ネットワーク管理機能やセキュリティ機能を強化するテクノロジーなので、vPro テクノロジーが組み込まれた Core i7-5600U プロセッサーは、ビジネスシーンでの利用に適したプロセッサーといえます。
ストレージについては後編で解説しますが、512GBのSSDを搭載しているので、Windowsやアプリなどの起動が高速です。
また、光学ドライブは内蔵されていませんが、USB対応の外付けドライブをつなげばブルーレイディスクやDVDへの読み書きも可能になります。
このとき、USBポート2基のうち、1ポートを占有してしまいますが・・・。
USBポートの実装数については、今後に期待したいですね。
ディスプレイ
ディスプレイは 12.5型フルHD(1920×1080)のノングレア(非光沢)液晶です。
画面解像度
次に、ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
ノングレア(非光沢)液晶なので、映り込みはあまり少し気になりません。
画面に映像が描画されているときは、ほとんど気にならなくなります。
次は、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
視野角は広く、上下左右の斜めから見ても、色調やコントラストの変化が少なく見やすいです。
ディスプレイ面は180度開くことができます。
フルHDのディスプレイ全画面に画像を表示してみました。高精細に描画されているのが分かります。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
インターネットエクスプローラーに表示される文字の大きさはこんな感じ。表示しているページは、『ThinkPad X250』の公式ページです。
また、エクスプローラーに表示される文字の大きさも確認してみます。
ディスプレイサイズが 12.5インチのサイズで解像度がフルHDなので、画面上に表示される文字は少し小さめです。目安としては、新聞の文字がフツウに見えれば、画面上に表示される文字も大丈夫です。
キーボード
キーボードのレイアウトです。
キートップは、指先の形状に合わせて、緩やかに窪んでおり、指先にフィットします。
従来機の ThinkPad X240 と同じように、とても打ちやすいキーボードです。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)も狭くなく、ちょうど良い感じです。
実際に計測してみると、約18.5mmでした。これはフルサイズキーボードと同等です。キーを入力しているときの感覚も、フルサイズキーボードで入力しているときと同じ感覚です。
また、キーボードにはバックライトが搭載されています。
[fn]キーを押しながら、[スペース]キーを押すと、キーボードのバックライトが点灯します。バックライトの明るさは 2段階に切り替えることができ、[fn]+[スペース]を押すごとに、点灯(弱)→点灯(強)→消灯となります。
キーボードのバックライト搭載は、パッケージによりオプション選択となります。
タッチパッドは、従来機の ThinkPad X240 では、左右クリックボタンも一体化されたタイプでしたが、評判がよろしくなかったようで、タッチパッドと左右クリックボタンが独立したタイプに変更されました。
ちなみに、センターボタン(左右クリックボタンのあいだにあるボタン)を押しながら、トラックポイント(キーボードの中心にある赤いボタン)を縦横方向に押すと、トラックポイントを押した方向に画面スクロールができます。
センターボタンとトラックポイントで画面スクロール
ファンクションキーについては、単独で押すと、標準的なファンクションキーとして動作します。
音量調整や画面の明るさ調整など、マルチメディアキーとして使う場合は、[fn]キーを押しながら該当するファンクションキーを押すことで制御することができます。
ファンクションキーを単独で押して、標準的なファンクションキーとして動作するキーは扱いやすいです。
[fn]キー+ファンクションキーでマルチメディアキーとして制御できる点も扱いやすさを感じます。
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後編では、『ThinkPad X250』の機能・性能についてレビューしています。
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